<div>野田さん、こんにちは。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>鈴木@千葉大です。</div>
<div>義務化について整理していただいて、</div>
<div>ありがとうございました。</div>
<div>おかげで、一口に「義務化」と言っていたものが、</div>
<div>その考え方からいろいろあることがよくわかりました。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&gt; >つまり、OAによって論文の認知度が上がり、引用される率も高まり<br>&gt; >昇進にもつながる、ということで。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>>ただ,北大さんや千葉大さんの海外報告などを拝見しますと<br>>この理論はインセンティブとして機能していないようにも<br>>見受けられるのですが。。。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>千葉大の海外報告とはどれでしたっけ?</div>
<div>私が行ったオランダならば、確かに、</div>
<div>あれだけ整備されているオランダでさえ、</div>
<div>もっとも苦労しているのは研究者から論文を</div>
<div>収集する事だったと思います。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>研究者のモチベーションについて考えてみると、</div>
<div>「OAによって論文の認知度が上がり、引用される率も高まり」</div>
<div>とは考えていないように見えます。(もちろん千葉大の場合ですが)</div>
<div>引用されるかどうかは、論文の質であり、その掲載誌の質である、</div>
<div>と考えている人が(特に理系には)多いように思いました。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>私は、研究者の社会への説明責任である、</div>
<div>という方が説得しやすいと感じています。</div>
<div>社会への説明責任だから、研究成果を公開するというのは、</div>
<div>少しづつ、公の場で喫煙しない人が増えていく、</div>
<div>レジ袋をもらわない人が増えていく、のと</div>
<div>同じ意識改革のような感じがします。</div>
<div>実際、少数ですが、そういう先生は居ますから。</div>
<div>意識改革とは実に地道な作業だと思いますが。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>研究とは社会に開かれたものになるべきであるとは、</div>
<div>廣井先生@千葉大の提唱するモード2サイエンスですよね、</div>
<div>野田さん。<br><br>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div><br><br>&nbsp;</div>
<div><span class="gmail_quote">07/05/15 に <b class="gmail_sendername">NODA, Hideaki</b> &lt;<a href="mailto:h_nod @ rekihaku.ac.jp">h_nod @ rekihaku.ac.jp</a>&gt; さんは書きました:</span>
<blockquote class="gmail_quote" style="PADDING-LEFT: 1ex; MARGIN: 0px 0px 0px 0.8ex; BORDER-LEFT: #ccc 1px solid">土屋先生 栗山先生 皆様<br><br>野田@歴博図書室です.<br>コメントありがとうございます.<br>---<br>Syun Tutiya wrote:<br>&gt;<br>&gt; ところで、NIH/PubMed Centralはどこにくるの?
<br>&gt;<br>---<br>改めてPMCのOverviewを読み返してみたのですが<br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://publicaccess.nih.gov/overview.htm">http://publicaccess.nih.gov/overview.htm</a><br>&quot;Strong「なぜ recommend&quot;なのか」に対するNIHの答えは<br><br>・Archive(←ノダはこの視点を考えていませんでした)
<br>・Advance Science<br>・Access(患者,医療者,教育者,その他...)<br><br>「公的助成関係」ということで,漠然と「説明責任型」と<br>考えていたのですが,改めて見てみると<br>(少なくとも表向きは)「研究促進型」でもあるんですね.<br><br>確かに&quot;Bethesda&quot;や&quot;Berlin&quot;も,その名宛人には<br>研究助成機関等の「スポンサー」が含まれておりますが,
<br>実際にこれらの機関が「公開を条件とする助成」に舵を切るかどうか,<br>また,その論拠が「説明責任」重視か「研究促進」重視になるか,は<br>最終的には,その団体の性格によって大きく異なると思います.<br><br>NIHのように,その団体自体に政府のお金が多額に入っていれば<br>団体の「説明責任」も問われることになりますので,<br>助成を受けた研究者にOAを強制する根拠としては<br>ボランタリーな「研究促進」よりも「説明責任型」に近い気がします.
<br><br>---<br>Masamitsu Kuriyama wrote:<br>&gt;<br>&gt; Harnadなどが強調しているのは「(集団としての)研究者」ではなく、<br>&gt; 個人としての研究者が利益を得るということではないでしょうか?<br>&gt; つまり、OAによって論文の認知度が上がり、引用される率も高まり<br>&gt; 昇進にもつながる、ということで。<br>---<br>リストでは「義務化によって」恩恵を受けるのは誰か
<br>ということで,研究者コミュニティとしたのですが,<br>「OAによって恩恵を受ける者」とすれば<br>個人としての研究者も当然受益者になります.<br><br>ただ,北大さんや千葉大さんの海外報告などを拝見しますと<br>この理論はインセンティブとして機能していないようにも<br>見受けられるのですが。。。<br><br>---<br>&gt; 研究機関が受益者(3行目)ということであれば、図書館もその中に<br>&gt; 含まれるかもしれませんね。図書館はIRを行うことで学内外での
<br>&gt; 認知度を上げられる(というより生き残りがかかっているのかも)。<br>&gt;<br>---<br>仙台メディアテークの元・館長さんが仰っていたのですが,<br>自治体にとって,適度に規模の大きい「専門家集団としての」図書館は<br>最も「切り離しやすい」存在とのこと.この点は大学でも同じですよね.<br>図書館そのものは消滅しないとしても,その中で仕事を続けるためには<br>IRに限らず,何かしら「図書館職員の」認知度を上げるための
<br>戦略が必要なのかも知れませんね.<br>--------------------------<br>NODA, Hideaki / 野田 英明<br>国立歴史民俗博物館 研究協力課 図書係<br>千葉県佐倉市城内町117<br>Tel:043-486-6491 / Fax:043-486-4080<br>Mail: <a href="mailto:h_nod @ rekihaku.ac.jp">h_nod @ rekihaku.ac.jp
</a><br><a href="http://www.rekihaku.ac.jp/">http://www.rekihaku.ac.jp/</a><br>---&lt;&gt;---<br><br></blockquote></div><br>発信力は,競争力。