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[drf:1729] Re: [*****SPAM5.5*****] Re: 許可料金、USD300也
- Date: Sun, 25 Apr 2010 23:35:28 +0900 (JST)
高橋さん、
> えぇっ、払えばいんですか、払っちゃうんですか、
> そうなんだ、それでいいんだ、なるほど契約か、
> そんな風に考えなかったですね、うーん、
> で、実際払ったとこってありますか?
まさか。払わないで登録すべきものがたくさんあるので、あえて払ってまでやっ
てはいないというのが実情でしょう。つまり、「払うべきか」か「払ってはい
けないか」でなく、「払えるか否か」という問題にすぎません。なぜ登録され
ていないのかと聞かれたら、お金なんか払うべきではないからということでは
なく、払う金がないからということでよいのではないでしょうか。とくに、あ
えて偏見をもって申し上げるならば、関東より関西では自然な考え方では?
そういう金を要求する学会は極悪非道なのかということですが、それほど極悪
非道というわけではなく、そういうビジネスモデルの学会だということです。
それで、コミュニティが支持しているのですから、まあ、まわりでとやかく言
うことではないでしょう。もちろん図書館には評判が悪いでしょうが、大事な
雑誌を出していれば、購読するありませんし、そんなこといえば、極悪非道な
出版者の出す雑誌だって買っているわけですし。
ただし、「著者のセルフアーカイブ」として著者からの意向を伝えた場合と、
図書館の事業として伝えた場合とでは対応が違うかもしれません。前回のメー
ルですと、学会側が機関リポジトリの展開をわかっていないというようなこと
でしたが、まあ、わかっていないのがまだ普通ですから、いろいろ問い合わせ
て、文句をつけていけばそのうち変わるのではないでしょうか。こちらはこち
らとしての主張を言っておけばいいし、「そういう学会は早晩潰れるのだ」と
脅すくらいは許容されるのではないでしょうか。それに関係して、「著者最終
版」と「出版者版」との区別とを教えてあげるということも可能だと思います
(あまり意味がないかもしれませんが)。まあ、著者版を買うということは、オー
プンアクセスのためにかかる経費の一部とも考えられます(Springerの
OpenChoice等は要するに、そういうものだと思えばよいわけです)。また、抜刷
の時代についても、最初の(たとえば)20部までは無料だけど、あとは、著者が
金を出して買って配っていたわけですから、その分(財布は違うけど)だと思っ
てもいいし、そういうことで、著者に支払いを求めてもよいのではないでしょ
うか。後者の場合は、著者は怒るかもしれませんが、図書館を怒るのは筋違い
ですから、学会をお怒りになるように誘導するという方法もあるのではないで
しょうか。
というわけで、たとえば、ミシガン大学などは、エルゼビアに金を払って、自
大学著者の論文を買い取って、オープンアクセスにしたはずです。まあ、そう
いうやり方もあるということです。
土屋
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