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[drf:4288] Re: PLOS誌とデータ管理
- Date: Tue, 28 Jul 2015 15:02:55 +0900
土出様
オリジナルのdoiの付与事例については、速攻で各方面からご紹介があったようです
ので、ここで割愛するとして、’メジャーなデータリポジトリと機関リポジトリ’について
一意見を。
俗に言う’有名な’データリポジトリは、商用・非商用、あるいはコミュニティ毎に存在
しますし、そこで何も問題ない今日を過ごしている研究者は多いでしょう。
しかし(研究者個人としてではなく、研究者が所属する)機関としては、必ずしも
問題がないと思っているわけではありませんし、また’有名な’リポジトリが
永遠に、あるいは適切に、もしかして有用にオープンな科学社会を促すかといえば、
各運営母体の運営方針に依存するので、外からは分かりません。
また知財という観点でも、利用の前に充分に確認し、担保される物が何かを確認
しておくことが必要です。(そのデータサイトが財政・維持困難になって買収されたら
どうするの?みたいな普通の心配もありますよね)
例えとして、Mendeleyが独立企業であった時は、無料機能も含み、その将来性に
多くの人が期待を持ち、Mendeleyが提案するデジタルサイエンスの世界を楽しんだ
わけで、いっそMendeleyをリポジトリに使えば済むことだ−と考えた人も多かったと
思います。その独立企業が出版社の一部になり、ついにMendeley版データリポジトリ
を始めたわけです。いかにも楽しそうなUIに憧れる一方で、ここでのデータ担保・永続性・
自分や(機関を跨がった)同僚との共同研究上で、何が制約・自由か、何が代償
となるのか・・・とよく考えて、自分の知財を管理する時代になったといえます。
今後もデータリポジトリは多くの無料・有料サイトが玉石混合で進化していくと
思いますが、そのことと機関リポジトリは一線を画す、別の意図と、安全性を担保
するものですから、betterかworseかを案ずることはないのでは?と思います。
その組織にとっても研究成果であり、教育資源であり、付随する痕跡を、きちんと
DOI管理する−というのは、一つの組織としてあるべき(望ましい)情報の
セーフティネットだと考えます。同時に、そのような認識を教職員と共有できてこそ、
機関リポジトリが真の研究情報基盤となるのではないだろうか−と日々思うところです。
谷藤幹子/NIMS
On Mon, 27 Jul 2015 18:37:47 +0900
"TSUCHIDE, Ikuko" <tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 谷藤さま,
> 恒松さま,
>
>
> ご教示ありがとうございます。土出です。
> 既に70機関がNII経由でJaLC準会員になっているということで,オリジナルのdoiの付与
> 事例がすでにあればお伺いしたいです。
>
>
> PLOSのデータ管理のためのリポジトリですが,メジャーなデータリポジトリがある分野
> はもちろん,わざわざ機関のリポジトリに搭載しなくてもよいかと思います。なくても,
> figshareやZenodoに登録すると言われればそれまでですので,機関のリポジトリは
> 研究者もしくは所属機関にとってそれらに勝る何らかのメリットがないといけないですね。
>
>
>
>
> ----------------------
> 2015年7月27日 14:19 恒松直幸 <naoyuki.tsunematsu @ xxxxxxxxx>:
>
> > 土出様、前田様、
> > 皆様、
> >
> > 「研究(系)機関のリポジトリはPLOS誌の受け皿として売り込めるんじゃ
> > ないかという気がしました。
> > ?」
> >
> >
> > 話は、そんなに簡単ではない、と思います。
> > http://journals.plos.org/plosone/s/data-availability
> > ?をスクロールダウンすると、Recommended Repositoriesという項目が出てきて、100近いリポジトリーの名前が挙がっています。
> >
> >
> > Recommendedであって、Requiredではありませんから、このリストにないリポジトリーを使えない、という事ではないと思います。しかし、雑誌の編集側との交渉が必要になるのではないか、と思います。
> >
> > PLOSに投稿しようとする研究者の視点で考えると、面倒な交渉をするよりも、これらのリポジトリーのどれかにデータを格納する方が簡単ではないでしょうか。
> >
> > また、少なくともRegistry of Research Data Repositories
> > (Re3Data)に登録されていないリポジトリーは、雑誌の編集側としても「そのリポジトリーって、大丈夫なの?」という疑問を持たざるを得ないでしょう。
> >
> > 雑誌のタイトルと同様に、データリポジトリーも知名度や認知度が重要な時代になっていると思います。
> >
> > 恒松//JST 知識基盤情報部
> >
> > ?
