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[drf:3704] Re: 出版社版PDFを博士論文として学位授与された場合



森下さん、

> ええと、学術雑誌掲載論文に掲載されてインターネットに公表されている場合、
> 学位規則でいうインターネット公表とみなすか?
> 文科省の見解:
>  みなさない
>  学位を授与した大学のリポジトリで行う
> と出されているので、(DRF3666、DRF3688や高等教育局長通知)
> うちではリポジトリで公表することになるかなと思います。

ということは、各社と戦うということですね。がんばってください。ただし、
公表するのは、学位取得者の義務であり、大学は「協力」すればよいだけです。
ということは、学位取得者に対して、日本の法令違反と出版者との譲渡契約と
のどちらをとるかを判断させることになるだろうと思います。戦うのも学位取
得者です。

> うーん、どちらとも取れるのではないでしょうか。
> 出版社版PDF=学位論文なら、
> 著者最終稿=出版社版PDFの最終稿(著者版)=学位論文の最終稿(著者版)
> と思えなくも無いかなと。
> 
> 審査に使用された論文は出版社版PDFで、
> 著者最終稿をリポジトリに登録してもよいものかと思った次第ですが、
> やっぱり、
>> 出版者版PDFが学位論文です。
> ですよね。

でしょうね。となると、著作権自体は、とくに医学などでは出版者に譲渡され
ている可能性が高いはずです。

> 出版社に許諾をもらい、出版社版が「学位論文」として
> 登録できるようになればいいなと思いますが、
> おそらく難しいと思いますので、「やむを得ない事由」で、
> 要約登録になるのかなと思っています。

戦わないかぎりそうなってしまいますが、フルテキスト版の著者最終稿がグリー
ンで公表できているときに、要約なんかやってられません(それに医学の論文
だと、要約するのが難しいくらい短かいかもしれないし)。

ということで、現実的判断としては、出版されてしまっているものについては
あんまり気にしないというのが穏便かと思います。いずれにせよ学位規則に罰
則規定はないわけですし。

ということで、今度の文部科学省解釈なるものは贔屓の引き倒しの感があるの
です。

(出版者側の方もこのリストをご覧でしょうから、ちょっとこわいが、、、、)

土屋
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 2013年6月号(41号)を発行しました!

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