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[drf:3955] Re: 博士論文の予備審査経験から
- Date: Tue, 24 Dec 2013 18:21:13 +0900
栗山先生
北大理は著作権に問題のない形で電子ファイルを提供することが提出側のワーク
フローに入っています。チェックが万全かと問われればそんなはずはなく、これ
からの課題でもあります。
業務としてはそれで終わるとしても、OAを推進するという立場からは「博士論文
の公開問題を万全にするためにOA誌あるいはOpenChoiceを」という広報もあるか
とは感じます。今日の課程博士の中に10年後のスターがいるわけですし。
-
行木
(2013/12/22 11:34), mtkuri @ xxxxxxxxx wrote:
> 行木先生
> なるほど、学位論文の審査において内容だけでなく著作権処理について
> もすべて確認されるわけですね。
> なんとなく著作権処理は論文審査が通った後の話というイメージがあり
> ましたが、審査段階でインターネット公開も視野に入れて著作権処理が
> 妥当に行われているかチェックしていただけるということであれば、
> リポジトリ担当者も心強いですよね。
> リポジトリへの登録段階でごちゃごちゃするより、その方が効率的です
> よね。省力化にもなると思います。
>
> 栗山 正光
> 首都大学東京学術情報基盤センター
> 〒192-0397 八王子市南大沢1-1
>
>
> ----- Original Message -----
>> 栗山先生
>>
>> 必要に応じて全てです。もちろん、論文著者から出版社へ提出するものは最低限
>> 確認したい。
>>
>> というのは、多くの大学でこれらの著作権処理は提出者が全て担うように規則が
>> できていると思います。そうすると博士論文の提出者、論文投稿経験の多くない
>> 博士課程の学生が処理するわけで、そこで完璧を期するのは難しいだろうと思い
>> ます。指導教員であってもリポジトリ担当のような経験は少ないわけですし。
>>
>> また、このMLでの議論を見ていると、学術誌から出版した論文の内容について著
>> 者が著作等で利用できない場合があるような議論がありました。そうすると博士
>> 論文にも使えないわけで、その場合は出版社から著者への許諾も必要になるで
>> しょうが、それを学生ができるかと言われると大変です。この場合、適切な投稿
>> 先を選ぶ指導教員の問題でもあります。
>>
>> これらを最終的に確認するのは、うちの場合は予備審査です。ですから、一通り
>> の著作権関係文書が揃っていると安心して議論できます。
>>
>> こういう事情がありますから、OpenAccessという概念を博士論文の提出過程に
>> 沿ってうまく説明できれば、将来のある若手に対して浸透させることもできるの
>> かと思います。
>>
>>
>> 行木
>>
>> (2013/12/20 17:11), mtkuri @ xxxxxxxxx wrote:
>>> 行木先生
>>> お久しぶりです。貴重な情報ありがとうございました。
>>> 一つお聞きしたいのですが、
>>>
>>>> 予備審査の際には著作権委譲のコピーがあるべきだと痛感しました。
>>>
>>> これは論文著者から出版社への著作権委譲ということでしょうか?
>>> あるいはその逆?
>>> それとも共著者から論文著者への?
>>> また、その理由は?
>>> ちょっとよく理解できなかったものですから、ご教示いただけると
>>> 幸いです。
>>>
>>> 栗山 正光
>>> 首都大学東京学術情報基盤センター
>>> 〒192-0397 八王子市南大沢1-1
>>>
>>>
>>> ----- Original Message -----
>>>> 北大の行木です。何年ぶりかの投稿です。
>>>>
>>>> この一ヶ月ほど副査候補として二件の博士論文の予備審査に加わりましたので、
>>>> 公開に関わる議論を紹介します。何かの役に立ちましたら幸いです。MLの以前の
>>>> 議論を読みましたが、出版社側のポリシーが問題となる例ではなく、極めてラッ
>>>> キーだったと思います。
>>>>
>>>> その1 論文博士 主査候補1名、副査候補3名、学科主任1名で予備審査
>>>>
>>>> - 3名共著の雑誌論文に掲載された成果をもとに博士論文を作成。
>>>>
>>>> - 通常の手続きとして、共著者からは該当の雑誌論文をもとに学位論文を作成す
>>>> ることはない旨の書面を受領済み。
>>>>
>>>> - 雑誌論文はOpen ChoiceによりCC-BYのもとOpenAccessとなっている。出版社版
>>>> としても問題はない(はず)。
>>>>
>>>> - 予備審査の結果、雑誌論文に掲載された成果については問題ないものの、研究
>>>> の背景や基本的なレビューを追加して博士論文とすることが求められ、再提出。
>>>>
>>>>
>>>> その2 課程博士 主査候補1名、副査候補3名、学科主任1名で予備審査
>>>>
>>>> - 単著の雑誌論文に掲載された成果をもとに博士論文を作成。
>>>>
>>>> - 雑誌論文の掲載誌はSCI誌となっている当教室発行の国際誌(学外含む査読
>>>> 有)。著者による成果利用は自由。版面はgreenであるけれども、博士論文は雑
>>>> 誌論文の成果に研究の背景や歴史的経緯等のレビューを含めた版面とは異なる構
>>>> 成でもあり、公開に関しては問題ないと判断。
>>>>
>>>> - 無事に通過し、博士論文提出の手続きに進むことになった。
>>>>
>>>>
>>>> 学位論文の公開については、今ひとつ自信を持って判断できない部分があるのは
>>>> 確かです。あらぬことが起きた場合、損害は学生が被りますので、できればFD講
>>>> 習会などで図書館との協力関係を築きたいと思ったところです。
>>>>
>>>> 予備審査の際には著作権委譲のコピーがあるべきだと痛感しました。
>>>>
>>>> また、いわゆる紀要と呼ばれてしまう刊行物が正しく著作権ポリシーを設定すれ
>>>> ば学位論文を提出する要件となる雑誌論文の投稿対象として光が当たる可能性が
>>>> あるのだろうかとも考えました。
>>>> --
>>>> -
>>>> 行木孝夫 (NAMIKI Takao)
>>>> 北海道大学 大学院理学研究院 数学部門
>>>> 060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 理学部3号館514室
>>>> ──────────────────☆────────
>>>> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
>>>> 2013年12月号(47号)を発行しました!
>>>>
>>>> DRF(Digital Repository Federation)
>>>> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
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