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[drf:1211] Re: 交流会のパネルディスカッションにて



北大 杉田です。

鈴木さん、お久しぶりです!

オランダの国立図書館連携の技術面は、

 DRIVERガイドライン
 http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?tech

の、

 MPEG-21 DIDL(xmlコンテナ)の使用―複合オブジェクトのラッピング

が参考になります。いやほんとに日本もこういうふうにしませんか?




本筋については、

▼機関リポジトリのルックアンドフィールを含めた再現可能性の確保
(a) 日々のバックアップ(人災、機械的トラブルで壊れたら戻す)には
  各機関が責任をもって全力を尽くすべき(高橋課長に賛成)。
(b) 天災(都市レベルの災害)への備えには、どこか遠隔地に上記バッ
  クアップが存在してほしい。むしろ最初から機関リポジトリのデー
  タ領域は雲の向こうに置いておきたいな。
▼(大げさですが)人類の資産の継承
(c) 世の中がひっくり返るような大天災があっても、コンテンツがどこ
  かに残ってほしい。「機関リポジトリ」どうこう以前に。
  (前記の、オランダのDIDLによるデータ共有化はこのレベルと思う)
(d) 日本沈没レベルなら、海外データセンター?

自分は、NDLさんを含め各国国立図書館さんには、(c)と、(d)に向けての
取り組みを期待したいです。


> 一橋大学 高橋さま、
> 民博 高橋さま
> 皆さま
> 
> 千葉大学附属図書館の鈴木宏子です。
> お世話になっております。
> 
> リポジトリコンテンツのpreservation については、
> 2007年に私がオランダを訪問した際に見聞した
> KB(オランダ国立図書館)の事例をこのMLに報告しました。
> 
> オランダ国内のリポジトリコンテンツは、
> 
> 各大学リポジトリ⇒DARENet(サービスプロバイダ)⇒E-Dept(KB)(恒久保存)
> 
> のルートで、収集・配信・保存されています。(2006年12月より)
> 
> ご興味のある方は、DRFのMLの以下の記事をご参照ください。
> 
> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf-ml/600/626.html
> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf-ml/900/921.html
> 
> 
> 
> 
> Nanako TAKAHASHI 一橋大学学術システム課(コンテンツ主担当) さんは書きました:
>> 民博 高橋様
>> みなさま
>>
>>  一橋大学の高橋です。
>> 本学でも、もちろん何重かのバックアップの体制はとっています。
>> 今回、発言させていただいた背景を少し説明します。
>> 実は、社会学研究科から紀要雑誌『一橋社会科学』を
>> ペーパーレス化したい、ついては、リポジトリにファイルをおいて
>> 公開という形をとって欲しいという要望がありました。
>> 打合せをしていく過程で、編集委員長の先生が最も心配されたのが
>> マスターデータの保存という点です。
>> 研究科とリポジトリと両方でファイルを持っておくことで
>> 危険分散するのはもちろんなのですが、
>> 研究科側としては、リポジトリは大学のアーカイブでもあるのだから
>> 最終的な保存の責任を持ってほしいという要望でした。
>> ただ、災害のような想定外の事態が発生すれば、
>> 「絶対に大丈夫」とは言い切れないというのが率直なところです。
>> 「プリントアウトして保管しておいたらどうでしょう」というのも
>> もちろん考えていて、少部数印刷・製本して図書館に納めておく
>> 可能性についても先生とは話あっております。
>>
>> 種々の検討の中で、国会図書館には納本制度があるのだから
>> 国としての出版物の保存の最終責任者は国会図書館だよね、
>> という意見も出てきておりました。
>> 今回の川西様の報告を聞いて、インターネット情報収集の義務化と
>> 著作権を制限しての大規模デジタル化は
>> どちらも国会図書館が電子的データの保存をするという
>> 制度改正だと思いましたので、ボーンデジタルこそ保存すべきではないかと
>> 問題提起させていただきました。
>> ARGの岡本さまにフォローしていただきましたとおり
>> 電子的出版物の納本のという考えに近いです。
>> なお、各リポジトリの母体である大学が潰れる可能性のほうは
>> 川西様の報告でも触れられていて、機関そのものが潰れたら国会図書館が
>> 引き取ってくれるということだと理解しましたが、一橋は潰れたくないです。
>> 機関として存続し、IRで提供中のものでも、
>> 雑誌全体が登録されているようなケースでは
>> 国会図書館で収集・保存してもらいたいというのが私の意見です。
>> 今、資料を見直していると、送付の要求があったデータについて、
>> 国会図書館に複製を送付することになっているようなので、
