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[drf:1645] Re: [csi-kyudai:399] Re: Cellの論文未来形 (Re: 論文はいつまでPDF[only]か?)



池田@九大です。

ちょうど DLW38 に e-Science リポジトリの話しを書いて、いまから OR'10 に
書く予定ですが、私が持っている e-Science のイメージは北大杉田さんの

>>> Tue, 23 Feb 2010 13:26:25 +0900 の刻に
>>> keiko @ xxxxxxxxxxxxxxx(Keiko Kurata) 氏曰く
> 
> > このarticle of the futreは、論文というよりも、名を連ねた著者たち(=研究グ
> > ループ)による研究拠点のウェブサイトであるかのように見えます。コメントもつ
> > けられるようになってる。

が近いです。で、倉田先生がおっしゃるように
 
> 私はこれはやはり「成果」だとは思います。
> 成果として求められるレベルが変わってきているということ
> ではないかと考えます。

にも賛成です。ただし、「成果=一般公開」かというとちょっと違うイメージ
を持っていて、情報発信や受信の人数が多様になったような状態での「公開」、
あるいは言葉としては(特定人数での)共有が近いかもしれません。

従来の scholarly communication は、全ての人に発信というのが基本姿勢だと
思いますが、ICT により m 対 n が自然にできるようになるのでは、というこ
とです。

より広い範囲へ発信するのは、より成果として確認できたら、ということでしょ
うかね。例えば、論文の中にはいっぱい間違いもあるわけですが、教科書にな
るとかなり少なくなる、というようなイメージと近いでしょう。

スピードが求められる分野では、すでに学術論文誌から国際会議に主戦場は移っ
てますし、他にもletter など、既存の媒体でも研究に求められるスピードを実
現しようとしてきました。これを加速し、しかも、細い粒度を実現できるので
は、と思っています。

一方で、グリッド系の流れを強く受けている(と思っていますが、正しいですか
ね)従来の VRE や e-Science が、倉田先生のおっしゃるような

> Virtual Research EnvironmentやeScienceとなると
> このレベルではなく、研究の装置や機器から半自動的に
> 出力されるデータを取り込み、解析ソフト等で解析した
> データを共有できるようにして、その後他の人にもわかる
> 形で視覚化していく(図表を書くなど)という全プロセスを
> 支援するということになると思います。

だと思っています。
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