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[drf:3173] Re: ICTK2012(インドの図書館情報学国際会議)に参加してきました



一橋大学の阪口です。

> > 「WoSとかで教員著作調査してるというけど,それだけで全部網羅できるのか」
> 
> 小樽商大では、その方法では網羅には遠いです。
> 他の文系大学、それから総合大学の文系学部も多かれ少なかれそうなのでは
> ないでしょうか。

一橋大学でも教員の業績をWoSでは全く網羅できません。人社系は日本語論文が多く、
しかも、学協会誌以外の学術雑誌(商業出版社、財団法人等が発行する雑誌)に掲載
されるものが多いです。


> こちらでは、研究者総覧のデータをその目的に援用していますが、みなさん
> とこではどうですか。雑索やCiNiiの効果的な使い方ってある?

雑索は著者所属のデータがないので所属機関で検索できず、CiNii・J-STAGEは
学協会誌中心なので、網羅的な業績把握のツールとしては使えない印象です。
なので、本学も研究者総覧のデータで業績把握を行っています。


On Fri, 20 Jul 2012 15:23:07 +0900
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> 小樽商大 杉田です。
> 
> > 図書館情報学の研究,教育,研修のためのセンターで,ランガナタンによっ
> > て1962年に設立されました[ICTKおよびDRTCのホームページより]。
> 
> おおお、ランガナタンってほんとにいたんだー、とか思っちゃいますね。
> 
> > 「WoSとかで教員著作調査してるというけど,それだけで全部網羅できるのか」
> 
> 小樽商大では、その方法では網羅には遠いです。
> 他の文系大学、それから総合大学の文系学部も多かれ少なかれそうなのでは
> ないでしょうか。
> 
> こちらでは、研究者総覧のデータをその目的に援用していますが、みなさん
> とこではどうですか。雑索やCiNiiの効果的な使い方ってある?
> 
> > 5年程度の経験という統計も出ていました。コミュニティのようなものは(ま
> > だ)ないそうです。コンテンツ数も多くの機関が数十程度でした。
> >
> > 発表の後,インドでリポジトリをもりあげるためにどうしたらいいかと議論
> > が盛り上がり,インドのリポジトリ事情は,数年前の日本とかなり似ている
> > かもと感じました。そしてやはり話題になるポイントは同じでした。
> 
> インドでは機関リポジトリの運営は定員図書館員がやってるのでしょうか?
> それとも、そのために雇用された時限職員? あるいは?
> 
> 「コンテンツ数も多くの機関が数十程度」いやー最初はそうですよね。
> 
> (2012/07/19 17:25), TSUCHIDE, Ikuko wrote:
> > 
> > DRF-MLのみなさま
> > 
> > 土出@国際連携WG+COAR WG3メンバーです。
> > # eLife突入前に1本。
> > 
> > OR2012と同じ日程で開催された,インドの国際会議ICTK2012(International
> > Conference on Trends in Knowledge and Information Dynamics)に参加し
> > てきました。
> > ICTK2012は,ISI(インド統計研究所)にあるDRTC(ドキュメンテーション
> > 研究研修センター)設立50周年を記念して開催された国際会議です。DRTCは
> > 図書館情報学の研究,教育,研修のためのセンターで,ランガナタンによっ
> > て1962年に設立されました[ICTKおよびDRTCのホームページより]。
> > 
> > COAR(オープンアクセスリポジトリ連盟)がここにワークショップを出展す
> > ることになり,私は地域の事例報告で日本の現状を,COARのワーキンググル
> > ープ紹介でWG3の紹介をするために参加しました。
> > 
> > COARのワークショップは会議3日目の12日午後でしたが,各地域事例報告が
> > 時間延長したことに加えて,ヨーロッパのFP7プロジェクト紹介なども飛び
> > 入りで行われたため,COARのWG活動紹介はできませんでした(^^;)
> > 日本の現状については,国内のIRの発展と,その要因としてのコミュニティ
> > の存在,hita-hitaパンフレットの繰り返しにはなりますが各大学で担当者
> > が行っているリポジトリ・OAのための教員へのアプローチ活動を紹介しまし
> > た。
> > 具体的な活動事例というのはやはり興味を引くようです。
> > 「グッズ作ったらIR投稿が増えますか?」
