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[drf:2869] 訳してみました: デジタルリポジトリ連合(日本)訪問記
- Date: Wed, 25 Jan 2012 17:43:00 +0900
みなさま、
旭川医大 鈴木です。
先週、英国のRSP(リポジトリサポートプロジェクト)のウィッカムさんと
DRFのWGメンバーで、IRの研修事業やイベントについて情報交換を
しました。さっそくその模様が詳しくRSPのブログに掲載されています!
ので、紹介します!
(ジャッキーさんはすごくいい方でした。RSPから真似したいところも
いっぱいありました。それについてはまたどこかで。
http://rspproject.wordpress.com/2012/01/24/a-visit-to-the-digital-repository-federation-in-japan/
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デジタルリポジトリ連合(日本)訪問記
2012年1月24日 ジャッキー ウィッカム
先週、私は、デジタルリポジトリ連合(DRF)に招かれ、日本の北、
札幌市にある北海道大学にいました。DRFは機関リポジトリを構築
した大学及び研究機関の連合です。彼らと会い、RSPとDRFの
取組みについて情報交換をしました。日本のデジタルリポジトリ界の
皆さんと関係を築くことができ、また大変歓待を受け、素晴らしい
機会となりました。DRFと北海道大学の皆さん、親切なもてなし
ありがとうございました。
ミーティングでは我々の活動をプレゼンテーションしました。特に、
リポジトリスタッフのためにRSPが開催したイベントを紹介しました。
私は、リポジトリの取り組み、また、抱える課題において、日本と
英国2つの国がすごく近いことに感動しました!
日本でも英国でも、リポジトリに投稿することを著者に説得することが
大きな問題で、DRFでもRSPでもアドボカシ活動の支援やトレーニ
ングを研修で行っていました。また、日本でも図書館員が著者の
代理投稿をしているようです。
あ、最初に、ちょっとDRFについて。DRFは現在参加館が127で
参加料は無料。こちらのUKCoRR(英国学術リポジトリ委員会)に
似ていると思うかもしれません。国立情報学研究所から、研修を行う
資金の助成を受けています。彼らは日本全国で図書館員向けの
イベントを開催し、国際会議を2度開催していました。日本の図書
館員のキャリアパスは英国とは違い、そのことが研修やイベント等
の形を英国とはまた違ったものにしていました。日本では、管理職
になる前に図書館経験を積むために、若手図書館員はローテー
ションで異動します。つまり、コンスタントに新しくリポジトリ担当の
スタッフがいるわけで、そのためDRFはリポジトリ管理の基礎的な
ワークショップを続けています。(オープンアクセスと学術コミュニケー
ションといったより広い側面の中堅者向けイベントも開催していますが)。
英国では、リポジトリスタッフは長きにわたりそのポストにとどまります
ので、RSPでは、初心者向けと同様に経験者向けプログラムを開発し、
両者向けのイベントを仕立てています。
我々が開催したイベントについていくつか詳しく話し、「アドボカシの
ためのコミュニケーションスキル」WSのような例を情報共有しました
(詳しくは私の発表スライド&ノートを見てください※)。
※http://www.rsp.ac.uk/help/publications/#presentations
DRFは研修で面白いテクニックを使っていることも発見しました。
英国で使うために研究中です。彼らは「ハッピー・機関リポジトリライフ」
というボードゲームを開発していました。英訳したいと思っています。
もう1つは「寸劇」で、学術コミュニケーションの現在について、北海道
大学の教授会では聴衆に参加してもらって上演したそうです。
DRFはこういった活動を「ひたひた:日本におけるOAアドボカシ」に
まとめています。本当によいレポートです、ぜひ読んでください。※※
※※http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?plugin=attach&refer=Digital%20Repository%20Federation%20%28in%20English%29&openfile=hitahita2011.pdf
会合の後、典型的な日本料理と飲み物のある地元のレストランに
席を移しました。美味しかった!日本料理は初めてだったんですが、
はまっちゃいました。ちょっと怖れていたお刺身も良かったし、たくさん
用意されてどれも美味しかったです。大量の地元サッポロビールと
お酒も流し込み、これもまた美味しかったです。
日本と英国のリポジトリコミュニティは多くの共通点があり、この関係を
深め発展させるアイデアを話し合いました。お互いから有益に多くを
学ぶことができるよう、情報と経験を共有することを要点とした覚書を
取り交わしたいということになりました。
個人的にも、日本を訪れて素晴らしい国だと思いました。一番印象的
だったことは、日本の人々の親切と礼儀正しさです。札幌駅に着いた時、
夜遅く、ひどい時差ぼけだったんですが、若い女性に地図を見せて
ホテルへの道順を尋ねました。彼女は全然英語が話せないからと
言って私をホテルまでずっと案内してくれたんです。彼女の親切には
何とお礼を言っていいか分かりません。
そしてこのエピソードは始まりにすぎませんでした。
札幌は素敵な街で、1年の中でも今の時期は雪で覆われ、写真を
見ていただければ分かると思いますが、絵のように美しい山に取り
囲まれていました。
ほかに、私が気に入ったのは、電車の中で携帯電話でしゃべる人が
いないこと、ごみがなく街がきれいなこと、雪、美味しい食べ物、
落ち着いていて安全なこと、組織されきちっとした交通システム、
そしてトイレのシートが暖められていること!
改めて、お世話になったことに感謝します。また近いうちにお会い
できることを願っています。
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鈴木雅子 <msuz @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
旭川医科大学教務部図書館情報課
TEL:0166-68-2221 FAX:0166-68-2229
AMCoR http://amcor.asahikawa-med.ac.jp/
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月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
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