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Date:  Wed, 14 Feb 2007 15:12:42 +0900
From:  SUGITA IZUMI <izumi @ ab.mie-u.ac.jp>
Subject:  [drf 0518] 山口大学での教授会における説明会(感想)

山口大学・守永さま、皆さま

  杉田@三重大です。こんにちわ。

 山口大学さんにおけるリポジトリ説明会のレポート、興味深く拝読しました。
 どこの大学さんでも、苦労は同じ・・・と思いつつ、自分自身がその任に実際に
 当たってみると本当に実感しますよね。

 先生方から、図書館の提案やサービスについて、直接ご意見をいただける機会が
 これまであまりなかっただけに・・・

>ただ、こちらとしても、把握していない問題を確認することができますので、自分
>たちの勉強にもなりますし、このやり取りを機会として、日頃接点の無い先生方と交流が
>持てることが、YUNOCAのことだけでなく、今後の図書館の業務にも上手く反映でき
>るのではと思っています。

 この部分は、リポジトリに限らず、図書館の経営戦略・サービス戦略を考えるうえ
 で、とても大事な視点だと思いました。

>理系の先生方は反応が良く、成果物のデータの提供の仕方や、著作権の問題などの基本的
>な質問が多かったのですが、人文系の先生方の質問は難しかったです・・・。
>メリットを感じられない!と正面切って言われることも度々・・・。
>(この質疑応答の内容については、また後日にて・・・)

 このあたりの具体的なレポート、楽しみです。ぜひ教えてください。

>説明会を実施した後、直ぐに何人かの先生から、論文の提供がありました。
>また、先生方の中には、リポジトリのような自分の研究成果を公表する場が欲しかったん
>だという意見を仰って下さる方もおりまして・・・、このように反応して頂くと嬉しいも
>ので、次の説明会も頑張ろうという気になってきます!

 研究者の方が喜んでくださることが、何よりもエネルギーになりますよね!
 人文系も幅が広くて、「メリットを感じられない」と思われる先生もいらっしゃる
 反面、図書館が思いつかないようなご提案をくださる先生もいらっしゃると思います。

 DRF2の共同討議「日本の機関リポジトリをデザインする−研究者の視点から−」で、
 NIIの村上先生が「新」サブジェクト・ライブラリアンという生残り策(?)を提案
 してくださって、とても共感いたしました。
 http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF2

 たとえば三重大では、「来年定年なので、退官記念論文集を冊子ではなくリポジトリ
 上で出したいんだけれど、可能だろうか?」というご相談をいただきました。
 現在、論文抜刷を170本くらいお預かりして、リスト作りと著作権ポリシーの確認を
 進めています。
 出版社の著作権ポリシーの制約があり、残念ながら全てをリポジトリ上で学外に公開
 することは難しいのですが、他の形での提案ができないだろうかと模索しています。

 DRF2の土屋先生のご講演にもありましたが、研究コミュニティ全体が紀要交換で成り
 立つ分野においては、紀要を全て電子化してしまえれば、日本全国ILL業務の大幅な
 省力化が図れ、なおかつ研究コミュニティの活発化が図れそうです。

 「三重大学日本語学文学」は、NIIさんの研究紀要公開支援事業の対象外でしたが、
 初号(1990)から17号(2006)まで全て著作権処理済です、ということでリポジトリ
 用に一セット寄贈していただきました。
 裁断できるため、低コストで電子化できますし、この紀要はILLの受付件数が多く、
 ILL担当者の手元に置いているくらいなので業務省力化に直結しそうです。
 先生にお礼を申し上げたら、「こちらもとっても助かりますので!」とニコニコして
 おっしゃってくださいました。

>次は、工学部、人文学部、教育学部などの説明会が控えております・・・。
>先生方から支持して頂けるように次も頑張りたいと思っております。

 先生方の一つ一つの反応に、一喜一憂することもあると思いますが、大筋として
 とても良い方向に向かっていけると思います。がんばってください!
 