> >
> > 2015年7月27日 13:58 M. Tanifuji <tanifuji.mikiko @ xxxxxxxxxx>:
> >
> >> JaLC新規会員、お待ちしています!そして民活も・・ 谷藤
> >>
> >>
> >> On Mon, 27 Jul 2015 13:50:27 +0900
> >> Shinji Maeda <maeda @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> >>
> >> > 谷藤 さま
> >> > みなさま
> >> >
> >> > 阪大 前田 です。
> >> >
> >> >
> >> > あっ、NII には下のほうにあったのですね。
> >> > ありがとうございました。
> >> >
> >> >
> >> >
> >> > On 2015/07/27 13:33, M. Tanifuji wrote:
> >> > > 土出様、前田様
> >> > >
> >> > > JaLC正会員22,準会員はJST傘下が949、NII傘下が70とありますね。
> >> > > https://japanlinkcenter.org/top/doc/list%20of%20members.pdf
> >> > >
> >> > > 谷藤幹子/NIMS
> >> > >
> >> > >
> >> > > On Mon, 27 Jul 2015 13:07:58 +0900
> >> > > Shinji Maeda <maeda @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> >> > >
> >> > >> 阪大 土出 さま
> >> > >> みなさま
> >> > >>
> >> > >> 阪大 前田 です。
> >> > >>
> >> > >>
> >> > >>> はたまた,PLOS誌の場合,うちのリポジトリはdoi付与はできないけど,
> >> > >>> handle対応してるからこれでaccession numbers と見なして使えるお,
> >> > >>> という解釈はありか?
> >> > >> handle は当然、accession number だと思っています。
> >> > >> 要は、その資源の安定的確定的なネット上の所在地のことでしょう。
> >> > >>
> >> > >>> さてNIIがJaLC準会員募集を今年から始めておられたかと思いますが,
> >> > >>> 会員の登録ってどのくらいされてるんでしょうか。
> >> > >> ↑これは私も知りたい。 (^_^)
> >> > >>
> >> > >>
> >> > >>
> >> > >> On 2015/07/27 12:29, TSUCHIDE, Ikuko wrote:
> >> > >>> みなさま,
> >> > >>>
> >> > >>> ご無沙汰をしております。土出@阪大です。
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> 先日(10日前),東北学院大の佐藤義則先生の講義をとある研修で受けまして,
> >> > >>> 「PLOS ONEでは論文に関するデータは登録して公開するようにというポリシー
> >> > >>> になっている」
> >> > >>> と教わりました。
> >> > >>> その後,NIMSの方からも同じ内容のお話を伺いました。
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> PLOSの記事にデータ公開に関するものが確かにあり,
> >> > >>> http://journals.plos.org/plosone/s/data-availability
> >> > >>>
> >> > >>> ・例外を除いて原則データ出すように
> >> > >>> ・データにはdoiまたはaccession numbers を振るように
> >> > >>>
> >> > >>> とよめます。
> >> > >>> (もちろん,例外はあり)
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> 研究(系)機関のリポジトリはPLOS誌の受け皿として売り込めるんじゃ
> >> > >>> ないかという気がしました。
> >> > >>> PLOS誌への投稿,WoSをざっと引いてみた感じでも,阪大関係の著者
> >> > >>> の論文が2014年で129件ヒットします。
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> さてNIIがJaLC準会員募集を今年から始めておられたかと思いますが,
> >> > >>> 会員の登録ってどのくらいされてるんでしょうか。
> >> > >>> doi付与はリポジトリコンテンツに対して既に始まってるのか。
> >> > >>> 始まっているとして,それをウリに学内広報はどれくらいやっているか?
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> はたまた,PLOS誌の場合,うちのリポジトリはdoi付与はできないけど,
> >> > >>> handle対応してるからこれでaccession numbers と見なして使えるお,
> >> > >>> という解釈はありか?
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> うちではこんなんあった,とか,doiつけました,等々,
> >> > >>> 教えていただければ幸いです。
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>>
> >> > >>> --------------
> >> > >>> 土出郁子(TSUCHIDE, Ikuko)
> >> > >>> 大阪大学附属図書館 総合図書館資料管理主担当
> >> > >>> tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
> >> > >>> TEL: 06-6850-5063 FAX: 06-6850-6044
> >> > >> --
> >> > >> ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
> >> > >> Shinji Maeda
> >> > >> Library Planning Division Chief
> >> > >> Osaka University Library
> >> > >> TEL +81-06-6850-5053
> >> > >> E-mail: maeda @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
> >> > >> ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
> >> >
> >> > --
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> >> >
> >> >
> >> > ──────────────────☆────────
> >> > 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
> >> > 2015年7月号(66号)を発行しました!
> >> >
> >> > DRF(Digital Repository Federation)
> >> > http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
> >> > ─────★─────────────────────
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