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[drf:805] Re: [drf:798] 大学図書館シンポジウム感想 Re: SPARC Digital Repositories Meeting 2008(2日目)報告
- Date: Mon, 08 Dec 2008 10:19:13 +0900
#MLにあてていなかったことに気づき、再送します。谷藤@NIMS
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On Sat, 06 Dec 2008 03:46:51 +0900
SUGITA Shigeki <sugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 谷藤さま、
>
> 北大 杉田です。反応遅れてすみません。
> 中央アーカイブの件は、もうIRもPubMed CentralもarXiv.orgも統合した
> 世界単一アーカイブができちゃえばいいんじゃないかなどと思いました。
> 人と機関と分野で、きっちり顔を持てるツクリにして。
> みんながそれを気に入ったら学術情報流通はひっくりかえりますね。
On Thu, 04 Dec 2008 19:45:28 +0900
"M. Tanifuji" <tanifuji.mikiko @ xxxxxxxxxx> wrote:
同シンポジウムに出席した谷藤@NIMSです。
私も杉田さんとほぼ同じ印象をもちまして、さらにつっこんだ
論議へ持って行きたいのですが−
> 話題1 マックスプランク協会とSpringerのOA包括提携
> EJ購読料の若干の上乗せ調整により、マックスプランク協会所属
>の著者によるSpringer発表文献が自動的にすべてOAオプション選択扱い、
>「個別の文献、個別の著者による個別努力でのOA推進を目指すよりも、
>包括的なやりかたで行くほうがスケールメリット的にもいいし、話が早い」
他の出版社にも拡大する意志は?という会場質問もありましたが、
80機関1.3 bill. EUR予算 12,000人規模だからこそのスケールパワー
とはいえ、やはりいったんは交渉決裂を経るなど、やはり背水の陣
を引いた交渉だったのではないかと思います。
日本なら図書館界スケール、一昔前のnational site lisence的センス
のようにも思いました。#でも無理だよなぁとも思い、他方、
会計的には文科省傘下の機関というようなくくりで腹をくくれない
ものなのでしょうか。例えばE社N社効果は高いと思いますが。
> CERN(欧州原子核研究機構)が音頭をとって、素粒子物理学の
> トップジャーナル6誌を、各国物理学コミュニティの共同出資に
> よるオープンジャーナル
企業読者が少ないような素粒子物理学、物性理論物理学、、の
ような分野でこそ、こうした科学者コミュニティが性善説で
成り立ち得ないものなのか、と思います。商業誌まで入るのは
しゃくであるものの、科学者がイニシアテイブをとる(とれる)
コミュニテイがあるえるかもしれないことは、意味が深いと
思いました。非常に関心があるのですが、今日現在、学会関係者
に聞いたところでは賛否両論の議論だけで終わるのかな、という
印象をもちました。しかし、これは化学とか医学の分野では
別の理由で難しいだろうし、やはり物理がリードして欲しいと
思いながら聞いていました。
> マックスプランク協会配下研究所群の学術研究を単一の
> リポジトリで受けとめることについて、似た理屈で
> 「個々の施設が個別努力でリポジトリを立てるよりも、
> 中央アーカイブのほうが効率的だ。日本も個々の大学が
> ばらばら立てるのは非効率ではないの?」との話
について(同感に思う理由から)、NIIにもJSTにも以前
に立ち話しとして伺ったことがありますが、
NIIは”大学xIR支援”、
JSTは”J−Stage(出版)はこっちなのでIRはあっち”
というフレーズが帰ってきました。
でも人件費も限られている中で、人類の知的財産の永久保存、
なんて言うくらいなのだから、やはり中央アーカイブという中央センス
はいつかは考えなきゃならないのではないでしょうか?
横断検索で探せることと、集中アーカイブすることは
政治的にも異なるシナリオだし、支出額を積み重ねてみれば
やはり”機関の広報活動なのだ”といっていて良いのだろうか?と
思います。
いろいろなブースを見たりフォーラムを聞いたり、有益な年中行事
でした。
谷藤幹子/NIMS
On Thu, 04 Dec 2008 12:45:35 +0900
SUGITA Shigeki <sugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
>
> 北大 杉田です。
>
> > 「オープンアクセス(OA)」を取り上げた大学図書館シンポジウムが約半分
>
> これ参加しました。たいへん刺激的な内容で面白かったです。
>
> 話題1 マックスプランク協会とSpringerのOA包括提携
>
> EJ購読料の若干の上乗せ調整により、マックスプランク協会所属の著者によるSpringer発表文献が自動的にすべてOAオプション選択扱いになる、という提携が成ったことについてのディスカッション。
> パネラーの、マックスプランク協会電子図書館部門は、「個別の文献、個別の著者による個別努力でのOA推進を目指すよりも、包括的なやりかたで行くほうがスケールメリット的にもいいし、話が早い」とおっしゃっていました。上乗せ調整の幅にもよりますが、ひとつのやり方だなと思いました。
> それから、あとのフリーディスカッションの中で、各地に分散する、多様な分野のマックスプランク協会配下研究所群の学術研究を単一のリポジトリで受けとめることについて、似た理屈で「個々の施設が個別努力でリポジトリを立てるよりも、中央アーカイブのほうが効率的だ。日本も個々の大学がばらばら立てるのは非効率ではないの?」との話もありました。たしかに、個別機関の顔さえ見えるシステム構成にしておけば、バックエンド部分は(HARP型なりSHERPA-LEAP型なりOpenRepository型なり)雲の向こうにあってもいいだろうなと思いました。
>
> 話題2 SCOAP3
>
> CERN(欧州原子核研究機構)が音頭をとって、素粒子物理学のトップジャーナル6誌を、各国物理学コミュニティの共同出資によるオープンジャーナルにできないか、という企てについてのディスカッション。
> 仮に成立すれば、商業出版(エルゼビア、シュプリンガー)及び学会出版による6誌がOAになる。逆に、日本の物理学界からそれなりの出資が必要となる、そういう話です。
> 大学レベルの話に落とすと、これはどういうことになるんでしょう。EJ購読経費が若干浮いて、一方でSCOAP3への協力のために、その浮いたお金を物理学科なりに回す?
