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Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers > 平成21年12月24日,本コレクションの収録文献数が30,000編に達しました。 工学研究科環境循環システム専攻高田迪彦さん(写真左),同藤井義明教授(同右) 高田さん:岩石の室内実験に関するものです。岩石が圧縮されて壊れる過程で透水係数がどのように変化するかを調べました。 藤井先生:岩盤の中の水の流れは,有害物質が流出するだけでなく,岩盤の安定性にも影響しますので,廃棄物の地層処分や各種地下構造物の設計に非常に重要な情報となります。高田君の研究は,一回壊れて水を通しやすくなった岩盤が,次第に元に戻る過程を研究したもので,この現象を応用すると廃棄物を安全に安く処分できる可能性があります。 Q. どうしてこの研究をはじめたのですか。 高田さん:修士論文の時からのテーマを継続して研究を始めました。修士論文の研究では実験装置の完成が遅れ,あまり実験できなかったため,これを補うような実験をしました。 Q. 今後の研究活動について教えてください。 高田さん:今後はとりあえず論文を書いて学術雑誌に投稿すること,博士論文を書いて提出することを予定しています。 藤井先生:高田君は分子動力学(原子一つ一つに運動方程式を適用して行うコンピューターシミュレーション)なども用いて新しい展開を試みています。岩盤力学の分野では初めての試みで,今後大きく実を結んで欲しいと願っています。 Q. HUSCAPに掲載されたあなたの論文をどのような方々に読んでほしいですか。 高田さん:共通した分野の方などに役立てていただければ幸いです。 藤井先生:この論文については,高田君と似たような世界の若い研究者に読んでもらいたいですが,これに限らず,学際的な研究成果のリアルタイムな発信のためにHUSCAPを大いに利用させていただこうと思っています。 高田迪彦(北海道大学工学研究科環境循環システム専攻博士課程) 藤井義明(北海道出身。北海道大学工学研究科博士後期課程中退後、室蘭工業大学助手、北海道大学工学研究科助手を経て、同大学大学院工学研究科助教授、同教授、競技スキー部・自転車競技部顧問) 専門分野は岩盤力学だが、持久力トレーニングやスキーのワクシング等にも興味を持ち隔年で講義、実践がてら研究を行う。人為的二酸化炭素排出削減を最優先とする風潮に異を唱え各地で講演。最近、1945年~1976年の温暖化の停滞は大気圏内核爆発によるものだという説を提唱し証拠固めに奮闘。 附属図書館では,今後とも本学所属研究者の研究成果・教育資料の公開に,より一層努めて参ります。ご著作をより多くの人々へ届けるため,論文等の研究成果のHUSCAPへの寄贈をお願いします。
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