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[drf:1755] Re: 紀要冊子体の印刷頒布を中止・縮小した事例はありますか



小樽商科大学
杉田様

核融合科学研究所、評価情報室の河本です。
当方は、研究所なので、参考になるかどうかわかりませんが、一応、紀要の編集
作業元として現状を書きます。

当方では、研究所の発足当時(1989年)より、図書・出版委員会の下に下記の紀
要を編集、発行しています。

●Annual Report(英文年報)
●研究報告書NIFS report(5シリーズ)
NIFS report、NIFS-DATA(数値データ)、NIFS-TECH(技術報告)、NIFS-PROC
(会議録、テキスト等)、NIFS-MEMO (データベース等の技術資料)

国内外の大学や研究所の図書館(or室)、研究室、研究者などに送っています
が、3〜4年毎に発送先住所の確認を兼ねて、「要・不要」のアンケートを取っ
ています。

6年程前から全てのpdfを研究所のホームページに掲載しましたので、2006年のア
ンケートでは、研究所のホームページに全てのpdfが掲載されている旨を記載し
ました。
返信は、国内外併せて5割程でしたが、返信が無かった所にも送付を続けました
ので、結果としての配布先削減数は1割程でした。

このようなアンケートにより、初版当初の印刷部数、500部〜1100部から、現在
は300部〜900部となっています。これらの部数には、著者分が NIFS reportの場
合50部、英文年報の場合300部程含まれています。(シリーズにより配布先が異
なるため印刷部数が違う)

研究報告の5種類は各々性格も頁数(5頁〜300頁)も違うため一概に費用を比較
することは難しいのですが、英文年報について言えば、共同研究者が年々増えた
ために、頁数が増え、初版の200頁から現在では650頁程になっていますから、部
数と編集行程(電子媒体での原稿集め等)の見直しをしても印刷費用は1割程
減ったくらいになっています。

一方所内でレギュラー配布を希望する人は、当初40名程(研究者200名中)いま
したが、アンケートにより年々減少し、現在は数名となっています。

今年は、前回のアンケートから4年経ち配布先の見直しの年でもありますし、以
前より、電子媒体の流通が早くなったことや、研究報告書の役割の役割、印刷部
数の見直しを含めて話し合いをすることになると思いますが、今までの流れか
ら、一方的に冊子体を0にすることは無いと思われます。

蛇足かもしれませんが、5年程前に、「まだ冊子を作ってるの?冊子なんて無く
して全部CDに集録して欲しい人にはCDを送ればいいじゃない」という「オール電
子化」の意見が少なからずあったのですが、最近では、「CDなんかもらっても後
から見ようとその辺に置いておくうちにどこかへいってしまうし見にくい。むし
ろすぐに見ることができる冊子体の方が有益。」という意見が聞かれるように
なったことも最後に付け加えます。



> 小樽商大 杉田です。
>
> 紀要の電子公開にともなって、冊子体の印刷頒布を中止または縮小した
> 事例がありましたらお教えいただきたく、お願いします。
>
> なんという紀要で、何百冊印刷してたのを廃止したとか、交換相手を何
> 百から何百に縮小したとか、それで経費上の効果はどうだった(具体的
> に、何万円かかっていたのが何万円節減できた、等)、事務処理コスト
> がどうなった、苦情を含め反応などがあった、なかった、……
>
> このへんについて、経験のある大学・研究機関さんありましたら、リス
> ト上でも、差し支えあれば私信でも教えていただけませんでしょうか。
> (複数の事例があるようでしたら、後日、私信でいただく情報も含めて
> 匿名状態にした上で、サマリを報告したいと思います)
>
>   

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