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[drf:2242] Re: 2/17(木)名寄せに関するワークショップを開催します



皆様

 金沢大学の内島です。名寄せに関しては、昨年11月の図書館総合展でもNIIのワークショップ
がありました。今回は、その内容の骨子(ORCIDプロジェクト)に著者同定の世界動向、国内の
事例などを織り込んで、今後を考える場所としたいと考えています。

   ORCID (Open Researcher and Contributor ID)については下記が公式サイトです。日本から
はNII、JSTなどが参加機関になっています。なお、NIIはボードに参加しています。

  http://www.orcid.org/
 
 ちなみに、ORCIDの総会が昨年11月にロンドンで開催されました。ロンドンのWelcome Trust
のビル(ブリテッシュライブラリのすぐ近く)で開催され、MITやサザンプトン大学のリポジト
リ担当者など、出版社だけでない学術情報流通関係者があつまり、オープンソース化する予定
のORCIDデータベースについて紹介と、オープンアクセス環境での使い方についてプレゼンがあ
りました。

 総会の詳しい報告は、NIIの蔵川先生のブログにあります。

  http://kk-pr.blogspot.com/

 欧米では、著者同定についてはこのORCID、コンテンツ同定についてはKnowledge Exchange
という4カ国の助成団体の連携組織によるグローバルレジストリの検討がありますが、こちら
はまだまだ検討の段階のようです。どちらも個別の国単位では多様なプロジェクトやスキーマ
があるようですが、インターナショナルや汎ヨーロッパ規模の企画はこれらが代表と言えそ
うです。

  Knowledge Exchange(KE)の2010年の活動(機関リポジトリのWGが設置されている)につ
いては下記で公開の報告書が参照可能。なお、このKEは、ヨーロッパのDRIVER(現在はOpenAIRE
に引き継がれている)やDRFも参加しているCOARとも協調関係にあるようです。

  http://www.knowledge-exchange.info/Default.aspx?ID=78

 なお、ORCIDについては、CCライセンスで公開し、DSpaceのような多様で自由な使い方ができ
るようです。今後、STM分野を中心に、我が国の研究者も登録され、電子ジャーナル、データベ
ース、リポジトリ、ハーベスターなど多様な資源とのリンクが形成されるものと推測します。

 リポジトリの技術基盤は多様なテーマがありえますが、国際的な課題としては、コンテンツと
著者の(恒久的)識別子が共有事項であろうかと思われます。

 私の私見では、リポジトリのコンテンツ収集の実績に関しては、各国に大きな差がないと思われ
ますが、こうした技術基盤の企画・実施では、出版界は言うに及ばず、大学図書館界と専門職層の
厚みが段違いの欧米が進んでいるようです。

 以上、情報提供とお知らせまで。

MORIMOTO Shun さんは書きました:
>DRFのみなさま
>金沢大学の守本と申します。
>いつもお世話になっております。
>
># ご案内をクロスポストしています。
># 複数受け取られた方は申し訳ありません。ご放念ください。
>標記ワークショップを開催することとなりましたので,お知らせします。
>研究者同定に関する情報交換が目的です。
>気軽に質問できるような雰囲気のワークショップを予定しています。
>
>日時:平成23年2月17日(木)13:00-16:45
>場所:学術総合センター会議室201・202 (NIIの隣。金沢ではなく東京です)
>
>プログラム・参加申し込みはこちらのページをご覧ください。
>http://www.lib.kanazawa-u.ac.jp/kura/nayose_ws.html

 
 


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次は2月、北海道と九州で!

 DRFtech-Asahikawa(旭川医科大学,平成23年2月4日)
 http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRFtech-Asahikawa

 DRFtech-Kumamoto(仮称)(熊本大学,平成23年2月18日)

DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/ 
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