[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[drf:4016] Re: 文献提供サービス会社によるコンテンツ利用について
- Date: Tue, 18 Feb 2014 18:45:43 +0900
呼ばれて出てきました、千葉大学 杉田です。
以下、当時の北大IR担当者として。
>> 素朴な疑問なのですが、北大ではCC-NCを、仲介業者がリポジトリのコンテンツを
>> 配布して利益を得るのは構わないという想定で規定に盛り込んだのでしょうか?
>> #個人的にはNCなどつけないCC-BYが簡単でいいと思います。
>
> 経緯を確認したことはなかったのですが、
> おそらく、Open Access 原理主義の熱狂に浮かされるがままに
> CC BY-NC-SA 宣言をしたのだろうなぁと推測します。
> 杉田@千葉大さん、そのあたりどうだったのでしょう?
北大が、著者が著作権を保有しているコンテンツについてCC BY-NC-SAを
採ったのは、libre OA的な考え方によったものです。仲介業者がリポジト
リのコンテンツを云々ということについては、当時は現実的・具体的な想
像力は及びませんでしたが、一応NCにしてます。
#もっとも、私自身はOpen Access原理主義と言われればそうではあるも
#のの、ハーナッド流のgratis OA派ですので、このことについてそれほ
#ど意識は高くありませんでした。
#フォローあればよろしく!>加藤大
ところで元記事の、
> 私がこのメールを読んで感じた疑問点というのは、
>
> なぜ、著者の連絡先を教えてくれとか著者に転送してくれ、という
> 依頼ではなく、リポジトリに対して許諾を求めてくるのか
について、そのこと自体は私はあまり不自然には思いません。
この場合、対象となっているのは機関リポジトリで公開している紀要上
の文献ですよね。それなら、まさにそうして公衆送信権を行使している
大学=版元=機関リポジトリこそが著作権者であるように、少なくとも
外からは見えるだろうと思います。
もっと言えば、「機関リポジトリ運営部局」も「紀要編集責任部局」も、
さらには、その紀要の発行大学に所属していると通常考えられる「著者」
さえ、外から見れば「大学」という同じ穴の貉なので、ならば、表に見
えている機関リポジトリの運営者が、やはり窓口として交通整理の役割
をつとめざるを得ないのではないでしょうか。
(2014/02/18 13:35), Kazuo YAMAMOTO wrote:
> 栗山先生、
>
> 山本@横国大図です。
>
>> 素朴な疑問なのですが、北大ではCC-NCを、仲介業者がリポジトリのコンテンツを
>> 配布して利益を得るのは構わないという想定で規定に盛り込んだのでしょうか?
>> #個人的にはNCなどつけないCC-BYが簡単でいいと思います。
>
> 経緯を確認したことはなかったのですが、
> おそらく、Open Access 原理主義の熱狂に浮かされるがままに
> CC BY-NC-SA 宣言をしたのだろうなぁと推測します。
> 杉田@千葉大さん、そのあたりどうだったのでしょう?
>
> しかしその一方で、北大は声明でインターネット利用を明言しているので、
> ファイル複製を伴う電子転送の仕組みや商用 ISP の存在は織り込み済みであると
> 解釈できる学内合意構造になっています。実に用意の良いことに。
> cf. 学術の共有化のために
> http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/staff/ir.jsp
>
>> しかし、今回は、
>>> May we have your
>>> permission to download a copy of the document to provide to our client?
>> ですから、明らかに複製行為を行うのは業者ですよね?
>
> どうどうめぐりになりますが、
> これは何をしたいのか業者に聞かないと判らないのでは。
> いずれにせよ業者の顧客は、仲介の対価とししてではなく
> コンテンツの対価として料金を請求されたら、
> 納得はしないだろうなぁとは思いますが。
>
> ---
> 山本和雄 <yamamoto.kazuo @ xxxxxxxxx>
>
> 2014-02-18 12:22 GMT+09:00 <mtkuri @ xxxxxxxxx>:
>> 土屋先生、山本様
>>>> 機関リポジトリが「無償公開」するコンテンツが、ネットアクセスを通じて
>>>> 電子的に複製されて流通する際に、仲介業者が営利を営むことは
>>>> その当初から想定済みと言わざるを得ないのでは。
>>>
>>> そのとおりです。
>>
>> 素朴な疑問なのですが、北大ではCC-NCを、仲介業者がリポジトリのコンテンツを
>> 配布して利益を得るのは構わないという想定で規定に盛り込んだのでしょうか?
>> これは営利がいい悪いの話ではなくて、著作権法上の解釈の問題で、土屋先生の
>> おっしゃる水掛け論なのかもしれませんが、どうもすっきりしません。
>> 仲介業者が顧客の依頼を受けて許諾手続きを代行し、それに対して利益を得ると
>> いうのであればコンテンツを利用していないという理屈も成り立つかもしれませ
>> ん。しかし、今回は、
>>> May we have your
>>> permission to download a copy of the document to provide to our client?
>> ですから、明らかに複製行為を行うのは業者ですよね?
>> CC-NCというのはまさにこういうのを禁じていると理解していたのですが。
>> May our client have your permission to download a copy of the document?
>> (英語、変じゃないですかね(^^;)?
>> なら問題ないと思います。
>>
>> #個人的にはNCなどつけないCC-BYが簡単でいいと思います。
>>
>> 栗山 正光
>> 首都大学東京学術情報基盤センター
>> 〒192-0397 八王子市南大沢1-1
>>
>>
>>
>> ──────────────────☆────────
>> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
>> 2013年1月号(48号)を発行しました!
>>
>> DRF(Digital Repository Federation)
>> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
>> ─────★─────────────────────
> ──────────────────☆────────
> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> 2013年1月号(48号)を発行しました!
>
> DRF(Digital Repository Federation)
> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
> ─────★─────────────────────
>
>
> -----
> このメッセージにウイルスは検出されませんでした。
> AVG によってチェックされました - www.avg.com
> バージョン: 2013.0.3462 / ウイルスデータベース:3705/7102 - リリース日:2014/02/17
>
>
--
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxx>
千葉大学附属図書館学術コンテンツ課長
電話番号:043-290-2257,ファクシミリ:043-290-2265
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2013年1月号(48号)を発行しました!
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────