「観光文化論」2011 年 10 月 21 日(金) 2 時間目 
観光文化の N 次創作を考える 
―本物性をめぐって 
講師： 岡本 健 
連絡先： okamotot@cats.hokudai.ac.jp 
１．自己紹介 
岡本 健(おかもと たけし) 
北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻 博士後期課程 
東京成徳大学 人文学部 観光文化学科 非常勤講師 
大阪観光大学 観光学研究センター 客員研究員 
 出身は、奈良県奈良市。大学から北海道大学文学部に入学。認知心理学を学ぶ。大学
院の修士課程から突如観光研究に分野を転向。当初は修学旅行の研究やバスガイドの研
究をやろうと考えていたが、アニメ聖地巡礼に出会い、この現象の研究を進めている。 
【書籍】(すべて分担執筆) 
敷田麻実・内田純一・森重昌之(編)『観光の地域ブランディング』学芸出版社 
神田孝治(編)『観光の空間』ナカニシヤ出版 
安村克己・遠藤英樹・寺岡伸悟・堀野正人(編)『よくわかる観光社会学』ミネルヴァ書房 
【論文】 
岡本健(2010)「コンテンツ・インデュースト・ツーリズム」『コンテンツ文化史研究』, 
Vol.3, pp.48-68 【ダウンロード URL】  http://hdl.handle.net/2115/43181 
岡本健(2011)「コンテンツツーリズムにおけるホスピタリティマネジメント」
『HOSPITALITY』, 18, pp.165-174 
【ダウンロード URL】 http://hdl.handle.net/2115/47263 
２．講義の流れ 
①観光に関わる文化で本物や偽物をどのように考えるか？ 
 文化のオーセンティシティ(真正性)とは？ 
②特に「おみやげもの」にはこの本物/偽物を考えるのに役立つ事例が 
 「白い恋人」→「白い恋人 ブラック」、「ブラックサンダー」→「白いブラックサンダー」 
③二次創作、N 次創作が盛んなオタク文化 
 同人誌、ニコニコ動画 
④オタクの旅行と言えるアニメの聖地巡礼とその後のまちおこしの実例 
 埼玉県久喜市鷲宮 『らき☆すた』＋神輿、『オタク文化』＋祭り、など 
 滋賀県犬上郡豊郷町 『けいおん！』＋飛び出し坊や、など 
⑤再び、観光文化の本物性とは？ 
【参考文献】 
濱野智史(2008)『アーキテクチャの生態系』NTT 出版 
橋本和也(2011)『観光経験の人類学』世界思想社 
３．図表 
 
図 1 アニメ聖地巡礼の旅行コミュニケーション 
岡本健(2011)「交流の回路としての観光 ―アニメ聖地巡礼から考える情報社会の旅行コミュニ
ケーション―」『人工知能学会誌』Vol.26, No.3, pp.256-263. 
岡本健(2011)「アニメと観光」安村克己・遠藤英樹・寺岡伸悟・堀野正人(編)『よくわかる観光
社会学』,ミネルヴァ書房, pp.48-49.の図を修正したもの 
 
図 2 コンテンツツーリズムに関わるアクターと情報環境 
岡本健(2011)「コンテンツツーリズムにおける地域からの情報発信とその流通 ―『らき☆すた』
聖地「鷲宮」と『けいおん！』聖地「豊郷」の比較から―」『観光・余暇関係諸学会共同大会学
術論文集』, 3, pp.9-16＜予定＞より転載 
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