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[drf:1120] 紙媒体の書籍は無くならないとぐだぐだ述べる
- Date: Tue, 09 Jun 2009 18:59:23 +0900
土屋先生お久しぶりです、こんにちは。
で、先生、国会図書館が蔵書の電子化やるってのは別次元での話ですよね。
あそこの役割として別形態での保存と活用ってことで。あ、ネットで中を見せ
てるか...。いや、でも、例え蔵書全部を電子化する、今後は電子化納本に
するてことになったとしても、出版社の紙媒体での販売は無くならないと思い
ますが、どうですか。
ケータイ小説なんてもんがヒットしたりしてますが、中身の無いあんなもん
は一過性だと思ってます。幾つかの出版社でやってる携帯で小説が読めるって
のも、予想外に売れてはいるようですが、しょせん紙媒体に替わるものではな
いと考えます。そこまでして読む奴は、そう多くはないと。
出版社が本気になったり、大日本印刷がなんぞ企んだりしたらわかりません
が。凸版と紀伊国屋か? いや、どっちも目指している所は違うような。まま、
出版社が連携して規格統一してもっと安価にデジタルブックを提供すれば、と
思わないでもないですが、どうかな、そこまで腹くくらないんじゃないかな。
e-Bookリーダーって、結局のところ日本では成功していませんよね。日本版
キンドルが売りに出されたらどうかわからんよ、という人もいますが、私はあ
のキンドルは日本人には受けいれられないと思ってます。キングジムのポメラ
のような手軽さでデジタルブックが読めるというのなら別ですが、価格的にも
デザイン的にも今一つです。(いや、ポメラもそうか(^^ゞ 欲しいけど)
ただ、「大文字本」のようなものは、デジタル化すればズーム機能で対応で
きるから、紙媒体での出版よりは乗りやすいし、視覚障害者用の読み上げ機能
付きとか、点字機能付きとかって言われると、そういうのが好きで、ユニバー
サルデザインって言葉に弱い私は大歓迎ですけどね。デジタル化万歳と。ちな
みに「iPod touch」とかは、健常者しか見てないので、好きではないです。別
にいいですが。
機器的な面、デジタル化の面、あ、ハードとソフトか、それハードの面での
爆発的な普及とかってのがないと、ソフト化は進まないと思います。
妻が小出版社に勤務しています。友人の何人かはそこそこの出版社に勤務し
ています。翻訳家や作家もいます。なんか、みんな、図書館を敵対視するし、
ブックオフだとかもやり玉にあげる連中に囲まれて、公共図書館に勤務してい
る友人ふたりは、すっとこどっこいのあんぽんたんで、図書館員の風上にもお
けない発言を平気でする輩で話にならんのですが、こういう連中と話をしてい
ると、紙媒体の出版文化てのは、容易には無くならないんじゃないかなぁと感
じます。いや、みんなそこそこの年齢なんで、爺と婆が何の繰り言を、と思わ
れても仕方が無いんですが、紙媒体の出版文化が衰退していくのは、電子媒体
が増えたからってのも一因でしょうが、もっと根本は、単に人が文字を読まな
くなっていっているから、なんじゃないですか。
図書館は、「データの活用」をさせるのが上手なサービス機関だと思います。
あぁ図書館員はということか。それをもっと誇っていいと思うんですが、当た
り前過ぎるせいか、なんか控えめですよね。図書館を丸投げ外注委託ってどう
よ、と思うのですが、なんか抵抗力も無くて、そういう意味では機関リポジト
リがあろうが無かろうが、図書館員にも図書館にも未来はないんじゃないか、
無くなるんじゃないか、データ構築だけして溜めこんで、勝手に使ってもらう
だけなら、誰でもいいんじゃないか、図書館である必要は無いんじゃないかと。
あれれ? えーと、ぐだぐだになりました。何を言いたかったかな、と。
機関リポジトリなんか図書館がやらんでもいい。
紙媒体の書籍は無くならない。
人は文字をたくさんは読まなくなっていく。
かなぁ、いや、読み返して拾い上げただけなんですが。
図書館員て人が良いんだと思いますよ。リポジトリみたいなもん、他にやら
せておきゃいいもんを、任せておけなくて、自分らやったら上手に活用しても
らえるようにできる思ってやるんでしょうが、それ自己満足で慢心じゃないっ
て、誰が否定できます?
アクセス数とかダウンロード数とか利用統計、なんかそれらしいデータとっ
たって無意味だと思う。幾ら数があっても、査読もろくすっぽしてない紀要論
文だったり、とりあえずの修士論文だのって、搭載する意味があるんでしょう
か。学位論文は資格審査書類であるから、リポジトリに登録する対象ではない、
と言い切る人に会ったことがあります。京都工芸繊維大学のリポジトリに美術
工芸資料館所蔵のポスターが登録されていますが、あれはいいなぁと言ったら、
あんなもんリポジトリちゃうわ、と千葉大図の課長だったこともある人に否定
されたこともあります。何が良くて何が良くないんでしょうか。
ハーベストしてもらおうが何しようが、山奥で倒れる木の音は誰も聞く者が
いなくちゃ存在しないのと同じ。ロボットがチェックしているだけのアクセス
カウントが幾ら上がっても、ほんとに誰か利用しているのか読んでいるのかわ
からんわけで、そんな虚しいこと好き好んで図書館員がやらんでもいいんじゃ
ないかと。
お金出す言うてるし、応募せんかったら沽券に関わる、リポジトリってなん
やよぉわからんけど、よそさんがやってるから乗遅れたらマズイんとちゃうか、
「いや、そんな成り行きで応募したんと違います!」と言い切れる機関はどの
ぐらいあるのかなぁと、意地悪いこと考えたりします。
ただねぇ、なんか面白いんですよねぇこの仕事は。図書館員やってるような
気になるし、役に立っている気になるし、ちょっとでも数は増えていくのは嬉
しいし、時々感謝されたりするし、メタデータなんか付けてたら、間違ってよ
うが何だろうが、カタロガーみたいで、ちょっぴりプライド復活したりして、
やっぱマスターベーションですかねぇ。
自分が何が言いたいのか、わからん。失礼しました。
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