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[drf:3103] Re: アーキビストとライブラリアン
- Date: Tue, 26 Jun 2012 12:07:42 +0900
神戸大学の中山です。
民博の高橋さんほか、震災文庫にたびたび言及していただいてるので、現担当で
はありませんがひとこと補足を。。。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/
この「震災文庫収集資料一覧」から全資料のメタデータが見られます。電子化さ
れているのはその1割ほど、つまり5万件弱の資料を持っていて、そのうち5千件
弱が公開されています。
> こういう、ややこしいもんがアーカイブの実態です。図書じゃ扱わな
> いのが常識のもんが山盛りあります。
震災文庫の一番の特徴は、そのような資料を、あくまで図書館的な手法で整理し
たことだと思います。分類して、ラベル貼って、分類順に並べるということです
ね。だからアーカイブズの整理の方法とは全然違います(現秩序は保たれていな
い)。
また公開できる前提のものだけを収集しています。この辺も、当分公開できない
ものも所蔵しているアーカイブズとは違う点です。
最初の高橋さんの問題提起
> つまり私は「東日本大震災アーカイブの構築において、大学図書館に期
> 待する」にひっかかったわけです。
について。
本学の大学文書史料室は、組織としては図書館の中にありますが、予算は別枠
で、職員はいまのところ人事交流ありません。所蔵資料の目録データベースと、
電子化公開のプラットフォームは、リポジトリのシステムです。
史料室の運営や、データベースの設計に図書館がある程度関わったり、公開のプ
ラットフォームを提供したりすることは、既存の人的資源&インフラの有効活用
といえると思います。
ただ、「お金も人も出さないけど図書館がんばってね。期待してます」と言われ
ないようには、気をつけた方がいいってところでしょうか??
--
中山貴弘 nakayama @ xxxxxxxxxxxxxxxx
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神戸大学附属図書館 情報管理課 雑誌情報係
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