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[drf:2472] Re: リポジトリの利用統計表示
- Date: Fri, 10 Jun 2011 17:24:41 +0900
小樽商大 杉田です。
> 現状で、そういう状態にしていない理由があるはず、ということで
> 前担当者に聞くと、元メールのような心配があったので、実行は
> していないとのこと。ならば公開している機関さんはそのあたりを
公開していない機関の例、ということになりますが、賑やかしに。
前任地での話ですが、先生方の集会にお邪魔してあれこれ懇談し
たときに、次のような話が出ました。
#大学評価・学位授与機構の方の意見を伺ってみたいです。
(で、前任地では、センシティブなことなんだろう、ということで、
最初は高頻度利用ランキングでも、順位の数字を付さない表にして、
「序列化」の臭いが少しでも軽減されるようつとめました。)
(ここから最後まで)
われわれの分野は、長らくインパクトファクターの流行に煮え湯を
飲まされてきている。
というのも、われわれの分野というのは研究の進展のスパンが長く、
被引用数の立ち上がりは穏やかで、しかし末長く引用が重なってい
く。したがってわれわれの分野のジャーナルは軒並みインパクトファ
クターは低めである。
一方、常に最新の研究を踏まえてその先へ先へと足早に目まぐるし
く展開する別の分野では、引用は出版後間もないうちにどっと増え
る。そういう分野のジャーナルは結果的に軒並みインパクトファク
ターは高めである。
それを踏まえずに、数字だけがひとり歩きして、「○○学科のA教
員は、IF10の雑誌に論文5本出している。△△学科のB教員はIF1の
雑誌に論文5本出している。A教員は50点、B教員は5点」などとい
う暴論が世にはびこっている。
何、お前らは、この上さらに「ダウンロード数」という、馬鹿げた
形でケンキュウヒョウカに乱用されかねない数字を世の中に持ち出
そうというのか。いや、お前らがどう言ったところで、そういう手
軽な数字は必ず安直に使われることになるのだ。
--
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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