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[drf:2892] Re: 話題提供: Elsevier publish Boycott



前田さん、皆様
>> "And if you object to the behavior of any publisher, then refusing to
>> provide
>> content or services to its journals is an absolutely legitimate means of
>> protest"
>> 
>> とかはよく分かりますが、こういう個々の点が、Timothy さんの意見公表の
>> 意義を吹き飛ばす致命的な何かには、ならないと思います。

私もそうだったのですが、問題のブログをちゃんと
読んでいない人は、ここだけ読んでも何のことかよく
わからないと思います。
「出版社の行為に反対なら、その雑誌にコンテンツや
サービスを供給するのを拒否するのは正当なな抗議の
手段です」というわけですから。
この後に続く「しかし、ある出版社だけに対するボイ
コット運動を組織するなら、事実であることおよび
その出版社だけに該当する事項に対するものである
べきではないでしょうか?」という文が重要ですよね。
ティモシー・ガウアーズさんのボイコット呼びかけの
理由は次の3点です。
1. 購読料高過ぎ
2. バンドルで余計な雑誌まで買わせている
3. SOPA,PIPA,RWAなどOA義務化を禁じる法案を支持
リック・アンダーソンさんは、このうち2.は事実に
反するし、1.と3.はエルゼビアに限った話では
ない、ということでエルゼビア単独のボイコットに
疑問を呈しているわけですよね。

>ということで、ぼくは、このボイコットはまったく意味も意義もないものだと
>思います。むしろ、「こんなボイコット署名なんてやっていて、本当に学術コ
>ミュニケーションの改革になるのでしょうか」と問いかけるべきなのではない
>でしょうか。唯一意義があるとすれば、研究者は所詮こういう発想しかできな
>い人々なのだということをより多くの人に知らしめたということに尽きるのだ
>と思います。

私はさすがにそこまで言い切る勇気はありません(^^;)。
しかし、エルゼビア社をスケープゴートに仕立てて
うっぷん晴らしをしても何も解決しないことは確か
ですよね。

   栗山 正光
   常磐大学人間科学部

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