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[drf:2661] Re: [lib-is:08386] Re: Re: 紀要論文の「資料」に著作権があると考えられる場合の対応について



溝口さん、

>  おっしゃる通りですね。著作権法はともあれ、権利者が許諾してくれれば良い
> のでした。

まあ、著作権法がないと著作権が定義されないという問題はありますが、権利
をもっている権利者が許諾する、許諾できるという原則が重要です。

裁定制度はどうも日本とカナダしかないということのようで、立派な制度なの
です(この制度がないと、fair use/dealということで対応することになり、結
局裁判にまでなるようです。最近の米国のorphan works問題です。典型的には
ここ1、2週間のHathiTrustをめぐる動きです)が、運用されてきませんでした。
しかし、最近になって状況がかわったと思いますが、これは、ぼくの理解では、
「制度が良く周知されて利用が増えたのか、法令遵守への社会の関心の高まり
から」のどちらでもなく、運用の手順が明確化されたからだと思います。とく
に昔は新聞広告を要求していたのがネットワークを使えるようになったことで
費用が格段に下がったということがあると思います。これが2009年と2010年の
動きだと思いますので、そのあたりでコストが見合うようになって急に増えた
と理解しています。(実は、それまではむしろ裁定をしたくなくて、難しく運用
していたような気すらします。)

まあ、これでどんどん出していけば、世間の考え方もかわっていくだろうと思
います。

土屋
 
 


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