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[drf:2586] Re: 電子情報の長期利用保証に係る調査研究総括報告書を公開



土屋先生

 大場@NDL関西です。
 コメントありがとうございます。特に、

 「随時複製するコスト(経済的、人的、スペース的)はプリントものに比べて格
段に優位性をもちます。」

という点については、かなり認識が違う感じですね。
 プリントものとの比較については、「随時複製」が必要な間隔など、かなり想
定している前提が違っているような気もします。後は、マルチメディアCD-ROMと
電子ジャーナルでは全然話が違いますし。要は、安易に一般化するな、というこ
とかもしれませんが……。
 「根本的に間違っている」かどうかについては、担当者も交えて、ぜひじっく
りお話をうかがいたいところです。色々、これまで見落としている論点が出てき
そうです。

 と、言いつつ、「困難かつ喫緊の課題」の割にはのんびり、というところにつ
いては、まったくご指摘のとおりです。反論の余地はございません。はい。
 がんばります。

On Wed, 3 Aug 2011 14:23:01 +0900
Syun Tutiya <tutiya @ xxxxxxxxxx> wrote:

> 大場さん、
> 
> > 『電子情報の長期利用保証に係る調査研究(平成18年度〜平成22年度)総括報告書』(PDF)
> > http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/pdf/review_2011.pdf
> 
> は、拝見していたのですが、
> 
>         電子情報は紙に記録された情報に比べて脆弱である。例えばCD、DVD等
>         の光ディスクの寿命は一般的に 10~30 年程度と言われており 20、加
>         えてその寿命は再生技術にも依存している。また、各媒体の劣化や故
>         障等により、その内容全てが消失してしまう恐れがある。
> 
> ということがあたかも自明であるのように書かれていることに、大いに危惧を
> 感じます。電子情報は情報としてはまったく脆弱ではありません。媒体そのも
> のの信頼性は低いわけですが、随時複製するコスト(経済的、人的、スペース
> 的)はプリントものに比べて格段に優位性をもちます。つまり、事実認識が根
> 本的に間違っているのです(まあ、かなりの人も同じですが)。
> 
> しかもそれなのに、「長期保存」の「長期」という名前に隠れて、「長期的な
> 実施」を考慮しないといけないので、まずは計画の策定だなどということを「」
> 困難かつ喫緊の課題」についてのんびりしたとおっしゃっているように思われ
> ます。
> 
> ということで、がんばってください。
> 
> 土屋
> 
> 
> 
> 

-- 
大場 利康 <oba @ xxxxxxxxx>
国立国会図書館 関西館
電子図書館課長
〒619-0287
京都府相楽郡精華町精華台8-1-3
0774-98-1470(DI)
内線50500

 
 


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