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[drf:1524] Re: 論文等に転載された写真等の著作権について



 おはようございます。名古屋大学の棚橋です。お世話になります。

Masamitsu Kuriyama さんは書きました:
<略>
> もう一つやっかいなのは、許諾を取って掲載している場合で、この許諾が電子版
> にまで及ぶかどうか、多分電子化することまでは考えていない場合がほとんど
> ではないでしょうか。そうなると元の著作権者がクレームをつける可能性はある
> わけですよね。
> まあしかし、それで萎縮してやめてしまっていいかどうか、ですよね。
> ノーリスクということはこの世にはあり得ないと思うのですが。

 こちらも遅ればせながら,名古屋大学の事例を2件紹介します。

(1)
 最近,文系の教員が研究代表者になっている科研費報告書(平成18年3月刊
行)について,リポジトリへの登録許諾をいただいた際,博物館等の所蔵品(今
回の例では像)の写真を掲載するため,冊子体刊行時に掲載許諾申請したとのコ
メントが許諾の回答についていました。

 そのため,冊子体刊行時の許諾申請書(控え)を先生から借用して,これをも
とに所蔵機関に対して電話やメールで照会しているところです。
 中間集計としては,再度の申請は必要ないという機関と,再度(館長名で)申
請してほしいという機関にわかれ,再申請が必要な機関については,現在許諾申
請書を準備しているところです。

(2)
 2年ほど前,博士論文についても同様のケースがあり,もとの許諾申請書のコ
ピーをもとに各機関に照会したうえで再申請が必要な機関には館長名の許諾申請
書を送りました。また,個人の方が含まれていたため,所有者の方に文書で事情
を説明して許諾をいただきました。

 ちょっと余談になりますが,このケースでは,許諾の条件として,「刊行物を
X部納入すること」という機関がいくつかありました。当方から「このURLか
ら自由にアクセスできますので,そちらでダウンロードしていただくことでかえ
ていただけますか。」と問い合わせると,これに応じていただいた機関と,なに
か送付いただきたいという機関にわかれ,後者のケースでは,電子化した博論を
CD−Rに焼き付けて先方に郵送することになりました。

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 棚  橋  是  之 (TANAHASHI, Koreyuki)
 名古屋大学情報連携統括本部情報推進部
      情報推進課学術情報システム掛
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 B3-2(790)
 (当掛所在地:名古屋大学附属図書館5F)
E-mail: tanahashi @ xxxxxxxxxxxxxxxxxx
TEL:052-789-3689(直通)
FAX:052-789-3693(附属図書館情報管理課気付)

※名古屋大学学術機関リポジトリ
 http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/dspace/
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