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[drf:3049] The Big Deal, the Medium Deal, and the Tiny Deal



国際連携WG 杉田(小樽商大)です。

いま雑誌選定方針の立案を予定していて、その関係で目にしま
したのでついでに。DRFメーリングリストにどんぴしゃな話題で
ないかもしれませんがご容赦ください。

The Big Deal, the Medium Deal, and the Tiny Deal
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2012/05/30/the-big-deal-the-medium-deal-and-the-tiny-deal/

・ビッグディールは麻薬と同じ。短期的快楽。しかし死をもたらす。
・ぱっと見、問題はふたつ。そしてそのふたつが根本的問題。
 ・長くはもたない。図書館経費を食い尽す。
 ・無駄が多い。読まないタイトルも抱き合わせ購入。
・構造的な難点を内包してる。すかっとした解決策は見えない。
・スケールを生かしたインターネットの産物。
・しかし、もともと雑誌というのは抱き合わせ販売(Medium Deal)。
 読まない論文も抱き合わせ購入。
・方向性としては論文単位購入(Tiny Deal)か。
・しかし図書館員はその単価をうんと安く期待するし、一方、
 出版者はうんと高く設定しようとするだろう。
・「安くしてやっていけない出版者はつぶれればいいじゃない」と
 言う人もいるかもしれないが、そういうことを言うのはほとんど
 図書館員であって、論文の書き手ではない。出版者を追い出す
 ことが学術コミュニケーション改善のレシピだなんて!
・「そこでOAだ」たしかに。しかし、既存の出版システムを壊して
 置き換えるなどとは、かのハーナッドですら言わない。
・ついては、

1. 図書館員は「富は悪だ」という考えを捨てよ。われわれの仕事
 は資本主義の破壊でなく、学術だ。
2. 出版者は合理的(≒無駄買い抜きの)で存続可能な(≒長期的
 に破綻しない)販売モデルを考えよ。理論的にはみなで考える
 べきだが、現実的にはイノベーションは商業から生まれるものだ。

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SUGITA Shigeki <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
Otaru University of Commerce Library, JAPAN
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