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[drf:3792] Re: リポジトリで公開された論文の外部からの問い合わせについて
- Date: Thu, 11 Jul 2013 12:44:54 +0900
皆様
貴重なアドバイスありがとうございました。実は質問させて頂いた件に関しもう一つ
お尋ねしたい事があります。
本学では紀要以外の学内刊行物も順次リポジトリに公開する予定でおりますが、
学部生の卒業論文も数多く含まれています。指導はしていますが、最近の学生
(本学だけかもしれませんが)はネットで調べた情報をコピペしてレポートを作ることに
全く抵抗もありませんし罪の意識も持っていません。論文指導をして内容をチェックしても
完全に剽窃が無いかは保証できないので学部生の卒論公開に前向きでない教員もおります。
そこでお尋ねしたいのは
①学部生の卒業論文又は院生の修士論文をリポジトリで公開している大学は多いのか?
②「万一外部から剽窃を指摘された場合の大学としての対応について」です。
今のところ対応としてPDFからテキストデータを外し画像だけ公開することを考えて
いますが、教員の論文も含め全て画像PDFとする予定で一部教員から「論文は引用
されてこそ価値が上がるもので画像PDFにすると検索にかからない可能性が高いでは
ないか」との意見もあります。
初歩的なことで申し訳ありませんがアドバイス下さいますようよろしくお願い致します。フェリス 小平
2013年7月11日 11:54 Yasushi TAKAHASHI
<taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>:
栗山先生、ご無沙汰しています。
そういった質問、意見が出るとは思っていました。
研究者の方々のお話ではこうです。
紙媒体のものは部数も配布先も限定されており、一般の目に触れる機会
も少ないが、ネット公開となると、不特定多数かつ想定外の研究者以外
の目に触れることが考えられる。文化人類学の特質性から、研究成果に
は戸籍、門地、遺伝的特性など、まだ生存する人々に関する情報が記載
されている論文もあることを考慮すると、野放図にオープンには出来な
いと考える。(文言的におかしいようでしたら、それは私の責任です。)
かといって、全くネット公表しないというのは、リポジトリ構築に関
する民博としての全体的な方針、つまりどんどん登録して公開しましょ
うというのに反するし、自分の研究成果も多くの研究者に読んでもらい
たいし、というところで、じゃあ墨塗とか部分削除はどうですか、と。
最近刊行されたものは、写真に写っている人たちから著者が事前に許
諾を得ていることが多く、問題は少ないのですが、遡及的に登録したも
のでは、個人許諾を得ていないという写真もありますし、ネット公開を
想定していなかった図版もあったりします。そこで悩まれる方もおられ
るようです。
紙媒体では生じないと思えるトラブルが、ネット公開だと生じる率が
高くなるのではないか、という懸念かな、と思っています。
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国立民族学博物館 梅棹資料室 事務室主幹
高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
TEL:06-6876-2151(内)2517 FAX:06-7661-8990
E-mail:
taka8441 @ xxxxxxxxxxxxxxxxx
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