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[drf:862] Re: [drf:861] Re: 各IR確認しましょう!junii2のtextversionの記し方
- Date: Thu, 22 Jan 2009 18:04:31 +0900
杉田さま
高橋です。早速に明快なお答えありがとうございます。
確かに、publisherという用語に惑わされてしまったみたいです。
・セルフアーカイブされた学術雑誌論文著者稿のみauthor
・それ以外で本文があるものはすべてpublisher
・本文がないものがnone
と考えれば、線引きはとても単純ですね
>> 私家製本して提出した学位論文があり、私家製本の学位論文が、
>> その後、同じタイトルで正規の出版社から出版されるケース
などはどちらもtextversionはpublisherになりますが、
そこはelementとしてのpublisherで表現すればよいと思い直しました。
relationで関係づけれられるともっと良いのかもしれません。
> ・それしかない
> ・それがオリジナル
という理解であれば、
貴重資料の写真や手稿類などもテキストバージョンはpublisherということに
なりますね。貴重資料のテキストバージョンはnoneにしてましたが、こちらも
理解が違ってました。。。
(リポジトリ的話題ではないですが、本学では貴重書も登録しているので。)
もっともおっしゃるとおり、
> 各IRは必ずしも「textversion」という項目をjunii2の定義通りに持つ
> 必要はなく、textversionは、OAI-PMHで、junii2という形式でメタデー
> タが送出される場合にだけ出現すればいい項目・値です。
という理解で、textversionをもっと細かく設定する、
あるいは貴重資料の場合は別の表現にしておいて渡すときだけpublisherに
してもよさそうです。(手稿にpublisherと表示されると違和感ありますので。)
ローカルのメタデータとクロスウォークの調整が必要なことがわかりました。
ありがとうございました。
杉田茂樹 さんは書きました:
> 一橋大学 高橋さま、みなさま、
>
> 北大 杉田です。こんにちは。
>
> junii2の策定の際にお手伝いした立場から、当時のもともとの考え方
> を思い出しますと、セルフアーカイブされた学術雑誌論文著者稿のみ
> がauthorで、それ以外、つまり、
>
> ・それしかない
> ・それがオリジナル
> ・それが公式のもの
>
> の場合は全部publisherでよいのでないでしょうか。
> (publisher、authorという用語がよくないかもしれませんね。)
>
> また、以下、junii2を用いるOAIサービスプロバイダ「AIRway」の管
> 理人としての補足ですが――、
> AIRwayのユーザインタフェイスは各種リンクリゾルバです。で、最
> 初期の協力者である1CATE(現OCLC)からAIRwayに求められた要件は、
> ヒットした雑誌論文のナビゲート先ファイルが、
>
> 著者の作成したワープロ原稿ファイルなのか、
> EJとして公開されている最終形式ファイルと同一のものなのか、
>
> を利用者は知ることができる必要がある、ということでした。
>
>
>
>
> (蛇足ながら――、)
>
> それはそれとして、junii2にせよoai_dcにせよ、あくまでメタデータ
> 交換のためのフォーマットであって、機関リポジトリのためのメタデー
> タフォーマットではありません。
>
> 各IRは必ずしも「textversion」という項目をjunii2の定義通りに持つ
> 必要はなく、textversionは、OAI-PMHで、junii2という形式でメタデー
> タが送出される場合にだけ出現すればいい項目・値です。
>
> 学位論文には学位論文の、科学研究費補助金報告書には科学研究費補
> 助金報告書の、各大学の事情・必要に応じてさまざまなバージョン管
> 理方針がありえるだろうと思います。
>
> 例えば、IR上では、管理上、サービス上の必要に応じて、
>
> 1 雑誌論文査読前著者稿 Draft of Journal Article
> 2 雑誌論文投稿時著者稿 Submitted Version of Journal Article
> 3 雑誌論文受理時著者稿 Accepted Version of Journal Article
> 4 雑誌論文刊行ファイル Published Version of Journal Article
> 5 科研費報告書 (バージョン管理しない。空値)
> 6 学位論文学位申請直筆 Submitted Version of Theses
> 7 学位論文学位申請抜刷 Submitted Version of Theses (Reprint of Journal Article)
> 8 学位論文受理稿 Granted Version of Theses
> 9 国立国会図書館送付稿 NDL Version of Theses
