2024-03-29T05:54:19Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/205592022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_20557hdl_2115_20556hdl_2115_134システム社会における生きづらさの構造Structure of ill being in the Systematized Society宮﨑, 隆志社会システム商品化個人化社会関係資本協同性376「生きづらさ」に関わって以下の3つの論点を検討する。①機能的な差異が生じたときに、善意に基づ
く配慮が「逸脱」を刻印するのは何故か、②現代の日常生活における「正常」を規定する論理は何か、
③「生きづらさ」を克服しうる社会関係が備える特質は何か。
現代における商品化の進展は、商品・資本が主体となって自己展開する社会システムを成立させ、個
人はその下で分断され、引き裂かれている。その分断・分裂に耐えることが「正常」とされ、機能的な
差異を有する者への「配慮」は、自らの分裂性を隠蔽しつつなされるため、配慮する者とされる者の間
にはモノローグ的関係が生ずる。
両者が共に生きづらさを対象化するには、協同性の発展を内実とする社会関係資本の形成が必要であ
り、そのような関係の下でのみ自己内対話は対話的なものとなり、新たな主体の形成が可能となる。北海道大学大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センターDepartmental Bulletin Paperapplication/pdfhttp://hdl.handle.net/2115/20559https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/20559/1/MIYAZAKI.pdfAA12203623子ども発達臨床研究139442007-03-30jpnpublisher