土屋先生、栗山先生、
村上先生、皆さま
杉田@三重大です。
ILLのデータ分析は、業務省力化・経費節減の効果・業務の力点シフトの点
から、現場担当者として非常に参考になる研究成果だと思います。
誠に有難うございます!
Syun Tutiya さんは書きました:
>杉田さんとしては、「三重看護学誌 = Mie nursing journal / 三重大学医学
>部看護学科医療技術短期大学部 [編].」をどこが依頼しているか気になるとこ
>ろでありましょうが、ローカルデータを見ていただければわかります。実際に
>は、上でも注記したように、「三重看護学誌」のBIBID である AX11353824を
>ふくむ依頼は231あります。この90の差は、やはり「--1巻(平10)-」がある
>かどうかが利いています。それはそれとして、このタイトルについて依頼して
>いるのは、87館あります。そのうち10件以上依頼が3館、2件依頼が12館、1件
>依頼が43館ですから、これは交換しているだけの雑誌だと思いますので、交換
>寄贈先を間違えているわけですね。
ILL担当の責任者にも話をし、全館的な業務分析および業務改善に生かして
いただくよう、提案をいたしました。
また、今後の寄贈交換先に反映していただくよう、提案したいと思います。
Syun Tutiya さんは書きました:
>おもしろいのは、受付館で、三重大はわかるとしても、三重看大=三重県立看
>護大学への依頼とか、群大への依頼とかは考えさせるものがあります。群大は
>早いことで有名だそうですね。
栗山先生からご指摘のありました「紀要の複写依頼は発行大学へ頼むべし」
というお作法(?)がある一方で、「依頼先を分散させる」というルールが
あることも影響していると思いますが、確かに、スピード面も否めない気が
いたしました・・・。
Yuko Murakami wrote:
> 村上@NIIです。
>
> きのう法政大学の研究者説明会に行ってきました。
村上先生からの「法政大学の研究者説明会」についてのご報告を参考にさせ
ていただき、分野ごとの興味の対象を加味しつつ、明日の各学部教授会にお
ける説明の策を練り直しております。
> 紀要を出している学部・学科が多いことを見越して
> コスト削減のためのオーバーレイジャーナル化を提案。
> #部局予算削減という背景があり、すごく盛り上がった。
> ⇒電子化の提案を完全電子化と思い込んだ人が多かった
> →紙は継続してよい。コストはかかるので、これもビジネスモデルの問題。
紀要に関しては、展開が見込めそうであれば、それぞれの紀要編集委員会に
もコンタクトをとり、オーバーレイジャーナル化等によって以前から懸案と
なっているNIIさんの「学術雑誌公開支援事業」からの自立も、可能な限り
目指して行きたいです。
オーバーレイジャーナル化を実施されている大学さんの事例は、千葉大さん
が、DRFのワークショップで発表してくださいましたね。
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?plugin=attach&refer=DRF1&openfile=7_Chiba_Poster_Digest.pdf
長崎大学さんや北大さんでも取り組んでいらっしゃるのでしたでしょうか?
ところで、「学術雑誌公開支援事業」で電子化していただいた論文はCiNiiの
検索結果から本文リンクしていただいているため、非常に評判が良いです!
自前電子化分やIR分がどうなるのか、動向が気になるところです。
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Syun Tutiya さんは書きました:
>(すくなくとも日本では)供給が需要を生むということがダウンロード統計によっ
>て実証されつつあるのが学術情報流通の世界ですので、機関リポジトリによる
>電子化によって今よりも紀要が活用されるようになることは明白だろうと思い
>ます。
土屋先生ご指摘の「供給が需要を生む」という現象には、二つの側面がある
ように感じました。
一つは、「だからこそOA、IRに意義がある」という側面で、機関リポジトリ
推進の大きなモチベーションになります!
もう一つは、個人的感想めいた話になりますが、情報リテラシー教育支援の
場面で注意が必要かもしれない、と感じられる点です。
研究者の場合には、入手しやすくても・そうでなくても、必要な情報は入手す
るべく行動されるだろうと思いますが、学生さんの場合には、「ネットで手に
入らないものは無いも同然」という風潮があるうえ、情報評価の点で必ずしも
「入手しやすいものと、本当に必要なものとの区別が付く」とは限らないと思
われるからです。
いろいろな意味で、機関リポジトリと情報リテラシーは平行して展開していき
たいものだなと、思いました。
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Syun Tutiya さんは書きました:
>杉田さん、みなさん、
>
>栗山さんの数字につなげて、NACSIS-ILL全体についてあまり丁寧でなく(つま
>り、STATとか、SRVCEの値を無視して)見てみると、和雑誌への依頼件数(これ
>は三重大佐藤先生がカウントしたかなり厳密な数字です)が520807件であるの
>に対して、BIBNT に「大学」または「紀要」を含むものは、122049件、23.4%
>です。まあ2割が紀要類だということは確実でしょう。それ以外は何かといえ
>ば、(あまりにも多種多様な国内学会が刊行する)学会誌というのがほとんどで
>す。
>
>また、おなじくらい丁寧でなくトップ20のタイトルをみると、以下のとおりで
>すのでちゃんと丁寧にやらないと整理できません。つまり、BIBNTを数えるだ
>けだと、一文字ちがうと別のBIBNTになっていますから、1位と20位のようにあ
>きらかにおなじものが別々のものとなっているようにみえます。BIBIDで名寄
>せしないといけないのですが、BIBIDがなかったりするのを補正するのにちゃ
>んとやらないといけないので、ちょっとお待ちください。(お許しがでれば、2
>月のDRFのワークショップで報告しましょう。)
>
> 388 看護教育研究集録. 看護教育学科, 看護教員養成課程 / 神奈川県立看護教育大学校 [編].
