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[drf:3793] Re: リポジトリで公開された論文の外部からの問い合わせについて



高橋様
なるほど、丁寧なご説明ありがとうございました。
しかし、そうなると、文献複写依頼に安易に応じてはまずいのではない
でしょうか?
ネット公開されて墨塗り部分に興味を持つ人はいっぱいいるでしょう。
知りたい人は複写依頼してくれれば見られますよ、では何のための公開
制限かわからなくなります。
フリーミアムで儲けようというなら話は別ですが。

   栗山 正光
   常磐大学人間科学部現代社会学科
   〒310-8585 水戸市見和1-430-1

(2013/07/11 11:54), Yasushi TAKAHASHI wrote:
> 栗山先生、ご無沙汰しています。
> 
>  そういった質問、意見が出るとは思っていました。
> 
>  研究者の方々のお話ではこうです。
> 
> 紙媒体のものは部数も配布先も限定されており、一般の目に触れる機会
> も少ないが、ネット公開となると、不特定多数かつ想定外の研究者以外
> の目に触れることが考えられる。文化人類学の特質性から、研究成果に
> は戸籍、門地、遺伝的特性など、まだ生存する人々に関する情報が記載
> されている論文もあることを考慮すると、野放図にオープンには出来な
> いと考える。(文言的におかしいようでしたら、それは私の責任です。)
> 
>  かといって、全くネット公表しないというのは、リポジトリ構築に関
> する民博としての全体的な方針、つまりどんどん登録して公開しましょ
> うというのに反するし、自分の研究成果も多くの研究者に読んでもらい
> たいし、というところで、じゃあ墨塗とか部分削除はどうですか、と。
> 
>  最近刊行されたものは、写真に写っている人たちから著者が事前に許
> 諾を得ていることが多く、問題は少ないのですが、遡及的に登録したも
> のでは、個人許諾を得ていないという写真もありますし、ネット公開を
> 想定していなかった図版もあったりします。そこで悩まれる方もおられ
> るようです。
> 
>  紙媒体では生じないと思えるトラブルが、ネット公開だと生じる率が
> 高くなるのではないか、という懸念かな、と思っています。
> 
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 2013年7月号(42号)を発行しました!

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