2024-03-29T02:18:43Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/742952022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_54856hdl_2115_20129hdl_2115_54822hdl_2115_54824hdl_2115_20124コムギ眼紋病の病原菌とその防除に関する研究 [全文の要約]竹内, 徹610コムギ眼紋病はOculimacula yallundae およびOculimacula acuformis によって引き起こされる病害で,世界各地のコムギ栽培地帯で発生している.我が国では,1983 年秋田県八郎潟において(古屋,1984),また時期をほぼ同じにして北海道でも美唄市および滝上町で発生が確認された(宮島・斉藤,1984).その後,北海道における本病の発生は拡大し,1988 年にはコムギ栽培地帯のほぼ全域の10 支庁管内の99 市町村で発生が確認された(尾崎,1990).本病が北海道で発生した背景には,1970 年に始まった水田転換政策が関係している.水田転換畑では使用する作業機械や栽培の省力性からコムギの栽培が急増し,コムギを連作するほ場も増えた.また,畑作地帯においても経営規模の拡大に伴い,省力栽培が可能なコムギの過作傾向が進んだ.このようなコムギの連作または過作が増加する状況で,土壌伝染性であるコムギ眼紋病の発生および被害が拡大していった.本病はコムギの地際葉鞘や茎に眼紋状の病斑を形成し, 病斑が進展すると茎基部が腐敗して早期倒伏の原因となるため被害は著しいことから,北海道のコムギ栽培において大きな問題となった.そこで,北海道立中央農業試験場(当時)において,コムギ眼紋病に対する緊急防除対策を確立するための研究を1989 年より開始した.本研究の成果は1996 年にとりまとめられ,本病の発生生態に基づく防除対策技術として道内に普及されるに至った.本論文は,本研究課題において筆者が実施して明らかにした,北海道におけるコムギ眼紋病の病原菌,発生生態,被害解析および防除対策をとりまとめたものである.北海道大学. 博士(農学)Hokkaido UniversityThesis or Dissertationapplication/pdfhttp://hdl.handle.net/2115/74295https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/74295/1/Toru_Takeuchi_summary.pdf2019-03-25jpnnone