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[drf:2839] SCOAP3 (Re: 訳してみました:APCの損益分岐点は600ドル?)



小樽商大 杉田です。

>> 私が思うに、学術出版において、オープンアクセスか値ごろ感か、という二者
>> 択一で考える必要はなく、どちらも手にすればいいのではなかろうか。
>
>  競争の余地があるということは大事ですよね。
>  競争と言えば,皆さまはSCOAP3についてはどのように考えておられますか?
>
>  既に国公私立大学図書館協力委員会,KEK,NIIで,関心表明書にサインを
>  したわけですが,この次のプロセスは,購読費を確実に引き下げつつ,OA
>  ジャーナル出版経費を賄うための,分担モデル検討に行かねばならないの
>  ですが,なかなか難しそうだなぁ・・・と思っております。

「購読費を確実に引き下げつつ」という点。

SCOAP3の視野に入っている高エネルギー物理学分野の主要ジャーナルは、

 Physical Review D (APS)
 Physics Letters B (Elsevier)
 Nuclear Physics B (Elsevier)
 Journal of High Energy Physics (SISSA/IOP)
 European Physical Journal C (Springer)

といったものですが、では、首尾よく構想が実現したとしたら、

 PLB、NPB を欠いた ScienceDirect
 EPJC を欠いた SpringerLINK

の購読料はどうなるのか。

次期契約のCAPは4.0なのか3.6なのか、そういうせめぎ合いの中へと溶け
込んでしまわないような、明解な積算(と購買側が納得する措置)が可能
なのか。

けちつけるわけではなく素朴な疑問として、まずこれを感じます。
ビッグディールでなければことは比較的単純明快だろうに。

-- 
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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