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[drf:586] Re: 報告交流会フォローアップ
- Date: Thu, 03 Jul 2008 20:12:33 +0900
みなさま
京都大学の筑木です。
だいぶん時期を逸しましたが、CSI報告会でいただいていた
ご質問がありますので、フォローアップとしてお答えしたい
と思います。
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1)京都大学学術出版会との連携事業で,現在販売している
図書をリポジトリに登録したところ,それらの図書の幾
つかの売上(注文)に動きが見られたと聞いている。
その後の状況は?
2月に第一弾公開した後、京大出版会に、明らかにリポジトリ
を見た(あるいは連携のニュースを見た)と思われる注文が
いくつかあった、と京大出版会の方に聞いています。
刊行後数年は経っている本なので、売上も落ち着いていた頃
でしょうし、いい宣伝にもなったのではないでしょうか。
もっとも、宣伝効果があるのは少しの期間かもしれません。
2)リポジトリ登録して電子ジャーナル化したものに表紙を
付けたところ,大変喜ばれたと聞いた記憶がある。
どういうことか?
これは、国際会議録をEJ風に表現したときのことだったか、
と思います。
プロシーディングスもジャーナルと同様、いくつもの論文で
構成されているので、単に1冊まるごとで見せるよりも、
EJ風にしたらいいのではないかと思い、ご提案し実行しました。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bulletin/seastar2000
このとき、「本格的なジャーナルになったようで見栄えも
良く、ありがたいことです。」と感想をいただきました。
やはり、先生としては、普段自分たちが使っているEJプラット
フォームなどを念頭においてらっしゃるので、使用感覚を
いつも使っているものに近づけるというのも、ひとつの
プロモーションかもしれません。
また、ジャーナルやプロシーディングスの発行元(の先生)
にとって、自分たちのジャーナルが見栄えよく見えること、
は大きな魅力になるのだと思います。
京大には、本当に多くのジャーナル類、京大の先生を中心
とした学会がありますので、そういったところへの支援と
なるよう、事業を進めているところです。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/index.html
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CSI報告交流会での京大の資料はこちら。
http://hdl.handle.net/2433/57242
http://hdl.handle.net/2433/57241
また、最近実現したちょっとしたトピックとしては、
・京大リポジトリで「京大の最新20論文」を表示します
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=298
というようなこともやってみました。
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京都大学附属図書館
情報管理課電子情報掛
筑木 一郎
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/
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nami @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx さまwrote:
> 北大の行木です.
>
> 報告交流会のコーディネータをしながら、ちょっと打ち切らざるを得なかった
> 質問にフォローしておこうと思います.
>
>
> 紀要電子化関連で、「先生方は何を求めているか」という質問が盛り上がりま
> した.発表内容は様々だったのですが、個人的には「人(紀要)による」という
> 回答が適切だろうと考えます.
>
> その上で、コストカットだけしか頭にない先生方には表示形式をどうするのか
> 聞いてみるとか、編集過程の問題を抱えている紀要にはOJSなどを考えるとか、
> 様々な問題を探ることで信頼関係を築くのかと考えます.
>
> そういう先生方が学会の理事になったときに学会誌がOA向きのポリシーを持つ
> 可能性は高いでしょう.
>
>
> 名大の学位論文関係では、「理系でも一定数のダウンロード」があると報告さ
> れました.これについては、どんな目的でダウンロードしているのか、非常に
> 興味深いと思います.例えば、学位論文を提出するために体裁を確認するとい
> う読み方は比較的多いと考えられます.日本語の概要が検索にヒットして一般
> の方がダウンロードするということは日常的に生じるはずです.
>
> 個人的には、学位論文というものは大学の教育成果と見なすほうが建設的であ
> ろうと考えます.つまり、「これだけの論文を書ける学生を何人育てた」とい
> う実績がIRに示されるわけです.
>
>
> 佐賀の教文系オーバーレイジャーナルについては、終了後に逸見先生へ「査読
> 誌を増やして博士課程学生の投稿先を増やす構造変革的な意味を持つだろうか」
> と聞きましたが、「ないとはいえないと思う」ということでした.この辺り、
> 非常に興味深いところです.(この件、逸見先生には何の責任もありません)
>
> -
> 行木孝夫
> 北海道大学大学院理学研究院数学部門
>
>
>
>