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[drf:2733] Re: DRF8第三部
- Date: Mon, 14 Nov 2011 17:51:09 +0900
小樽商大 杉田です。
> ――――――――――――――――――――――――――――――――
> パネルディスカッション「Gold×Green〜近未来の学術情報流通」
> ――――――――――――――――――――――――――――――――
を、次のメンバー構成で開催しました。
コーディネーター…関川雅彦(DRF運営委員,筑波大学)
アシスタント………鈴木雅子(DRF企画WG,旭川医科大学)
パネリスト…………尾城孝一(DRFアドバイザ,大学図書館コンソーシアム連合),
石井奈都(BioMed Central),
土屋俊(DRFアドバイザ,大学評価・学位授与機構),
山本和雄(DRF事務局,北海道大学)
話題提供……………杉田茂樹(DRF企画WG,小樽商科大学)
ご来場くださったみなさま、たいへんありがとうございました!
> テーマ:
> 機関リポジトリと並ぶオープンアクセス実現策としてのオープン
> アクセス誌の出版は、商業出版社も参入し、近年では「オープンア
> クセスメガジャーナル」と呼ばれる従来の学術雑誌とは異質のメディ
> アを生み出しました。こうした電子学術情報流通環境の急速な展開
> の下で、今後、学術コミュニケーションの姿はどう変わり、大学図
> 書館はそこにどのような役割を担うのでしょうか。
>
> 参考資料:
> PLoS ONE and the Rise of the Open Access Mega Journal
> http://www.slideshare.net/PBinfield/ssp-presentation4
このテーマについて、あらかじめ用意した何問かの設問にYes/Noで答えては
意見交換を行う、という形で進行しました。
参考資料は、和訳(Peter Binfield. PLoS ONE:"OA Mega Journal"の興隆)
を、DRF Wikiの海外文献コーナー(の割と上のほう)に置いておきます。
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?Foreign%20Documents
以下に、当日の設問と、各パネリストの回答を記します。
会場に来られなかった方、会場にいたけど発言時間のなかった方、言い足
りなかった方、回答を補足・訂正したいパネリストの方、どしどしご意見
返信ください。興味あるとこだけでももちろんOK!
感想がてら、私も別便で○×考えてみたいと思います。
(パネリストの○×については、某ブログの記録をたいへんたいへん参考
にさせていただきました。ありがとうございます>かたつむりさま)
■学術雑誌の状況はサスティナブルでは無いと以前から指摘されていま
す(冊子のSerials Crisisとか電子のBOAIとか)が、現実には未だに
続いています。まだまだこのまま行けると思いますか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:○ 山本:×
■EJ購読コンソーシアムによる出版社との交渉努力は、結果的に、OAの
進捗の阻害要因(購読料モデルの延命)となっているのではないか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:○ 土屋:× 山本:○
■ブランドフラッグシップの下流に来ないOAメガジャーナルは可能か?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:×
■OAメガジャーナルにおいては、論文の価値は読者(利用度など)によっ
て定まると言われます。この先それが潮流となってブランドの力を弱
めるでしょうか?
パネリストの回答 尾城:× 石井:× 土屋:× 山本:○
■Stevan Harnadは、転覆提案の末尾で「論文の流通コストが必要最低の
実費に最適化されつまり事実上無料となること」を目標に掲げました。
既存のメディアのうち、OAメガジャーナルは最もそれに近いのではな
いでしょうか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:×
■出版社のOAジャーナルにある程度権威が出来てきた場合に、投稿料の
高騰という事態が発生するのではないでしょうか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:○ 山本:○
■機関リポジトリは、セルフアーカイビングの場としてではなく、ゴー
ルドOAの媒体として機能し得るか? それが可能であるなら、そうす
べきか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:○
■APCの取りまとめ役を、大学内では、図書館が担うべきか?
パネリストの回答 尾城:× 石井:不明 土屋:不明 山本:不明
■ゴールド路線のOAが進捗する中、それでも機関リポジトリをがんばる
価値があるのか?
パネリストの回答 尾城:○ 石井:○ 土屋:○ 山本:○
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杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp
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月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2011年11月号を発行しました!
DRF(Digital Repository Federation)
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