--- Begin Message ---
- Date: Thu, 02 Aug 2012 13:52:57 +0900 (JST)
栗山さん、
> さて、そこです。
> どれだけ精巧な複製が作られようと、オリジナルは別物と考える人も多いのでは
> ないでしょうか?
なるほど、杉田茂樹さんのような方ですね。しかし、頒布された冊子(copy)は、コ
ピーであってオリジナルではありません。その図書館にとってオリジナルであっ
ても、学術成果としては、所詮(ある程度)大量複製されたコピーのうちのひと
つにすぎないわけです。大量複製は、多くの人に同時に見てもらうためのもの
ですが、時がたつと(いや、すぐに(?)所在が確認できるコピーが減るので、コ
ピーの希少性が発生するわけですが、コピーはコピーであって、オリジナルで
はありません。
> もともと博物館と図書館は明確に分かれていたわけではなく、今でもオリジナル
> を保存するという機能は図書館に残っているのではないかと思うのです。さらに
> 言えば、この機能を図書館から切り捨てると、図書館の魅力がなくなってしまう
> ようにも思います。
いずれにせよ、「写本」がなければ図書館も意味がなかったのだと思います。
写本の保存は、定義上、オリジナルの保存ではありませんので、博物館と図書
館とは本質的に違うのではないでしょうか。
> 高橋さんなどから見ると、とんでもない、かかわりたくない、ということになる
> かもしれませんが。
ほら、高橋さん、大変な話になってしまっではないですか。この責任は高橋さ
んですからね。
土屋
--- End Message ---