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[drf:4375] 機関リポジトリと研究データ保管先



千葉大 杉田です。

SCHOLCOMMというメーリングリスト( http://lists.ala.org/sympa/info/scholcomm )
の、

  Question on Institutional Repositories and Storing Research Data

という話題です。お題は、研究データリポジトリを、(論文向けのいわゆる)機関リ
ポジトリと別に立てていますか? というもの。


■ノーステキサス大学
 分けている。やってることはほとんど同じ(違う点としては、論文はOCR処理等の
加工をするが、データは生のまま)。分けたのは、研究者は、論文公開と研究データ
公開について、ずいぶん違う感じ方・考え方をするだろうから。研究データ公開のほ
うが研究者は納得しやすいだろうと自分は考える。

■ケンブリッジ大学
 ひとつ。しかし、Open Access ServiceとResearch Data Facilityと称している。
つまり、中身はひとつだが顔は別。

■コロンビア大学
 ひとつ。統一ブランドであることでサービスの性質を表明。しかし論文と研究デー
タは、管理上の要件が異なり、フレキシビリティが鍵。Scholarly Communication
ProgramとResearch Data Management Programを独立に走らせている。

■コロラドデンバー大学
 研究データ管理にはMendeleyを使えばよい。機関リポジトリは時代遅れ。

■ワルシャワ大学
 ふたつ。バックエンドも看板も別。研究データ管理はパイロット段階だから。ま
た、どちらも、ポーランド国内の、リポジトリを持たない研究者のための共用サー
ビスとしての側面もあり、それぞれ異なる利用者層がありそうだから。

■ミシガン大学
 論文をDSpaceで、研究データをHydra/Fedoraでやっている。長期的には、Hydra/
Fedoraのほうへ統合を考えている。ブランドは論文リポジトリのほうを踏襲予定。
統合までに、研究データがファーストクラスな資料と見られるようになり、論文と
研究データとの間の人工的な概念的壁が取り払われてほしい。


コロラドデンバー大学の回答に対してはさまざまにコメントがつき、別の議論とし
て盛り上がってました。

-- 
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxx>
千葉大学附属図書館利用支援企画課長
電話番号:043-290-2242,ファクシミリ:043-290-2255
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