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[drf:2953] Re: 公共利用か研究利用か
- Date: Sun, 1 Apr 2012 18:13:30 +0900 (JST)
杉田様、皆様
これはスチーブン・ハーナッドが、最近のアメリカの
公的資金による助成研究のOA義務化に関する立法の
動き(RWAは義務化禁止、FRPAAは義務化拡大と正反対
なわけですが)を受けて論陣を張っているものですね。
各研究機関におけるセルフアーカイビングの義務化が
100%OA実現の近道、という従来からの主張の繰り返し
に過ぎない、というと叱られるでしょうか?
GOALメーリングリストでは、OAは研究者向けという点
に反発が出て、それに対してハーナッドは研究者と
いうのは研究機関に所属する者ばかりではなく、広い
意味での研究者であるといった回答をしていますね。
栗山 正光
常磐大学人間科学部
--- "杉田茂樹" <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> ---
>国際連携WG 杉田です。
>
>土屋先生から紹介いただきました。
>
>Why "Public Access" vs. "Research Access" Matters
>http://openaccess.eprints.org/index.php?/archives/879-Why-Public-Access-vs.-Research-Access-Matters.html
>
><大意>
>・公共利用(パブリックアクセス)は、研究利用(リサーチアクセス)を結果的に含む。
>・パブリックアクセス論、すなわち、公的資金が投入された学術研究は納税者に還元さ
> れるべきである、という理屈は、まさに正論で、オープンアクセス推進のための強力
> な論拠となる。
>・しかし、
> ・世の学術研究のすべてに公的資金が注入されているわけではない。
> ・また、健康科学など一部の分野を除き、通常、学術研究のほとんどは公衆の関心と
> は無縁である。
>・したがって、大学、研究機関にとって、パブリックアクセス論は、オープンアクセス
> への誘因とはなりがたい。
>・それよりも、リサーチアクセスこそが原点たるべき。経済的要因等によって学術誌利
> 用不全に陥っている研究者にも自著を届けること、それによって研究成果の影響力を
> 最大化すること。
>・ここが重要なポイント。
>・しかし、ここ20年、ネットの発達によって発信が容易になったにもかかわらず、75%
> 以上の研究者はそれに着手していない。
>・ゆえに、方針を打ち立て、制度化することが必要。
>・パブリックアクセスは、機関オープンアクセス方針が実装されれば、その付加価値と
> して得られる副次的な効果である(にすぎない)。
>
>--
>杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
>小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
>電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
>http://www.facebook.com/OtaruUniversityofCommerceLibrary
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