> 235 筑波大学心理学研究 / 筑波大学心理学系 [編].
> 232 中部日本整形外科災害外科学会雑誌 / 京都大学医学部整形外科学教室.
> 230 高知女子大学看護学会誌.
> 204 教育相談研究 / 東京教育大学教育相談研究所 [編集].
> 200 武庫川女子大学発達臨床心理学研究所紀要 = The bulletin of the Institute of Developmental and Clinical Psychology,
Mukogawa Women's University / 武庫川女子大学発達臨床心理学研究所 [編].
> 189 対人社会心理学研究 = Japanese journal of interpersonal and social psychology / 大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心
理学講座 [編].
> 187 看護研究集録 / 名古屋市立大学病院看護部 [編].
> 156 北里理学療法学 : 北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻卒業研究論文集 = Journal of Department of
Physical Therapy, Kitasato University : annual reports of graduation theses.
> 154 研究集録 / 岡山大学教育学部.
> 150 福島大学教育実践研究紀要 / 福島大学教育学部附属教育実践研究指導センター.
> 147 早稲田心理學年報 / 早稲田大学文学部心理学会.
> 143 進路指導研究 : 日本進路指導学会研究紀要 : bulletin of the Japanese Society for Study of Career Guidance.
> 141 三重看護学誌 = Mie nursing journal / 三重大学医学部看護学科医療技術短期大学部 [編].
> 140 発達研究 : 発達科学研究教育センター紀要 / 発達科学研究教育センター = / Center of Developmental Education and
Research.
> 135 中部日本整形外科災害外科学会雑誌 / 京都大学医学部整形外科学教室. -- 1巻1号 (1958. 3)-.
> 130 福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編 / 福岡教育大学.
> 130 上智大学心理学年報 / 上智大学心理学科 [編].
> 130 教育学部紀要. 教育心理学部門 / 九州大学教育学部 [編].
> 129 看護教育研究集録. 看護教育学科, 看護教員養成課程 / 神奈川県立看護教育大学校 [編]. -- 19号 (平5)-28号 (平14).
>
>杉田さんとしては、「三重看護学誌 = Mie nursing journal / 三重大学医学
>部看護学科医療技術短期大学部 [編].」をどこが依頼しているか気になるとこ
>ろでありましょうが、ローカルデータを見ていただければわかります。実際に
>は、上でも注記したように、「三重看護学誌」のBIBID である AX11353824を
>ふくむ依頼は231あります。この90の差は、やはり「--1巻(平10)-」がある
>かどうかが利いています。それはそれとして、このタイトルについて依頼して
>いるのは、87館あります。そのうち10件以上依頼が3館、2件依頼が12館、1件
>依頼が43館ですから、これは交換しているだけの雑誌だと思いますので、交換
>寄贈先を間違えているわけですね。
>
>おもしろいのは、受付館で、三重大はわかるとしても、三重看大=三重県立看
>護大学への依頼とか、群大への依頼とかは考えさせるものがあります。群大は
>早いことで有名だそうですね。
>
> 92 三重大
> 15 三重看大
> 9 呉短大
> 9 群大医
> 9 愛媛医技大
> 6 梨大医
> 6 福井大医
> 6 天使大
> 6 長大医
> 6 千大亥
> 5 福井県大
> 5 新大旭
> 5 取大医
> 4 名市大川澄
> 4 東北大医
> 4 島大医
> 3 和医大三
> 3 静県大
> 3 秋大医
> 2 梨県大看
> 2 北大医短
> 2 日赤豊大
> 2 東大医
> 2 石川県看大
> 2 聖路加看大
> 2 新見公短
> 2 信大医
> 2 京府医大
> 1 兵県大明石
> 1 福島医大
> 1 日赤武短
> 1 東女医大
> 1 札医大
> 1 佐大医
> 1 金大医
> 1 京大医
> 1 杏大保
>
>さて、この2割がすべて(多分)遡及的に電子化され、かつ、将来的には機関リ
>ポジトリから刊行されることになると日本のILLは10万件以上減るということ
>になるわけです。減ればいいというものではないにせよ、ILLが増えないほう
>が環境がととのっているといえるわけですから、重要な点だと思います。かつ、
>(すくなくとも日本では)供給が需要を生むということがダウンロード統計によっ
>て実証されつつあるのが学術情報流通の世界ですので、機関リポジトリによる
>電子化によって今よりも紀要が活用されるようになることは明白だろうと思い
>ます。
>
>土屋
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