> 経理上の扱い的に悩ましいかもですね。
> どうなるか注意してみていく必要があるように感じます。それから、このSCOAP3に限らず、物理学に限らず、学術情報流通の費用負担についてはこれからさまざまなアイディアが試されるのだろうなと思いました。
>
> 以上理解の足らない点があるかもしれません、同シンポジウムに出られた方、フォローよろしくお願いします。あと、続報、関連情報ありましたらぜひ伺いたいです。
>
> DRFワークショップのほうも、参加くださった方、感想、ご意見などありましたらぜひお寄せください。
> 今回は、これまでと違って、講演会ふうでなく作業集会ふうのプログラムでした。どうだったでしょうか。もっと事例発表的なもののほうがよい?
> あるいは、こうした、実務上の課題解決のための共同作業的な集会もあり?
> いずれにせよ手作りの集合イベントですので、ご意見を頂ければどんどん次回以降に反映できます。ぜひよろしくお願いいたします。
>
>
>
>
> 08/12/02 に Koichi Katoh<kabe @ xxxxxxxxxxxxxxxx> さんは書きました:
> >
> > 土出@大阪大学 様
> >
> > 加藤@千葉大学です。
> >
> > おはこんばんちは,です。
> >
> > 詳しいレポートありがとうございました。
> >
> > > ・日本のIRを取り巻くポリシーについて(千葉大学土屋先生)
> > > 4年前の発表を引いて,日本の状況がこの4年でどのように変わったか,を説明。
> > > リポジトリの数は増え,JAIROや共同リポジトリなどの試み,リエゾンライブラ
> > > リアン的考えが登場した。政府へのロビー活動、助成は結局4年経っても出てい
> > > ない。
> > > 「ポリシーがない」というのが日本のポリシー(ここで聴衆席より笑い)。どん
> > > なコンテンツ、どんなアプローチも可。
> > > CSIの助成で、図書館コミュニティーに新しいカルチャーがやってきた。(助成
> > > は限定的ではあるが、あるということは大事)しかし、「OA」は未だに「外国
> > > (よそ)のこと」。なんか大事そうだけど、何かすることは別に。。という感じ
> > > に取れる。
> >
> > 今回,「機関リポジトリの構築」中心のDRFが超満員で,
> > 「オープンアクセス(OA)」を取り上げた大学図書館シンポジウムが約半分
> > の参加者でしたが,会場の密度的印象には「後者は前者の3割」というところでした。
> > (土屋先生のコメントとなんとなく合致するような…)
> >
> > 2日間参加するのも大変でしょうから,どちらを選ぶか,ということで
> > 「まずはDRF」という参加者が多かった,ということなんでしょうね。
> >
> >
> > "TSUCHIDE, Ikuko" <tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> >
> > >
> > > drf-MLのみなさま
> > >
> > > こんにちは,大阪大学の土出です。
> > > やや出遅れてしまいましたが,SPARC meeting 2008 2日目(11/18)の様子につい
> > > てご報告します。
> >
> >
> > **************************************************************
> > 加藤晃一@千葉大学附属図書館 kabe @ xxxxxxxxxxxxxxxx
> > 〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1−33
> > 千葉大学情報部(附属図書館) 学術情報課 学術情報統括グループ
> > tel:043-290-2244 fax:043-290-2255
> > "to boldly go no one has gone before!"
> > **************************************************************
> > 附属図書館HP: http://www.LL.chiba-u.ac.jp/
> > 学術成果リポジトリHP: http://mitizane.LL.chiba-u.jp/curator/
> >
> >
>
>
> --
> 杉田茂樹 <sugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>
> 北海道大学附属図書館情報システム課システム管理担当
> 電話番号:011-706-2524,ファクシミリ:011-706-4099
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