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[drf:4377] Re: 機関リポジトリと研究データ保管先



​皆様、
 JSTの恒松です。

Mendleyはともかく、
信頼できるサービスに長期保存などの定型的な業務を任せてしまえば、
図書館は​スタッフの時間やリポジトリー費用を節約できる、というのは一理ありますね。

機関リポジトリーは、当該機関が産出する学術コンテンツの第一義的なリポジトリーですから、
そこにリソースを集中するのが得策でしょう?

論文のオープンアクセスの場合も、著者最終稿を機関リポジトリーに搭載するのではなく、
メタデータだけを持つ方が、合理的だろうと思います。

もし著者最終稿を持つのであれば、オープンアクセスを積極的に活用するようなサービスを
考えないと、コストを回収できないのではないかと思います。

たとえば、悪名高いエルゼビアの場合でも、著者最終稿を出版受理と同時に
一定の条件つきで、機関リポジトリーでアクセス可能にすることを認めています。

アクセスを著者が勤務する大学教員・学生に限定する
あるいは、
著者が属する研究部会や研究室の連合体に限定する
といったアクセス制御が必要になりますが、最新の研究成果を共有できる価値は大きいのではないでしょうか?

/////////////////////////
 国立研究開発法人 科学技術振興機構
  知識基盤情報部 
  上席主任調査員 恒松直幸
 Tel:03-5214-7980 Fax:03-5214-8460
ORCID:0000-0002-4030-1508


2015年12月1日 12:47 <mtkuri @ xxxxxxxxx>:
杉田さん
> コロラドデンバー大学の回答に対してはさまざまにコメントがつき、別の議論とし
> て盛り上がってました。

あえて名前を伏せていらっしゃいますが、この投稿者は例のジェフリー・ビール
ですね。"may"という語がついてますので、時代遅れとか言い切っているわけでは
ないかも。
Mendeleyのような無料サービスに任せれば、図書館はスタッフの時間やリポジトリ
のインフラなどの資源を費やさずに済み、予算を節約できるという趣旨ですね。
で、論文のオープンアクセスもこうしたサービスを介せば、機関リポジトリさえ
不要になるというわけです。
これに対して、Mendeleyを所有しているのはあのエルゼビア社だよ(^^;)、という
ことで盛り上がったのですが、1日(11月18日)だけしか続きませんでしたね。

   栗山 正光
   首都大学東京学術情報基盤センター
   〒192-0397 八王子市南大沢1-1



----- Original Message -----
> 千葉大 杉田です。
>
> SCHOLCOMMというメーリングリスト( http://lists.ala.org/sympa/info/scholcomm
> の、
>
>   Question on Institutional Repositories and Storing Research Data
>
> という話題です。お題は、研究データリポジトリを、(論文向けのいわゆる)機関リ
> ポジトリと別に立てていますか? というもの。
>
>
> ■ノーステキサス大学
>  分けている。やってることはほとんど同じ(違う点としては、論文はOCR処理等の
> 加工をするが、データは生のまま)。分けたのは、研究者は、論文公開と研究データ
> 公開について、ずいぶん違う感じ方・考え方をするだろうから。研究データ公開のほ
> うが研究者は納得しやすいだろうと自分は考える。
>
> ■ケンブリッジ大学
>  ひとつ。しかし、Open Access ServiceとResearch Data Facilityと称している。
> つまり、中身はひとつだが顔は別。
>
> ■コロンビア大学
>  ひとつ。統一ブランドであることでサービスの性質を表明。しかし論文と研究デー
> タは、管理上の要件が異なり、フレキシビリティが鍵。Scholarly Communication
> ProgramとResearch Data Management Programを独立に走らせている。
>
> ■コロラドデンバー大学
>  研究データ管理にはMendeleyを使えばよい。機関リポジトリは時代遅れ。
>
> ■ワルシャワ大学
>  ふたつ。バックエンドも看板も別。研究データ管理はパイロット段階だから。ま
> た、どちらも、ポーランド国内の、リポジトリを持たない研究者のための共用サー
> ビスとしての側面もあり、それぞれ異なる利用者層がありそうだから。
>
> ■ミシガン大学
>  論文をDSpaceで、研究データをHydra/Fedoraでやっている。長期的には、Hydra/
> Fedoraのほうへ統合を考えている。ブランドは論文リポジトリのほうを踏襲予定。
> 統合までに、研究データがファーストクラスな資料と見られるようになり、論文と
> 研究データとの間の人工的な概念的壁が取り払われてほしい。
>
>
> コロラドデンバー大学の回答に対してはさまざまにコメントがつき、別の議論とし
> て盛り上がってました。
>
> --
> 杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxx>
> 千葉大学附属図書館利用支援企画課長
> 電話番号:043-290-2242,ファクシミリ:043-290-2255
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> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
>  2015年11月号(70号)を発行しました!
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