[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[drf:2368] Re: 何がリポジトリを「良いリポジトリ」たらしめるか
- Date: Thu, 10 Mar 2011 12:28:22 +0900
山本@北大図です。
日本としては d) の価値に関して、政策の転変や経済事情などの
外部要因からこのような公益を保護し維持するためにこそ
専門職が必要なのだ、という「社会的共通資本」のような考え方が
都合がよさそうですね。
ちなみにランガナタン先生は、近刊 (えーいつのこと?) の
大学図書館研究に掲載予定の IR コミュニティ報告にも登場します!
---
山本和雄 <ymmt @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>
北海道大学附属図書館学術システム課長
〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目
TEL 011-706-2563 FAX 011-706-4099
(2011/03/10 12:12), 鈴木雅子 wrote:
> 栗山先生!
>
> そこをなんとか。ちらとだけでも!
>
> 英語好きな方、アドバイザーのみなさまもぜひ、
> よろしくお願いしますー。
>
>
>>> また、スティーブ・ヒッチコックのDepositMOプロジェクト
> (http://blogs.ecs.soton.ac.uk/depositmo/)
>>> の眼目でもありましょう。
> DepositMOプロジェクトっていうのは、
> ユーザ(研究者)が自分のパソコンから、
> MS Office のような一般的なアプリを使って
> DSpaceとかのリポジトリに投稿できないか
> というJISCプロジェクトだったみたいですね。
>
> http://blogs.ecs.soton.ac.uk/depositmo/
> DepositMO is a JISC project creating a repository deposit workflow
> connecting the user’s computer desktop, especially popular apps such as
> MS Office, with digital repositories based on EPrints and DSpace.
> DepositMO involves teams from the University of Southampton and
> Edinburgh University, and will liaise closely with Microsoft. The
> project runs for 1 year to end June 2011.
>
>
> (北大 鈴木)
>
>
>
> (2011/03/10 11:44), Masamitsu Kuriyama wrote:
>> 杉田さん、皆様
>> 議論のあらましをまとめてみようかと思ったのですが、とても私などの
>> 力の及ぶところではないですね。
>> ランガナータンの図書館学の5原則が適用できるというのがあったと
>> 思ったら、アシモフのロボット工学の3原則まで出てきました(^^)。
>>
>> 栗山 正光
>> 常磐大学人間科学部現代社会学科
>> 〒310-8585 水戸市見和1-430-1
>>
>> -------- Original Message --------
>> Subject: Re: What makes a good repository?
>> Date: Wed, 9 Mar 2011 21:11:30 +0000
>> From: Ian Stuart<Ian.Stuart @ xxxxxxxx>
>> Reply-To: Ian Stuart<Ian.Stuart @ xxxxxxxx>
>> To: JISC-REPOSITORIES @ xxxxxxxxxxxxxx
>>
>> On 09/03/2011 15:00, Les A Carr wrote:
>>> Hmmm. How about the three laws of repositorics (aka preservation, service
>>> & sustainability).
>>>
>>> 1. A repository may not injure any research output or, through inaction,
>>> allow any research output to come to harm.
>>> 2. A repository must obey any orders given to it by human beings, except
>>> where such orders would conflict with the First Law.
>>> 3. A repository must protect its own existence as long as such protection
>>> does not conflict with the First or Second Law.
>> *like*
>>
>>
>> (2011/03/08 18:07), 杉田茂樹 wrote:
>>> 小樽商大 杉田(DRF国際WG)です。
>>>
>>> JISCのMLでの話題です。
>>>
>>> What makes a good repository?
