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[drf:1712] Re: 名寄せ(Re:Re:メタデータの新字/旧字について)



鈴木さん、

> 「一般人」という言葉をあまり考慮もせず使ってしまいました。
> 要は,科研費番号」を与えられるのは一定の層の人々に限られるであろう,
> そうではない人もリポジトリに著作物を登録しているのが事実としてあります
> ので,そうした人の名寄せは何をキーにするのだろう,と思ったわけです。
> そうした趣旨からポストした次第です。
> 
> # 栗山先生の「銃器ネットID(おお恐。。。)」には驚きました・・・
> # 一方で,そうした方法があるか,と思いながらも,しかし・・・ というところです

しかし、科学研究費補助金個人番号といい、住基ネットIDといい、みなさん、
重要な点を見逃しているのではないでしょうか。まとまな研究では、WoSとか
Scopusがファインディング・ツールとして使われます。その10%は日本人の論文
です。このどこに、科研費とか(日本の)住基ネットをつっこむといういのうの
でしょうか。他方、国際的共著論文はますます増えます。ここで、科研費個人
番号がない外国人研究者(本国では立派に助成を受けていても)はどのように扱
うというのでしょうか。たしかに名寄せという観点から、考えるとすでにある
これらの番号は便利ですし、活用すべきですが、このままがんばって、(機関リ
ポジトリもカバーしている)CiNiiで、日本人研究者の名寄せを科研費番号でで
きたとしても、かなりの日本人研究者について、その主要な業績である国際雑
誌掲載論文は、CiNiiからも、「研究者リゾルバ」からもみつかりません。結局、
なんとなくの綴りを推測して、それをWoS/Scopus/PubMed/SciFinder Scholarに
で検索するだけではないでしょうか(Kakenからは、うまくするとつながるかも
しれませんが)。

どのような既存の付番枠組みを利用するかということは、方法の問題にすぎな
いのであり、重要なことは、研究者コミュニティにとって、国際的に安定した
同定方式が、(論文についてはCrossRefのDOIがほぼ標準化した今、)研究者個
人について、(栄枯盛衰、合従連衡、新設統合廃止、名称変更必至の)機関につ
いて、さらにそれ以外のデータ等々について確立できるのか、確立する意味が
あるのかなどなどのポリシーにかかわる問題です。また、まさに「機関」リポ
ジトリなのですから、所属する人と機関そのものに一番近い機関リポジトリ運
営者としてこのようなポシリーの決定にどのよう貢献していただけるかという
ことだと思います。よろしく。

土屋


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