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Date:  Thu, 04 Jan 2007 11:32:23 +0900
From:  HASHI Yohei <yhashi @ ad.kanazawa-u.ac.jp>
Subject:  [drf 0304] Re: 良く分からないソフトで作られたファイルが届いた場合

皆様
金沢大学の橋です。先ほどは失礼しました。
改めまして,あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて,昨年末にお尋ねしました「良く分からないソフトで作られたファイル」の件ですが,お陰さまで解読できました。

>もし使えたら,レポートよろしくお願いします。

ということですので,今回の件について作業をまとめて報告いたします。

(1)先生から「最終稿.sit」というファイルが送られてきた。このファイルはマッキントッシュで使われている圧縮ファイルだったので,解凍ソフトを手に入れ解凍した。
#村上先生からお知らせ頂いた「Aladdin Expander」をインストールして解凍

(2)解凍したところ次のようなファイルが入っていた。
−○○.pdf・・・最終稿のPDF
−○○.tif・・・・図のファイル
−○○.cif・・・謎のファイル

(3)この「謎のファイル」は,3次元の結晶構造を表現しているファイルだった。
#堀越さんからお知らせ頂いた,VICS-IIというソフトをダウンロードし,インストールしたところ表示できた(添付ファイルのような感じでした)。

ちなみにこの論文なのですが,次の雑誌に掲載されていたものです。
Acta Crystallographica Section E
Structure Reports Online
Volume 59, Part 6 (June 2003)

この論文は,契約していれば,Blackwell-synergyの以下のページから読むことができます。
http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1107/S1600536803009607
全文については,
−Full Text Article
−PDF
という2つの選択肢があるのですが,そのうちのPDFの方は冊子体版と同じようなのものでした。
もう一方のFull Text Articleの方を選択すると,画面が次のようになり,PDF版にはない各種リンクが表示されました。
http://www.blackwell-synergy.com/doi/full/10.1107/S1600536803009607

この中に上述の「cif」もありました。つまり,先生が送ってきたファイルは,オンライン版のみで使われているファイルということになります。
#上記のVICS-IIをインストールして,この論文中のcifを開いてみると,なかなか面白いものでした。関心のある方はご覧になってみて下さい。

ということで,今回のようなファイルについては,そのままPDFと一緒に登録しておけば良いとは思うのですが,図表よりも一段高度な”プログラムのようなもの”がくっついている場合,部分的には,オリジナル版と最終稿の区別が難しくなりますね。そう考えると,図表類については,雑誌掲載版を転用して「最終稿」として使っても問題はないような気もしてくるのですが...

いずれにしても,最終稿の定義というのは,なかなか難しいものですね。

橋 洋平 金沢大学情報部情報企画課情報企画係長
TEL:076-264-5204 FAX:076-234-4050
e-mail: yhashi @ ad.kanazawa-u.ac.jp http://www.lib.kanazawa-u.ac.jp