みなさま いつもお世話になっております、DRF事務局(北海道大学)の梶原です。 標記の件につきまして、以下のとおりご案内いたします。 ----------------------------------------------- 第1回 SPARC Japan セミナー2016開催のご案内 ------------------------------------------- この度,NII主催,第1回 SPARC Japan セミナー2016の 概略とスケジュールが決まりましたのでご連絡いたします。 今回のセミナーでは,ゴールドOAとグリーンOAの最近の動向を踏まえつつ, オープンアクセス化のあり方と今後の日本の取り得るべき戦略について, オープンアクセスに関わってきた実務家や研究者をお迎えして議論いたします。 OA2020の提案に見られるように,国際的にもOAがある種の曲がり角に来ている中, 意義深いセミナーとするべく,関係者一同努めますので, 是非ご参加いただきたく,ご案内いたします。 申込はこちら: http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2016/20160909.html ------------------------------------------------------------------------------ 第1回 SPARC Japan セミナー2016 「オープンアクセスへの道」 ■日 時:平成28年9月9日(金曜日)13:00〜16:40 ■会 場:国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室 http://www.nii.ac.jp/about/access/ ■セミナーサイト: http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2016/20160909.html ■講 師(登壇順,敬称略): 土屋 俊 大学改革支援・学位授与機構 尾城 孝一 東京大学附属図書館 安達 淳 国立情報学研究所 荘司 雅之 早稲田大学図書館 坊農 秀雅 情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター ■概 要: 学術雑誌の購読価格高騰を原因としたシリアルズクライシスへの対応として, 大学図書館はコンソーシアムを組んで大手海外出版者を相手にビッグディールと いう包括的な契約方式を実現させ,同時に,機関リポジトリによる雑誌論文のオー プンアクセス化とポリシー策定による組織内のルール化を行ってきた。 現在のオープンアクセス化の方法は,講読料支払いを前提に出版者サイトから アクセスコントロールされた論文公開に対し,機関リポジトリに出版された論文 のコピーや著者最終稿を掲載して無料でアクセスさせるグリーンOA(open access) と呼ばれる方法と,APC(article processing charge)という論文加工料を著者が 出版者に支払って,出版者が出版者サイトから論文を無料でアクセスさせるゴー ルドOAと呼ばれる方法が主流となっている。 2012年に英国政府がゴールドOAを主体としたフィンチレポートを実現する意向 を表明して以降,欧州ではオープンアクセスのあり方をめぐってグリーンOAとゴー ルドOAを2極とする議論が沸き起こっている。 英国内では,JISCは講読料とAPCが混在したハイブリッド誌のゴールドOA化を 促し,機関の総支払額を抑えるオフセットシステムを導入したパイロット契約を 実施している。オランダは自国の研究者が出版したシュプリンガーの2000誌の雑 誌論文をゴールドOA化することを決定し,エルゼビアとも同様のOA化を約束した。 欧州委員会は,“オープンサイエンスポリシープラットフォーム”を推進する中 で,ゴールドOA化への道を探ることを含めている。素粒子物理学分野では, SCOAP3という名のもと,分野の主流な雑誌を対象にゴールドOA化するビジネスモ デルを開発し,実施している。 一方で,セルフアーカイブを推奨し続けるスティーブン・ハーナッドは,見境 なくゴールドOA化を進めようとしている現状に警鐘を鳴らし,COARはユネスコと 共同で同様の声明を発表している。また,様々なステークホルダーは,急進的な ゴールド OA化への懸念をブログ上に発信している。 このような状況の中で,我が国はどう振る舞うべきか。主要な学術雑誌の大半 を欧州や米国のプラットフォームに依存している我が国は,欧州や米国のOA化へ の流れを避けて通ることを許されない。我が国にとっての,機関リポジトリの存 在意義を見出してきたのと同様に,ゴールドOA化へのあり方の議論とその反動と してのグリーンOAへの回顧が必要である。 本セミナーでは,オープンアクセスに関心のある実務家や研究者が一堂に会し, オープンアクセス化のあり方と今後の日本の取り得るべき戦略を議論する。 -- ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 北海道大学附属図書館 学術システム課システム管理担当 係 長 梶原 茂寿 TEL :(011)706-2524 MAIL:kajigen @ xxxxxxxxxxxxxxxxx ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ |
──────────────────☆──────── 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/ 2016年7月号(78号)を発行しました! DRF(Digital Repository Federation) http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/ ─────★─────────────────────