行木さま
加藤@山形大学です。
Overview of STM journal publishingに議論の出発点(後退かも
しれません)になりそうな記述がありますので仮訳します。
科学雑誌
ジャーナルとは何か
NatureやNuclear PhysicsやNew Scientistのように、大雑把に雑誌
といわれる多様な種類の出版物があるが、はっきりとした線引きは
はない。だが、本稿では、主に第一次科学文献、すなわち正当なピ
アレビューを経たオリジナルな研究の記録を出版する定期刊行物を
扱う。
ジャーナルは従来から以下の4つの機能を具現化している。
・登録:著者の先取権の確立
・配布:目的とする読者への知見の伝達
・ピアレビュー:品質管理の保証
・アーカイブ記録:将来の参照と引用のための論文の確定バージ
ョンの保存
私たちは、これらの基本を再表明せざるを得なくなっている。とい
うのは、一部の機能を持つが、これらの機能の全ては果たさないオ
ープンアクセス・アーカイブのように新しいシステムが議論の状況
を作り出すからである。
これらの機能は読者に対するサービスと同様に著者に対するものと
みなされてきたことは注目に値する。事実、著者が論文についての
権利を出版社に無料で譲渡する場合、著者は権利を「無料で与えて」
いるのではなく、これらのサービス(およびその他、例えばコピー
編集)のために交換しているのである。
それらに加え、今や「ナビゲーション」という5つ目の機能が付け加
えられるかもしれない。それは、膨大な量の出版資料の中に入り込む
ことを認める適切な著作についてのフィルターや道標を提供する。
Mark Ware Consulting Ltd. Scientific publishing in transition:
an overview of current developments. September 2006. 30p.
<http://www.alpsp.org/news/STM-ALPSPwhitepaper.pdf>
p.5
加藤信哉(山形大学学術情報部)
>行木@北大です。
>
>この機会に、「ジャーナル」とは何か、考えている方がいれば教えてください。
>
>契約や権利関係を度外視したとき、電子ジャーナルとwebページの違いは何で
>しょうか。
>
>例えば、J-STAGE上のジャーナルと称するwebページ群はとても電子ジャーナル
>に見えません。まさに(オーバレイではないですが)、