橋さん、
> そのお願いを担当事務の人にしているうちに,現在冊子で全国の大学に郵送
> している「博士学位論文要旨 : 論文内容の要旨及び論文審査の結果の要旨」
> も電子化してリポジトリに載せ,郵送するのも止めたいというような話が出
> てきました。全文ではないので,需要は大きくないのかもしれませんが,こ
> れならば比較的簡単に載せられそうなので,やってみようと思っているので
> すが,こういう要旨集に書いてある情報のどこまでが個人情報になるのかに
> ついてアドバイスをお願いいたします(要旨集に限らない事項かと思います
> が)。
この「要旨」は、「学位規則」(文部科学省令)の以下の条項によって学位を授
与した機関が公開を義務づけられているものです。
第八条 大学及び独立行政法人大学評価・学位授与機構は、博士の学
位を授与したときは、当該博士の学位を授与した日から三月以内に、
当該博士の学位の授与に係る論文の内容の要旨及び論文審査の結果の
要旨を公表するものとする。
したがって、これまでの公開も法令にもとづくものですので、これまでのとお
りにやればよいだけではないでしょうか。いままで印刷して公表していたこと
をインターネットに公開するときに突然ダメになるのはやはり変ですので。た
だし、文句を言う人がでてきたら、さっさと撤退してよいと思います。
> なお,「博士学位論文要旨集」については,全国の大学から寄贈雑誌と同様
> に冊子が次々送られてくるのですが,スペースがないので,もったいないと
> 思いながらも廃棄しているのが現状です。 こちらについても”冊子で作ら
> ないといけない”というきまりがないのでしたら,全国的に電子化したら良
> いのではないかと思っています。
はい。すくなくとも学位論文本体については、第九条で「印刷」公開を義務づ
けらている(ただし、要約でもよいとはされていますが)のですが、要旨は公開
だけですので、「印刷」しなくても法令違反にはならないでしょう。
土屋