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[drf:204] Re: [drf:202] IR紹介(高知工科大学)



高知工科大 北村さま

 金沢 内島です。

 紀要と学位論文の電子化をすでに行なっているというのはIRをはじめるための準備を
していたようなものですね。仕事の大半はすでに実行中であったことになります。後は
グリーン論文を集めることに専念できますね?

>5.▼基本的なコンセプト(中心目標のコンテンツなど)
>・「博士学位論文」「紀要」といった、学内で創生された学術情報資料の電子書庫
>(学位論文、紀要は電子化しており、従来より図書館サイトで公開しています。
> 著者は、学位論文は公開承諾書とPDFファイル、紀要は公開承諾書を担当部署へ
> 提出するように決められています。)

 NIIの研修会でもお聞きしましたが、この教員評価システムはとても先進的で、今国立
大学法人の多くが同様のことを実施しようとしているところです。特に高知工科大さんで
特筆すべきは、イギリスのRAE(Research Assessment Exercise)と同様に業績の提出を
義務付けているところです。サウサンプトン大学なども同様のことをしていますが、論文
は全部ではなく、確か最低4論文(ちょっと不確か)の提出が義務付けられていたと記憶
しています(これはグラスゴーのOpen Scholarship2006でサウサンプトンのJessie Heyさん
に聞きました)。やはり、学内の環境から言えば、業績DBや教員評価と連携して、論文提出
のインセンティブを高めていくのが一つの道かな、と感じますね。

  RAE  http://www.rae.ac.uk/ 
 *イギリス、オーストラリアは、研究評価とリポジトリとの連携が進みつつあるようです。
  論文の評価委員会による評価方法についてもハーナッドやアーサーセイルなどがmailing
    list上で、オートマティックな方法(計量書誌学的)を主張していました。

>※教員評価システム
>http://www.kochi-tech.ac.jp/kut_J/gaiyou/hyouka.html
> 本学では平成15年度より教員評価システムを行っており、
>その中で「論文・作品」が評価対象の一つになっています。
>教員は評価対象の資料として論文のコピーを提出しなくてはならず、
>平成17年度までは紙の複製物を提出することになっていました。

 この下記の過程がオートマティックに進むとリポジトリ運用としてはとても画期的なよう
に思います。是非、この後も継続してご報告いただくといいです。

>平成18年度はこれに電子ファイルのコピーを追加してもらい、
>公開承諾書を付けて著者最終稿の電子ファイルを提出していただきました。
> 教員評価システムと教員DBの連携に、リポジトリを絡めていくことが
>今後の課題の一つです。