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[drf:2884] Re: 話題提供:Elsevier publish Boycott
- Date: Fri, 03 Feb 2012 11:45:43 +0900
土屋先生,
>これについての図書館の立場からの分析としては、Rick Andersonによる、The
>Scholarly Kitchen ブログの記事が便利です。DRF国際連携WGが翻訳してくれ
>ることを期待しつつ、URLは以下のとおり。
>
> http://scholarlykitchen.sspnet.org/2012/02/02/mysteries-of-the-elsevier-boycott/
ご紹介ありがとうございました.
翻訳がんばります(宣言しておこう…大汗)
同じブログの中に,医学分野の方からの「あのボイコット,意味あるの?」と
いう記事もあったりしますね.
--------------
>前田さん、
>
>(行木さん、ごめんなさい。その他、この段落に不快感を感じられた方は忘れて
>ください。) 一般論として、数学の先生はこれが好きなのです。十数年前の
>Gordon & Breach(今T&Fの一部)のときもがんばっていました。しかし、実効性
>はなかったといってよいでしょう。しかもそのあと、電子ジャーナルの普及で
>状況は大幅に変わり、ビジネス・モデルも変わりましたが、それがちゃんをちゃ
>んと知らないと考えられます。ということで、この署名運動は、なんか事情が
>わかっていない人が言いだしただけのくだらないものなので、事情がわかって
>いるはずの図書館の方が囃し立てるのには好感を持てないということです。つ
>まり、前提となる事実認識がちゃんとできていないということです。数学とか
>物理の先生たちは、自分達のアカデミックな成功から飛躍して、なんでも自分
>にはわかると思ってしまうという悪い癖ないし傲慢さがあるのでこういう行動
>につい出てしまうのだとぼくは分析しています。
>
>さて、GowersのブログであげらているElsevierの問題点ごとに言うと、
>
>>> ・雑誌価格高すぎる
>
> 別にエルゼビアの話だけではない。おまけに、商業出版者だけでなく、
> Physical Reviewなど考えれば、学会出版者の雑誌も十分に高い(ACSのコス
> トパーフォーマンスのよさは認めるが)。
>
> さらに、高いのは物理とか数学だけど、なぜかその世界ではOAがかなり実現
> している(たとえば、arXiv)のに雑誌に権威を求めているというのは不可解
> なコミュニティだとしかいえない。
>
>>> ・いらん雑誌と価値のある雑誌の抱き合わせ販売(図書館はいら
>>> ん雑誌まで買わなければいけない,と図書館が苦慮している点に
>>> も言及)
>
> これはいらぬお世話。現在のbundling, Big Dealをやめたほうがアクセスが
> 悪くなるのは図書館にはわかっているので、やめられないだけ。アクセスが
> わるくなって文句言うのは、どうせ研究者。自分が使わない雑誌は、誰も使
> わない雑誌ではない。もしそうならば、そもそも出版されていないはず。
> こんな単純な論理的間違いを理解できないで数学やるなんて、なぜ?(ぼく
> の解釈では数学は論理的ではないからだと思います。)
>
> Elsevierだって、Bundleで買えとは言ってないし、強制もしていないけど、
> 価格とアクセスを冷静に検討するとBundleが一番効率的だと判断している
> だけのことだと思います。
>
>>> ・自社の全雑誌論文へのアクセスをかんたんにカットしたりする
>>> (パッケージ内のタイトルチェンジや出版者変更でしょうか?)
>
> これは、Transferが多いでしょう。しかし、Transferが生ずるのは学会提
> 携雑誌の場合が普通。学会が勝手に契約相手の出版者を変えるからそうい
> うことになるわけで、悪いのは学会。つまり、研究者の集団。
>
> さらに、「かんたんに」と言っても、金を払わない人にものを売らないとい
> うのは当り前のことではないでしょうか。フリーダム・コレクションを契
> 約していて、買えなくなったら、全部読めなくなるのはあたり前。タイト
> ルごろに買うことにしたのだったら、そのタイトルは読めるはず。過去
> の契約がどのように尊重されるかは、契約に書いていあるので、それを履
> 行しただけですが、契約は相対なので、外からはわかりません。
>
>>> ・the Research Works Actに代表される,OAを妨げるようなもの
>>> を支持・推進してる
>
> これは、もちろん正しい。しかし、PubMed Central上のarticleのかなりの
> ものが、(embargoはあるが)Elsevierによるvoluntary depositによるもの
> であり、その意味ではOAを推進しているようにも見えるに工夫はしている。
> それは、ElsevierのAlicia Wiseの投稿からもわかる
>
>ということで、要するに、何をやりたいのか、わからないのです。
>
>これについての図書館の立場からの分析としては、Rick Andersonによる、The
>Scholarly Kitchen ブログの記事が便利です。DRF国際連携WGが翻訳してくれ
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>土屋
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>月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> 2012年2月号を発行しました!
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土出郁子(TSUCHIDE, Ikuko)
大阪大学生命科学図書館 フロアサービス主担当
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〒565-0871 吹田市山田丘2-3
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