2024-03-28T14:49:21Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/440472022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_20033hdl_2115_134Thermal stress regulates erythrocyte polyol metabolism熱ストレスによる赤血球ポリオール代謝の調整1000070233187Ohtsuka, Yoshinori大塚, 吉則Agishi, Yuko阿岸, 祐幸Yabunaka, Noriyuki薮中, 宗之Watanabe, Ichiro渡部, 一郎Noro, Hiroshi野呂, 浩史Fujisawa, Hiroyuki藤澤, 宏幸open accessErythrocyteAldose reductaseThermal stressWater immersionEpinephrine493糖尿病性合併症の成因の一つに, アルドース還元酵素(AR)活性の亢進に伴う細胞内ソルビトール濃度上昇に代表される, ポリオール代謝異常が挙げられている。温熱療法は種々の疾患のリハビリテーションに応用されているので, 今回温熱ストレスの赤血球ポリオール代謝に与える影響を検討した。9名の健常男子大学生を日を変えて, 3種類の水温で10分間水浸させ, 末梢静脈血を採血した。赤血球のAR活性は42℃ で1.09±0.19から1.50±0.25U/gHbへと増加し(P<0.01), 39℃と25℃とではそれぞれ0.92±0.08から0.44±0.08U/gHb(P<0.01), 1.08±0.14から0.54±0.09U/gHb(P<0-05)へと減少した。赤血球ソルビトール濃度は42℃にて32.7±5.8から43.7±8.8nmol/gHbへと上昇した(P<0.05)。赤血球をin vitroで温度を変えてインキュベーションすると, 42℃では明らかにAR活性が上昇したが, 39℃では変化がなく25℃で軽度上昇した。また赤血球を39℃でアドレナリンの存在下でインキュベーションすると, アドレナリンの濃度依存性にAR活性とソルビトール濃度が増加した。これらのことから, (1) 熱ストレスは糖尿病性合併症を悪化させる可能性が考えられた。(2) AR活性の調節にアドレナリンが関与している可能性が考えられた。日本温泉気候物理医学会1996-05engjournal articleVoRhttp://hdl.handle.net/2115/440470029-0343日本温泉気候物理医学会雑誌593148153https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/44047/1/NOKB59-3_148-153.pdfapplication/pdf605.48 KB1996-05