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[drf:3227] Re: 著者最終稿の中の図表の利用について
- Date: Thu, 2 Aug 2012 16:53:01 +0800
- Thread-index: Ac1whWmbrr0EHjfaQfyv4kMxs1nbqwAAcoQg
- Thread-topic: [drf:3225] 著者最終稿の中の図表の利用について
金沢大学 橋様
DRFのみなさま
いつもお世話になっております。エルゼビアの高橋です。
すでに土屋先生から個別の契約を見るべきというコメントがありましたが、
あくまでエルゼビアとして、ということで回答させていただきます。
(すでに途中まで書きかけてしまっていたので、せっかくなので。。。)
エルゼビアの場合、著者最終稿の中の図表も、もちろん機関リポジトリに
登録していただいて大丈夫です。ポイントは、本文であれ図表であれ、
受理時点の著者最終稿(査読の過程でなされた変更を反映したもの)は
登録OKですが、受理以降の変更は不可ということになります。
> 本文については,著者最終稿と出版社版とでは,一部の文言,レイアウト,
> 見た目が違うので,問題ないというようなことを言っていますが,
本文についても、あくまで受理の前か後かがポイントです。
レイアウト、見た目が違っても、受理以降の変更を反映することは不可です。
> 図表については,キャプションなどのフォント以外は基本的には同じに
> なると思います。
実際に受理以降に、本文ではなく図表にどれくらいの変更が行われるのかに
ついてはよくわかりませんが、受理後にエルゼビアとのやりとりの中で
行われた変更は反映することは不可ということになります。
エルゼビアの「著者最終稿」の定義を下記に挙げておきます。
受理後の変更については、
「publisher value-added contributions such as copy-editing,
formatting, technical enhancements and (if relevant) pagination」
と説明しています。
Article Posting Policies
http://www.elsevier.com/postingpolicy
Accepted author manuscripts (AAMs)
Definition: An accepted author manuscript (AAM) is the author’s version of the manuscript of an article that has been accepted for publication and which may include any author-incorporated changes suggested through the processes of submission processing, peer review, and editor-author communications. AAMs do not include other publisher value-added contributions such as copy-editing, formatting, technical enhancements and (if relevant) pagination.
ライブラリ・コネクト・パンフレット「エルゼビアから出版されたジャーナル論文の利用方法 (2011, 第4版)」
p.3にも同じ説明がありますので、参考訳として挙げておきます。
http://japan.elsevier.com/news/lc/lcp0404jpn.pdf
受理された著者原稿
定義:受理された著者原稿(Accepted Author Manuscript:AAM)
とは、出版のために受理された論文原稿の著者版です。論文には、著者が投稿や査読の過程、編集者とのやり取りの中で得た助言に基づき、変更が加えられていることがあります。しかしAAMには、コピー・エディティング、書式設定、技術的な改善、場合によってはページレイアウトなど、出版社による付加価値は加えられていません。
よろしくお願いいたします。
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エルゼビア・ジャパン株式会社
マーケティングマネージャー 高橋 昭治
〒106-0044 東京都港区東麻布1-9-15 東麻布一丁目ビル4階
TEL: 03-5561-5994(直通) 5034(代表) FAX: 03-5561-0451
E-mail: s.takahashi @ xxxxxxxxxxxx
http://japan.elsevier.com
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-----Original Message-----
From: drf-bounces @ xxxxxxxxxxxxxxxx [mailto:drf-bounces @ xxxxxxxxxxxxxxxx] On Behalf Of HASHI Yohei
Sent: Thursday, August 02, 2012 5:04 PM
To: drf @ xxxxxxxxxxxxxxxx
Subject: [drf:3225] 著者最終稿の中の図表の利用について
DRF-MLの皆様
金沢大学の橋です。
本日,学内の自然科学系の先生と,学術雑誌論文の機関リポジトリへの登録につ
いて話す機会があり,「著者最終稿ならば登録可能な出版社が大半です」という
話題になりました。
その際,「論文を投稿する時に出版社に著作権を移譲するサインをしているが,
雑誌に掲載しているものと同じ図表をリポジトリに登録しても,本当に問題はな
いのだろうか?」という質問が出ました。
本文については,著者最終稿と出版社版とでは,一部の文言,レイアウト,見た
目が違うので,問題ないというようなことを言っていますが,図表については,
キャプションなどのフォント以外は基本的には同じになると思います。
著作物の定義から外れるような,単純な図・表については問題はないと思います
が,こういった場合,どういう解釈や説明をするのが良いでしょうか?説明に役
立つ事例などがあれば教えてください(これから行われるDRFの研修の事例の中
にもあるでしょうか?)。また,リポジトリに掲載できないケースもあるで
しょうか?
このメーリングリストには出版社の方も参加されていると思いますので,直接お
尋ねした方が良いケースもあると思いますが,基本的なことで迷われる方も多い
かと思いますので(過去にも出ている話題かもしれませんが),質問をさせて頂
きました。
--
金沢大学附属図書館 情報企画課専門職員
橋 洋平 〒920-1192 石川県金沢市角間町
e-mail: yhashi @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
TEL:076-264-5217, FAX: 076-234-4050
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月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
2012年8月号(31号)を発行しました!
DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
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