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[drf:2682] Re: 機関リポジトリの運用指針について
- Date: Mon, 24 Oct 2011 09:26:32 +0900
高井さま
高橋@みんぱくリポジトリです。
いま少々ジタバタあがいている案件があって反応が遅れてしまい
ました。ごめんなさい。
運用指針は結構面倒くさくて、案を作るときにはそれなりに悩ん
だような記憶があります。事務方と研究者とでは、それぞれ異なる
突っ込みがあって、難儀したようにも思います。けれど、もう作っ
てしまったので、そのへんのことは忘れてしまっていて、そういう
意味では、私、お気楽極楽な性格で、あまり参考にはなりません。
さて、本題です。
> 【社会通念上(の問題)】
これは所謂「公序良俗に反する」事柄を意味することが多いかと
思います。ところが、これほど突っ込まれる文言は無くて、何が猥
褻かという点を問題にされたら最後、話は無茶苦茶のぐだぐだで不
毛な議論が続くはめになったりします。外部からもそれって何、と
言われたりすると説明しにくい。誠にもって面倒くさい。
ところが「社会通念上」とか言うと、これが見事に解決される。
しかも範囲が広くなる。現在過去未来、洋の東西を問わず、森羅万
象全て、常識の範囲で、と。
というわけで、私は、公序良俗云々の言い換えの成功例だと思っ
ています。
> 【セキュリティ上の問題】
うちの場合だと、個人情報保護、プライパシーの侵害、これを想
定するかと思います。なんせ文化人類学ですから、家系図やら門地
やら、これが絡むと、ややこしくなるもので。
> 【本運用指針に定めのない事項】
簡単です。何をどう細かく決めても考えても、常に想定外のこと
や、意表を突く展開は起きます。「何があるかわからん」事項に対
して、を考えてのことかと思います。これは絶対に必要です。
ところで、
うち(国立民族学博物館)では、あまり余計な事は書いていませ
ん。運用指針にある「免責事項(9.と10.)」にあるように、
なんかあっても、それは書いた人の責任です。「本館は一切責任を
負わない」し、だから最初の方に「公開の制限(5.)」があり、
書いた人が、公開範囲を決めるようになっています。
ただし、「削除・非公開(6.(2))」でのみ、研究出版委員
会の判断で、削除・非公開にすることができると、それなりの介入
はできるようにしてあります。
それと、最後の「その他(12.)」で、想定外のことは関係者
間で別途協議しましょう、と、書いてます。「絶対に必要」だから。
これって、事務屋の習性ですかね。いや、深い意味はなくて、そ
のまんまの意味です。どうにでも対処できるように(みえるように)
しておく、と(笑) 逃げ道?
ほら、やっぱりあんまり参考にならないなぁ。
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国立民族学博物館 情報管理施設 情報サービス課
高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
TEL:06-6878-8227 FAX:06-6878-8249
E-mail: taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx
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