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[drf:3442] OA出版は購読モデル出版よりも安上がりか?(SCHOLCOMMより)
- Date: Wed, 28 Nov 2012 12:46:05 +0900
国際連携WG 杉田(小樽商大)です。
SCHOLCOMMメーリングリスト
http://www.ala.org/acrl/issues/scholcomm/scholcommdiscussion
の、
Will Open Access publishing be less expensive than subscription publishing?
(OA出版は購読モデル出版よりも安上がりか?)
というスレッドをななめ読みましたので、ご紹介します。
・調査会社バーンスタインリサーチの研究員クラウディオ・アスペリ氏の予測
「全面的に(ゴールド)OAになれば、コストは購読型出版より10-12%低下する」
http://www.richardpoynder.co.uk/OAcosts.pdf
・リチャード・ポインダーが↑これを紹介
http://bit.ly/TquCZz
・「APCが安値競争市場がくるかどうかがカギ」ワグナー・ベン(バッファロー大学)
・「別の経済的需要も発生する。例えば参照URL」フィリップ・デービス(コーネル大学)
Report claims improvements needed for article processing charges
http://open-access.org.uk/2012/11/27/report-claims-improvements-needed-in-payment-processes-of-article-processing-charges/
(UKOAIGのレポート。例えば、5-6000本の論文を生産する英国有力大学であれば、
1論文あたり、1時間程度のAPC支払いのハンドリング業務が必要となり、それは、
フルタイム職員1名以上の雇用需要に相当する。)
(訳者注:6000論文を250営業日で割ると1日24論文。これをこなすには職員3名が
必要だというわけですね)
・「研究者が、雑誌の名声でなく、APC金額で雑誌を選ぶなんて本気で考えてるの?
上位誌=高APCに進むに決まってる。問題は誰がそのお金を払うかということ」
サンディ・サッチャー(プリンストン大学)
・「(1)研究者は書いたものの95%は、*どこかで* 発表しているとのこと。(2)チャー
ルストン会議で知られたところによれば、PLoS ONEにリジェクトされた論文すら、
そのうち30%はどこか別の非OA誌で出版された。(3)非OA誌における論文数の膨張
のかなりの部分は学会発表物件であり、APCを払ってまで出そうとは思わないよう
な物件だ。→APCモデルオンリーになれば、たぶん、30%程度、いや26%程度か、
出版される論文は減少するだろう」エリック・ヘルマン
・「それも、APCが研究者のポケットから出るかどうかにかかってる」サンディ・
サッチャー(プリンストン大学)
(訳者疑問:ここに次のような込み入った文章がでてきて、意味がつかめません。
どなたか教えて)
If it does NOT come from the author's own pocket, then there will be no
more incentive for authors to publish less than there has been for academics
to ask libraries to keep subscriptions in place.
・「魔法の無限の財源なんてあるはずもないんだから現実的にはそれは無意味な
論点では?」エリック・ヘルマン
・「たしかに。でもCOPEなどの努力はある」サンディ・サッチャー(プリンストン
大学)
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杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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