>>> https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A2=ind1103&L=JISC-REPOSITORIES&F=&S=&P=9578
>>>
>>> ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>>
>>> 「よいリポジトリって何?」ということについて考えています。
>>> 別の言い方をするとすれば、あるリポジトリについて、私たちはどういう点をもって、
>>> よくやっている、あるいは充分よくやっていると判断すればいいのでしょう――持続
>>> 可能性という点で。
>>>
>>> いろいろな答えを聞いたことがあります。まず、
>>>
>>> a) 当該リポジトリは、設定された目標に到達している。
>>>
>>> なるほど合理的に聞こえます。しかし、目標というものは過去に設定されたものです
>>> よね。たいていはリポジトリを設立する前に。それは別次元なことのような。
>>>
>>> b) 当該リポジトリは、現実のニーズにかなっている。
>>>
>>> なるほど、この答えには魅かれるものがあります。しかし現実のニーズって何でしょ
>>> う。2種類の事柄が思いつきます。そのふたつは似ているようで微妙に異なる。
>>>
>>> まずひとつめは、
>>>
>>> c) 当該リポジトリは(よく)利用されている。
>>> c1) 投稿者に(by depositors)
>>> c2) 読者(by readers)
>>> c3) 再利用者に(by re-users)
>>>
>>> (ほかにももっと重要な利用者のタイプがあるかもしれませんが。)私たちは、次の
>>> ような指標をよく用います。c1については総コンテンツ数やその増加率、c2について
>>> はアクセス数、ダウンロード数。c3を直接集計することはあまりなく、引用数や、外
>>> 部からのリンク数などで代用します。しかし引用数や外部からのリンク数は明快な指
>>> 標とも言いがたい。というのも、リポジトリコンテンツはたいてい複製品であってオ
>>> リジナルが別にあり、オリジナルのほうを引用することが普通であるからです(もっ
>>> ともリンクに関してはリポジトリ上の複製品のほうに張られることのほうが多いかも
>>> しれませんが)。
>>>
>>> さてしかしふたつめですが、
>>>
>>> d) 当該リポジトリは価値がある。
>>> d1) 投稿者にとって(to depositors)
>>> d2) 運営主体にとって(to its owner)
>>> d3) 一般市民にとって(to the public in general)
>>>
>>> (繰り返しになりますが、ほかにもっと重要な利用者のタイプがあるかもしれません。)
>>> まずd1ですが、これはc1とは同じではありません。投稿者は、価値を認めるかどうか
>>> に関わらずリポジトリに文献を投稿するケースがあり得るからです。それは、制度に
>>> 強制されてであったり、あるいは、自身はそれほど乗り気でなくても図書館員などが
>>> ほいほいと投稿の代役を買って出たりする場合などです。そうでなくて、まさに投稿
>>> 者自身にとって価値がある、というふうであればさらによいはず。この問題は、
>>> "Negative Click Repository"の件が指していることかと思います。(http://digital
>>> curation.blogspot.com/search/label/Negative%20click 参照)また、スティーブ・
>>> ヒッチコックのDepositMOプロジェクト(http://blogs.ecs.soton.ac.uk/depositmo/)
>>> の眼目でもありましょう。
>>> 持続可能性は、ひとつには意思決定者が経費負担を負いつづけてくれるかどうかにも
>>> かかっています。その意味で運営主体にとって目に見えて価値がある(d2)ことはき
>>> わめて重要です。
>>> 最後のタイプ(d3)は、特に限定しない、万民、という意味です。というのも、ほと
>>> んどのリポジトリ設置機関は、情けは人のためならず(パンを池に撒くようなもの?)
>>> という感覚もあるにせよ、キホン、公益と博愛の精神で動いているように考えられる
>>> からです。
>>>
>>> 以上、コメントなどありましたらぜひお願いします。とりわけ、dの群についてご意
>>> 見を伺いたいです。こういう整理で合ってますでしょうか?
>>>
>>> ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>>
>>> "Negative Click Repository"って何? DepositMOプロジェクトって何?
>>> とても興味を引かれます(が、そっちのほうはまだぜんぜん見ていません)。
>>>
>>> この「What makes a good repository?」の話題提起自体、猛烈な勢いでフォローが
>>> ついて、おそろしく長いスレッドになってまだ続いてます。
>>> 何がリポジトリを「良いリポジトリ」たらしめるか、興味ある方どうぞ!
>>>
>>> https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A1=ind1103&L=JISC-REPOSITORIES#13
>>>
>>>
>>
>>
>>
>> ──────────────────☆────────
>> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
>> 2月下旬に2月号、3月上旬に3月号を発行予定です!
>>
>> DRF(Digital Repository Federation)
>> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
>> ─────★─────────────────────
>>
>
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2月下旬に2月号、3月上旬に3月号を発行予定です!
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────