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HUSCAP登録文献数、40,000件達成!

平成25年1月25日、本コレクションの収録文献数が40,000件に達しました。
40,000件目に登録された文献は、情報科学研究科の山本雅人教授らが学術雑誌に発表された、以下の論文でした!

岩根, 慎司; 鈴木, 育男; 山本, 雅人; 古川, 正志:同期的ネットワーク構造最適化により創発されるネットワークの特徴解析
ネットワークが創発する知能研究会(JWEIN10)講演論文集 2010.

山本先生から

Q. 今回の文献はどういった内容のものですか。
壁にかけた複数の振り子時計が時間が経つにつれて揃ってきたり、ホタルの点滅の間隔が徐々に同じになっていったりする現象は「同期現象」と呼ばれ、時計やホタルが相互に影響しあうことによって起こることが知られています。相互に与える影響がどのような関係のときに同期しやすくなったり、同期しにくくなったりするかをシミュレーションを通して解析した研究です。

Q. どうしてこの研究をはじめたのですか。
「人と人とのつながり」というネットワークの特徴解析を以前から研究テーマとして扱っていました。この解析の手法を使って、「同期」という現象を分析してみたいと考えたのがきっかけです。

Q. 今後の研究活動について教えてください。
ネットワークの特徴解析の手法を応用して、ネットワーク上における情報伝播の解析を行っていきたいと考えています。たとえば、twitter上の情報がデマだった場合、誤った情報の拡散を抑制するにはどういったアプローチが効果的か、といったテーマについて、シミュレーションや実験を通して検証していきたいと考えています。

Q. HUSCAPに掲載されたあなたの論文をどのような方々に読んでほしいですか。
同じ分野の研究者はもちろんですが、「ネットワーク」や「同期」といったキーワード検索の結果から論文を読みに来るような、異分野の研究者にも読んでほしいですね。また、若い人たち、特に大学院入学を志望しているような大学の1・2年生、高校生のみなさんがこういった論文を読んで、研究室に入って来てくれれば嬉しいです。

山本先生のホームページでは、先生が取り組んでおられる研究テーマについて、面白い動画を交えて分かりやすく紹介されています。ぜひ一度訪ねてみてください!



山本雅人(札幌市出身,北海道大学 博士(工学)取得。現在,北海道大学大学院情報科学研究科 自律系工学研究室 教授)

 附属図書館では,今後とも本学所属研究者の研究成果・教育資料の公開に,より一層努めて参ります。ご著作をより多くの人々へ届けるため,論文等の研究成果のHUSCAPへの寄贈をお願いします。

 

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