帯広畜産大学 大平さま、みなさま、
北大 杉田です。
>> 「顔見知り」戦法は効果あるのだなあと。当学のような小規模大学ならでは
>> かもしれませんが(笑)。
> ・ 相手は積極的に動くほどではないと思っているので、こちらから動く。
阿蘓品さん(当時千葉大)のスライドで、先生方のさまざまなリアクション
についてまとめられたのを見たことがあります。
「走り出したIRをいかに定着させるか」の7枚目
http://www.nii.ac.jp/metadata/irp/2005/chiba.pdf
> ・ 元々反対
> ・ 相当頑固
> ・ 相当冷静、頭がきれる
反対派の先生方の中には、(例えば、IRでの文献公開を認める出版社があるとい
う事実をたんに知らない、というような)容易に解ける誤解によって反対派にま
わっているという先生が実は少なくないので、話をしてみる価値は十分にあるよ
うに思います。
逆に、こちらがうなってしまうような反対理由をお持ちの先生もいて、これも、
IRの運営方針を軌道修正していく上で得るものが多い。
> 北海道大学さんの研究室訪問の事例
北大での研究室訪問について少し様子を書いたものが下記にあります。
http://www.nii.ac.jp/irp/info/2005/debrief/hokudai.pdf
#ちなみにhttp://www.nii.ac.jp/irp/info/2005/debrief/には、昨年のいろい
#ろな大学の取り組みがまとまっています。
それから、米国ロチェスター大学ではもっといろいろやっているようです。
ナンシー・F・フォスター、スーザン・ギボンズ
より多くのコンテンツを機関リポジトリに集めるために教員を理解する
(D-lib Magazine, 11(1), 2005.1)
http://www.nii.ac.jp/metadata/irp/foster/
> 教員の研究行動の調査
>
> 本調査では教員がどのように研究や論文執筆をしているかに焦点を絞った。
> これには、教員がどのようなデジタルツールを使っているか、どのような
> 仮想的、物理的作業空間で研究作業を行っているかを観察する必要があっ
> た。そのため、我々は「ワーク・プラクティス調査法」を用いた。これは、
> 人類学で従来から行われている参与観察法に基づいて作業中の人々を詳細
> に観察し記録する方法である[8]。
>
> ワーク・プラクティス調査を行う最良の方法は、調査対象となる人々と長
> 時間共に過ごし、彼らが普段通りに行う作業をありのままに観察すること
> である。ワーク・プラクティス調査では通常ビデオテープを使って記録を
> 残すことにより、研究チームが繰り返し見直すことができるようにする[9]。
> これにより、観察の段階では見過ごしていた詳細な事柄を発見したり、観
> 察者の偏見や先入観を無くしたりすることが可能となる。
Hiromichi KATO wrote:
> 加藤@北大図です。
>
> なんとなく一般論化してみます。
>
> Eriko Oh-hira wrote:
>>> 以前、全教員への全個別訪問という、ちょっと人数の多すぎる北大に
>>> とってはやりたくてもやれない夢のような目論見を伺ったことがあり
>>> ますが、以降首尾はいかがでしょうか。
>>> もし進捗がありましたら、先生方の感触など、ぜひお聞かせください。
> (中略)
>> 「顔見知り」戦法は効果あるのだなあと。当学のような小規模大学ならでは
>> かもしれませんが(笑)。
>
> 機関リポジトリのような、「あるといいけどなくてもいい」消極的賛成型
> サービスを営業するには、
> ・ 相手は積極的に動くほどではないと思っているので、こちらから動く。
> 特に物理的な行動(=部屋に出向く)は労力かかっているのが分かるので
> 相手も多少聞く気になってくれる。
> ・ 相手のプライベート領域(心理的にも物理的にも)に入る。
> が重要となります。帯蓄さんの場合、2番目の効果はでかそうですね。
>
> 特に研究者の方は、研究室にいる時はずっと気楽な様子です。
> 例えば、卒業論文を書くということでゼミに入ってみると、授業では
> 無愛想だった先生が、とても気さくに話すことが分かったり。
> こういうときは警戒心が薄いので、かなり話を聞いてくれるだろうと思います。
> 逆に、聞いてくれないタイプは、
> ・ 元々反対
> ・ 相当頑固
> ・ 相当冷静、頭がきれる
> です。この攻略はなかなか難しい。・・・って研究者の人も参加してる
> MLで言うことではないかな?
>
> 自分がこの種の「消極的賛成型サービス」を受ける立場になって考えると
> いいのかもしれません。
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杉田茂樹 <sugita @ lib.hokudai.ac.jp>
北海道大学附属図書館情報システム課システム管理係
電話:011-706-2524 ファクシミリ:011-706-4099
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