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[drf:4072] Re: 文献紹介:分子生物学の立場から



古賀さん、みなさん、

> 宮川 剛・小清水 久嗣(藤田保健衛生大学)
> 「論文のオープンアクセス化を推進すべき7つの理由と5つの提案」
> 日本の科学を考える(※) 2014年4月14日
> (※ 日本分子生物学会が関わっていると思われる、科学技術政策の討論用サイト)
> http://scienceinjapan.org/topics/20140326a.html
> 
> 果たしてDRFや学術図書館コミュニティでのこれまでの取り組みは、研究者サイドには
> どれほど伝わっているか/いないか。また、「志ある研究者」にとって、図書館関係者は
> 重要なパートナーと見なされているか/いないか。このあたりを確認する、
> ひとつの手がかりとなると思われます。

たしかにそうだと思います。しかし、

        果たしてDRFや学術図書館コミュニティでのこれまでの取り組みは、
        研究者サイドにはどれほど伝わっているか/いないか。

についていうならば、図書館としてはかなり努力しまして、ここまでですから、
いまさら研究者につきあってやる必要はないだろうと思います。努力が足りな
かったと考える必要はないと思います。

また、

        「志ある研究者」にとって、図書館関係者は重要なパートナーと見な
        されているか/いないか。

については、たしかに、図書館予算のリダイレクションなんておっしゃってい
るのですから、重要なパートナーと考えていることは確実です。しかし、その
財源はすでにほとんどオンライン雑誌に振り向けられているのですから、これ
以上なにをしろというのでしょうか。なにもできない以上は、図書館の予算に
頼らずに、研究者の努力で、つまり、研究費を削り、また、研究の時間を割い
て手弁当で日本のよい研究を発表する媒体を日本で作ればよいのだろうと思い
ます。

ということで、アンケートには以下のように回答しようと思ったのですが、コ
メントの送信方法がわからなかったので、とりあえずここに貼っておきます。

        現在、紙媒体の雑誌はSTMに関する限り図書館予算、全学予算としてほ
        とんど購読されていません。したがって、最初の質問は的外れなので、
        「いずれでもない」としました。論文を掲載雑誌のインパクト・ファ
        クターを中心にすることについては、それがどのような意味であるか
        は別にして、すでに文部科学省などがそのような指標によってさまざ
        まなレベルでの評価をしないようという報告書、通知を10年以上出し
        ています。したがって、いまさらこの提案をすることは的外れですの
        で、「いずれでもない」としました。そもそも掲載雑誌の特徴によっ
        て論文の評価を定めることを批判する観点に立ったときに、「雑誌を
        つくる」ということによって何かが解決できるという発想が理解でき
        ないので、「思わない」としました。

重要なのは、ジャーナルのOA化ではなく、研究成果のOA化なんだけど、それが
区別できないのでしょうか。

土屋

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