山地先生 栗山先生
金沢大の内島です。
義務化についてはまだ誰も(どの機関も)インプリメントを試みた大学はないんだと
思います。反応が怖くて言えない(?)、ようやっとシステムを立ち上げ、何とか紀要
(NIIですでに電子化しているもの)から入れていくなどの事業を始めたばかりのところ
がほとんどで、考えも付かないというのが実情かと思います。
セイルの言っているパッチワークは、early adopterの進化形みたいに取れますね。
是非、協力してね、と特定のデジタル好き、発信好きの研究者や学科なんかに声を掛け
るのは前向きにできますが、特定のところ(人々)に義務化をお願いするのは、「なん
で自分たちだけ仕事が増えるんだ?!」と言った返事が来そうで怖くもあります。
このあたりは、電子ジャーナルのときも「なんで自分たちだけ負担が増えるんだ(!?)
」と行く先々で言われた経験もあり、一般的には図書館員にとってはトラウマのあるとこ
ろかもしれません。
金沢では、教授会回りをほぼ終え(あと、がん研究所、附属病院の若手対象を残すだけ)
ましたが、その折、幾つかの部局では、欧米の義務化政策の話にも触れてみました。特に反
応はなかったのですが、自分が義務として論文を出さなければならないとなったらどんな反
応が来るか、興味深くはあります。国大図協の調査でも、アルマスワンたちの調査には及び
ませんが、半分以上が義務化には従うと言っているわけですし・・・。
また、こちらの説明会では、業績DBへの登録時に論文を提出できるようカスタマイズする
のでそこを利用して添付の要領で論文下さいと言って回りました。その際、自分で業績DB更新
するのが面倒であれば、論文さえ頂ければ「更新自体も図書館が代行します」と宣言(?)し
てきました。このあたり、研究者に対する新サービスになるでしょうか?(論文登録のインセ
ンティブが無いと図書館委員の方に言われたので、始めたことです)
来月には、本学の研究国際企画会議(基幹会議の一つで、研究担当理事の所掌)で、機関リ
ポジトリというよりは、オープンアクセスについて喋らせていただく予定で、当然、義務化の
諸政策を中心にすえるつもりです。(どんな反応が来るか・・・)
的確なレスになりましたかどうか・・・。
yamaji @ riken.jp さんは書きました:
>理研の山地です.
>
>** On Thu, 18 Jan 2007 18:09:27 +0900
>** "Masamitsu Kuriyama" <mtkuri @ tokiwa.ac.jp> writes:
>
>> それによると、機関リポジトリへの登録義務付け(マンデイト)をせずに
>> 研究者の意思に任せていては、どれだけ広報活動をがんばっても、
>> せいぜい30%、通常は15%の登録率にとどまるそうです。
>
>既存のやり方にとらわれずに,システムや枠組みを考えるところから挑戦,
>という感じの取り組みはないのでしょうか? マイナーチェンジでも問題
>ないのですが,何か本質を逃しているような気がしてなりません.
>いかがでしょうか?
>
>[drf 0301]のリプライにある意味期待していたのですが….
>--
>Kazu
>
>
>
>