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[drf:2556] Re: 2010年度のNACSIS-ILLについて



土屋先生

 小野@一橋大学です。
 早速にありがとうございます。
 1.CATの影響、が出るとすれば、貸借の謝絶率ははね上がっていても
  実数が下がる、というのがなんとも言えません。
   逆に、CAT(やOCLC)の整備で、すくなくともどこかにあるのが見つかってしまうので、
  (前は見つからない、で済ませていたものが)どうしても読みたい、
  (あるいは見つけてこいという指導教員の指示)は増えている気がします。
 2.あと、amazonや近デジなどとりあえず苦労せず読めるものが
 以前に比べれば膨大になったので、まずはとりあえず手近なものを読む
 だけでせいいっぱいになっている・・・

 あとは、金銭的負担の問題とか、でしょうか?
 現物貸借1件1,000〜2,000円しますから、相対的に研究費の少ない
 人社系研究者はPCやら他のものへ研究費が回っている、とか。
 それも、理由としては無理がありそうですね。

2011年7月5日13:51 Syun Tutiya <tutiya @ xxxxxxxxxx>:
> 小野さん、
>
>>  本題(IR)とはまったく関係ないのですが、
>>>  6. 現物貸借ほ全体件数は、94907件でついに10万件を切った。前年比△6%。
>>>     2008年度まで件数は増加して105877件まで行ったが、昨年から減少傾向(?)。
>>  現物貸借が減っているのはどうしてなのでしょうか?
>>  単純に考えれば、もっぱら現物貸借を利用しているのは人社系で、
>>  EJとかIRとかとは直接(少なくとも大きな)関係はなさそうだし、
>>  デジタル化が進んでいるような著作権切れのものは古い本がほとんどで
>>  元々現物貸借にはなじんでいなかった、ような気がしました。
>>  人社系も研究スタイルが変わってきている、ということでしょうか。
>
> この点が、調査に携わっている4人(千葉大竹内先生も含めて)の目下の最大の
> 関心事です。これまでに出た仮説としては、
>
>     1. CATへの登録が減っている、劣化していることの影響かもしれない(研
>        究費購入しても図書館所蔵にならないため)
>     2. Amazonなどですぐ買えるようになったので、貸してもらえるかわから
>        ないILLは使わないし、自分のものになったほうがうれしい
>     3. そもそも図書を利用する研究スタイルが減っている(小野説?)
>     4. 大学図書館が相互貸借での資料利用をすすめていない(例えば窓口業
>        務が委託されていて、そこにいるスタッフが未所蔵資料を利用したい
>        と思っている利用者に対して他館からの借用サービスがあることを知
>        らせていない)
>
> などがありますが、決定的証拠はないと思います。どうやって調べればよいの
> かの研究会をやらねばと思っています。
>
> 土屋
>
>



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 小野 亘 (Ono, Wataru)
 E-Mail: ono.wataru.plus @ xxxxxxxxx
 (業務用: serviceso @ xxxxxxxxxxxxxx)
 一橋大学附属図書館(学術・図書部)
 学術情報課レファレンス主担当
 Tel: 042-580-8241 Fax: 042-580-8251
 
 


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