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[drf:2734] Re: DRF8第三部
- Date: Mon, 14 Nov 2011 18:26:32 +0900
小樽商大 杉田です。というわけで、感想がてら。
> ■学術雑誌の状況はサスティナブルでは無いと以前から指摘されていま
> す(冊子のSerials Crisisとか電子のBOAIとか)が、現実には未だに
> 続いています。まだまだこのまま行けると思いますか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:○ 山本:×
○ ビッグディールのキャンセルに踏み切った大学もまた復帰したりする。
全員で、しかも同時に、よほど腹をくくらないと、変化を呼び込むの
は難しい。
> ■EJ購読コンソーシアムによる出版社との交渉努力は、結果的に、OAの
> 進捗の阻害要因(購読料モデルの延命)となっているのではないか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:○ 土屋:× 山本:○
× というわけで、コンソなしでも、言い値による購読料モデルが続く
のではないか。
> ■ブランドフラッグシップの下流に来ないOAメガジャーナルは可能か?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:×
× 不可能。可能なら、査読付き紀要はすでにメガ化してるはず。
> ■OAメガジャーナルにおいては、論文の価値は読者(利用度など)によっ
> て定まると言われます。この先それが潮流となってブランドの力を弱
> めるでしょうか?
>
> パネリストの回答 尾城:× 石井:× 土屋:× 山本:○
× F1000がブランドを弱めているかというとそれはなさそう。
雑誌名による選好は続く。
> ■Stevan Harnadは、転覆提案の末尾で「論文の流通コストが必要最低の
> 実費に最適化されつまり事実上無料となること」を目標に掲げました。
> 既存のメディアのうち、OAメガジャーナルは最もそれに近いのではな
> いでしょうか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:×
○ arXiv.orgのサポーター制度とOAメガジャーナルのAPCとには、まとめ
払いか個別払いかの違いがある。それ以外は両者はほとんど相似。
で、OAメガジャーナルのほうは軽度の品質保証付き(という意味では
題意の目標を超えている?)。
> ■出版社のOAジャーナルにある程度権威が出来てきた場合に、投稿料の
> 高騰という事態が発生するのではないでしょうか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:○ 山本:○
× 権威の出現に関わらず、安値競争、サービス競争になる。
> ■機関リポジトリは、セルフアーカイビングの場としてではなく、ゴー
> ルドOAの媒体として機能し得るか? それが可能であるなら、そうす
> べきか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:× 土屋:× 山本:○
× 初出論文をIRから出すには査読+価値保証が必要。それは当分はで
きなそう。
> ■APCの取りまとめ役を、大学内では、図書館が担うべきか?
>
> パネリストの回答 尾城:× 石井:不明 土屋:不明 山本:不明
× ビッグディールの反省点は当事者不明感。
> ■ゴールド路線のOAが進捗する中、それでも機関リポジトリをがんばる
> 価値があるのか?
>
> パネリストの回答 尾城:○ 石井:○ 土屋:○ 山本:○
○ 当然。購読モデルがある限り、読めない人はいる。
みなさんはどう思われます? つづいてどうぞどうぞ!
--
杉田茂樹 <ssugita @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
小樽商科大学学術情報課長(附属図書館)
電話番号:0134-27-5269,ファクシミリ:0134-27-5278
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp
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2011年11月号を発行しました!
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