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[drf:1303] Re: 去った著者のコンテンツをどうするか。[Fwd: Staff who have left?]
- Date: Thu, 01 Oct 2009 10:36:14 +0900
土屋先生、
山本@東大総図です。
> 機関としては、機関の業績が多いほうがうれしいので、たとえば、非常勤研究
> 員のものも載せたいですよね。でも雇用的には微妙でしょう。むしろ、ユレは
> そのあたりに生じるのではないかと思います。
ブレイクスルーするには、機関の守備範囲を所属構成員までとするか、
資金・環境を提供した成果まで含めるか、ということですね。
紙に電子が加わった段階で、図書館の機能は保存庫からプラットフォームに
変わったのだろうと考えますが、
・紀要類をリポジトリに格納する際に学外者の投稿著作も含めるか?
・(とりあえず学内の)学協会誌をどうするか?
という判断もこれに含まれそうです。
原理主義の確認ということではなくて、やりたければやればいいじゃないか、
という主旨ですが。
もうひとつ、セルフ・アーカイブ原則で行った場合、
著者が逝去された際に知的財産権は遺産相続されるので、
相続者はどのように判断していただけるのかな?ということもありそうです。
一瞬、レア・ケースのような気もしますが、すべての著者はいずれ必ずそうなります。
また著作権が失効するまで待っていると、散逸の可能性も高まります。
そのとき実際問題として「5. 何もしない」というスタンスを維持して
ケース・バイ・ケースで対処するのが妥当だよね、とした場合、
図書館・大学 (「機関のリポジトリ」と考えたい人たち」) の側には
この件に関してコンセンサスが無いものと解釈されそうです。
今のうちに『原則として「2. すべてを保持」』のようなことを
言えるなら言っておいたほうが良いのかもしれませんね。
---
山本和雄 <yamamoto @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>
東京大学附属図書館総務課専門員
03-5841-2615
Syun Tutiya wrote:
> 山本さん、
>
>> 管理運営する側からすれば、「機関のリポジトリ」と考えるのが自然ですね。
>>
>> しかし雑誌論文の公開許諾では、以下のようなケースが多いと思います。
>> ・出版社が許諾する相手は機関ではなく著者本人。
>> ・著者は、所属する機関から公開することができる。
>>
>> 著者が異動する際に解釈がユレるのも当然かも?
>
> 実際の表現はいろいろあるとは思いますが、セルフ・アーカイブが原則という
> ことは、まさに、
>
> ・出版社が許諾する相手は機関ではなく著者本人。
> ・著者は、所属する機関から公開することができる。
>
> ということですが、これはたまたま、ちゃんとした出版者の場合に、著作権譲
> 渡をやっているからそうなるだけだと思います。異動の際のユレは、著者自身
> が権利をもっている場合で同じなので、そこでは、「機関」と「著者」との雇
> 用関係によってきまるということになると思います。したがって、実際にはユ
> レるまでもなく、(義務付けがないかぎり、といっても、義務付けの内容により
> ますが)本人次第にしかなりません。
>
> 機関としては、機関の業績が多いほうがうれしいので、たとえば、非常勤研究
> 員のものも載せたいですよね。でも雇用的には微妙でしょう。むしろ、ユレは
> そのあたりに生じるのではないかと思います。
>
> 土屋
>
>
>
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