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[drf:2601] Re: 書籍のカバー、帯の扱いをどうするか
- Date: Thu, 11 Aug 2011 17:34:27 +0900
水谷@東京国立近代美術館さま
あはっ、私に質問を投げた人が誰か、わかる人にはわかってし
まいますね。
みなさん良くご存じのように、故梅棹先生はなんでもかんでも
「残す」人で、それらを整理し、保存していた人です。その関係
で、みんぱく図書室には、図書館の常識では考えられないものが
平然と「蔵書」として収められており、図書館員としては悩みの
種となっています。
また、梅棹資料室と称するところから寄贈されて来る書籍には、
文章や紹介が書かれていると(図書室で剥ぐって捨てるため)カ
バーや帯、そでを切って見返しなどに糊付けしてあるものがあっ
たりします。
余談ですが、昔々、ご丁寧にもこの糊付けされたものを、見つ
け次第いちいち剥がしては、資料室にお返しに伺ったという図書
室の係長がいたそうですが、その人はよほど暇だったんでしょう。
あ、いや、何かとてつもなく強い信念・信条があったのかもしれ
ないから、そんな揶揄するようなことを書いてはいけないな。
水谷さんがご紹介くださった本館刊行物、かつリポジトリで公
開されている↓には、故梅棹先生の書かれたものなら、帯だろう
がカバーのそでだろうが、全部目録掲載されていますが、資料室
にそれらのものがすべて保存されているからです。決して図書室
で保存・収蔵しているわけではありませんし、関知していません。
> 第2 部 梅棹忠夫著作目録(1934-2008)
> http://ir.minpaku.ac.jp/dspace/bitstream/10502/4062/3/SER86_all.pdf
> には梅棹著作としてカバー袖やオビの文章を著作として収録しています
>
> 国立民族学博物館調査報告(SER) no.086 梅棹忠夫著作目録(1934-2008)
> の巻頭の梅棹、松原、及川論考はリポジトリにとっても
> 勉強になりますね
よく、資料室におられる方々と意見交換をしますが、私の中で
図書館の仕事・役割と考えていることとは、かなりの部分でかみ
合いません。そりゃ当り前です。ArchivistとLibrarianですから。
公文書館的機能を図書館に負わせようという動きがありますが、
そんなもん図書館業務に取り込んじゃいけないと私は思ってます。
文科省の方が意見調査に来られた時にも、それは申し上げました。
方向性も思考も違う業務で、図書館の仕事では無い、図書館員の
頭では出来ないですよ、と。
軽々しく引き受けたら大変。てか、出来ないでしょう実際。ま、
結果として押し付けられた、なんてことも起きているようですが、
それはご愁傷さまということで。
というわけで(どういうわけだ、(☆_@;)☆ \(`-´メ)こらっ)
図書館員は今日も、箱を捨て、カバーを剥ぎ、帯とともに可燃
ごみとして処分していくのです。
リポジトリには入れてもいいんじゃないかなぁ、一種のグレイ
ペーパーだぞ多分。
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国立民族学博物館 情報管理施設 情報サービス課
高 橋 安 司 ( TAKAHASHI, Yasushi )
TEL:06-6878-8227 FAX:06-6878-8249
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