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[drf:3185] Re: ICTK2012(インドの図書館情報学国際会議)に参加してきました
- Date: Tue, 24 Jul 2012 00:51:22 +0900 (JST)
坂口さん、
> ただ一方で、1次・2次情報の電子化に伴い、図書館的には「無」の資料でも、
> ウェブ的に「有」の資料が多々出てきて、図書館(システムのベンダ)は、これらを
> も検索するべく、ERDB、目録、記事索引等を統合したディスカバリー・サーチが
> 出てきたのだと思います。
おっしゃるとおり。
> ERDBの網羅性は、結局ベンダのナレッジベースの網羅性にかかっており、ベンダが
> 把握していないウェブ的に「有」の資料を取りこぼし、GoogleやBingに負ける
> 可能性はあると思います。
それもまた、おっしゃるとおり。
> また一方で、図書館的にも、ウェブ的にも「無」の資料もあります。例えば、
> 本学リポジトリで公開している下記論文の「Minto」という雑誌は、CiNii Books、
> NDL-OPACで調べた限り、どこも所蔵していませんし、ウェブ上にも公開されて
> いません。これらは広く知られないという意味で「認知」的に「無」です。
> (これらがどれくらいあるかは把握できてません)
> http://hdl.handle.net/10086/18896
そして、そのとおりです。
> このような図書館的にも、ウェブ的にも「無」の資料が、電子化が遅れ、学協会誌
> 以外の雑誌の論文が多い人社系には少なからずあります。こういう資料を取り扱って
> いると、ERDBとGoogleやBingの差(図書館的な有無の差)より、「Minto」とGoogleや
> Bingの差(「認知」的な有無の差)の方が重要ではないか考えております。
> (要するに、人社系の資料はもっと電子化・可視化する必要があるということです)
その手のものが「少なからずあ」ることはそのとおりですが、所詮、全体を見
れば少数でしょう。タイトルはあっても、論文数としては少ないわけです。か
つ、
(要するに、人社系の資料はもっと電子化・可視化する必要があるということです)
というのはそのとおりなのですが、それはどう考えても「人社系の資料」を生
産する学者の問題であり、図書館が手伝ってやる必要なんて全然ないのです。
勝手にやらないで、その分野がなくなったとしても、図書館にはなんの責任も
ありません。図書館の方々がそこで、人文社会系資料のことを持ち出して議論
する理由も気持ちも理解できないのです。
土屋
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