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[drf:525] Re: [drf:522] Re: メールで全文を送る可能性



入江です

すみません。最後に、もう一つだけコメントです。

著作権審議会などでの、著作権者の方々のとても厳しく状況はわかります。
ただ、文芸作品と学術論文は違いますし、ビジネスと真っ向対決する必要もない
と思っていますが、
著作権という法律のために、とても小さいと思えるリスクを気にしながら、
渡せないのは、なんとかできないかと。

国産検索エンジンやプロバイダーの方々のロビーもあってだと思うのですが、
法律の専門家には評判のよくないフェアユースの議論もはじまりそうです。

政策提言や判例つくりををふくめて、なんとかしてほしいと思うこのごろです。

Shin IRIE さんは書きました:
> 入江です
> みなさま
>
> 時間の遅いメールにも関わらず、ありがとうございました。
>
> まず、MSの「Live Search Books」が終了 って記事は驚きです。
>
> http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20373907,00.htm
>
>
> ところで、無理があって、
> 私の勝手な解釈の部分もあると思っているのですが、そういう方向がつくれれば
> いいと。
> おっしゃるように、ちゃんと調査してみようと思っています。
>
> ただ、図書館が資料を所蔵しているという事実と読みたいという利用者がいる事実、
> その上にビジネスを邪魔するものでなければ、なんとかできるんじゃないかと
> 図書館というものの社会的な機能が力を失っていくのではないかと思っています。
>
> 要求のあったときに、セルフアーカイブや、全文掲載の許諾を取れればいいんで
> すが、
> なかなかうまくいかないですね。そういう方向性もいれないとだめですね。
>
> その上に、これから慶應の経済学部の三田学会雑誌の論文のメタデータを全部掲
> 載する予定なので
> 購読希望者へどういう回答をするか決めないといけないので、悩んでいます。
>
>
> SUGITA Shigeki さんは書きました:
>   
>> 北大 杉田です。
>>
>>   
>>     
>>> その中に、「KOARAにメタデータしか掲載していない論文に対して、一般の方から
>>> 全文が読みたいという要望が送られてきている。」
>>>     
>>>       
>>    :
>>   
>>     
>>> KOARAで全文を公開できていないのは公衆送信の許諾を取れていないからです。
>>>     
>>>       
>> その、読み手の声、需要の存在を著者の方にお伝えして、セルフ
>> アーカイブ(KOARA投稿)を促す、というのはどうですか?
>>
>>
>>
>>
>> Shin IRIE さんは書きました:
>>   
>>     
>>> 入江@慶應です
>>> みなさま
>>>
>>> 3月くらいにKOARAへの利用者からの要望が変わってきたというメールをしました。
>>> その中に、「KOARAにメタデータしか掲載していない論文に対して、一般の方から
>>> 全文が読みたいという要望が送られてきている。」
>>> ということを書きました。
>>>
>>> 本日、インフォスタの著作権講座で国会図書館の南さんの話があって、そこで
>>> 考えれいる方法の可能性を質問したら、可能であるという見解を得ましたのでこ
>>> こでコメントします。
>>>
>>> KOARAで全文を公開できていないのは公衆送信の許諾を取れていないからです。
>>> でも、紙であれば、慶應の紀要なので所蔵していて、著作権31条の制限規定で
>>> 利用者へ提供が可能です。
>>> この制限規定を使って、紙をデジタルデータに読み替えて、図書館のサービスの
>>> 一貫として、利用者への個人宛にメールで全文提供したいと思っていました。
>>>
>>> 図書館利用者については、著作権法では決めていないので、一般利用者もサービ
>>> ス範囲
>>> だと決めてしまえばいいわけです。
>>> 南さんの見解としては、紙もデジタルも31条では制限の対象だということです。
>>>
>>> 紙でのサービスは、歴史もあり、いろいろな形態が作られているのですが、
>>> デジタルでは、パブリックドメインとして公開するか、できないかだけの区別しか
>>> できないくて、つまらないので、もっと、いろんな形態ができないかと思ってい
>>> ました。
>>>
>>> パブリックドメインの下に、認定によって接続する P2P サービス網をつくって
>>> サービスしてしまうアイデアです。
>>>
>>> 学会のビジネスを衝突しない範囲で行うなら(林さん談)、
>>> 図書館の新しいp2pサービス網として可能なのではないでしょうか。
>>>
>>>     
>>>       
>>   
>>     
>
>
>   


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慶應義塾大学メディアセンター本部
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