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変動環境下における冷温帯樹木の根系の発達と成長
Title: | 変動環境下における冷温帯樹木の根系の発達と成長 |
Authors: | 小池, 孝良 Browse this author →KAKEN DB | 香山, 雅純 Browse this author | 北尾, 光俊 Browse this author |
Keywords: | 冷温帯樹木 | 酸性硫酸塩土壌 | 蛇紋岩土壌 | 外生菌根菌 | 高CO2 |
Issue Date: | 2002 |
Publisher: | 根研究学会 |
Journal Title: | 根の研究 |
Volume: | 11 |
Issue: | 4 |
Start Page: | 161 |
End Page: | 169 |
Publisher DOI: | 10.3117/rootres.11.161 |
Abstract: | 抄録:各種環境条件による冷温帯構成樹種の成長の仕方には樹種固有の反応があり, 特に共生菌類の活動に成長が左右される樹種では, 根圏の栄養塩類の存在形態や地上部のCO2濃度にも大きな影響を受けることが解明された. 北海道に広く分布する蛇紋岩土壌のように貧栄養でニッケルなど有害元素を含む特殊士壌でのアカエゾマツの根の成長には, 外生菌根菌の活動が不可欠であることが示唆された. マンガン過剰障害は, 野生植物ではあまり問題視されてこなかったが, 生態系修復や陸域のCO2固定機能向上のための緑化を進める基礎資料として主要な落葉広葉樹5種のマンガン耐性を調べたところ, シラカンバ類は高い耐性能力をもつことを実験的にも確認できた. この耐性樹種を用いて荒廃地の造林に貢献できると考えられる. さらに, 個体サイズの発達に合わせて栄養塩を指数関数的に与える方が, カラマツ類の根の成長を促したが, 施肥量を増やすとかえって低下した. 共生する微生物 (Frankia) では, 寄主であるケヤマハンノキを高CO2で生育させると栄養塩を制限したときには, 施肥処理個体と変わらない成長が見られ, 根粒の発達も著しかった. 将来の温暖化環境では共生微生物の生態系における役割が重要になると考えられる. |
Type: | article |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/67845 |
Appears in Collections: | 農学院・農学研究院 (Graduate School of Agriculture / Faculty of Agriculture) > 雑誌発表論文等 (Peer-reviewed Journal Articles, etc)
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Submitter: 小池 孝良
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