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[drf:2852] Re: SCOAP3 (Re: 訳してみました:APCの損益分岐点は600ドル?)
- Date: Tue, 17 Jan 2012 14:44:09 +0900
栗山先生、
山本@北大図です。
> これでいいんだったら、主な大学が今の契約額をそのまま維持さえすれば
> 全部オープンアクセスになってしまいますよね??
どうでしょうね。
損益分岐点は600ドル、著者負担額は3000ドルと仮定して、
著者負担額をそのまま大学の購読支払額から控除してしまうと、
差額の 3000-600=2400ドルは出版者の超過収益となり、
オープンアクセスになるのは5分の1にとどまる計算になりますね。
(つまり、出版者の収益率においてはオトク)
まぁこれは購読支払額のほうには「ほにゃらら差額」は存在しないと
仮定した計算なので、それを考慮すれば、比率は多少改善されそうですが。
> ということで、事実上、A大学、B大学、C大学合わせて2500万円の費用で
> オープンアクセス実現!ってあれ?500万はどこへ行ったの?
C大学が500万円お釣りをもらえば良いのでは。
---
山本和雄 <ymmt @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>
(2012/01/17 14:21), Masamitsu Kuriyama wrote:
> 土屋先生
>>> これでいいんだったら、主な大学が今の契約額をそのまま維持さえすれば
>>> 全部オープンアクセスになってしまいますよね??
>> はい、そう見えますし、redirectionの理念からいえば当然そうなるべきです。
> なるほど。
> どうも違和感があるのですが、たとえばある雑誌への支払額が今3000万円で、
> その内訳はA大学1000万、B大学1000万、C大学500万、その他500万だとします。
> SCOPE3のようなやり方で拠出金を募り、A大学、B大学は全額戻って来ることを
> 見越してプラス1000万ずつ出すことを決めたとします。あと1000万必要なわけ
> ですが、その他500万のところからは出そうもないので、C大学が奮発してその
> 1000万出すことにしました。もちろんこの1000万は後から戻って来るので、
> C大学は損はしない。
> ということで、事実上、A大学、B大学、C大学合わせて2500万円の費用で
> オープンアクセス実現!ってあれ?500万はどこへ行ったの?
>
> よく考えたら、その他500万払っていたところはオープンアクセス化しても
> 契約解除できないのでした。そうでないと3000万円が確保できません。
>
> redirectionってこういう理解でいいのでしょうか?
> 基本的な支払構造に何も変化はないけど、なぜかオープンアクセスだけは
> 実現する。。。
>
>> しかしこれを出版社が飲めなかというとそんなことはないはずです。なぜなら
>> ば、販売コストをほとんどかけないでこれまでおなじ収入をあげることができ
>> るからです。
> 確かに。
> うーん、朝三暮四の猿になったような気分です。
>
> 栗山 正光
> 常磐大学人間科学部現代社会学科
> 〒310-8585 水戸市見和1-430-1
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> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> 2012年1月号を発行しました!
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