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[drf:1206] 交流会のパネルディスカッションにて
- Date: Mon, 13 Jul 2009 17:59:54 +0900
みなさま、報告交流会お疲れ様でした。「みんぱくリポジトリ」の
高橋です。ご挨拶、お話し出来た方、出来なかった方、今後ともよろ
しくお願いします。
二日目のパネルディスカッションで一つひっかかりがあり、考えを
述べようと思っていましたが、手を上げそこなって時間切れとなり、
機会を失いましたのでここに書かせていただきます。
一橋大学さんから「ボーンデジタルをリポジトリに登録して、失う
ようなことがあったら取り返しがつかないので、国会図書館でバック
アップを保管するような仕組みを考えて欲しい」というような趣旨の
発言がありましたが、私はその考えは間違っていると思います。
自分とこで預かったものは自分とこで責任を持つべきで、国会図書
館にそのような責務を負わせるのは筋違いだと考えます。その考えを
進めていくと、全ての国内機関リポジトリで扱うボーンデジタル全部
を国会図書館が保管しなければ不公平が生じる、とかそのような理由
ではありません。
人様のデータを預かるということは、それなりの責任が生じます。
他力本願はいけません。自分とこで責任を持って万一に備えるべきで、
それが出来ない(出来ていない)ところに、誰が搭載しようとするで
しょうか。
コンピュータみたいな不安定なもん、扱うデータはバックアップを
定期的に取り、世代管理をしなければいけないことは常識です。当然
リポジトリシステムもそうあるべきですから、してますよね。それが
あれば、よほどのことがない限り、他を頼る必要はないはずです。
それと、ボーンデジタルだけ特別扱いってのは如何なものでしょう。
他のデータだって失ったら戻すの大変でしょ。ボーンデジタルは元が
デジタルだから紙媒体がないから、とかいうのは理由になるんでしょ
うか。そんなに心配だったら、プリントアウトして保管しておいたら
どうでしょう、とか言ってみたくなるのは私だけでしょうか。
失ったら永遠に失われてしまうボーンデジタル、それはわかります。
だったら、維持管理する自分のとこで責任を持つべきです。国会図書
館なんか当てにしてはいけません。
リポジトリサーバーを設置している所に雷がすぽこらみん!と落っ
こちるとか、裏山が崩れて建物が土砂にうずもれるとか、阪神淡路や
宮城沖クラスの大地震があるとか、O大学図書館で昔あったように大
雨で水没するとか、きりがないないので止めますが、なんでもあり得
ます。そんなんがあったら、たいていの場合何をやっていても無駄で
す。それは想定外でいいと思います。
どっかそれなりの公的機関でタダで預かってくれないか、なんて独
立した法人が言うことだとは思えません。虫が良すぎます。
もしもに備えてというのは自分のとこでやるべきです。それでデー
タが素っ飛んだり、潰れたりしたら、それはそれだけのことです。
と、言おうと考えていました。
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国立民族学博物館 情報管理施設 情報サービス課
高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
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