>> 送付の要求をしてもらえばいいような気がしてきました。
>>
>>
>>
>> okamoto makoto さんは書きました:
>>> 岡本@ARGです。
>>>
>>> 2日目は東京国際ブックフェアに行ってしまったので、
>>> 議論の内容がわからないのですが、高橋さんの問題提起
>>> について、幾つか。
>>>
>>> もちろん、各機関がデータの保全に最大の配慮をするのは
>>> 当然、とした上で、もしリポジトリの運営機関が発行者の
>>> 立場をとりうるならば、収録コンテンツを電子媒体での
>>> 出版物ととらえ、国会図書館に電子納本するということは、
>>> 決して間違いではないと思います。
>>>
>>> リポジトリがハード・ソフト的に潰れることは運営者の
>>> 責任として最大限の回避策を講じるべきだとは思いますが、
>>> このご時世、そもそも各リポジトリの母体である大学が
>>> 潰れる可能性もあるわけで、そこはより高次のリスクヘッジ
>>> が必要ではないでしょうか。
>>>
>>>
>>>
>>> On Mon, 13 Jul 2009 17:59:54 +0900
>>> Yasushi TAKAHASHI <taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
>>>
>>>>  一橋大学さんから「ボーンデジタルをリポジトリに登録して、失う
>>>> ようなことがあったら取り返しがつかないので、国会図書館でバック
>>>> アップを保管するような仕組みを考えて欲しい」というような趣旨の
>>>> 発言がありましたが、私はその考えは間違っていると思います。
>>>>
>>>>  自分とこで預かったものは自分とこで責任を持つべきで、国会図書
>>>> 館にそのような責務を負わせるのは筋違いだと考えます。その考えを
>>>> 進めていくと、全ての国内機関リポジトリで扱うボーンデジタル全部
>>>> を国会図書館が保管しなければ不公平が生じる、とかそのような理由
>>>> ではありません。
>>>>
>>>>  人様のデータを預かるということは、それなりの責任が生じます。
>>>> 他力本願はいけません。自分とこで責任を持って万一に備えるべきで、
>>>> それが出来ない(出来ていない)ところに、誰が搭載しようとするで
>>>> しょうか。
>>>>
>>>>  コンピュータみたいな不安定なもん、扱うデータはバックアップを
>>>> 定期的に取り、世代管理をしなければいけないことは常識です。当然
>>>> リポジトリシステムもそうあるべきですから、してますよね。それが
>>>> あれば、よほどのことがない限り、他を頼る必要はないはずです。
>>>>
>>>>  それと、ボーンデジタルだけ特別扱いってのは如何なものでしょう。
>>>> 他のデータだって失ったら戻すの大変でしょ。ボーンデジタルは元が
>>>> デジタルだから紙媒体がないから、とかいうのは理由になるんでしょ
>>>> うか。そんなに心配だったら、プリントアウトして保管しておいたら
>>>> どうでしょう、とか言ってみたくなるのは私だけでしょうか。
>>>>
>>>>  失ったら永遠に失われてしまうボーンデジタル、それはわかります。
>>>> だったら、維持管理する自分のとこで責任を持つべきです。国会図書
>>>> 館なんか当てにしてはいけません。
>>>>
>>>>  リポジトリサーバーを設置している所に雷がすぽこらみん!と落っ
>>>> こちるとか、裏山が崩れて建物が土砂にうずもれるとか、阪神淡路や
>>>> 宮城沖クラスの大地震があるとか、O大学図書館で昔あったように大
>>>> 雨で水没するとか、きりがないないので止めますが、なんでもあり得
>>>> ます。そんなんがあったら、たいていの場合何をやっていても無駄で
>>>> す。それは想定外でいいと思います。
>>>>
>>>>  どっかそれなりの公的機関でタダで預かってくれないか、なんて独
>>>> 立した法人が言うことだとは思えません。虫が良すぎます。
>>>>
>>>>  もしもに備えてというのは自分のとこでやるべきです。それでデー
>>>> タが素っ飛んだり、潰れたりしたら、それはそれだけのことです。
>>>>
>>>>  と、言おうと考えていました。
>>>>
>>>> -- 
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>>>>  国立民族学博物館 情報管理施設 情報サービス課
>>>>    高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
>>>>   TEL:06-6878-8227  FAX:06-6878-8249
>>>>   E-mail: taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx
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>> 一橋大学 学術・図書部 学術システム課
>> 主査(コンテンツ主担当)
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