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[drf:2853] Re: SCOAP3 (Re: 訳してみました:APCの損益分岐点は600ドル?)
- Date: Tue, 17 Jan 2012 17:04:40 +0900 (JST)
栗山さん、
> なるほど。
> どうも違和感があるのですが、たとえばある雑誌への支払額が今3000万円で、
> その内訳はA大学1000万、B大学1000万、C大学500万、その他500万だとします。
> SCOPE3のようなやり方で拠出金を募り、A大学、B大学は全額戻って来ることを
> 見越してプラス1000万ずつ出すことを決めたとします。あと1000万必要なわけ
> ですが、その他500万のところからは出そうもないので、C大学が奮発してその
> 1000万出すことにしました。もちろんこの1000万は後から戻って来るので、
> C大学は損はしない。
> ということで、事実上、A大学、B大学、C大学合わせて2500万円の費用で
> オープンアクセス実現!ってあれ?500万はどこへ行ったの?
いや、この例は、「SCOPE3のようなやり方」ではありません。「SCOPE3のよう
なやり方」では、「支払額」でなく、出版経費を計算して、それを全世界で分
担します。つまり、ここでは、A, B, C大学が3000万出して、その雑誌の刊行を
スポンサーしてオープンアクセスにしたというだけです。出版社は、これまで
3000万で出していたものを、3000万で出しつづけるだけです。C大学は500万に
プラスして1000万出して、その1000万がもどってくるということです。誰も得
も損もしていません。というか、「プラス1000万ずつ出す」のだと出版社の総
利益の計算は、その雑誌分の刊行分が別途賄われた分だけ得するのではないで
しょうか。
> よく考えたら、その他500万払っていたところはオープンアクセス化しても
> 契約解除できないのでした。そうでないと3000万円が確保できません。
そういうことです。
> redirectionってこういう理解でいいのでしょうか?
いえ、「プラス1000万ずつ出す」でなく、「今までの1000万円の全部または一部
をそれにあてる」ということです。
> 基本的な支払構造に何も変化はないけど、なぜかオープンアクセスだけは
> 実現する。。。
いえ、金額はいじらずに(ここは、本当はうそ)「基本的な支払構造を変化させ
るだけで」オープンアクセスが実現するということです。
土屋
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