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[drf:4381] Re: 機関リポジトリと研究データ保管先



土屋先生、恒松様
> > もし著者最終稿を持つのであれば、オープンアクセスを積極的に活用するようなサービスを
> > 考えないと、コストを回収できないのではないかと思います。
> 
> 当然のことで、「著者最終稿」なんかに客がつくということ自体が想像を絶す
> る発想です。

と、殿、ご乱心(^^;)。
機関リポジトリの根幹を揺るがすご発言。

もともとグリーンOAはコストがかからない(サーバーは他の目的にも使われる
大学のコンピュータにフリーソフトを搭載して構築、基本的にデポジットは
研究者自身が行いメタデータは最小限でいい)はずだったので、コスト回収と
いう発想はあまりなかったと思います。
専用のサーバーをレンタルしたり、ソフトのインストールや登録作業も外注
したり、思いのほかコストがかかっているのは確かですね。

> ゴールド・オープン・アクセスの現実味がでてきてから、グリーンのほうが、
> 「著者最終稿」をはじめとする巧妙なフィクションの上に作られた虚構的理論
> であるような気がしてならなくなってきました。

ハーナッドは、著者最終稿のOAが100%に近くなれば予約購読モデルからゴールド
OAに自然に移行できる、それ以前のゴールドは「愚者のゴールド」だと10年以上
前から言い続けていますよね。
しかし、現実にはグリーンOAは進展しないまま、多額のAPC補助金が交付されて
います。
今の購読金額を全部そのまま出版費用に充当すればゴールドOAが実現するという
議論まで出てきたようです。
どっちが本当かわかりませんね。

   栗山 正光
   首都大学東京学術情報基盤センター
   〒192-0397 八王子市南大沢1-1
 



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