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[drf:1208] Re: 交流会のパネルディスカッションにて
- Date: Mon, 13 Jul 2009 18:36:48 +0900
岡本@ARGです。
2日目は東京国際ブックフェアに行ってしまったので、
議論の内容がわからないのですが、高橋さんの問題提起
について、幾つか。
もちろん、各機関がデータの保全に最大の配慮をするのは
当然、とした上で、もしリポジトリの運営機関が発行者の
立場をとりうるならば、収録コンテンツを電子媒体での
出版物ととらえ、国会図書館に電子納本するということは、
決して間違いではないと思います。
リポジトリがハード・ソフト的に潰れることは運営者の
責任として最大限の回避策を講じるべきだとは思いますが、
このご時世、そもそも各リポジトリの母体である大学が
潰れる可能性もあるわけで、そこはより高次のリスクヘッジ
が必要ではないでしょうか。
On Mon, 13 Jul 2009 17:59:54 +0900
Yasushi TAKAHASHI <taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 一橋大学さんから「ボーンデジタルをリポジトリに登録して、失う
> ようなことがあったら取り返しがつかないので、国会図書館でバック
> アップを保管するような仕組みを考えて欲しい」というような趣旨の
> 発言がありましたが、私はその考えは間違っていると思います。
>
> 自分とこで預かったものは自分とこで責任を持つべきで、国会図書
> 館にそのような責務を負わせるのは筋違いだと考えます。その考えを
> 進めていくと、全ての国内機関リポジトリで扱うボーンデジタル全部
> を国会図書館が保管しなければ不公平が生じる、とかそのような理由
> ではありません。
>
> 人様のデータを預かるということは、それなりの責任が生じます。
> 他力本願はいけません。自分とこで責任を持って万一に備えるべきで、
> それが出来ない(出来ていない)ところに、誰が搭載しようとするで
> しょうか。
>
> コンピュータみたいな不安定なもん、扱うデータはバックアップを
> 定期的に取り、世代管理をしなければいけないことは常識です。当然
> リポジトリシステムもそうあるべきですから、してますよね。それが
> あれば、よほどのことがない限り、他を頼る必要はないはずです。
>
> それと、ボーンデジタルだけ特別扱いってのは如何なものでしょう。
> 他のデータだって失ったら戻すの大変でしょ。ボーンデジタルは元が
> デジタルだから紙媒体がないから、とかいうのは理由になるんでしょ
> うか。そんなに心配だったら、プリントアウトして保管しておいたら
> どうでしょう、とか言ってみたくなるのは私だけでしょうか。
>
> 失ったら永遠に失われてしまうボーンデジタル、それはわかります。
> だったら、維持管理する自分のとこで責任を持つべきです。国会図書
> 館なんか当てにしてはいけません。
>
> リポジトリサーバーを設置している所に雷がすぽこらみん!と落っ
> こちるとか、裏山が崩れて建物が土砂にうずもれるとか、阪神淡路や
> 宮城沖クラスの大地震があるとか、O大学図書館で昔あったように大
> 雨で水没するとか、きりがないないので止めますが、なんでもあり得
> ます。そんなんがあったら、たいていの場合何をやっていても無駄で
> す。それは想定外でいいと思います。
>
> どっかそれなりの公的機関でタダで預かってくれないか、なんて独
> 立した法人が言うことだとは思えません。虫が良すぎます。
>
> もしもに備えてというのは自分のとこでやるべきです。それでデー
> タが素っ飛んだり、潰れたりしたら、それはそれだけのことです。
>
> と、言おうと考えていました。
>
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岡本 真 (OKAMOTO Makoto)
ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)(週刊/4700部/1998年創刊)
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