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[drf:1598] Re: 国立国会図書館によるインターネット資料の収集について



磯野さん、

> 1.
> DSpace等を基準にすると、XooNIpsのログの詳細は形式が微妙に
> 異なる。(よって普通でないという判断)

「普通」という言葉にはあまりこだわらないでください。

> 2.
> ROATというものはAwstatsの仕様により、XooNIpsのログの詳細は
> 判断できない。(DSpace等は多数派なので問題ない)
> 
> 2項目がROATの意見・解釈、としますと、

今日の議論は、「ROATの」意見・解釈ではなく、あくまで土屋個人のものです。
本題は、あくまで機関リポジトリのコンテンツの自動収集についてです。

> ROATは、リポジトリのログ分析における「標準的なものを作っている」、
> という方針であれば、XooNIpsのログに対応したものに変更をお願い
> したい。(多数派にだけ対応しているのは標準とは言えない?)ので、
> XooNIpsログにも対応が必要なのではないか?、ユーザーも増えている
> ので是非対応を・・・。

ROATは、「標準的なものを作っている」のではありません。「標準化」を目指
しているところです。本当の標準化は、ISOとかIECでやっているように、ある
いは、RFCのように、もうすこし抽象的なアプローチをして、各システムにお
いて実現されるべき制約を記述するという作業になるはずです。しかし、これ
までの経験から、そういうアプローチをとっていると、なかなかまとまらない
ので、ともかく、できるだけ多くの機関リポジトリが共通利用できるようなシ
ステムを作ってみて、それを改良しながら、備えるべき要件を確定していこう
というアプローチをとりました。そのことによって、ZooNIpsのようなものへ
の対応が案外難しいということがわかったわけです。AWStatsは、機関リポジ
トリに特化したものではなく、あくまで、出発点として利用したオープンソー
スですので、AWStatsの現在の仕様が絶対ではありません。この蓄積が十分に
なれば、おそらく、スクラッチから機関リポジトリが吐くべきログの規格を書
き、その処理が備えるべき要件を書き、その実装例を提示するということにな
るのだと思いますが、まだそこまでいっていません。

ROATの現プロジェクトは、あと2週間の命なので、これからどうやって対応して
いくのかを、国際的観点から、日本の機関リポジトリコミュニティとして考え
るべきタイミングでもあります。そのこともあり、ROATの報告書では、イギリ
ス、フランス、ドイツなどにおける調査も含まれることになるでしょう。とい
うわけで、現段階でROATに対して要望していただいても、ほとんど反映するこ
とは不可能だと思います。先週のDRF6@札幌で、次期DRFも成立してようですの
で、そこで議論をするのか、それとも、NIIのCSI第3期においてなんらかの対
応をするのかなどを決める時期ではないかと思います。そして、ROAT的事業が
なんらかの形で実施されるときには、XooNIpsのユーザとして磯野さんにもな
んらかの形でご参画いただくことになるのではないでしょうか。

> 逆に、今のROATのログ分析が世界標準でXooNIpsだけが変わってるんだ、
> というご意見なら、XooNIpsのダウンロードURLを変更することも考慮
> しないといけないかとは思いますが、ダウンロードURLに世界標準って
> あるんですかね??。私はわかりません。

まあ、安定したコンテンツ参照の方式としては、GETメソッドのための問い合
わせ文字列を残すよりは、ブログ用語で言えばPermalinkということになるの
でしょうが、なんらかの固定的、永続的なURIのほうが自然ではあるというの
が、ぼく自身の印象です。

土屋

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