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[drf:3633] Re: D論のPDFのセキュリティ



山地さん、

> 何度も説明してきたつもりですが、理解されていないようなので再度説明しま
> す。PDFのセキュリティにかけるパスワードは、パスワードをかけたつもりでも
> かけていないのと同じなのです。PDFの長期保存や媒体変換やデータマイニング
> を本当で考えている人にとっては、PDFにセキュリティがかかっていないのとほ
> ぼ等価にみえるでしょう。
> 
> なので、セキュリティをかけれることで安心してコンテンツを提供してくれる
> 人が増えるならば、そっちの方がよっぽど建設的だとも思えませんか?、

思えません。「セキュリティをかけれることで安心してコンテンツを提供して
くれる人が増える」のはそういう人を騙しているようなものだと思いますので、
ちゃんと真実を伝えて、理解してもらう必要があると思います。

> というのが私が言ってきたことです。何かあった際のIR側のapologizeにも使え
> るかもしれません。それは後述するとして…、
> 
> 本気で長期保存を考えたり、本気でコンテンツの真正性を保証したり、本気で
> データマイニングを考えるならば、PDFにパスワードをかけるかけないとは違
> う次元で、もっとやらなければならないことがあると思います。

そして、まったくそのとおりです。

>> 本文が剽窃されてあちこちで編集されたとしても,「オリジナルはその機関
>> の公式サーバであるリポジトリに入っているもの」としか言いようがないし,
> 
> 悪意のあるユーザが、安易に編集可能なPDFを入手して、改ざんして公開して、
> コンテンツを提供する機関や研究者が困ったことになったとします。これに対
> する図書館員やIRができる適切な事前処置や機能は何だったでしょうか?
> ユーザがそうした悪意あるコンテンツに誘導されないために、図書館員はユー
> ザに対してどういう働きかけをしてきたでしょうか? とか、

「悪意ある」利用者に対する対応は必要ですが、それを制度設計の根本を議論
するときに問題にすべきではありません。もちろん、想定される悪用、濫用に
対する予防措置をとっておくことは必要です。また、「安易に編集可能なpdf
を入手して、改ざんして公開して、コンテンツを提供する機関や研究者が困っ
たことにな」るということは、学術的情報については想定しません。なぜなら
ば、学術的情報は人類の共有財産であり、誰にでも開かれているものだからで
す。その情報が悪用されようが、善用されようがそんなことは知ったことでは
ありません。

> 機関におけるIRの位置づけだけではなくて、IRが大切になるなら大切になる分、
> それに基づいてやらなければならないことや、考えなければならないことがた
> くさん出てくると思います。こういうのを改めて考えるよい機会になればよい
> と思います。JCに参加機関も増えてきて喜んでいるのですが、先行大学の皆さ
> んとはまだ知識や準備にギャップがありそうです。そういうのも含めて、底上
> げができればなぁと思います。

"JC" って、"JAIRO Cloud"の略ですか? そういうところに来るということは、
いろいろな知識、準備が足りないからなので、そういう知識、準備が足りない
人が使えるための場所としてJCがあるのではないのでしょうか。

土屋
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 2013年4月号(39号)を発行しました!

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