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[drf:2839] SCOAP3 (Re: 訳してみました:APCの損益分岐点は600ドル?)
- Date: Fri, 13 Jan 2012 11:33:34 +0900
小樽商大 杉田です。
>> 私が思うに、学術出版において、オープンアクセスか値ごろ感か、という二者
>> 択一で考える必要はなく、どちらも手にすればいいのではなかろうか。
>
> 競争の余地があるということは大事ですよね。
> 競争と言えば,皆さまはSCOAP3についてはどのように考えておられますか?
>
> 既に国公私立大学図書館協力委員会,KEK,NIIで,関心表明書にサインを
> したわけですが,この次のプロセスは,購読費を確実に引き下げつつ,OA
> ジャーナル出版経費を賄うための,分担モデル検討に行かねばならないの
> ですが,なかなか難しそうだなぁ・・・と思っております。
「購読費を確実に引き下げつつ」という点。
SCOAP3の視野に入っている高エネルギー物理学分野の主要ジャーナルは、
Physical Review D (APS)
Physics Letters B (Elsevier)
Nuclear Physics B (Elsevier)
Journal of High Energy Physics (SISSA/IOP)
European Physical Journal C (Springer)
といったものですが、では、首尾よく構想が実現したとしたら、
PLB、NPB を欠いた ScienceDirect
EPJC を欠いた SpringerLINK
の購読料はどうなるのか。
次期契約のCAPは4.0なのか3.6なのか、そういうせめぎ合いの中へと溶け
込んでしまわないような、明解な積算(と購買側が納得する措置)が可能
なのか。
けちつけるわけではなく素朴な疑問として、まずこれを感じます。
ビッグディールでなければことは比較的単純明快だろうに。
--
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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