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Date:  Sat, 24 Feb 2007 01:11:12 +0900
From:  nami @ math.sci.hokudai.ac.jp
Subject:  [drf 0576] Re: 動画のファイルの提供

北大の行木です。出張先なのでこんな時間ですが。

At Fri, 23 Feb 2007 13:44:16 +0900,
>  この「DVDまるごと」なんですけれど、みなさんに伺います。DVDまるごとを
> 必要とする、あるいはDLする必要がある場合って、何を想定されていますか?

DVDまるごとというよりは動画ファイルを使う場合ですが、観察記録や実験記
録を講演資料や教材に入れるという用途はあります。国際会議の講演記録を
DVDにして参加者に配布するとか、一般に公開するとか、販売するという用途
もあるでしょう。要するに内容に依存しそう。

講演などは意図しない再編集をされて配布や利用されたときにダメージが大き
いですから、北大の数学では講演の動画ファイルは置かないことにしています。
ストリーミングだけということです。

#これは裏とか表以前の政策的な判断ですから、それでも表に置くという判断も
#ありうるでしょう。

> る、ぐらいでしょうか? ここで私の思考は止まるのです。「それ必要か?」
> と。いや「必要/不必要」を判断する側に図書館員はいないわけですし、そ
> んな判断していたらリポジトリ構築はやってられませんので、考えること自
> 体が矛盾しているのかもしれません。ただ、なんかこう釈然としないものが
> あるわけです。動画を、例えば一つの講演をまるごとDLする...

「それ必要か」は重要だと思いますよ。といいますか、もしも教員が動画ファ
イルを持ってきたら「本当にファイルとして公開しますか?利害得失はこれこ
れこうで。。。」という説明があってしかるべきだとおもうのです。そこから
コミュニケーションが始まるかもしれませんし。論文だって常に盗作の危険は
あるわけですが、それを考慮しても必要で有効だと判断するからIRで公開を促
進しているわけです。「何でも載せる」と「何も考えずに載せる」とは質的に
違います。 

動画の場合は普段から個人的に扱うことも多いから「それ必要か」という直観
が効いているように思います。直観の効かなそうなコンテンツだとどうなので
しょう。
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行木孝夫 (NAMIKI Takao)
北海道大学理学研究院数学部門 (Tel/Fax 011-706-4439)