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[drf:2021] Re: ログに関する質問



内島です。

 金沢大を登録したときには、ROARのインターフェースにCelestialという表記が
あり、これがデータのアップデートに使われていました。本学はこのクローラー
がアクティブにならず、ブロッディに催促したことがありました。今も使ってい
るんでしょうかね。

 そういう目で見てみると、ノッチンガム大学のOpenDOARは、データ数の更新が
ないようです。メタデータの検索はGoogleを使っているようで、そのためか、
OAIsterより(分野によっては)OA文献へのヒット率が高いとの報告もあります。

>Celestialはサザンプトン大学のTim Brody先生が作成・運用されている、
>OAIに準拠したリポジトリからデータを収集するツールのようです。
>基本的に、User AgentがCelestialならば
>機械的アクセスと考えて良いだろうと思います。

 皆様、ROAR、OpenDOARに登録しましょう。IRの意義は視認性の向上であって
隠すものではありません。使われれば使われるほど、コンテンツのオンライン
化(=OA化)の意義とコンテンツの蓄積コストの単価は下がり、IRのコストパ
フォーマンスが上がります。

 ちなみに、イギリスのJISC(合同情報システム委員会)による昨年終了した
JISC Repository and Preservation Programeで、リポジトリを使ったOA化のコ
スト面での効果を委託調査したのがHoughton reportです。興味深いレポートで
この11月に開催されるSPARAC DR Meetingでも、このレポートのシミュレーション
をIRのコストパフォーマンス指標として適用するスペシャルワークショップが併設
されるようです。アルマスワンは、このレポートの手法をイギリスの4大学に適用
して実証してもいます。
 
 もちろん、この場合、集めて公開したデータは使われないとIRの負担コストは全
く下がりません。ROAR,OpenDOAR,OAIster, JAIRO全ては、視認性を高めて、IRによ
る学術情報流通コストを下げるためと言えば言えるものかと思います。

 Houghton Report:
  http://www.jisc.ac.uk/publications/reports/2009/economicpublishingmodelsfinalreport.aspx
  SPARC DR Meeting 2010 
   http://www.arl.org/sparc/meetings/dr10/drprogram/index.shtml
 Alma Awanのレポート
  http://ie-repository.jisc.ac.uk/442/

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