 三重大では、説明会での質疑応答以外に、日常的に発生する先生とのやり取りや
 出版社・学会とのやりとりを全て業務日誌に記録し、担当者間で情報共有するよう
 にしています。

 こういう業務日誌ツールを使われていた大学さんも、確かいらっしゃったと思う
 のですが・・・?。

>取り留めのない感想文のような内容になってしまい恐縮です・・・、学内での周知はまだ高く
>ありませんが、DRFでの皆さんの活躍を読んでると、僕たちも頑張らなければ!と気合い
>が入ってきます。
>今後も、DRFでの皆さんの質問や発言を参考にしながら、学術機関リポジトリの普及に頑
>張っていきたいと思います。

 力強い決意表明に、こちらも勇気付けられます。

 学習・研究教育環境を支えるために、より良い図書館サービスをしていくために、
 我々ができることの一つが、持続的にリポジトリ構築をしていくことなんだなぁと
 思うと、そういう仕事に携われるのは嬉しいことですよね。

 担当者の頑張りと情熱が持続できるような「体制作り」も含め、これからの一年が
 正念場になるのかなぁとも感じております。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


YUNOCA-morinaga さんは書きました:
>DRFの皆様
>
>山口大学の守永と申します。DRFメールには、いつもお世話になっております。
>初めての投稿になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
>
>山口大学では、年を越してから一斉にYUNOCAの学内説明会を実施しております。
>   ※YUNOCA(山口大学学術情報リポジトリの愛称)
>農学部、理学部、医学部、経済学部と、学部ごとの教授会の中で、30分程時間を頂いて
>の説明会で、最初にスライドを使用したYUNOCAの説明を15分で行い、残りは質疑
>応答という内容で行っています。
>
>スライドによる説明は問題なしに進みますが、質疑応答になった途端に、一斉に先生方の
>質問が飛び交ってきます。
>過去のDRFメールにあった他大学の皆さんの報告(質疑応答Q&A等)を読んでいて、
>先生方からは、思いがけない内容の質問がされるのだなと思っていたのですが、正にその
>通りで、多岐に渡った質問が出てきました。
>理系の先生方は反応が良く、成果物のデータの提供の仕方や、著作権の問題などの基本的
>な質問が多かったのですが、人文系の先生方の質問は難しかったです・・・。
>メリットを感じられない!と正面切って言われることも度々・・・。
>(この質疑応答の内容については、また後日にて・・・)
>
>質問の内容によっては、直ぐに回答できずに、言葉に詰まってしまうことも度々ありまし
>たが、ただ、こちらとしても、把握していない問題を確認することができますので、自分
>たちの勉強にもなりますし、このやり取りを機会として、日頃接点の無い先生方と交流が
>持てることが、YUNOCAのことだけでなく、今後の図書館の業務にも上手く反映でき
>るのではと思っています。
>
>説明会を実施した後、直ぐに何人かの先生から、論文の提供がありました。
>また、先生方の中には、リポジトリのような自分の研究成果を公表する場が欲しかったん
>だという意見を仰って下さる方もおりまして・・・、このように反応して頂くと嬉しいも
>ので、次の説明会も頑張ろうという気になってきます!
>
>次は、工学部、人文学部、教育学部などの説明会が控えております・・・。
>先生方から支持して頂けるように次も頑張りたいと思っております。
>
>取り留めのない感想文のような内容になってしまい恐縮です・・・、学内での周知はまだ高く
>ありませんが、DRFでの皆さんの活躍を読んでると、僕たちも頑張らなければ!と気合い
>が入ってきます。
>今後も、DRFでの皆さんの質問や発言を参考にしながら、学術機関リポジトリの普及に頑
>張っていきたいと思います。
>
>今後もどうぞよろしくお願い致します。
>
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>三重大学の杉田様、以前、説明会用の資料を提供して頂きありがとうございました。
>今回の説明会用の資料を作成する際に、大変参考になりました。
>この場で御礼申し上げます。m(_ _)m
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>
>
>山口大学 情報環境部 学術情報課
> 利用者サービス係 守永 盛志(morinaga atsushi)
>  TEL:083-933-5182
>  FAX:083-933-5186
>  Mail:yunoca @ yamaguchi-u.ac.jp(YUNOCA専用メール)
>       mouri @ yamaguchi-u.ac.jp(個人メール)
>
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Sugita Izumi 杉田いづみ  izumi @ ab.mie-u.ac.jp

国立大学法人三重大学 学術情報部(附属図書館)
情報図書館チーム 情報リテラシー担当

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