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[drf:519] メールで全文を送る可能性



入江@慶應です
みなさま

3月くらいにKOARAへの利用者からの要望が変わってきたというメールをしました。
その中に、「KOARAにメタデータしか掲載していない論文に対して、一般の方から
全文が読みたいという要望が送られてきている。」
ということを書きました。

本日、インフォスタの著作権講座で国会図書館の南さんの話があって、そこで
考えれいる方法の可能性を質問したら、可能であるという見解を得ましたのでこ
こでコメントします。

KOARAで全文を公開できていないのは公衆送信の許諾を取れていないからです。
でも、紙であれば、慶應の紀要なので所蔵していて、著作権31条の制限規定で
利用者へ提供が可能です。
この制限規定を使って、紙をデジタルデータに読み替えて、図書館のサービスの
一貫として、利用者への個人宛にメールで全文提供したいと思っていました。

図書館利用者については、著作権法では決めていないので、一般利用者もサービ
ス範囲
だと決めてしまえばいいわけです。
南さんの見解としては、紙もデジタルも31条では制限の対象だということです。

紙でのサービスは、歴史もあり、いろいろな形態が作られているのですが、
デジタルでは、パブリックドメインとして公開するか、できないかだけの区別しか
できないくて、つまらないので、もっと、いろんな形態ができないかと思ってい
ました。

パブリックドメインの下に、認定によって接続する P2P サービス網をつくって
サービスしてしまうアイデアです。

学会のビジネスを衝突しない範囲で行うなら(林さん談)、
図書館の新しいp2pサービス網として可能なのではないでしょうか。

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108-8345 東京都港区三田2-15-45
慶應義塾大学メディアセンター本部
入江 伸 / 03-5427-1648(22511)
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