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[drf:473] Re: [drf:471] 医学系の博士論文の登録方法について




金沢大学 橘 さま
DRFのみなさま

お世話になります。
大阪大学附属図書館 前田 です。


阪大では今もって学術雑誌論文のIRへの収集・登録について学内合意が得られておらず、
涙を呑んで登録をあきらめています(何とかしたい・・・・)ので、ご参考にもならない
と思いますが、卑見を述べますと、


(案1)学術雑誌論文のコレクションに登録し,博士論文であることを注記する。
(案2)博士論文のコレクションに登録し,学術雑誌に発表済と注記する。
(案3)博士論文のコレクションに要旨等を登録,学術雑誌論文のコレクションに論 文そのものを登録。この2つをリンク付ける。

これは博士論文の提出時に許諾をもらうため学内の研究科を巡って交渉したときの感覚
からの意見ですが、博士論文の場合、閲覧・利用する側の利益つまりそれを読めることの
利益よりも、作者としてそれを公開できることの満足感というかそういうものの方が 大きい と感じました。よいことか否かは別として、読む側としては学術雑誌掲載の権威があ るなら
それが利用者にわかりやすく明示されることを望むと思います。(案1)がよいように
思いますが、大学としてIR上博士論文としてまとまったかたまりを作ることが重要なら、
ちょっと手間はかかりますが(案3)、ということになるのではないでしょうか。
なんか、漠然としたコメントで済みません。


それともう一つ気になっているのは,学術雑誌の方は共著なのですが,博士論文と しては個人の学位になっているようなケースが多い点です。共著の博士論文というの は不思議な気もしますが,医学系には多いのでしょうか?文系・自然系の場合は,単 独の著作のような形の博士論文が多いようです。

本学でもご指摘のとおりです。たしか薬学博士でもそうだったと思います。そこで、
「じゃあ、出版社版の共著者のうちの一人が自分の名前で別途自分の博士論文として 自分の 大学に申請するってこともあるとか・・・・」と聞くと、「それをしないように共著 者間で 事前に申し合わせております」という返事でした。いろいろあるんだなと実際に足で 歩いての
IR活動の収穫を複雑な思いで受けとめていました。


・・・阪大でも医学博士論文はその申請自体に「学術雑誌に公表したもの」という条件が
付いており、冊子の束を見に行くと別刷ばっかりです。昨年医学研究科に話にいくと、
「審査を学内の教官がやるなんてのは大変で到底考えられない。同じ分野であっても 専門が 細かく分かれていて、できたもんじゃない。今後も学術雑誌掲載を条件にする」とい う話でした。


以上です。