2024-03-29T08:17:51Zhttps://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace-oai/requestoai:eprints.lib.hokudai.ac.jp:2115/743802022-11-17T02:08:08Zhdl_2115_54837hdl_2115_20129hdl_2115_54822hdl_2115_54823hdl_2115_20124ジャガイモSウイルスの感染性cDNAクローンの構築と分子性状比較 [全文の要約]李, 莘610ジャガイモSウイルス(PVS)はジャガイモの主要ウイルスの一つで,世界中のジャガイモ栽培地域に広く分布し,接触およびアブラムシで伝搬される.PVS単独感染ジャガイモ品種の多くは無病徴または軽微な病徴を現すのみであるが,外観目視検査による抜き取り廃棄が困難なPVSは,種いも生産過程における感染の拡大が問題となる.種いもがPVSに感染していた場合の二次感染塊茎の収量は最大20%減になり,また他種ウイルスとの混合感染により病徴が激化する.PVSは従来Chenopodium quinoaでの全身感染性から普通系統とアンデス系統に大きく分けられ,アンデス系統は普通系統よりジャガイモでの病原性が強く,アブラムシ伝搬性も高いことが報告されている.また,これら典型的な2系統とは生物学的性状の異なるPVS株も報告されている.PVSはカルラウイルス属で,約8.5 kbのプラス一本鎖のRNAをゲノムとし,その5′末端にキャップ構造,3′末端にポリA配列を持ち,6つのオープンリーディングフレーム(ORF)を有する.これまで世界中の多くのPVS株の全ゲノム配列が解析されているが,PVSのゲノムの機能や複製・移行・病原性に関する知見は少ない.その理由のひとつは,RNAウイルスの逆遺伝学的研究において非常に有用な感染性cDNAクローンがPVSでは構築されていないことにある.そこで本研究では,感染性クローンの構築を行うとともに,日本におけるPVS株と世界各国のPVS株を全ゲノム配列に基づいて分子性状を比較した.北海道大学. 博士(農学)Hokkaido UniversityThesis or Dissertationapplication/pdfhttp://hdl.handle.net/2115/74380https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/74380/1/Li_Xin_summary.pdf2019-03-25jpnnone