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[drf:1210] Re: 交流会のパネルディスカッションにて
- Date: Tue, 14 Jul 2009 09:52:56 +0900
一橋大学 高橋さま、
民博 高橋さま
皆さま
千葉大学附属図書館の鈴木宏子です。
お世話になっております。
リポジトリコンテンツのpreservation については、
2007年に私がオランダを訪問した際に見聞した
KB(オランダ国立図書館)の事例をこのMLに報告しました。
オランダ国内のリポジトリコンテンツは、
各大学リポジトリ⇒DARENet(サービスプロバイダ)⇒E-Dept(KB)(恒久保存)
のルートで、収集・配信・保存されています。(2006年12月より)
ご興味のある方は、DRFのMLの以下の記事をご参照ください。
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf-ml/600/626.html
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf-ml/900/921.html
Nanako TAKAHASHI 一橋大学学術システム課(コンテンツ主担当) さんは書きました:
>民博 高橋様
>みなさま
>
> 一橋大学の高橋です。
>本学でも、もちろん何重かのバックアップの体制はとっています。
>今回、発言させていただいた背景を少し説明します。
>実は、社会学研究科から紀要雑誌『一橋社会科学』を
>ペーパーレス化したい、ついては、リポジトリにファイルをおいて
>公開という形をとって欲しいという要望がありました。
>打合せをしていく過程で、編集委員長の先生が最も心配されたのが
>マスターデータの保存という点です。
>研究科とリポジトリと両方でファイルを持っておくことで
>危険分散するのはもちろんなのですが、
>研究科側としては、リポジトリは大学のアーカイブでもあるのだから
>最終的な保存の責任を持ってほしいという要望でした。
>ただ、災害のような想定外の事態が発生すれば、
>「絶対に大丈夫」とは言い切れないというのが率直なところです。
>「プリントアウトして保管しておいたらどうでしょう」というのも
>もちろん考えていて、少部数印刷・製本して図書館に納めておく
>可能性についても先生とは話あっております。
>
>種々の検討の中で、国会図書館には納本制度があるのだから
>国としての出版物の保存の最終責任者は国会図書館だよね、
>という意見も出てきておりました。
>今回の川西様の報告を聞いて、インターネット情報収集の義務化と
>著作権を制限しての大規模デジタル化は
>どちらも国会図書館が電子的データの保存をするという
>制度改正だと思いましたので、ボーンデジタルこそ保存すべきではないかと
>問題提起させていただきました。
>ARGの岡本さまにフォローしていただきましたとおり
>電子的出版物の納本のという考えに近いです。
>なお、各リポジトリの母体である大学が潰れる可能性のほうは
>川西様の報告でも触れられていて、機関そのものが潰れたら国会図書館が
>引き取ってくれるということだと理解しましたが、一橋は潰れたくないです。
>機関として存続し、IRで提供中のものでも、
>雑誌全体が登録されているようなケースでは
>国会図書館で収集・保存してもらいたいというのが私の意見です。
>今、資料を見直していると、送付の要求があったデータについて、
>国会図書館に複製を送付することになっているようなので、
>送付の要求をしてもらえばいいような気がしてきました。
>
>
>
>okamoto makoto さんは書きました:
>> 岡本@ARGです。
>>
>> 2日目は東京国際ブックフェアに行ってしまったので、
>> 議論の内容がわからないのですが、高橋さんの問題提起
>> について、幾つか。
>>
>> もちろん、各機関がデータの保全に最大の配慮をするのは
>> 当然、とした上で、もしリポジトリの運営機関が発行者の
>> 立場をとりうるならば、収録コンテンツを電子媒体での
>> 出版物ととらえ、国会図書館に電子納本するということは、
>> 決して間違いではないと思います。
>>
>> リポジトリがハード・ソフト的に潰れることは運営者の
>> 責任として最大限の回避策を講じるべきだとは思いますが、
>> このご時世、そもそも各リポジトリの母体である大学が
>> 潰れる可能性もあるわけで、そこはより高次のリスクヘッジ
>> が必要ではないでしょうか。
>>
>>
>>
>> On Mon, 13 Jul 2009 17:59:54 +0900
>> Yasushi TAKAHASHI <taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
>>
>>> 一橋大学さんから「ボーンデジタルをリポジトリに登録して、失う
>>> ようなことがあったら取り返しがつかないので、国会図書館でバック
>>> アップを保管するような仕組みを考えて欲しい」というような趣旨の
>>> 発言がありましたが、私はその考えは間違っていると思います。
>>>
>>> 自分とこで預かったものは自分とこで責任を持つべきで、国会図書
>>> 館にそのような責務を負わせるのは筋違いだと考えます。その考えを
>>> 進めていくと、全ての国内機関リポジトリで扱うボーンデジタル全部
>>> を国会図書館が保管しなければ不公平が生じる、とかそのような理由
>>> ではありません。
>>>
>>> 人様のデータを預かるということは、それなりの責任が生じます。
>>> 他力本願はいけません。自分とこで責任を持って万一に備えるべきで、
>>> それが出来ない(出来ていない)ところに、誰が搭載しようとするで
>>> しょうか。
>>>
>>> コンピュータみたいな不安定なもん、扱うデータはバックアップを
>>> 定期的に取り、世代管理をしなければいけないことは常識です。当然
>>> リポジトリシステムもそうあるべきですから、してますよね。それが
>>> あれば、よほどのことがない限り、他を頼る必要はないはずです。
>>>
>>> それと、ボーンデジタルだけ特別扱いってのは如何なものでしょう。
>>> 他のデータだって失ったら戻すの大変でしょ。ボーンデジタルは元が
>>> デジタルだから紙媒体がないから、とかいうのは理由になるんでしょ
>>> うか。そんなに心配だったら、プリントアウトして保管しておいたら
>>> どうでしょう、とか言ってみたくなるのは私だけでしょうか。
>>>
>>> 失ったら永遠に失われてしまうボーンデジタル、それはわかります。
>>> だったら、維持管理する自分のとこで責任を持つべきです。国会図書
>>> 館なんか当てにしてはいけません。
>>>
>>> リポジトリサーバーを設置している所に雷がすぽこらみん!と落っ
>>> こちるとか、裏山が崩れて建物が土砂にうずもれるとか、阪神淡路や
>>> 宮城沖クラスの大地震があるとか、O大学図書館で昔あったように大
>>> 雨で水没するとか、きりがないないので止めますが、なんでもあり得
>>> ます。そんなんがあったら、たいていの場合何をやっていても無駄で
>>> す。それは想定外でいいと思います。
>>>
>>> どっかそれなりの公的機関でタダで預かってくれないか、なんて独
>>> 立した法人が言うことだとは思えません。虫が良すぎます。
>>>
>>> もしもに備えてというのは自分のとこでやるべきです。それでデー
>>> タが素っ飛んだり、潰れたりしたら、それはそれだけのことです。
>>>
>>> と、言おうと考えていました。
>>>
>>> --
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>>> 国立民族学博物館 情報管理施設 情報サービス課
>>> 高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
>>> TEL:06-6878-8227 FAX:06-6878-8249
>>> E-mail: taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx
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>>
>>
>
>
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>一橋大学 学術・図書部 学術システム課
>主査(コンテンツ主担当)
> 高橋 菜奈子 (Nanako TAKAHASHI)
>〒186-8602 国立市中2-1
>TEL:042-580-8247 FAX:042-580-8232
>E-mail: inf-c @ xxxxxxxxxxxxxx
>※課名が変更になりました。
>
>
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鈴 木 宏 子
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