> > 「WoSとかで教員著作調査してるというけど,それだけで全部網羅できるのか」
> > 「著作権ポリシーはどうやって調査?」
> > などの質問をうけました。
> > 
> > ちなみにロッソー博士(COARの議長でWSの司会)のフォローによると,
> > ヨーロッパのリポジトリ・eインフラ構築推進プロジェクトのひとつである
> > OpenAIRE+(DRIVERプロジェクトの後継)のサービスで,Sherpa/RoMEO調査み
> > たいなのをやっているらしく,日本はそれを各大学でやっているというのが
> > 面白いね,とか言ってはりました。
> > 
> > 
> > 会議は10-13日の4日間,この会議のために発表論文を募集したところ,国内
> > 外から200以上の応募(もちろん殆どがインド)があったとのこと。論文審査
> > を経た100近い調査研究が4会場同時進行で発表されていました。
> > 加えてFP7のいくつかのプロジェクト(多分インドが加わっているもの)の
> > セッションがありました。
> > 内容は,図書館情報学教育関係(カリキュラムなど),公共図書館のサービ
> > スとeリソースやアマゾン,リポジトリ,主題別のOAやeリソース,semantic
> > webなど,およそ図書館情報学に関するあらゆるテーマてんこ盛りでした。
> > 
> > 興味深かったのが,(恐らくDRTCや関連の)学生院生がバスツアーで参加し
> > ていたことです。また会議の運営スタッフに多くの学生が参加していました。
> > 
> > 
> > インドのリポジトリ状況について調査した発表によると,インド国内のリポ
> > ジトリは80(ROARによる),そのうち,どうもOAI-PMHをきちんとサポートで
> > きているのは54で,残りはOAI-PMH的には動いていないぽい,とのこと。十分
> > に知識を得る機会がないようです。多くの機関でリポジトリ担当者は1名,3-
> > 5年程度の経験という統計も出ていました。コミュニティのようなものは(ま
> > だ)ないそうです。コンテンツ数も多くの機関が数十程度でした。
> > 
> > 発表の後,インドでリポジトリをもりあげるためにどうしたらいいかと議論
> > が盛り上がり,インドのリポジトリ事情は,数年前の日本とかなり似ている
> > かもと感じました。そしてやはり話題になるポイントは同じでした。
> > 日本の事例もかなり役に立つのでは,たとえばDRFリポジトリ新任者研修の講
> > 義資料などは格好の材料になりそうです。英訳すれば…
> > 
> > ちなみに会議の行われたバンガロール(ベンガルール)は非常に整った街で,
> > ある意味あまりインドらしくないところだと思います。それでも道路に牛が
> > 寝ていたりするのが面白かったです。気候はたぶん大阪と同じか少し涼しい
> > くらいでした。
> > 
> > 
> > 貴重な機会を与えていただいた全ての方にお礼申し上げます。
> > 
> > 
> > 
> > ★---☆---*LSL20*---☆---★
> > 
> > 2012年4月,生命科学図書館は
> > 20周年を迎えます!!
> > 
> > http://www.library.osaka-u.ac.jp/
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> > 大阪大学生命科学図書館 フロアサービス主担当
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> > 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> >  2012年7月号(30号)を発行しました!
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> 杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
> 小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
> 電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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一橋大学 学術・図書部 学術システム課
主査(コンテンツ主担当)
阪口 幸治 (Koji Sakaguchi)

〒186-8602 国立市中2-1
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E-mail: sys-co @ xxxxxxxxxxxxxx
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