[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[drf:3443] Re: OA出版は購読モデル出版よりも安上がりか?(SCHOLCOMMより)



杉田様
私もなかなか理解できず、今一つ自信がないのですが、、、、

>  If it does NOT come from the author's own pocket, then there will be no
>  more incentive for authors to publish less than there has been for
academics
>  to ask libraries to keep subscriptions in place.

それ(APC)が著者自身のポケットから出るのでなければ、著者が論文を発表する
のを控えようというインセンティブにはならないだろう、これまで研究者が
図書館に予約購読を続けるよう頼むインセンティブがなかったのと同様に。

という意味ではないでしょうか?
no more 〜 than という構文で、publish lessとthanの間で切れるんじゃない
かと思うのです。

蛇足ですが、サンディ・サッチャー氏はプリンストン大学同窓会(?)のメール
アドレスを使っていますが、元ペンシルベニア州立大学出版局の人で、出版
人としての立場からの発言が多いですよね。

   栗山 正光
   常磐大学人間科学部現代社会学科
   〒310-8585 水戸市見和1-430-1

(2012/11/28 12:46), 杉田茂樹 wrote:
> 国際連携WG 杉田(小樽商大)です。
> 
>  SCHOLCOMMメーリングリスト
>  http://www.ala.org/acrl/issues/scholcomm/scholcommdiscussion
> 
> の、
> 
>  Will Open Access publishing be less expensive than subscription publishing?
>  (OA出版は購読モデル出版よりも安上がりか?)
> 
> というスレッドをななめ読みましたので、ご紹介します。
> 
> 
> 
> ・調査会社バーンスタインリサーチの研究員クラウディオ・アスペリ氏の予測
>  「全面的に(ゴールド)OAになれば、コストは購読型出版より10-12%低下する」
>  http://www.richardpoynder.co.uk/OAcosts.pdf
> 
> ・リチャード・ポインダーが↑これを紹介
>  http://bit.ly/TquCZz
> 
> ・「APCが安値競争市場がくるかどうかがカギ」ワグナー・ベン(バッファロー大学)
> 
> ・「別の経済的需要も発生する。例えば参照URL」フィリップ・デービス(コーネル大学)
>  Report claims improvements needed for article processing charges
>  http://open-access.org.uk/2012/11/27/report-claims-improvements-needed-in-payment-processes-of-article-processing-charges/
>  (UKOAIGのレポート。例えば、5-6000本の論文を生産する英国有力大学であれば、
>  1論文あたり、1時間程度のAPC支払いのハンドリング業務が必要となり、それは、
>  フルタイム職員1名以上の雇用需要に相当する。)
>  (訳者注:6000論文を250営業日で割ると1日24論文。これをこなすには職員3名が
>  必要だというわけですね)
> 
> ・「研究者が、雑誌の名声でなく、APC金額で雑誌を選ぶなんて本気で考えてるの?
>  上位誌=高APCに進むに決まってる。問題は誰がそのお金を払うかということ」
>  サンディ・サッチャー(プリンストン大学)
> 
> ・「(1)研究者は書いたものの95%は、*どこかで* 発表しているとのこと。(2)チャー
>  ルストン会議で知られたところによれば、PLoS ONEにリジェクトされた論文すら、
>  そのうち30%はどこか別の非OA誌で出版された。(3)非OA誌における論文数の膨張
>  のかなりの部分は学会発表物件であり、APCを払ってまで出そうとは思わないよう
>  な物件だ。→APCモデルオンリーになれば、たぶん、30%程度、いや26%程度か、
>  出版される論文は減少するだろう」エリック・ヘルマン
> 
> ・「それも、APCが研究者のポケットから出るかどうかにかかってる」サンディ・
>  サッチャー(プリンストン大学)
>  (訳者疑問:ここに次のような込み入った文章がでてきて、意味がつかめません。
>  どなたか教えて)
>  If it does NOT come from the author's own pocket, then there will be no
>  more incentive for authors to publish less than there has been for academics
>  to ask libraries to keep subscriptions in place.
> 
> ・「魔法の無限の財源なんてあるはずもないんだから現実的にはそれは無意味な
>  論点では?」エリック・ヘルマン
> 
> ・「たしかに。でもCOPEなどの努力はある」サンディ・サッチャー(プリンストン
>  大学)
> 
> 
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
 2012年11月号(34号)を発行しました!

DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/ 
─────★─────────────────────