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Date:  Mon, 09 Jul 2007 13:13:18 +0900
From:  Hiroko Suzuki <suzuki @ ll.chiba-u.ac.jp>
Subject:  [drf 0921] Re: 機関リポジトリサーバのバックアップについて

千葉大の鈴木です。

以前、オランダ訪問の報告を簡単にしましたが、
オランダでは、
 各大学リポジトリ⇒DARENet(サービスプロバイダ)⇒E-Dept(KB)(恒久保存)
  のルートでリポジトリのコンテンツは収集・配信・保存されています。
 
KBは、オランダ国立(王立)図書館です。
ここでは、Porticoと同様のE-Deptという電子ジャーナルアーカイブを
構築しておりElsevier他の出版社と早くから提携してコンテンツを
保存しています。
電子ジャーナルと同様に、国内のリポジトリのコンテンツは、
2006年12月から、E-Dept で保存される様になりました。
この保存とは、将来のファイル・媒体の変化にも耐えうるように、
考えられているそうです。

うらやましいと言うか、これがスジである、とその時思ったものでした。
もっとも、オランダと日本では大学の数などが全然違いますが。


Tetsuya Yamamoto さんは書きました:
>名古屋大の山本です。
>
>考えてみれば、機関同士で相手のデータディレクトリをrsyncするだけでも有効
>かも知れませんね。許可する相手だけの公開鍵を交換しておいて。
>毎回差分だけを通信しますから、いったん軌道に乗れば安心感も増すかも。
>
>と書いたところで土屋先生のレスポンスを見ました。
>porticoはこういうものだったのですね。不勉強でした。
>
>これに限らず、真のアーカイビングを専門の誰かにやってもらうのは、自分のような
>にわか管理者にとっては本当に助かります。ぜひ何らかの議論が進むとよいと
>思います。
>
>
>On 7/9/07, Masamitsu Kuriyama <mtkuri @ tokiwa.ac.jp> wrote:
>> 山本様
>> > とにかく*どんな間違いが起こっても*データが失われないことが最優先かと
>> > 思います。場合によってはリポジトリ内にしか存在しないデータというのもすでに
>> > あるのかも知れません。凡ミスで誰かの業績が*永久に*失われるかもしれないと
>> > 考えると恐ろしいです。(実際こんなことがあるかはわかりませんが)
>>
>> これを考えると、1機関だけでのバックアップでは限界がありますよね。
>> たとえば、小樽大地震が起こって商科大のサーバもDATも焼けてしま
>> ったとかになったら(縁起でもない(^^;)、、、
>> 図書館資料は複数コピーが世界中に分散保存されていることで安全性
>> が高まっているわけで、LOCKSSの発想もここからきているわけです。
>> NACSIS-CATでは千葉(ですよね?)に集中的に全国の大学図書館の
>> 目録データが保存されており、同時に各図書館にも保存されているので、
>> 情報が重複しているのですが、安全性は高まっています。
>> この点、単なる横断検索システムよりいいですよね。
>> というわけで、本気で安全性を考えるなら、遠隔地でのバックアップが
>> 必須だと思います。大企業などでは実際にやっていると聞いています。
>> drfの参加機関の間で、ミラーサーバを立ち上げるなり、お互いのデータを
>> 保存しあうなりの方策を考えるといいと思うのですが、いかがでしょうか。
>>
>> 栗山 正光
>> 常磐大学人間科学部現代社会学科
>> 〒310-8585 水戸市見和1-430-1
>>
>>
>>
>
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鈴 木 宏 子
千葉大学附属図書館
 情報部情報サービス課
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