内島様
>harnadさんも、Immeditate Deposit
> /Access Settingと言って、コンテンツの実質的なOA化を今年中ごろから言い始めて
> いました。出版社の許諾状況により、embargoがある場合などに適用しようという主張
> であると思います。
最近はID/OA (Immediate Deposit, Optional Access) と言っているようですね。
> e-maiによるエンドユーザからのリクエストは、著者に許諾を求め、著者が許諾を
> 与えた(許諾のためone clickした)場合は、自動的にコンテンツが送信されるシス
> テムのようです。詳しい機能と発想の元は下記でご覧になれます。
>
> https://secure.ecs.soton.ac.uk/notices/publicnotices.php?notice=902
なるほど、ご教示ありがとうございました(て言うか勉強不足>自分)。
すでに実現されている機能なんですね。
ここではリポジトリへの登録を渋っている著者に、外から見えないようにする
という選択肢を与えることで敷居を低くして、登録してもらいやすくするのが
狙いだというようなことが書いてありますね。
非グリーン出版社への対抗策というばかりではないようです。
> 日本の著作権から言ったら、公衆送信可能な状態にして機関から送信することはお
> そらく×になります。メタデータで発見し、メールが著作権者個人に届いて、著作者
> が個人的に送信するのならば、個人的な非商業的な利用の範囲になり○でしょうか。
ということで、日本ではメタデータだけの登録にとどめておいて、「電子メール
送付リクエスト」ボタンによる仲介サービスをするというのも一つの手ですよね。
> 先日のワークショップのディスカッションでもありましたが、著作権を放棄して
> 多くの人に読んで研究を認知してもらいたいのが研究者の願いであるとすれば、出
> 版社の*経済的損害がない範囲*で、*権利制限すなわちフェアユース*を主張
研究者が著作権放棄を望んでいるというのは語弊があると思います。
商業出版社に著作権を譲渡する仕組みになっているがゆえに本来もっと多く
の人に読まれるべきものが読まれていない、というのが研究者の不満だと
思いますので。
また出版社に経済的損害があるかどうかをわれわれはどこまで考慮すべき
なのでしょうか?
商業出版社は学術出版から手を引くのが世のため人のため、かもしれません
よね。
実は私も全然わからなくて途方にくれているのですが。。。
栗山 正光
常磐大学人間科学部現代社会学科
〒310-8585 水戸市見和1-430-1