2024-03-28T09:09:56Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/710112022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_71000hdl_2115_4917hdl_2115_123Detroit and Milwaukee鉄道会社の複会計システムThe Development of Double Account System in the Detroit and Milwaukee Railway Company春日部, 光紀複会計システム資本勘定収益勘定一般貸借対照表鉄道会社336本稿は,アメリカ鉄道会社における複会計システムの事例としてDetroit and Milwaukee Railway Company(以下D&Mと略称)を俎上にのせ,同社の年次報告書を分析・検討している。同社の会計報告書は1858に開示されたものであり,イギリスで複会計システムを最初に法制化した1868年イギリス鉄道規制法より10年も早い事例であった。基本となる会計報告書は資本勘定,収益勘定および一般貸借対照表で構成されていた。収益的支出を資本的支出として処理していたが,これは同社の経営状況を反映したものであった。また会計報告書の形式を1868年イギリス鉄道規制法のモデルとなったLondon and North Western鉄道会社のものと比較し,同様の観点から作成されたものであることを確認した。アメリカ鉄道会社への会計技術移転の経路として,D&M鉄道会社の社長であったC. J. Brydgesはイギリス人であり,1843年にLondon and South-Western鉄道会社へ入社して10年間勤務し,その後カナダのGreat Western鉄道会社に赴任している。彼の経歴から判断すると,イギリス鉄道会計に造詣が深かったと考えられる。彼は会計士ではないが,鉄道会社関連の人物を介して会計技術移転が生じていたと考えられる。北海道大学大学院経済学研究院Departmental Bulletin Paperapplication/pdfhttp://hdl.handle.net/2115/71011https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/71011/1/06ES_68%281%29_089.pdf0451-6265AN00070036經濟學研究681891022018-06-14jpnpublisher