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[drf:3690] Re: 博士論文の要旨・本文のアイテム分け



旭川医大 鈴木です。

土屋先生、ありがとうございます!
本学の規程まで見て頂き、恐縮です。

> 公表ずみの論文を「学位論文」として提出することが
> 原則であるので、公表されていると考えざるを得ません

ですが、「公表された論文又は発表機関の掲載予定証明
書等で公表の確認ができる論文」 としておりますので、
掲載予定証明書付き論文については、学位授与後に公表
されることになります。

土屋先生の見解によれば、

・学術雑誌で公表された論文、
・1年以内に掲載予定である論文
は、インターネット公表されているので学位授与者は
機関リポジトリ等で本文を公開する義務はない、

・掲載予定が1年を超えた日付の場合
・予定が狂って掲載が1年を超えちゃった場合
のみ、要約をリポジトリに掲載して公表すればよい、

ということになりますですね。

これとは別に、図書館は、従来通り、学術雑誌論文として
雑誌掲載論文の著者稿等を出版者ポリシーに従って
リポジトリに登録してオープンアクセスとする。
このメタデータに、学位名や学位授与年月日等を記載する。

すっきりです。

うちもそうしようかなー、本学はそうしようと思ってたさ、
等、同志のみなさん、メールお待ちしております。




2013年5月30日 1:01 Syun Tutiya <tutiya @ xxxxxxxxxx>:
> 鈴木さん、
>
>> 学術雑誌(電子ジャーナル)で公表する場合は、
>> 博士論文本文を機関リポジトリ等で公開する義務があるのでしょうか?
>> ないのでしょうか?
>
> ぼくは、旭川医科大学の場合には、博士論文本文を機関リポジトリ等で公開す
> る義務はないと思います。
>
>> 条文確定前は、電子ジャーナルはインターネット公表しているとみなし、
>> 本文は不要、当該博士の学位の授与に係る論文の内容の要旨と
>> 論文審査の結果の要旨の公開だけで良いという見解でした。
>> DRFwikiにもそのように記載されています。
>> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?ETD2013#ra25d023
>
> 一応、
>
> ・ 旭川医科大学学位規程 http://www.asahikawa-med.ac.jp/bureau/kitei/reiki_honbun/w2390217001.html
> ・ 旭川医科大学博士論文審査実施細則 http://www.asahikawa-med.ac.jp/bureau/kitei/reiki_honbun/w2390228001.html
> ・ 旭川医科大学博士論文審査に関する申合せ http://www.asahikawa-med.ac.jp/bureau/kitei/reiki_honbun/aw23902291.html
> ・ 学位論文関係諸手続 https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.jimu.asahikawa-med.ac.jp%2Fgakusei%2Ftebikironbun.doc
> ・ 旭川医科大学大学院規程関係了解事項 http://www.asahikawa-med.ac.jp/bureau/kitei/reiki_honbun/aw23902531.html
>
> を拝見しました。これらによれば、公表ずみの論文を「学位論文」として提出
> することが原則であるので、公表されていると考えざるを得ませんね。しかし、
>
>         http://www.elsevier.com/authors/author-rights-and-responsibilities#rights
>
> では、"Inclusion in a thesis or dissertation"はOKと書いてあるので、そ
> の論文そのものが博士論文として提出されることはあまり考えていないかもし
> れません。
>
> いずれにせよ、「旭川医科大学大学院規程関係了解事項」は、各種規定類の解
> 釈が時代に応じて変化したことを知るためになかなか面白い文書です。たとえ
> ば、共著者の人数制限を加減する様子(現在は、学位申請者が筆頭著者ならば
> 共著者の数に制限はない)とか、「参考論文」を出させるときの編数の調整と
> か、「研究期間」の計算方法の微調整とかなどなど。
>
> それはそれとして、また、既発表論文をコピーして表紙をつけると学位論文に
> なるということが「正しい」「よい」「本来的な」「学位授与という目的に適っ
> た」ことであるのは別として、当該学位論文が発表された論文であることは確
> 実なのですから、「当該博士の学位を授与される前に既に公表したときは、こ
> の限りでない」が適用されることになり、学位取得者は公表の義務を免除され
> ますから、機関リポジトリで公開する必要はなくなります。
>
> しかし、この方式だと、発表ずみ論文が10年後にretractされたら、当然、学
> 位は自動的に剥奪とせざるを得ないですね。
>
> 土屋



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鈴木雅子 <msuz @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
旭川医科大学教務部図書館情報課
TEL:0166-68-2221 FAX:0166-68-2229
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 2013年5月号(40号)を発行しました!

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