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[drf:1746] Re: 第4期科学技術基本計画の素案にOA、IR



皆様

農林水産研究情報総合センターの林です。

「知的財産推進計画2010骨子」http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/2010kossi.pdf
においても「5.詳細施策」にオープンアクセスの確保が記述されています。

III.知的財産の産業横断的な強化策
(項番17)
具体的な取組:公的資金による研究成果のオープンアクセス確保(短期)
概要        :公的資金による研究成果(論文及び科学データ)について、
              原則としてオープンアクセスを確保する。
担当府省    :文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省
(注:各省庁で具体的な施策の提出などの作業が始まっています。)

また、サイエンスポータルでの総合科学技術会議の件ですが、この話は
JSTに限らず理化学研究所の議論の中でも取り上げられており、例えば、

	問:xxx研究所がこの研究を実施する、という方針はどこで決めているのか。
	    自分たち(含む所管省庁)で勝手に行っているのではないか。
	答:総合科学技術会議の決定に従っている。

という質疑応答が散見されました。
このため、矛先が総合科学技術会議に向いてしまったのではないかと。

  ・理化学研究所事業仕分け取りまとめコメント(抜粋)
    http://www.shiwake.go.jp/data/shiwake/result/B-6.pdf
    もちろん政治側としての責任も十分感じているが、国の科学技術に対する戦略性
    の欠如が問題点の1つとしてある。国の総合科学技術会議が機能していないとの
    指摘もあったが、大元のところでの戦略性の制定がうまく機能していないのでは
    ないか。

  ・科学技術振興機構事業仕分け取りまとめコメント(競争的資金)(抜粋)
    http://www.shiwake.go.jp/data/shiwake/result/B-9.pdf
    (前略)国が戦略性をもっていない、それが十分に省を通じて独法に下りてきてい
    ない、総合科学技術会議と文科省と独法との関係が全く整理されていない。さら
    に言えば、総合科学技術会議自体が機能を果たしていないというのが共通の問題
    点であり、それがクリアされていないため、独法の運営自体が国の戦略性とのリ
    ンクが乏しくなっているようにみえる。(中略)総合科学技術会議自体から抜本
    的に見直すことから考えないと物事は始まらない。結論として、総合科学技術会
    議のあり方を中心に科学技術政策を抜本的見直し、としたい。

個人的には、総合科学技術会議は実質的な予算査定権を持っているので影響力は小さ
くはないと思うのですが。

あとは、科学技術振興機構のうち
(2)科学技術情報流通促進事業(電子情報発信・流通促進事業)(=J-STAGE)
(3)科学技術情報流通促進事業(科学技術文献情報提供事業)(=J-Dream)
の議論で、「他機関との一元化」が評価者のコメントとして多く見受けられました。
 http://www.shiwake.go.jp/data/shiwake/result/B-10.pdf

	・科学技術のデータベースは国の戦略として一元化するべき。
	・事業を統合してデータベースの一元化(電子化)を進める
	・データ情報は、様々な主体が実施したものを一元的に利用できるように
	  する必要がある。そのためには、フォーマットを統一し、相互閲覧を可能
	  とすべき。そうすればデジタル化の実施自体は民間で十分に行うことがで
	  きる。
	・データベース化事業を行っている国立情報学研究所、国会図書館と統一し
          てもよいが、基本的には民間でも実施可能な事業
	・国又は国会図書館が広く競争入札で実施主体を選定し、委託すれば足りる。
	・国立国会図書館等との業務の見直しを図る。
	・他の機関と合同で一元化して実施すべき事業。

この当たりの影響も気になっています。

引用ばかりで恐縮ですが、ご参考まで。

On Wed, 28 Apr 2010 09:46:54 +0900
uchijima hideki <uchijima @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> 皆様
> 
>  金沢大の内島です。
> 
>  以下のニュースが内閣府内の総合科学技術会議のHP上にある「サイエンスポータル」というサイト
> にニュースとして流されていました。下記の杉田さん引用の「基本方針(素案)」はこの会議による
> ものです。興味深いニュースに水を差すようですが、学術(情報)関係の政策がどのように推移する
> かまだまだ見守る必要がありあそうですね。
> 
> 以下ニュースから引用
> 
>  「行政刷新会議は26日、研究開発関連の独立行政法人に対する事業仕分け第2彈を行い、「総合科学
> 技術会議のあり方を中心に科学技術政策を抜本的見直し」という厳しい評価結果を出した」
> 
>   http://scienceportal.jp/news/daily/1004/1004271.html(上記のソース)
> 
> >「科学技術基本政策策定の基本方針(素案)」に、公的資金による研究成果のオー
> >プンアクセス化や,機関リポジトリの充実について言及があるということを教えて
> >いただきました。
> >http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/seisaku/haihu07/haihu-si07.html
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