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[drf:413] RE: [drf:412] Re: [drf:374] RE: [drf:373] Re: [drf:372] Re: [drf:363] Re:著者最終原稿について
- Date: Thu, 28 Feb 2008 12:14:11 +0800
- Thread-index: Ach5pnZx8u2XguHPTEeAXAvgnt7hQwAGbLLg
- Thread-topic: [drf:412] Re: [drf:374] RE: [drf:373] Re: [drf:372] Re: [drf:363] Re:著者最終原稿について
千葉大学附属図書館 鈴木様
DRFのみなさま
いつもお世話になっております。エルゼビアの高橋です。
> 千葉大のある先生に査読直後の原稿をお願いしたところ、
> 直後というと内容的にはProof がそれにあたると思っておられるようでした。
> Proof 以降の版にはすべてエルゼビアのロゴがついていますので、
> それを投稿はできないと思います。
そうですね。「著者(最終)原稿」は、あくまで著者自身が用意した原稿です。
Proof以降の版は、エルゼビアが用意したものなので、「著者(最終)原稿」では
ありません。
> 思えば、出版社から著者にどのような周知がいきわたっているのか、
> よく知りませんでした。(メールを出していただいているのは知っていますが)
> 今更ですが、ご教示いただければ幸いです。
正直に言うと、日常、論文が電子ジャーナルになってからの部分に関わる仕事を
しておりますので、本社から著者のみなさまにどのような案内が出ているのかに
ついてはよく把握しておりません。
しかし、(これもエルゼビアの場合ですが)、投稿の際に著者が確認しなければ
ならない各種ページには、著者の権利に関するページへのリンクが存在します。
たとえば、各ジャーナルのオンライン投稿ページの右側のボックスの「著作権情報
(Copyright Information)」からはAuthors Homeのページにリンクしておりますし、
「投稿規程(Guide Authors)」のページからもAuthors Homeへのリンクが存在します。
オンライン投稿ページの例(Tetrahedron Letters)
http://ees.elsevier.com/tetl/
上記の各種ページをお読みいただければわかるとおり、非常に多くの情報が掲載
されており、たとえ目を通したとしても、ウェブ掲載の説明が記憶に残らなくても仕方
がないような気がします。また、(このメーリングリストで書くのはちょっと勇気がいる
のですが)、出版社/著者の立場からすると、ウェブ掲載というのは、複数ある著者
の権利の1つにすぎませんし、必ずしもウェブ掲載を強く推奨しているわけでもあり
ませんので、出版社からこの部分にだけ重点を置いた案内を出すというのは難しい
と思います。
また、何か不明な点がありましたら、お問い合わせください。
-----------------------------------------------------
エルゼビア・ジャパン株式会社
マーケティングマネージャー 高橋 昭治
〒106-0044 東京都港区東麻布1-9-15 東麻布一丁目ビル4階
TEL: 03-5561-5994(直通) 5034(代表) FAX: 03-5561-5047
E-mail: s.takahashi @ xxxxxxxxxxxx
http://japan.elsevier.com
-----------------------------------------------------
-----Original Message-----
From: owner-drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx [mailto:owner-drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx] On Behalf Of Hiroko Suzuki
Sent: Thursday, February 28, 2008 10:08 AM
To: Takahashi, Shoji (ELS-TOK)
Cc: drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx
Subject: [drf:412] Re: [drf:374] RE: [drf:373] Re: [drf:372] Re: [drf:363] Re:著者最終原稿について
エルゼビア 高橋さま
千葉大学附属図書館の鈴木です。
お世話になっております。
いささか旧聞に属しますが、「著者最終原稿」についてです。
千葉大のある先生に査読直後の原稿をお願いしたところ、
直後というと内容的にはProof がそれにあたると思っておられるようでした。
Proof 以降の版にはすべてエルゼビアのロゴがついていますので、
それを投稿はできないと思います。
前回の高橋さまのDRFへの投稿にも、
「受理後のcopy editingやproofingの段階の変更を反映することはできません。」
とありました。
そこで、先生にこのようなエルゼビア社の著者向けのお知らせをご存知かどうか
伺ったところ、まったくご存知ありませんでした。
またエルゼビアのAuthorsHomeも開けたことはないそうです。