> :
>
> などとしておいて、OAI-PMHでjunii2形式で出すときだけ、システムが、
>
> 1〜3をauthorに、
> 4〜9をpublisherに、
>
> などと自動変換する、というのが正しいやりかたです。
>
> ※1〜4のバージョン情報の値は、VERSIONプロジェクトの値リスト
> http://www.lse.ac.uk/library/vif/Framework/Essential/taxonomies.html
> を参考にしました。
>
> #とはいえ、北大HUSCAPもpublisher/author以上のバージョン管理は
> #今のところしてないんですけどね。上記VIFの結論がこれからの世界
> #標準になっていくとしたら、それに合わせて行きたいです。
>
>
>
> 一橋大学情報推進課主査(コンテンツ主担当) さんは書きました:
>> 北大 杉田さま
>>
>> 一橋大学の高橋です。いつもお世話になっております。
>> ずいぶん以前の話題ですいません。
>> textversionの記し方について、下記のメールがMLに流れたときに
>> やや気になっていたのですが、そのままにしておりました。
>> 昨日、IRDBにハーベストされたデータをAIRwayへ
>> データ提供する件について連絡を受け、textversionの入力について
>> 質問させていただきます。
>>
>> [drf:648] の説明では、
>>>> author:著者版
>>>> publisher:出版社版
>>>> none:上記以外
>> の使い分けは、
>> フルテキストまでたどり着けるものがauthor、publisherのいずれか、
>> フルテキストまでたどり着けないものがnone
>> ということになっています。
>>
>> では、authorかpublisherかの区別はどのように考えればよいでしょうか?
>> 本学では、author版というのは
>> そもそも学術雑誌論文において、正規の出版社によって制作され、
>> 市場に流通しているものと同一か否かを区別するために
>> 設けられたものと理解していたので、
>> 学位論文と科学研究費報告書について
>> 一部textversionを「空」にするということにしていました。
>>
>> 人文系の学位論文には出版された図書を提出した学位論文と
>> 私家製本して提出した学位論文があり、私家製本の学位論文が、
>> その後、同じタイトルで正規の出版社から出版されるケースもあります。
>> 市販されている図書の学位論文の場合Publisher版を入れていますが、
>> それ以外の学位論文はauthorともpublisherともきめがたく、
>> 「空」としていました。
>> 科研費報告書の場合も、
>> 研究代表者以外の団体名が奥付に入っているケースもあり、
>> 奥付がある場合はPublisher版としていますが、
>> それ以外の私家製本版は「空」という具合です。
>>
>> 「空」のままだと、どこにも持っていってもらえないようですので、
>> authorかpublisherかのどちらかを埋めたいのですが、
>> 製本主体が著者自身である私家製本・簡易製本の学位論文や報告書について
>> textversionはどのように入力すべきかご教示願えると幸いです。
>>
>>
>>
>>
>>
>> SUGITA Shigeki さんは書きました:
>>> 北大 杉田です。
>>>
>>> 広島大学 尾崎さん:
>>>> リンク先のデータがPDFでないものもある、あるいは抄録のものもあるので、
>>>> (後者が「?」なのはとりあえず置いておいて)
>>>> そういうわけで現在のロゴにしているように伺っていますが、
>>> これは私たち大学側の問題ですね。
>>>
>>> junii2には、textversionという項目があって、
>>>
>>>> コンテンツ本体のバージョン
>>>> author:著者版
>>>> publisher:出版社版
>>>> none:上記以外
>>> という説明になっています。すなわち、本文を有する場合は、モノによって
>>> 著者版(author)なり出版社版(publisher)と記述しておけばよいのですが、
>>> メタデータオンリーのレコードとか、要旨しかない学位論文とかはnoneとす
>>> るのが正しい。
>>>
>>> ――であるが、noneとすべきものに、間違って、(あるいは、システムによっ
>>> て?)authorやpublisherが振られている例があるために、『フルテキストま
>>> で行けるもの』を特定できない状態にあるとのことです。
>>>
>>> CiNiiの品質向上のためにもtextversionを正しく入れましょう!
>>>
>>
>
>
--
一橋大学 学術・図書部 情報推進課
主査(コンテンツ主担当)
高橋 菜奈子 (Nanako TAKAHASHI)
〒186-8602 国立市中2-1
TEL:042-580-8247 FAX:042-580-8232
E-mail: inf-c @ xxxxxxxxxxxxxx