2024-03-28T22:55:29Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/726212022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_72530hdl_2115_157hdl_2115_72528森林大気環境の研究太田, 路一650森林は木材生産の場であるとともに,人間の生活環境における保健休養の場でもある。森林科学の立場からみて,この2つの場を良好な状態に維持するには森林のおかれている環境の現状を把握することが必要である。 研究フィールドの苫小牧地方演習林の森林は,大規模工業開発を進めている苫小牧市の市街部に隣接し,近年林木の枯損が目立ってきた。このため,都市域から大気中に放出され,また蓄積する化学物質としてSOx, NOx, HFを選び,森林大気における汚染状況,樹葉中におけるフッソ素,イオウの蓄積状況の調査を1978~1981年の4カ年にわたり継続し,当林における1980年代初頭の大気汚染レベルの基礎的データを得ることができた。また,この森林は海岸から数kmの内陸に位置しているので,塩分を含んだ風の樹木の生育におよぼす影響は大気汚染と森林の関係を考える上で大きな課題であった。1981年8月の15号台風により,この森林は大きな被害をうけ,特に森林の南端部において樹葉の褐変は顕著であった。この機会を利用して,台風直後と1年後に森林の全域にわたって樹葉(ハリギリ,イタヤカエデ,ホウノキ,ミズナラ)を採取し,含有塩素の分析により海岸からの距離と含有塩素量との関係を明らかにし,潮風の侵入域の解明を行なった。北海道大学演習林Departmental Bulletin Paperapplication/pdfhttp://hdl.handle.net/2115/72621https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/72621/1/1982_1-11.pdfAN10102092北海道大学演習林試験年報124251984-03jpnpublisher