2024-03-29T14:36:21Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/776162023-08-21T04:44:03Zhdl_2115_77554hdl_2115_45742hdl_2115_45744漢方治療により味覚異常の他にさまざまな効能が得られた1例Positive Effects in Addition to Taste Disorder Alleviation Using Goreisan武田, 雅彩三浦, 和仁新井, 絵理松下, 貴恵1000090250464山崎, 裕open access味覚異常漢方五苓散自発性異常味覚水滞苦味の自発性異常味覚を訴える症例に対し,漢方薬の五苓散を投与したところさまざまな効能が得られた症例を経験したので報告する.
70 代の女性.初診の1か月前,突然,安静時に右舌縁の苦味を自覚し,その後も症状に改善傾向なくかかりつけの歯科からの紹介にて当科受診した.下肢のむくみ,頬粘膜の咬傷痕が認められ,血清亜鉛値は61 μg/dl と軽度低値ではあったが他の各種検査では異常を認めなかった.味覚障害の原因として亜鉛欠乏性が疑われたが,まずベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるロフラゼプ酸エチルの投与を開始した.すぐに苦味は軽快傾向を示したが,3週頃から改善が認められなくなった.そこで水滞の所見を参考に五苓散5 g/ 日を投与すると苦味が軽快した他に下肢のむくみや頬粘膜の咬傷がなくなった。結果的に亜鉛の補充は行わずに味覚異常は完治した北海道歯学会2020-04jpnjournal articleVoRhttp://hdl.handle.net/2115/776160914-7063北海道歯学雑誌402122126https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/77616/1/40_02_07.pdfapplication/pdf684.51 KB2020-04