[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[drf:3637] Re: D論のPDFのセキュリティ
- Date: Fri, 19 Apr 2013 09:59:06 +0900
土屋先生
桐蔭横浜大学の村上明子です。
森下さまの言葉は、貰い泣きしそうなほどよくわかります。
DRFの先生方は、皆様、前向きで健康的で、研修に行くと元気を頂けて、自館に戻ってもしばらくは私も元気です。ですが、うちの研究者は、やる気がなくて、なんで学級の道に進んだの?と尋ねたくなります。気が付くと、胃が痛いとか腕が痺れるとか目が回るという疲労を生じるようになってしまいます。それだけのわがままを、メールで、カウンターで、通路でのすれ違いの際にとありとあらゆるところでぶちまけられるのです。
自分の必要な資料が見つけられない(時に、書いた論文の参考資料を探して欲しいというのもありました (~_~;)? スペインの引用だとこの順…という引用の書き方で、まあ、怠け者ですね。)。これを指摘したら、外国では専門司書がつくと言う。では、司書のいうことを聞いてくれるかというと、ここは日本だという。いいとこ取りか‼と蹴りでも入れたくなってしまいます。
それが細々あり、リポジトリについては図書館から提案書を出す度に著作権の専門法律教員が会議でまくし立てるのです。うちは理系は作って欲しいと言っていますが、口で法学部の屁理屈には勝てませんから諦めてしまいます。
森下さまは、言葉が柔らかくてひとことひとことを選んで語っておられます。そういう気遣いをされていますが、本当に細い方ですから、その苦労は並のものではないと分かります。
図書館員も頑張りますが、今回の博士論文の件を期に、バックアップ体制も作って欲しいと思っております。
図書館は大学の顔なら、その言葉通りに、海外の方々が見ても「顔」を見ても評価が下がらないレベルUPが必要です。日本の医療機関と図書館は、アジアで五流と思われたままでは、信頼されませんし、何も生み出せません。
今こそが機会、と、ご助力を賜りたく思っております。どうか、よろしくお願いします。
乱文にて
iPhoneから送信
2013/04/18 21:59、Syun Tutiya <tutiya @ xxxxxxxxxx> のメッセージ:
> 森下さん、
>
>> そうですね。図書館単体で考えるべきではなく、機関全体で・・・というの
>> が本来なのでしょう。しかしながら、大学側の担当者にリポジトリやオープ
>> ンアクセス、電子化への知識が足りない場合も多く、図書館からのサポート
>> が必要な大学が多いのではないかと推測します。本学もその一つですので、
>> 大学の担当者を支えるかたちでこの件については取り組む必要があります。
>
> がんばってください。
>
>>> 画像解析の対象は、たんなる数値列なので、問題は生じるはずもありませんが。
>>> かつ、ここで「お伝えしにくい」という気持ちがわかりません。本人に責任が
>>> あるときに、本人の責任であることをお伝えするのは専門家としての義務だと
>>> 思います。
>>
>> 画像解析といってもいろんな分野がありますし、一概に数値列とは
>> 限りません。
>
> いえ、計算をしない画像解析はあり得ません。計算の対象は数値でしかあり得
> ません。したがって、すべての画像解析の対象は数値列として表現されたもの
> です。
>
>> 文系分野で模様や文字などの不鮮明な画像データを
>> コンピュータ処理し、鮮明にして利用するというものもありますし、
>> 問題が生じる場合もあります。
>
> このような操作こそ、まさに画像を数値列として表現することによってのみ可
> 能になるものです。昔は、電気的、化学的にやっていたのでしょうが、もう
> ちょっとそれは、、、、
>
>> そのような博士論文において、公開できない画像を使うのは問題があり、
>> NDLで公開できないのは自己責任であると言うのは、
>> 言いにくくないですか?
>
> もしその論文が、「不鮮明な画像データをコンピュータ処理し、鮮明にして利
> 用する」に関する研究であれば、素材とする画像は(しかるべき特性をもつなら
> ば)どんなものでもよく、著作権をもつものである必要はありません。もし画
> 像そのものについての研究であれば、研究対象とする画像の著作権をもつ権利
> 者とは、誠実な研究者としては良好な関係を維持しているべきであり、その関
> 係形成のなかで、当然、成果発表時におけるその画像の利用方法についての合
> 意に達しているはずです。そのような合意の達していないとすれば、不誠実な
> 研究者ですので、たとえそのような方が学位取得して、論文の公開ができなかっ
> たとしても同情の余地はありません。さらに、NDLで公表されるかどうかなど
> ということはどうでもよいことであり、そもそもどこかで公表されれば十分で
> す。したがって、「そのような博士論文において、公開できない画像を使うの
> は問題があり、NDLで公開できないのは自己責任である」と言うことは、以
> 上のような理由によって言いにくいことではありません。
>
>> セキュリティーをかけても、いくらだって破る方法はあるので、
>> かけても意味ない・・・とは思いますが・・・
>> でも、それを表立って言ってしまうと博士論文は法律で定まっているからいい
>> として、
>> 他のコンテンツを収集する際、提供をこばむ研究者は多いと推測します。
>> そんなんは、ほっとけ。という考え方では、なかなかオープンアクセス化は
>> 進まないかと・・・
>
> そうです。がんばって、考えかたを変えさせてください。
>
>> 誤解されると困りますが、私自身はセキュリティーはいくらでもやぶることが
>> できると思いますし、それほど重要性は感じていません。
>> ただ、気休めでも、セキュリティーをかけたいとおっしゃるのであれば、
>> かけてもいいのでは。
>> 家に鍵かけても、窓を破るとか、いくらでも侵入方法はありますが、
>> まあ、鍵かけといたら、少しは安心。じゃないですか。
>
> ここで問題になっているのは、鍵をかけることではなく、かけないことが学術
> の振興のためにはよりよいことだということです。個人の安心感は関係ありま
> せん。
>
>>> それはわかりません。研究目的の提供はそうとうケチな人でもやってくれます。
>>
>> どのような分野を先生が想定されているのかわかりませんが、
>> 実際に、文系の研究施設が研究目的であっても、
>> 有料で画像を提供しているケース、公開を限定しているケースは存在します。
>
> 有料で提供することは問題ありません。つまり、学位取得者が有料で権利者か
> ら権利を買って公表すればよいだけのことです。「公開を限定する」というの
> は語義矛盾で、「限定された公開」は「公開されていない」というべきです。
>
>>> ともかく理由はなんであれば、公表できないならば、やむを得ず公表できない
>>> のですから、公表しないだけのことで、別に気にすることはありません。要約
>>> は、(画像を含めた)全文でないからという意味で不完全であるということであ
>>> れば、たしかに不完全ですが、それでも学位は取得され、その根拠である学位
>>> 論文の内容は公表されているので、(芸術作品が学位授与条件の一部を構成す
>>> るような場合は別にして)まったく誰も困りません。
>>
>> 誰も困らないでしょうか。
>> 不便を感じる研究者もいると思うのですが・・・
>
> その程度のことで不便を感じるというような人は、普通研究者にはなりません。
> したがって、(意味のある)誰も困りません。
>
>
> 土屋
> ──────────────────☆────────
> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> 2013年4月号(39号)を発行しました!
>
> DRF(Digital Repository Federation)
> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
> ─────★─────────────────────
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2013年4月号(39号)を発行しました!
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────