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[drf:338] DRF合同出張報告(1)
- Date: 22 Jan 2008 18:19:53 +0900
drfの皆様
金沢の内島です。
月曜日から、イギリスに来ています。DRF参加大学の北大、千葉大、筑波大
広島大、金沢大で共同出張でイギリスの大学とオランダを来訪する旅程です。
初日は、内島、尾崎(広島)、岩井(千葉)の3名は、UCL(University
College London)を来訪しました。
uclは、SHERPA Leafと呼ばれる共同リポジトリを運用するプロジェクトの
主管大学で、ロンドンの中心部(大英図書館のすぐ近く)に位置しています。
お会いしたのは、プロジェクトのMartin Moyleさんと、図書館長のPaul Ayris
さんのお二人です。マーチンさんとは、プロジェクトの運用の具体面について
約2時間にわたりお話を聞きました。詳細は、尾崎さんからご報告がある予定で
す。
ポールさんとは、イギリスのリポジトリ、UCLのオープンアクセスアドボカシー
などについて、約40分にわたりお話を聞きました。ポールさんは、JISCのイニシ
ャチブやイギリスの図書館コンソーシアムであるCURL、さらにSPARC EUROPEの
主要な団体・組織・運動の要職をこなす多忙な方です。2006年のOpenScholarship
2006のオーガナイザーのお一人で、わたしがこの会議に参加したことをお話する
と喜んでおられました。
SHERPA Leaf自体はjiscの助成によるinitiativeではなくて、UCLの副学長の
理解によって、UCLがロンドン市内の複数の大学にリポジトリの運営について
助成する’大学による自主的なイニシャチブ’です。ポールさんがキーパーソン
として副学長、図書館関係委員会にアドボカシーを実施し、このファンディング
を獲得したとのことです。ただし、プロジェクトの実質的な担当者はマーチン
さんの下で働くレベッカさんという女性のようです。(現在オーストラリアに
帰国中)。SHERPA Leafはことし中旬にはファンディングを終了し、会費制によ
るホスティングを続けるかどうか各機関に判断を任せるとのことでした。
ポールさんには私から、DRFのこと、NIIのこと、日本の論文数(が世界第二位
であること)のこと、海外連携による国内IR情報の広報活動の重要性について
説明し、来年度には、イギリスやヨーロッパのコミュニティと小会議や小ワーク
ショップを開催したい旨説明し、ご賛同の意見を得られました。
同日、北大の川村さんは、大英図書館で開催されたSHERPAのグループが中心
のRepository Support Group(RSP)のワークショップに参加されました。講師は
ノッチンガムのビルハバード氏、サウサンプトンのティムブロッディ氏で、講演
以外はディスカッションと課題解決の構成だったとのことです。
朝9時に全員で大英図書館に行ったのですが、9時半からの開催で、まだオーガナイザーが到着してお
らず、オーガナイザーか?と聞かれてしまいました。
以上簡単ですが、イギリスからの速報でした。詳しい報告は、尾崎さん、川村
さんからいづれある予定です。
なお、この後は、ノッティンガム(Sherpa)、リーズ(白バラコンソーシアム)
バース大学(ukoln)、サウサンプトン大学、アムステルダム大学を訪問する予定
です。時間が許す限り、ご報告をする予定でおります。