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[drf:2136] SSP Seminar "Partnering to Publish" 参加報告
- Date: Fri, 19 Nov 2010 15:26:20 +0900
みなさま
お世話になっております。たびたび大阪大学の土出です。
SPARC DR meeting に引き続き,米国Washington DCで開催されたSociety
for Scholarly Publishing(SSP) のセミナー"Partnering to Publish"
にも参加させていただきましたので,ご報告です。
SSP Seminar "Partnering to Publish"
http://bit.ly/bEJ1s2
詳細なプログラムが紙でもWebでも配布されなかったのですが,当日は
9:00-16:00まで3人発表×4つのセッションがありました。
学術出版会の秋の連続セミナーで,この回のみARLが共催しています。
ユタ州立大学図書館長のRichard W. Clement氏によると,アメリカの大
学出版会は財政的にかなり厳しく,1970年代をピークにして1990年代に
激減したそうです。部局として図書館に統合されたところもあるとのこ
と。そのため,刊行物も教科書や需要のあるはやりものが中心となり,
Scholarly monograph の発行が危機に瀕している(出しても図書館自体
それを継続購入する予算もない→返品の山)といっていました。
その厳しい中で,出版会の仕事が大学の中で「essential service」で
あることを自他共に認識し,戦略を立てなければ,で,図書館も共有し
てできる部分は一緒に,というアプローチのようでした。
前日までのDR Meeting に参加されていた方も多いようで,そのときの
発表内容を自分のスライドにすばやく引用していたりして,ここでも
発表資料スライドは「発表と議論のための手段」であり,お持ち帰りす
るものではありませんでした。
全体を聞いての感想は,出版会の方が,顧客である先生のニーズを掴む
あるいは先生の懐に入る(?)ために,図書館はどんなことをしている
のか聞きたい,あるいは出版会のやっていることを図書館にも伝えたい,
というニュアンスのように感じました。話題も豊富で,リポジトリにと
どまらず,様々な図書館が様々な研究者支援を行っていることなどが報
告されていました。たとえば,若い研究者へのライティング指導,資料
収集手伝い,文献ツールの使い方,会議/videoサービス,オンライン出
版…。かなり研究の細かい段階に踏み込んだサポートをしているという
話でしたが,発表者が医学系中心だったので,それもうなずけました。
出版の具体的な話ではXML(XMLはこわくない,みたいな),OJSなどがあ
りました。
余談ですが,DR Meetingでもこの出版セミナーでもtwitterのハッシュ
タグが決められており,最初にアナウンスがありました。聞き漏らして
もタグを追いかければある程度分かる,便利な世の中です。
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土出郁子 (TSUCHIDE Ikuko)
大阪大学附属図書館 (電子コンテンツ担当)
tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
TEL:06-6850-5071 FAX:06-6850-5052
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11月19日 DRF地域ワークショップ in 広島(DRF-CityOfHiroshima)開催!
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF-CityOfHiroshima
11月25日 DRF全国ワークショップ in 図書館総合展(DRF7) 開催!
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF7
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
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