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[drf:4320] オープンアクセスシンポジウム(神戸大学)



みなさま

 神戸大学の内島です。

 すでに各大学にお知らせはしていますが、来る10月13日、14日
の2日間にわたり、HORIZON2020によるオープンアクセス政策と
オープンサイエンスの国際的課題と題して、シンポジウムを開催し
ます。

 初日は、EU駐日代表部のウルガー博士、OpenAIREの技術アド
バイザーのDonatella Castilli氏、ミーニョ大学のEloy Rodrigues氏
による講演と、土屋大学評価・学位授与機構教授、佐藤翔同志社大
助教を交えたパネルを予定しています。

 2日目は、土屋教授、文部科学省の林氏、京都大学の引原館長、
千葉大の杉田課長、横浜国大及び京都大学の機関リポジトリ担当者
による講演と、日本大学の小山教授、ヨーロッパのお二人(Castilli氏、
Rodrigues氏)をまじえたパネルを予定しています。

 HORIZON2020は、EUROPE2020と呼ばれるEUの政策枠組み
の7つの基幹的プロジェクトの1つであるInnovation Unionを実施す
るための財政プロジェクトです。総額80億ユーロの規模を持ってい
ます。REA(Research Europe Area)と呼ばれる研究イニシャチブ
とも連携しています。

 H2020に先立つFP7では、OAがパイロットプロジェクトとして実施
されていました。ヨーロッパのOAポータルであるDRIVER(今はOpen
AIRE)もFP7の助成を受けていたものです。DRFが参加したCOAR
(Confederation of Open Access Repositories)も、FP7の助成に
よりDRIVERを実施してきた図書館コミュニティのメンバーによるもの
です。

 H2020ではOAは義務化され、新たにオープンデータパイロットプロ
ジェクトが実施されています。これを受けて、ヨーロッパ研究大学連合
(LIBER)では、Pasteur40AやFOSTER、そしてOpenAIRE2020など
の支援プログラムを実施しています。

 今回のシンポジウムでは、こうしたヨーロッパの研究助成とオープン
サイエンスの動向、それを支援する大学図書館界の活動について、
これらのプロジェクトを指揮している著名な方々をお呼びして、情報を
共有するとともに、日本の動向を俯瞰・議論し、かつ来日される方々
と日欧の状況について認識を共有することを目的としています。

 シンポの内容をあらわすキーワードは、EU科学技術計画(及び研究
助成)、オープンサイエンス、義務化、大学図書館(コミュニティ)かと思
います。

 ミーニョ大学のロドリゲス館長は世界でもっとも成功したOA義務化の
主導者であり、LIBERのOA支援プロジェクトの中心で活躍されている
方です。

 パネルの時間もふんだんにありますし、情報交換会もありますので、
講演外でもたくさんの情報がえられるのではと思います。学術会議に
委員会が設置され、オープンサイエンスが議論されている折でもあり
ます。皆様のエントリーをお待ちしています。

 詳しくはこちらをご覧下さい。
 http://lib.kobe-u.ac.jp/www/html/events/euoa.html 

  参考
  HORIZON2020
   http://ec.europa.eu/programmes/horizon2020/
    ERA
    http://ec.europa.eu/research/era/index_en.htm
  OpenAIRE
   https://www.openaire.eu/
   FOSTER
  https://www.fosteropenscience.eu/
   Pasteur40A
   http://www.pasteur4oa.eu/
  LIBER(ヨーロッパ研究図書館連合)
  http://libereurope.eu/
    


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