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[drf:588] Nature Publishing Groupの助成研究のセルフアーカイブ無料代行



北大 杉田です。

NPG,助成研究のセルフアーカイブ無料代行サービスを今年にも開始
http://www.openaccessjapan.com/2008/07/npg.html

>  NPGが,2008年後半にも,同グループが刊行するタイトルに発表された論文が,NIHやWellcome Trustなどから助成を受けていれば,受理後すぐに著者最終稿のアーカイブへの登録を著者に代わって代行し,PubMed CentralやUK PubMed Centralへ登録してくれるそうで,今後その他のアーカイブやリポジトリへも対象を拡大するとか(刊行後6ヶ月のエンバーゴ付きはそのまま)。機関リポジトリへの代行登録も行う用意があるそうですが,各大学のリポジトリ担当者にNPGからファイルが送られてくるとかなるのでしょうか。
>  出版者が持っている論文に対するコントール権はわたさないという意思の現れは,NPGに限ったことではないですが,普通の研究者からすれば何もしなくても各助成機関や大学のOA方針を遵守できるのは魅力的なのは確かでしょう。
> http://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A2=ind0807&L=jisc-repositories&T=0&F=&S=&P=1419

とのことでありますが、日本にはどう関係してくる/こないのでしょう。

それから、Peter SuberのOpen Access Newsに次のようにありました。
SWORDというものをよく知らないのですが、よさそうな話ですね。


▼Natureの機関リポジトリ対応に満足
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/07/npg-conditions-for-ir-deposits-are-met.html

Stevan Harnad, 機関リポジトリへのバッチ登録 (SWORDプロトコル), Open
Access Archivangelism, July 9, 2008.  抜粋:

 このほど、Natureの著者への代理登録サービスについてアナウンスが流
 れたところだが、これに関連して、Peter SuberがLes Carrに「EPrints
 は、個別の手動登録以外に、こうしたバッチ処理によるダウンロード〜
 アップロードに対応可能かどうか」コメントを求めた。

 Les Carrの答えは次のような肯定的なものだった。

  「EPrintsもDSpaceもバッチ登録が可能になっている。もっとも、
  眼前の論点に関して言えば、さらに、双方とも、自動登録のため
  に新たに開発されたSWORDプロトコル(リポジトリ登録のための
  簡易ウェブサービスプロトコル)に対応している。我々SWORD開
  発陣は、機関リポジトリと既存の分野特化型リポジトリとの、
  双方向的な自動的feed(杉田疑問:一方に入ったものがもう一方
  にも登録される、ということ?)の可能性について、分野特化型
  リポジトリたちとぜひとも共同で取り組みたいと考えている」

(Suberの)コメント:さらに若干の論点があるだろう。Nature Publishing
Group (NPG) は、少なくとも、機関リポジトリへの文献登録が義務化された
大学に所属する著者たちのために、査読済の論文原稿をNPGのジャーナルから
該当機関リポジトリへ登録してやることを考えている。しかし、そのために
は『機関リポジトリ側に、出版社が著者を代理して機械的に登録することを
受け入れられるだけの、システム的な受け口が必要である。もし可能なら、
PubMed Centralと同一仕様だとなお好便である』。EPrintsとDSpaceがバッチ
登録の仕組みを持っている、ということなので、もし、これが実現すれば、
両ソフトウェアを使用する世界のリポジトリの大半にそれなりの効果がある
だろう。いい話だ。ボールはNPGのコートにある。


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杉田茂樹 <sugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>
北海道大学附属図書館情報システム課システム管理担当
電話番号:011-706-2524,ファクシミリ:011-706-4099
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