[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[drf:2854] Re: SCOAP3 (Re: 訳してみました:APCの損益分岐点は600ドル?)



土屋先生
> 「プラス1000万ずつ出す」でなく、「今までの1000万円の全部または一部
> をそれにあてる」ということです。

私がプラス1000万と言ったのは、後で全額戻って来るという前提で、
いったん拠出するという意味でした。最終的には今までと支出額は
まったく同じになりますよね。
もう一度、整理してみます。

ある雑誌の出版経費が3000万円だとします。
これを今はA大学コンソーシアムが1000万円、B大学グループが1000万円、
C大学が500万円、その他の大学が500万円、購読料を払って支えています。
この3000万を拠出金を募ってオープンアクセス化することとします。
A大学コンソーシアムは購読料1000万+拠出金1000万=2000万を払います。
出版社から拠出金分の購読料割引がありますので、最終的な支払額は
従来通り1000万円です。
B大学グループは購読料1000万+拠出金1000万=2000万を払います。
出版社から拠出金分の購読料割引がありますので、最終的な支払額は
従来通り1000万円です。
C大学は購読料500万+拠出金1000万=1500万を払います。
出版社から拠出金分の購読料割引がありますので、購読料はマイナス
500万となり、最終的な支払額は、従来通り500万円です。
その他の大学は、オープンアクセス化しても契約解除できず、従来通り
500万を払います。

これで間違っていないでしょうか?
これですっきり理解できますかね?>皆様

   栗山 正光
   常磐大学人間科学部現代社会学科
   〒310-8585 水戸市見和1-430-1

(2012/01/17 17:04), Syun Tutiya wrote:
> 栗山さん、
> 
>> なるほど。
>> どうも違和感があるのですが、たとえばある雑誌への支払額が今3000万円で、
>> その内訳はA大学1000万、B大学1000万、C大学500万、その他500万だとします。
>> SCOPE3のようなやり方で拠出金を募り、A大学、B大学は全額戻って来ることを
>> 見越してプラス1000万ずつ出すことを決めたとします。あと1000万必要なわけ
>> ですが、その他500万のところからは出そうもないので、C大学が奮発してその
>> 1000万出すことにしました。もちろんこの1000万は後から戻って来るので、
>> C大学は損はしない。
>> ということで、事実上、A大学、B大学、C大学合わせて2500万円の費用で
>> オープンアクセス実現!ってあれ?500万はどこへ行ったの?
> 
> いや、この例は、「SCOPE3のようなやり方」ではありません。「SCOPE3のよう
> なやり方」では、「支払額」でなく、出版経費を計算して、それを全世界で分
> 担します。つまり、ここでは、A, B, C大学が3000万出して、その雑誌の刊行を
> スポンサーしてオープンアクセスにしたというだけです。出版社は、これまで
> 3000万で出していたものを、3000万で出しつづけるだけです。C大学は500万に
> プラスして1000万出して、その1000万がもどってくるということです。誰も得
> も損もしていません。というか、「プラス1000万ずつ出す」のだと出版社の総
> 利益の計算は、その雑誌分の刊行分が別途賄われた分だけ得するのではないで
> しょうか。
> 
>> よく考えたら、その他500万払っていたところはオープンアクセス化しても
>> 契約解除できないのでした。そうでないと3000万円が確保できません。
> 
> そういうことです。
> 
>> redirectionってこういう理解でいいのでしょうか?
> 
> いえ、「プラス1000万ずつ出す」でなく、「今までの1000万円の全部または一部
> をそれにあてる」ということです。
> 
>> 基本的な支払構造に何も変化はないけど、なぜかオープンアクセスだけは
>> 実現する。。。
> 
> いえ、金額はいじらずに(ここは、本当はうそ)「基本的な支払構造を変化させ
> るだけで」オープンアクセスが実現するということです。
> 
> 土屋
> 
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
 2012年1月号を発行しました!

DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────