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Date:  Mon, 09 Jul 2007 11:03:10 +0900 (東京 (標準時))
From:  Syun Tutiya <tutiya @ kenon.L.chiba-u.ac.jp>
Subject:  [drf 0918] Re: 機関リポジトリサーバのバックアップについて

栗山さん

> 図書館資料は複数コピーが世界中に分散保存されていることで安全性
> が高まっているわけで、LOCKSSの発想もここからきているわけです。

この前半はかなり神話だと思います。図書館資料については正しいと思うので
すが、図書館にはいってこなかったものを図書館は保存できないのですから、
人類の知識だとかなんとかの保存については、最初から信用できないのではな
いかと思うのです。すべての出版物について世界の図書館の数館がかならず購
入、保存しているという証拠はどこにあるのでしょうか。

> NACSIS-CATでは千葉(ですよね?)に集中的に全国の大学図書館の
> 目録データが保存されており、同時に各図書館にも保存されているので、
> 情報が重複しているのですが、安全性は高まっています。
> この点、単なる横断検索システムよりいいですよね。

そうでしょうか。横断検索でも、結局実物を見たいと思ったら図書館に行くと
いう点ではNACSIS-CATとかわりないのですから、資料保存という点では、この
両者に差はないと思います。

> というわけで、本気で安全性を考えるなら、遠隔地でのバックアップが
> 必須だと思います。大企業などでは実際にやっていると聞いています。
> drfの参加機関の間で、ミラーサーバを立ち上げるなり、お互いのデータを
> 保存しあうなりの方策を考えるといいと思うのですが、いかがでしょうか。

この点は賛成ですが、それをやるならばJISCとの連携とか、Porticoに金を払っ
てdepositするとかが筋ではないかと思います。所詮、日本の大学は一蓮托生
ですよね。

土屋