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[drf:3097] Re: アーキビストとライブラリアン
- Date: Mon, 25 Jun 2012 18:39:31 +0900
> 杉田@小樽商大さん、うどん食ってる場合じゃないよ。
わわわわ、小樽商大 杉田です。美味しかったです。
>> アーカイブなんて、ちぎった紙に書いたメモ書きも、何かを包んでい
>> た新聞紙も、紐で縛ってあればその紐も、そして紐の縛り方にも意味
>> があるかもしれないから、なんでもかんでも記録せんといかん、そん
>> なものだと私は理解してます。
はい、私もそのような理解です。
大学沿革に関する史資料の整理にちょっとだけ触れる機会があり、たい
へん異文化に感じました。どのぐらい異文化かというと、
(2012/06/25 13:04), Syun Tutiya wrote:>
> おっしゃる通りですが、図書館側からみたら、電子化によって不要になった人
> 員(たとえば、雑誌の受入とか)の行き先としては、_比_較_的_悪くないのでは
これに素直にうなずくことができないぐらい異文化。
> 「MLA連携」って、懐疑的なんですが私。美辞麗句チックで、耳にも
> 心地よいし、なんか古きを集めて新しき創造をみたいなとこが、スク
> ラッチ&ビルド的で格好も良い施策ですが、どこまで本気なんでしょ
M:一点物
L:大量印刷・複製・流通品
A:一点物
という差異はきわめて根本的な差異であると感じます。
(その点、サーバにオリジナルがひとつあればよい、電子ファイル時代に
あっては、LでなくR(epository)のほうが、MやAに近しいのかな)
元々のセミナーでは、
> 「記録・研究成果の公開」では『大震災に関連する記録の収集と整理、
> 記録後、研究成果報告等の作成の推進とウェブサイト・機関リポジトリ
> での公開』が、
ここに大きな違和感を感じましたが、
大震災に関連する記録→ウェブサイトでの公開
研究成果報告等→機関リポジトリでの公開
という仕分けか、と納得することにしました。
(2012/06/25 16:18), Yasushi TAKAHASHI wrote:
> おお、やはり大御所お二人からコメントが付きましたね、ありがたい
> ことですが、これで、他の人はコメントするのを臆するのではないか
> と心配してしまう私(笑)
>
> いや、そんなこともなくコメントを頂きました、ありがとうございま
> す、土屋@山形大さん。
>
> この際ですから、DRFのMLの趣旨とは若干違うかもしれませんが、リポ
> がちょっとでも絡むのであれば、便乗だろうがなんだろうが、多少ず
> れても構わないと私は考えていますので、気にせず書き込んでご意見
> やら疑問なりをお願いします。(と、管理者でもなんでもないのに宣
> 言する、ごめんね<(_ _)>)
>
> アーカイブというと「古文書」と考えるのは図書館員として当然のこ
> とかと思いますが、実態は違います。もっと大変なものです。古文書
> なんて赤子の手を捻るがごときの代物です。もちろん、捻りませんし
> 捻ったこともありませんが、しち面倒臭いもんです。
>
> 具体的には、
>
> 神戸大学さんの震災文庫(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/)を見
> てください。
>
> こういう、ややこしいもんがアーカイブの実態です。図書じゃ扱わな
> いのが常識のもんが山盛りあります。扱いにくいものが腐るほどあり
> ます。ここで見られるのは、神戸大学さんが集められた、集まってき
> た資料の一部だと聞いています。ですから、こんな程度かと思わない
> ように。ですよね?
>
> アーカイブなんて、ちぎった紙に書いたメモ書きも、何かを包んでい
> た新聞紙も、紐で縛ってあればその紐も、そして紐の縛り方にも意味
> があるかもしれないから、なんでもかんでも記録せんといかん、そん
> なものだと私は理解してます。
>
> 実際、民博のアーカイブでは、箱の中から干からびたゴキブリの卵が
> 出て来て、これは記録して残すべきものかどうか、議論になったこと
> すらあります。
>
> そんなん、知識も無ければ訓練もされていない一介のライブラリアン
> には信じられない世界です。
>
>
> さて、土屋先生のは正論ですし、栗山先生のは実論(そんな単語があ
> るのか)といったところでしょうか。
>
> でもって、こんなんをやれと、なんも知らんのにやれと。まず頭の切
> り替えから初めて、司書的なことは忘れて、やりなはれと。
>
> 電子化によって不要になった人員(たとえば、雑誌の受入とか)の行き
> 先としてはいいんじゃないのか、と。
>
> 不要になった人員が残っていればいいけど、たいていの大学図書館で
> は、非常勤職員がそういう「不要になった人員」です。人員削減でい
> なくなってるし、アーカイブのなんたるか、知識もないし、整理につ
> いて教えられる要員もいないのが実情かと。
>
> それでやれと。あっちこっちで好き勝手に整理されたアーカイブが構
> 築されるのって、百花繚乱となればいいけれど、乱暴狼藉になりそう
> な気がする。
>
> 「MLA連携」って、懐疑的なんですが私。美辞麗句チックで、耳にも
> 心地よいし、なんか古きを集めて新しき創造をみたいなとこが、スク
> ラッチ&ビルド的で格好も良い施策ですが、どこまで本気なんでしょ
> う。どう進んでいるのですか、私には見えていないのですが。
>
> 図書館の現場で30年以上働いてきた、叩き上げで潰しの利かない人間
> としては、掃いて捨てるほど有資格者がいる図書館司書と、それに準
> ずるぐらい存在するけど就職口はほとんどない学芸員になれる人と、
> 日本語で適切な訳もなく認知もされていないアーキビストが仲良く仕
> 事する図なんて、どう首をひねっても浮かばないです。
>
> これが公共図書館となったらなおのこと...あ、大学図書館が「期
> 待」されているので、公共図書館なんて相手にされてないんだったな、
> うん。それと、国大図協のマネセミで取り上げられたのだから、「国
> 立大学法人の図書館」が対象ですね。公立私立大学も対象外ですね。
>
> ただ、これに近いことを梅棹忠夫さんは、ずっと昔から考えておられ
> たようで、
>
> 『博物館は、通例はもの、すなわち実物あるいは標本類をあつめると
> ころと理解されております。しかし、博物館があつめるのは、ものだ
> けではなりません、ものにまつわる、あるいはものに直接関係のない、
> さまざまな情報こそは、博物館のもっとも重要な収集の対象でありま
> す。その意味では、博物館の「物」という字は誤解をまねきやすいの
> で、むしろ、博情報館、あるいはちぢめて博情館といったほうがよい
> のではないかという意見もあるぐらいです。』
> (梅棹忠夫『メディアとしての博物館』平凡社 (1987/11))
>
> なんてことをおっしゃってます。
>
> そのおかけで、みんぱく図書室は、勤務されたことがある人ならよく
> ご存じのように、図書館員にとっては悪夢(あ〜あ、書いちゃったよ
> (^_^;))の館です。
>
> えっと、結局何が書きたかったのだ私は\(゜ロ\)(/ロ゜)/
>
>
>
> 杉田@小樽商大さん、うどん食ってる場合じゃないよ。
>
--
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
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