尾崎様
> 科研こそ義務化してほしいと漠然と思っていましたが、既に義務的に提出されているものを、公開を前提とする資料にまでレベルアップさせるのはやっぱり至難なことなんでしょうか。
>
釈迦に説法かと思いますが、公表の義務付けとOAの義務化は
まったく別物ですよね。
科研では成果報告書の提出が義務付けられているようですし、
博士論文は法律で公表が義務付けられていますが、印刷・製本
して図書館に収めれば公表の義務は果たしたことになるわけです。
もちろん商業出版社から出版して、お金を儲けてもいいわけです
(売れるのであれば)。
もともと日本は税金を使った成果を国民に無料で提供するという
発想は乏しいのではないでしょうか。Webcatでさえ、無料公開する
までに相当すったもんだしたと聞いています。
山本様
>> はい、ノルマ化されることになればそのようなもので代替してしまい、
>> 査読誌投稿の著者最終稿などという面倒なものは、誰も好きこのんで
>> 用意しようと思わなくなるのでは、という素朴な疑問です。
これは著者の原稿の作り方に関係しているんでしょうかね。
ワープロを使って書いて、電子メールで修正などのやり取りをして
いれば、たいてい最終稿が著者の手元に残っているように思います。
それをアップロードするのは大して面倒な話ではありません(Harnadに
よればthe few keystrokes)。
これがゲラ刷りで校正などというステップがあると面倒になりますね。
栗山 正光
常磐大学人間科学部現代社会学科
〒310-8585 水戸市見和1-430-1