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[drf:102] Re: [drf:99] 業績DBと連携したい(Re: [drf:33] 業績DBソフト公開)
- Date: Tue, 04 Sep 2007 16:01:50 +0900
筑波大学 斉藤さま みなさま
金沢 内島です。
業績DBとIRの連携に関しては、教員のセルフアーカイブが難しい状況で実質セルフアーカイブ
を実現するための方策と考えるのが本学の領域2での開発コンセプトです。業績DBの更新は昨今
の大学環境ではほぼ義務と考えなければならず、その際論文(あるいは一般に業績)をポストす
る口と手段を設けるのは教員の省力化と論文(あるいは一般に業績)を大学として蓄積し、社会
還元するための有力な手段と位置づけることが可能かと思います。
先生方の論文(あるいは一般に業績)が蓄積され、大学の研究の視認性が高まるのは大変喜ば
しいことで、業績のメタデータ(一覧リスト)提供、extension service、諸種の公開講座など
とともに今後大学の必須の課題ではないでしょうか。本学、早稲田、三重大、九州大、信州大な
ど少しづつ連携を実施する大学は増えています。領域2の3大学で実施したアンケートでも多
くの大学が業績DBとの連携に興味と関心をお持ちでした。
この辺りを大学の事務の方に理解していただくのが大事かと思います。業績DB自体が論文本体
をリンクして提供するのはそれ自体大学外からの利用者に対する大きな利便であり、これを可能
性として除外するのはあまり得策ではないのではないかと思います。
本学でも、業績DBの主管である研究国際部のご理解を頂き、上記のような趣旨で改修とIRとの
連携にご理解と協力を頂きました。特に図書館の趣旨にご理解をいただけないということはなく
積極的にご協力いただきました。それ以外でも、WoS(SCI)の購入などでも連携しており、大変
良好な関係を維持できております。大学のイメージアップのため、異なる部署が連携するのは
法人化以後一つのありうべき姿かと思います。
業績DB側の簡単な要件は、IR側のアップロードツールにCGIでメタデータを組み込めること(
これはWEBサーバが動いていれば可能でしょう)、論文本体はhttpで転送できること(これも同じ
でしょうか、通常のDSpaceでの論文アップ=登録も同じ手順でしょうか)が必要です。これに
論文を送付するときに論文単位で採番する一意のIDを付加する改修が必要です。
業績DB側にこれだけの準備があれば、DSpace側のツールは無償公開していますのでそれを利用
していただくことになります。さらに今年度は、DSpaceのアイテムとした後、ハンドル名と上記
のIDを対にして業績DB側に戻しこのIDをキーにしてハンドル名をリンク情報として埋め込む改修
とツールの開発を実施します。このハンドル名の更新の改修も(アイテムへ業績DBからリンクを
貼りたければ)必要になります。
必要であれば上記の業績DB改修に必要であった本学の経費も個別にお知らせしますので、個別
にご連絡下さればと思います。
ちなみに私が仄聞する情報では東北地区の大規模大学でも連携をお考えのようです。こうした
国内の状況を踏まえながら、個別大学の方針を決めていくことも必要ではないかと思います。
筑波大さんも協力を得られるといいですね。何よりもそれが筑波大のイメージアップにつながる
のであれば他部署との連携の努力は無駄ではないのではないでしょうか。
斎藤 未夏 さんは書きました:
>
>DRFの皆様
>
>筑波大学の斎藤です。
>業績DBとの連携についてのご相談です。
>
>リポジトリの営業活動の過程で、複数の先生から
>「趣旨には賛同するが、業績DBとの連携はないのか」
>という声をいただいていたのですが、
>少し前に金沢大学さまからお知らせのあった下記の記事に触発され、
>先日、業績DB(日立製)の維持・管理を担当している部署に乗り込み、
>担当者レベルで話し合いました。
>が、残念ながら、前向きな回答は得られませんでした。
>
>業績DB担当者へ説明・提案したのは、次のような点です。
>
>・メリット
> 1 代理投稿型の場合
> 業績DBへの登録とリポジトリへの論文送付の窓口の
> 一本化により、教員の負担が軽減される
> 2 ユーザ支援型の場合
> 業績DBにアクセスした一般の利用者に、
> 該当論文が容易に入手できる環境を提供することにより、
> 入学志望者等へのアピールを強化できる
>・業績DB側の開発費は図書館で負担してもよい
>
>しかし担当者の意見としては、業績DBは独自システムであり、
>すでにカスタマイズを重ねた結果、たとえ開発費の問題が
>クリアされたとしても、これ以上のカスタマイズについては消極的に
>ならざるを得ない、とのことでした。
>
>とは言えこれでめげてはいけないと、ただいま作戦を練り直しております。
>
>そこで、業績DBの改造はどの程度必要なのか、また連携実現のポイント
>となった点、アピールのしどころ、連携の進捗状況等について、ご意見や
>コメントをお寄せ頂けないでしょうか。
> >業績DBとの連携を実現された、
> または実現されつつある大学の皆様
>
>どうかよろしくお願いいたします。
>
>
>内島秀樹 さんは書きました:
>> DRFの皆様
>>
>> 金沢大学の内島です。
>>
>> 本学がCSI事業の領域2の委託事業で開発した業績DBとDSpaceの連携ソフトがダウンロード
>> 可能になりましたのでお知らせします。
>>
>> 下記のHPがメインページとダウンロード用のページです。
>> (1)メインページ http://www.lib.kanazawa-u.ac.jp/kura/achievement/index.html
>> (2)ダウンロード用ページ http://www.lib.kanazawa-u.ac.jp/kura/achievement/sub4.html
>>
>> これらの連携ソフトは、DSpace側にインストールして各大学の業績DBから呼び出して使うも
>> のです。従って、各大学の業績DB側が、このソフトを呼び出して業績DBのデータを引き渡すた
>> めの改修が必要になります。この部分は各大学での実装になります。この実装に必要な仕様も
>> ドキュメントとして公開しています。
>>
>> なお、本学の業績DBは株式会社SRA製です。従って同社製の業績DBを導入している大学は実
>> 費ですが、比較的容易に実装可能かと思います。また、可能な範囲でSRAも質問に答えるとの
>> 了解を頂いています。
>>
>> 詳しくはHPにアップした各文書をご覧下さい。また、不明な点については本学の担当係
>> にお問合せ下さい。
>>
>> 情報部情報企画課情報企画係 inkikaku @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
>> 電話 076-264-5204
>>
>> なお、今年度はDSpaceから業績DB側に論文を同定する情報(DSpaceのハンドル名)を返戻し
>> て業績DBを更新し、業績DBから論文にリンクを貼る機能を早稲田大学とともに開発・実装する
>> 予定です。
>>
>> お知らせまで。
>>
>>
>>
>>
>
>
>--
>*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*
>斎藤 未夏
>筑波大学附属図書館情報管理課専門職員(リポジトリ)
>yano @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
>Tel:029-853-2470 Fax:029-853-6311
>
>
>