[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[drf:2963] Re: [csi-kyudai:2145] Re: 公共利用か研究利用か
- Date: Sun, 08 Apr 2012 13:05:34 +0900
土屋先生、栗山先生
九州大学 池田です。
# 少し前のメールですが
>>> Mon, 2 Apr 2012 11:49:36 +0900 (JST) の刻に
>>> mtkuri @ xxxxxxxxxxxx氏曰く
>
> 土屋先生
> >public accessとopen accessの違いを明確にしている点、学術は
> >esotericという主張を一貫させている点、そして、この2点から大学にとって
> >はpublic access論は説得力をもたないという結論にいたる論理構造がはっき
> >りと書かれているのははじめてではないかと思って、杉田さんに紹介したとい
> >う次第です。
>
> はい、確かにハーナッドの議論はまた一段と精緻になって、
> 誰も有効な反論ができなくなっているように思います。
そうでしょうか?リサーチアクセスのために、機関がコストを肩代りしても、
そのメリットが見出せない、つまり、機関にとって魅力的なビジネスモデルが
ないので、
> ただ、本人もこぼして(?)いるように、なかなか現実はその通りに進展し
> ませんよね。
ということじゃないでしょうか?前提となっている
>・したがって、大学、研究機関にとって、パブリックアクセス論は、オープン
>アクセス への誘因とはなりがたい。
が間違いだと思うのですが。
その根拠ですが、調査した九大のリポジトリのログによると、非研究者がアク
セスが非常に多いと推測されるような結果がでました。たぶん、他のリポジト
リも同様ではないでしょうか。
#もともと、この研究は NII の CiNII 担当者が「素人アクセスが増えてるの
#では」と言ったことが、私の心理的なきっかです。
#そういう意味で、IR 現場の人が、素人アクセスについてどう感じているかは
#興味のあるところです。
この中には、よく分からずアクセスしている人もいるかもしれませんが、なん
らかの興味(留学、共同研究、知的好奇心など) で論文を眺めてみよう、という
人も多くいるかもしれません。そういう人に、機関内の適切なサイトへ誘導で
きれば、機関にとってのメリットもある(と主張はできる)と思います。つまり、
機関の Web サイトへアクセスを誘導する、というメリットです。つまり、パブ
リックアクセス論は、機関リポジトリを設置する誘引となって、その結果とし
てオープンアクセスにつながる、と思っています。
----
池田 大輔 (准教授)
九州大学大学院 システム情報科学研究院 情報学専攻
〒819-0395 福岡市西区元岡744
Mail: daisuke @ xxxxxxxxxxxxxxxxxx
(旧 daisuke @ xxxxxxxxxxxxxxxx)
Web (Personal): http://www.inf.kyushu-u.ac.jp/Members/daisuke
Web (Lab): http://ikeike.i.kyushu-u.ac.jp/
Twitter: @DaisukeIkeda365
Skype: daisuke.ikeda
Tel: 092-802-3781 (90-3781)
Fax: 092-802-3786
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2012年4月号を発行しました!
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────