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[drf:912] UPKIシンポジウム




重複して受け取られる方、ご容赦ください。

皆様
以前、土屋先生からご紹介いただいたUPKIシンポジウム2009に行ってきました。
http://www.nii.ac.jp/csi/upki/sympo2009/index.html

午後の部の最初の講演はビッグローブの社長さんで、プロバイダの立場から
インターネット事業を取り巻く厳しい環境を語るというものでした。
・インターネット広告ではヤフーばかりが儲けている。
・定額制が日本の事業者の収益を悪化させている。ほんの一部の利用者が
動画などガンガン流してトラフィックを増大させているため、設備を増強しなけ
ればならない。受益者負担を考えるべきだ。
・アドレス枯渇に対応するためのIPv6への移行がプロバイダには大きな負担。
・次世代ネットワークではプロバイダが中抜きされる恐れがある。
・情報通信関係はタダ文化が横行している。産業基盤としての価値復権を!
・行き過ぎた個人情報保護法は、某氏いわく現代版「生類憐れみの令」。
など、本音に近いところが出ていて面白かったです。

本題のShibbolethを使ったサービスの話では、阿蘇品さんが、CiNiiを使った
シングル・サインオンのデモを披露して喝采を浴びていました。それにしても
NIIは豪勢で、阿蘇品さんが手元のパソコンでやるのではなく、テレビ電話で
どこかの海岸にいる人とつなぎ、その人が無線LANのノートパソコンでアクセス
してみせるという手の込んだプレゼンでした。
ただ、CiNiiにログインして、その後学会サイトの本文にアクセスする際、そのまま
本文が出てくるのかと思ったのですが、ここで認証のリンクをたどる必要があり、
パスワードは入れなくていいものの、まだ一手間余計だな、と感じました。
ともあれ、これからの図書館サービスがこれを使う方向に進むことは、たぶん
間違いないでしょうね。
認識を新たにするいい機会を与えていただいたことに感謝いたします。

            栗山 正光
            常磐大学人間科学部現代社会学科
            〒310-8585 水戸市見和1-430-1