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[drf:1885] Re: Fwd: Springer introduces new open access journals
- Date: Tue, 29 Jun 2010 14:04:59 +0900 (JST)
内島さん、みなさん、
> 金沢大の内島です。リポジトリとは直接は関係ありませんが、Springerが
> SpringeOpenという全分野をカバーするオープンアクセスジャーナルを刊行し
> たとアナウンスがありましたので、転送します。
正確には、
SpringeOpenと総称する複数のオープンアクセスジャーナルを刊行し
それが全分野をカバーする
ということですね。PLoS Oneのように1タイトルで全部カバーするというもの
ではありません。
> これは以前ポストしたことがある、ヨーロッパやカリフォルニア大学での
> Open Choiceの導入契約実験(シュプリンガートンネルなどと呼ばれていたも
> の)を踏まえて、刊行したもののようです。
はい、おそらく、MPGやオランダにおけるOpenChoiceとsubscriptionの融合モ
デルの失敗を受けて、ストレートな"author-pays"モデルのオープンアクセス
誌をBMCとは別個に創刊したということであろうと考えます。
> 欧米の助成機関が採用しつつある義務化にも対応したプラットフォームと
> うたっており、分野もとりあえず生医学だけではない。
> HPを見ると、BioMed Centralと同じく、リポジトリへの転送サービスも展
> 開する(BMCと込みの会員制度もあり)ようです。
> ゴールドOAとグリーンOAの持続性の議論は欧米でも盛んですが、Springer
> がハイブリッドでない、フルオープンアクセスジャーナルを出したことは興味
> 深いことです。
同感です、いろいろな意味で。著者支払いモデルは、出版者にとってはおいし
いモデルなのですが、すでにPhil Davisが指摘しているように、
(http://scholarlykitchen.sspnet.org/2010/06/21/plosone-impact-factor-blessing-or-a-curse/)
オープンアクセス誌の掲載料を支払える
⇔ 研究費が潤沢
⇔ 研究成果についてすでに定評がある
⇔ インパクトファクターの高い雑誌に採用される
という「よい」循環があるみたいなので、なんとなく貧乏人の見方のようであ
るオープンアクセス誌は、実は、金持ちの道楽(?)ということになるのでしょ
うか。
土屋
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