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[drf:894] Re: [drf:893] Re: [drf:867] OAIster が OCLCに



鈴木さん、みなさん、

ついでですが、

> The straight story on OAIster and its move
> OAIsterとその周辺の真相
> (翻訳:鈴木雅子(小樽商科大学)、杉田茂樹(北海道大学))

の中の、

(前略)
> The recent
> dust-up with OCLC's policy has nothing to do with them beginning to
> harvest and use OAI metadata that has always been freely available to
> anyone to use as they wish.
> 最近のOCLCの方針に関する騒動と、OAIを使ってメタデータをハーベストし
> 始めたことは無関係です。彼らが望む通り、OAIメタデータはいつだって誰
> もが自由に利用可能な状態でした。
(後略)

の部分における

        The recent dust-up with OCLC's policy

というのは、

        http://www.oclc.org/us/en/worldcat/catalog/policy/recordusepolicy.pdf

のことです。これについてはこの2,3ヶ月ほどいろいろな意見がでていて、結局、
OCLCは、このポリシーの施行を2009年の第3四半期まで延ばしたということで
す。このポリシーは、87年に制定したガイドライン(http://www.oclc.org/us/en/support/documentation/worldcat/records/guidelines/default.htm)
を改訂・更新するものだということですが、基本的には、メンバー館といえど
も、OCLCとの間に別途合意文書をかわさないとデータを使えない場合(サーチ
エンジンにクロールさせるような場合の一部)がでてくるというあたりが問題
になっているようです。それ以外にも、いろいろ文句がでているので、
dust-upというわけですね。WorldCATは、Googleにクロールさせていますし、
Googleには、Book Searchがありますから、WorldCATの価値を守るためには何
かしないといけないのは明らかなわけです。

たとえば、NIIの書誌データをダウンロードして、自館のOPACで見せるときに、
NII から別途許可を得ないといけないということになったというようなことに
なったと考えてみればよいと思います。OCLCは、Googleにクロールさせていま
すから、同じデータがメンバー館からもクロールされる場合について考えなけ
ればならないわけです。

http://www.librarything.com/thingology/2009/01/why-libraries-must-reject-oclc-policy.php, 
http://wiki.code4lib.org/index.php/OCLC_Policy_Change
http://watchdog.net/c/stop-oclc

こういう文脈があるので、OAIsterがOCLCに移行して、OCLCがハーベストを始め
るわけですが、このデータに関する権利関係はどうなるかということが問題に
なるわけで、このKat Hagedornさんがまずはそこを気にしたということです。

さて、われわれとしては、JAIROとNACSIS-CATの関係を考えつつ、JAIROと
OAIsterとの関係もどう考えるべきなのでしょうか。それとも機関リポジトリと
ともに、NACSIS国粋主義がいつの間にかOCLCグローバリズムに道を譲ると
か、、、、、

もっと感触的なところは、OCLCメンバー館(早稲田、慶應、それだけ?)あたり
からコメントいただけると幸いです。

土屋