Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Fri, 08 Dec 2006 17:12:31 +0900
From:  Daisuke Ikeda / 池田 大輔 <daisuke @ i.kyushu-u.ac.jp>
Subject:  [drf 0095] 論文への署名について(Re: フルテキストデータへの書誌事項書き込みについて)

九大 池田です。

IR に登録する論文に電子署名を施したほうがよいのでは、という意見が九大の
中のある先生から指摘されたのですが、これに関してみなさんの意見を聞かせ
てください。

まず、背景として、九大では全学的な認証基盤を整備しようとしています。そ
の認証基盤を使ったアプリケーションとして IR へ登録する論文への署名とい
うのが、アイデアとしてですが、でてきました。

発案した人は、論文の著者(の一人)が電子署名をする、という方法を提案され
ました。しかし、これだと、基本的に全教職員が電子証明書を持つ必要があり
ます。

これに対し、私は図書館なり大学なりが、著者から受けとった論文に電子署名
をすればよいのでは、と思いました。「機関」リポジトリというぐらいですか
ら、機関の責任で署名をします。こちらは、全員分の証明書が不要です。

後者の方法ですが、「内容」について保証しているわけではないことに注意し
てください。あくまで「著者からもらったファイルが改変されていませんよ」
という署名になります。

一方で、前者は「内容についても含めて、これは私の論文ですよ」という署名
だと思います。これ自体は悪いことではありませんが、IR に載せるのに教員全
員に電子証明書を配布して、電子署名を義務づける、というのはちょっと違和
感を覚えます。