(案内は見たことあるらしいですが、じっくり読む暇はなさそうでした)
参考資料としてライブラリーコネクトの#4を見ていただき、
論文のWebへの掲載ポリシーをご説明しました。
図書館からのアナウンスもなかなか届かないですが、
出版社からのこういう周知活動も届かないものなのかと
しみじみ思いましたが、一般的にはいかがなんでしょうか。
この先生がレアケースか代表例かというとどちらでしょうか。
もちろん、著者への広報には図書館以上に力を入れていらっしゃると思いますが、
図書館にお送りくださるライブラリーコネクトのようなパンフがあるのかどうか、
教えていただければ幸いです。
思えば、出版社から著者にどのような周知がいきわたっているのか、
よく知りませんでした。(メールを出していただいているのは知っていますが)
今更ですが、ご教示いただければ幸いです。
(このメールをエルゼビアさん宛に出すか、DRFのML宛に出すか
迷いましたが、情報を共有した方が有益ではと思い、
MLに投稿しました。ご了承いただければ幸いです)
Takahashi, Shoji (ELS-TOK) さんは書きました:
>
>みなさま
>
>著者最終原稿の定義については、エルゼビアの場合ということでコメントしましたが、NIH Public AccessのFAQのページでも以下のよ
うに説明していますので、著者最終原稿の搭載を認めている出版社のほとんどで、peer reviewまでの変更を反映させたものという理解
でよいのではないかと思います。
>
>http://nihms.nih.gov/faq.html#q3
>What version do I submit?
>An electronic version of the final manuscript should be submitted to
>NIHMS. The final manuscript is defined as the
version accepted for publication that includes all the modifications made in response to the peer review process.
>
>内島様からの質問に対する回答ですが、エルゼビアが提供する校正サービスの結果を著者が自分のファイルに反映することは不可で
す。著者最終原稿を機関リポジトリで公開する権利を「研究成果そのもの(査読までの変更を反映させた著者最終原稿)」を公開する
権利であると考えると、査読後の変更は出版社が提供する付加価値であり、査読後の変更を反映させた最終版を確認できるのは出版社
版だけとなっています。
>
>エルゼビア・ジャパン株式会社
>高橋 昭治
>
>
>________________________________
>
>From: owner-drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx 代理 uchijima hideki
>Sent: 2008/02/13 (水) 16:44
>To: Junya ABE
>Cc: drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx
>Subject: [drf:373] Re: [drf:372] Re: [drf:363] Re:著者最終原稿について
>
>
>
>
>エルゼビア 高橋さま 皆様
>
> 金沢の内島です。copy-editingやproof段階の修正は反映しないものを著者最終原稿と
>定義し、このセルフアーカイブを許諾するとの理解かと思いますが、著者が自分で点検し
>て自分のソフトを使って修正を行なったものを著者最終原稿としてアーカイブすることは
>可能でしょうね?
>
> その際、エルゼビアが提供する校正サービスの結果を自分のファイルに反映するのは
>許されない、ということにもなるでしょうか?
>
>Junya ABE さんは書きました:
>>
>>橋様 高橋様 DRFの皆様
>>
>>いつもお世話になっております。
>>東京歯科大学の阿部です。
>>
>>著者最終原稿について情報ありがとうございました。
>>
>>エルゼビアさん以外についても定義があればそれに従い、
>>無ければ確認するのが筋なんでしょうが、後は著者の
>>良識次第という感じでしょうか。
>>
>>大変参考になりました。
>>どうもありがとうございました。
>>
>>---
>>阿部 潤也 <abejun @ xxxxxxxxx> 東京歯科大学図書館
>>Tel : 043-270-3795 / Fax : 043-270-3578 IRUCAA@TDC :
>>http://ir.tdc.ac.jp/
>>
>
>
>
>
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鈴 木 宏 子
千葉大学附属図書館
情報部情報サービス課情報サービス企画担当
〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33
tel:043-290-2262 fax:043-290-2266 suzuki @ xxxxxxxxxxxxxxxx
図書館 http://www.ll.chiba-u.ac.jp
学術成果リポジトリCURATOR http://mitizane.ll.chiba-u.jp/curator/
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