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[drf:4239] Re: 研究データの保存と研究倫理



内島様

おっしゃる通りですね。

受け手としては、科学(all science)が本来持っている(今直近で日本が直面している)諸課題を
うまく表現した報告書であったら助かった場面が多いのではないか、と想像します。
私の印象では、検討会の初期に、不正防止に関する発言があった時、そこまで大風呂敷を
広げてしまうのはどうかという空気や、そもそも得られた知見を発信・共有して成り立つ科学の
有り様に、今更に不正防止をOA/OS政策にからめるのはどうかという空気や、
ちょうど良いという空気などがあったように思います。−しかし−そこは政策として割り切り
(倫理論議は学術会議等に任せるとして)、世界における日本のOA/OS方針をここでだす、
という最初の一手に集中して結果をだした、という点で大きな前進だと思います。
いずれにしても、フォローアップミーティングが持たれるようなので、ここでのフォロー内容は
注視すべきかもしれません。

谷藤幹子/NIMS


On Wed, 13 May 2015 10:04:58 +0900
内島秀樹 <huchijima @ xxxxxxxxx> wrote:

> 谷藤様
> 
> 追加情報ありがとうございました。研究倫理の指針が述べている
> ことは、オープンにするかどうかは別にして、実質的な中身はオー
> プンアクセス・オープンデータと同じなので、うまく両者の提言がクロ
> スするといいのですが。
> 内島
> 
> 2015年5月12日 14:04 M. Tanifuji <tanifuji.mikiko @ xxxxxxxxxx>:
> 
> > 内島様
> >
> > 谷藤@NIMSから補足すると、既に日本学術会議で検討したことや、平行して学術審議会等の
> > 動きも加味して、内閣府検討会の議論は進んでいたので、「直接の関係はない」(=会の
> > 目的が異なる)ものの認識をして先の報告書が作られた、というところです。
> >
> > 例えば、研究倫理や(オープンにするのだから)不正防止にも役立つ、という意見も検討会で
> > でています。しかし、この会は、本来の「(なぜオープンなサイエンスを改めて)オープンサイエンスと
> > 再定義するのか」という高所からみた「日本の立ち位置とビジョンを明示」という点がポイントですので
> > これを受けて、倫理教育の場に実践論を展開する場面もあるでしょうし、
> > 産業活性へつなげるイノベーション、あるいは日本の知財といった別の場面で実践を展開する
> > 場面もあるだろうと思います。それぞれの具現化の場面で話題になるであろう「対象とメタデータ」
> > は、こうしたオープンサイエンス方針の全体像をイメージして設計するのが理想ですが、
> > なかなか言うは易く行うは難し−ですね。
> >
> >
> > On Tue, 12 May 2015 11:15:30 +0900
> > 内島秀樹 <huchijima @ xxxxxxxxx> wrote:
> >
> > > JST 恒松様
> > >
> > > 内島です。ご返信、ありがとうございました。
> > >
> > > 学術会議は内閣府が担当官庁である上、学術会議のhp上にもオープン
> > > サイエンスの検討会の記載があるので、両者に関連があるかも、と思って
> > > いたのですが、直接の関係はないと理解しました。なかなか、難しいもの
> > > ですね。
> > >
> > > 日本学術会議 http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html
> > >
> > >
> > > 2015年5月12日 9:45 恒松直幸 <naoyuki.tsunematsu @ xxxxxxxxx>:
> > >
> > > > 内島先生、
> > > > みなさま、
> > > >
> > > > JSTの恒松(つねまつ)と申します。
> > > > 内閣府のオープンサイエンスに関する検討に参加させていただきました。
> > > > その立場から、書き込ませていただきます。
> > > >
> > > > 結論から申し上げますと、オープンサイエンスの議論においては、研究倫理あるいは研究公正との関連は論点として深められることはありませんでした。
> > > >
> > > > その理由は、検討目的の違いにあると思います。学術研究をイノベーションに効率よく結びつけるためには何が必要か、というのが
> > > > 内閣府のオープンサイエンスの検討目的でした。この際、学術研究それ自体の健全性は担保されている事は暗黙の前提だったと思います。
> > > >
> > > > とりあえずの回答になっていれば幸いです。
> > > >
> > > >
> > > > 2015年5月11日 16:23 内島秀樹 <huchijima @ xxxxxxxxx>:
> > > >
> > > >> みなさま
> > > >> 識者の皆さま
> > > >>
> > > >> 神戸大の内島です。
> > > >>
> > > >> 最近研究データの保存と研究倫理について、学内でも色々と
> > > >> 動きがあり、政府の動向についてややとまどいがあります。
> > > >>
> > > >> 研究倫理については学術会議の下記の資料を基に、各大学で
> > > >> 提案がなされているようで、研究論文や報告書、研究データの
> > > >> 保存、メタデータの付与、検索可能性の確保などが記載されて
> > > >> います。
> > > >>
> > > >> http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-k150306.pdf
> > > >>
> > > >> 下記は内閣府のオープンサイエンスに関する報告書で、オープン
> > > >> アクセスとオープンデータをうたっていますが、対象とメタデータの
> > > >> 付与、検索可能性の確保などはほとんど同じ事を別の観点から言
> > > >> っていると言えます。
> > > >>
> > > >> http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/
> > > >>
> > > >> 皆さんの大学でも似たようなことが進行しているのかどうか。また、
> > > >> 上記の回答や報告書に関与された識者の方がおられるとしたら、
> > > >> 両者に関連は想定されているのかどうか。
> > > >>
> > > >> ご教示頂ければ幸いです。
> > > >>
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305-0047 つくば市千現1-2-1
国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)
科学情報室 室長
谷藤 幹子
E-mail: tanifuji.mikiko @ xxxxxxxxxx
Tel. 029-859-2041(直通)
Tel. 029-859-2494(部屋)
Fax. 029-859-2400
http://www.nims.go.jp
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