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[drf:4375] 機関リポジトリと研究データ保管先
- Date: Mon, 30 Nov 2015 12:57:55 +0900
千葉大 杉田です。
SCHOLCOMMというメーリングリスト( http://lists.ala.org/sympa/info/scholcomm )
の、
Question on Institutional Repositories and Storing Research Data
という話題です。お題は、研究データリポジトリを、(論文向けのいわゆる)機関リ
ポジトリと別に立てていますか? というもの。
■ノーステキサス大学
分けている。やってることはほとんど同じ(違う点としては、論文はOCR処理等の
加工をするが、データは生のまま)。分けたのは、研究者は、論文公開と研究データ
公開について、ずいぶん違う感じ方・考え方をするだろうから。研究データ公開のほ
うが研究者は納得しやすいだろうと自分は考える。
■ケンブリッジ大学
ひとつ。しかし、Open Access ServiceとResearch Data Facilityと称している。
つまり、中身はひとつだが顔は別。
■コロンビア大学
ひとつ。統一ブランドであることでサービスの性質を表明。しかし論文と研究デー
タは、管理上の要件が異なり、フレキシビリティが鍵。Scholarly Communication
ProgramとResearch Data Management Programを独立に走らせている。
■コロラドデンバー大学
研究データ管理にはMendeleyを使えばよい。機関リポジトリは時代遅れ。
■ワルシャワ大学
ふたつ。バックエンドも看板も別。研究データ管理はパイロット段階だから。ま
た、どちらも、ポーランド国内の、リポジトリを持たない研究者のための共用サー
ビスとしての側面もあり、それぞれ異なる利用者層がありそうだから。
■ミシガン大学
論文をDSpaceで、研究データをHydra/Fedoraでやっている。長期的には、Hydra/
Fedoraのほうへ統合を考えている。ブランドは論文リポジトリのほうを踏襲予定。
統合までに、研究データがファーストクラスな資料と見られるようになり、論文と
研究データとの間の人工的な概念的壁が取り払われてほしい。
コロラドデンバー大学の回答に対してはさまざまにコメントがつき、別の議論とし
て盛り上がってました。
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杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxx>
千葉大学附属図書館利用支援企画課長
電話番号:043-290-2242,ファクシミリ:043-290-2255
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