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[drf:667] 医学系雑誌の電子化
- Date: Thu, 11 Sep 2008 14:51:50 +0900
drf-MLのみなさま
いつもお世話になっております
大阪大学の土出と申します。
阪大では学位論文収集に力を入れてきましたが,今年度からようやく
紀要を増やしていっているところです。
先日,歯学部の紀要「歯学雑誌」をターゲットに,編集委員の先生と
お話をしたところ,以下のような質問を受けました。
1. 昔は今と違って患者さんのプライバシーへの配慮がされておらず,
論文記事に,個人の特定できるような「顔写真」がそのまま掲載されて
いるものも多い。これらの対応をどうすべきか。
2. 当時国内(関西)で行われた治療法が情報入手の少なさから来たもので
あった場合,いまその論文をWeb公開すると,「当時のより進んだ海外の治療法」と
比較できてしまう。
そのような場合に「なぜこの治療法が選択されたのか」というクレーム・批判
(つきつめれば提訴)の対象となることはないか。
もちろん,これらに対して最終的に判断いただくのは編集委員会の方になりますが
その判断根拠になるような,これまでの事例や通例等があれば知りたい,とのことです。
医療行為に関わるこれらの問題は,医学系雑誌の電子化につきものだと思われます。
医学系の雑誌を電子化(し,リポジトリに搭載)されたご経験のある
大学さまにお訪ねいたします。
電子化の際に,上記のような問題が編集部の方から出ましたでしょうか。
それに対して,どのような方針で決着しましたか。
また図書館として,何らかの提案をなさいましたか。
ちなみに当「歯学雑誌」は1956年創刊で電子化は全くされていません。
学部内でたびたび課題には挙がっていたようです。
過去号を確認しましたら,確かに(口腔外科も含むので)顔写真が結構出ていました。
何はさておいて顔写真は肖像権問題があるので,全部隠して電子化ということになる
だろう,とお話ししています。
お知恵を拝借できれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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土出郁子 (TSUCHIDE Ikuko)
大阪大学附属図書館
学術情報整備室 (電子コンテンツ担当)
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