Date: Mon, 5 Feb 2007 14:25:40 +0900 From: "TAKAGI, Kazuko" <takagi @ ll.chiba-u.ac.jp> Subject: [drf 0473] Open Repositories 2007参加報告千葉大学図書館ライブラリー・イノベーション・センターの高木です。Open Repositories 2007に参加してきました。各講演の要旨はNIIの村上先生からの速報が 皆様に送られていますので、全体的な印象をごく簡単に述べます。 講演の内容は、管理や政策の問題を取り上げた一般的な話もありましたが、システム 開発や技術的な問題解決の方法を具体的に取り上げたものが大半でした。世界中で 次々と、IRに関する新しいプロジェクトが生まれてきていますが、OR2007でのプレゼ ンテーションが焦点を当てた問題を以下のようにまとめてみました。 1. IRの保存機能の重視 例:JISCのPRESERVプロジェクト 2. 雑多な資料の扱いやデジタル化の問題 例:Rice大学の貴重資料、 3. データそのものの掲載の増大 例:ChemXSeer 4. Federationの動き活発化 例:中国のDigital Museum、OhioLINKのDigital Resource Commons、 5. メタデータの今後:複雑化するか? 例:Arrow Projectのメタデータシステム、Dublin Core Application Profile(FRBR アプローチ) 6. Interoperabilityの向上 例:MITのSIMLE (Semantic Interoperability of Metadata in onLine Environments) 7. 使いやすいインターフェイスの開発 例:Manakin、OhioLINKのDigital Resource Commons これからIRを始める大学(特に小規模な機関)はまだ多数ありますが、シンポジウム からは、IRの構築について議論する段階から、内容の充実化や使いやすさの追求、IR 間の協力関係の強化などへと重点が移ってきているように思われました。今後もこの 傾向がますます強まるだろうという印象です。 高木 和子 リサーチ・フェロー 千葉大学付属図書館 ライブラリー・イノベーション・センター 263-8522 千葉市稲毛区弥生町-33 Tel: 043-290-2149 FAX: 043-290-2149 mail: takagi @ ll.chiba-u.ac.jp 付属図書館HP: <http://www.LL.chiba-u.ac.jp/> http://www.LL.chiba-u.ac.jp/ 学術成果リポジトリHP: http://mitizane.LL.chiba-u.jp/curator/473_2.html (attatchment)(tag is disabled)