北大 杉田です。
>> 個人的には「せっかく送られてきたものなので一般公開しない形でもリポジトリに
>> 入れてしまいたい」と思うのですが,皆様の考えをお知らせ下さい。
>
> 北大でも最終的に入れないことになったものが結構ありますね。
> 基本は「本文が出せないなら入れない」としていますが、状況が変わってるかも
> しれないので杉田さんお願いします。
> 私個人としては、リポジトリは業績リストにならなくていいんじゃないの派閥
> なので、別に入れなくてもいいんじゃないかな、と思ってしまいますが。
機関リポジトリ(repository=保管庫)ですので、当然フルテキスト100%です。
実際、自発的に寄贈くださった文献の中で、出版社ポリシー等のため公開でき
なかった文献もあります。文例(実例)をつけます。
「せっかくくれたのでメタデータだけでも」という気持ちはすごくよくわかり
ます。こちらも自発的な寄贈があると大喜びです。
しかし、メタデータのみのレコードを入れることにより、このデータベースの
狙いがぼけて学内に伝わってしまうことを恐れます。
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○○先生
附属図書館の○○です。
大変残念ながら,下記の論文について,○○○○○学会から
公開を許可できないとの回答が届きました。
>> ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
>> 『○○○○研究』第○号(○年○月刊行)○〜○頁
しかし,「現時点では」応諾できないとのことですし,状況が変わる
可能性がありますので,このままお預かりさせていただきたく,
よろしくお願いいたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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○○先生
図書館 ○○です。お世話になります。
> > HUSCAPへの搭載について、American Society of ○○○○○○へ照会し、
これについて、先方から残念な連絡がありました。
○○誌への発表文献は、たとえ原稿ファイルであっても著者サイドで保存・公開
してはならないとのことです。
※以下で「Kunie」は海外出版社との連絡を担当している図書館の者です。
> > Dear Kunie,
> >
> > AS○○ does not allow ○○ articles (even in manuscript form) to be
:
> >
> > Kind Regards,
> >
> > ○○○○○○
> > Senior Permissions Program Assistant
HUSCAPは、
・無料オンライン公開(open access)することで、先生方の文献の可視性(visibility)
を高めること(=電子ジャーナルの購読ライセンスを持たない産業界や開発途
上国等の研究者にも文献本文を届けること)
・文献本体を図書館資料として大切に保存していくこと
を2本柱として活動をすすめておりますが、ジャーナル刊行元(=著作権者)の
許諾が前提ですので、図書館としましては非常に残念ですが、今回の、
○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
については、現段階ではHUSCAPでの公開は断念せざるをえないように思います。
文献送付のお手間をとっていただいたところたいへん恐縮なのですが、以上ご報
告いたします。
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杉田茂樹 <sugita @ lib.hokudai.ac.jp>
北海道大学附属図書館情報システム課システム管理係
電話:011-706-2524 ファクシミリ:011-706-4099
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