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Date:  Wed, 06 Dec 2006 10:47:12 +0900
From:  uchijima @ ad.kanazawa-u.ac.jp (内島秀樹)
Subject:  [drf 0050] Re: eメールによるポストプリントの送付

みなさま

 金沢大の内島です。DSpaceとEprintsに実装可能になっているEMailRequestボタン
については個人的に大変興味を持っていました。harnadさんも、Immeditate Deposit
/Access Settingと言って、コンテンツの実質的なOA化を今年中ごろから言い始めて
いました。出版社の許諾状況により、embargoがある場合などに適用しようという主張
であると思います。

 e-maiによるエンドユーザからのリクエストは、著者に許諾を求め、著者が許諾を
与えた(許諾のためone clickした)場合は、自動的にコンテンツが送信されるシス
テムのようです。詳しい機能と発想の元は下記でご覧になれます。

 https://secure.ecs.soton.ac.uk/notices/publicnotices.php?notice=902

 日本の著作権から言ったら、公衆送信可能な状態にして機関から送信することはお
そらく×になります。メタデータで発見し、メールが著作権者個人に届いて、著作者
が個人的に送信するのならば、個人的な非商業的な利用の範囲になり○でしょうか。

 先日のワークショップのディスカッションでもありましたが、著作権を放棄して
多くの人に読んで研究を認知してもらいたいのが研究者の願いであるとすれば、出
版社の*経済的損害がない範囲*で、*権利制限すなわちフェアユース*を主張
することは、雑誌の危機に対応して活動してきた図書館のスタンスの延長上にある
のではないかと思います。学術著作権協会等からのファックス等の公衆送信につい
て許諾が得られたことはそのような交渉の成果であると思います。

  http://wwwsoc.nii.ac.jp/janul/(国公私立大学図書館委員会資料)

> なるほど、納得できました。私は出版社に対して挑戦的な行動を
>とる @ oF.E*?^=q4[0w!"$H$$$C$??^<0$rA[A|$7$F$$$^$7$?$,!"!VM}A[
>に少しでも近づきたい」という想い、というほうが良いですね。そ
>のほうが図書館員らしいと個人的には思います。いつまでもそれで
>はダメなのかもしれませんが。

 たまたま、この機能についてメールの交換がありましたので、引用しておきます。
ここで言っていることは、「The kind of OA that depends on people's continual
goodwill, rather than once-for-all deposits.」ということです。Carさんはサウ
サンプトンの方です。

> 5. People who want OA will send you an email.
It's always worth standing back from the solution to which you are
dedicating so much effort and looking around to see if there are
easier/cheaper/better ways of achieving the same thing. Repositories
and OAI-PMH included. Now if PubMed (or Google/Scholar) were to
implement Stevan's "please email a copy of this article" button, then
yes, that could potentially deliver a kind of OA. The kind of OA that
depends on people's continual goodwill, rather than once-for-all
deposits.

Les Carr