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[drf:3631] Re: D論のPDFのセキュリティ



** On Thu, 18 Apr 2013 13:20:32 +0900
** TSUCHIDE, Ikuko <tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> writes:

> NDLが行う博論本文自動収集に関してだけではなく,今後の長期保存,
> 媒体変換やデータマイニングなどを考えると,素のセキュリティなしPDF
> が望ましいと考えられる.

何度も説明してきたつもりですが、理解されていないようなので再度説明しま
す。PDFのセキュリティにかけるパスワードは、パスワードをかけたつもりでも
かけていないのと同じなのです。PDFの長期保存や媒体変換やデータマイニング
を本当で考えている人にとっては、PDFにセキュリティがかかっていないのとほ
ぼ等価にみえるでしょう。

なので、セキュリティをかけれることで安心してコンテンツを提供してくれる
人が増えるならば、そっちの方がよっぽど建設的だとも思えませんか?、
というのが私が言ってきたことです。何かあった際のIR側のapologizeにも使え
るかもしれません。それは後述するとして…、

本気で長期保存を考えたり、本気でコンテンツの真正性を保証したり、本気で
データマイニングを考えるならば、PDFにパスワードをかけるかけないとは違
う次元で、もっとやらなければならないことがあると思います。

> 本文が剽窃されてあちこちで編集されたとしても,「オリジナルはその機関
> の公式サーバであるリポジトリに入っているもの」としか言いようがないし,

悪意のあるユーザが、安易に編集可能なPDFを入手して、改ざんして公開して、
コンテンツを提供する機関や研究者が困ったことになったとします。これに対
する図書館員やIRができる適切な事前処置や機能は何だったでしょうか?
ユーザがそうした悪意あるコンテンツに誘導されないために、図書館員はユー
ザに対してどういう働きかけをしてきたでしょうか? とか、

機関におけるIRの位置づけだけではなくて、IRが大切になるなら大切になる分、
それに基づいてやらなければならないことや、考えなければならないことがた
くさん出てくると思います。こういうのを改めて考えるよい機会になればよい
と思います。JCに参加機関も増えてきて喜んでいるのですが、先行大学の皆さ
んとはまだ知識や準備にギャップがありそうです。そういうのも含めて、底上
げができればなぁと思います。
-- 
Kazu
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