[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[drf:3172] Re: ICTK2012(インドの図書館情報学国際会議)に参加してきました



山本@北大図です。

> 日本の事例もかなり役に立つのでは,たとえばDRFリポジトリ新任者
> 研修の講義資料などは格好の材料になりそうです。英訳すれば…

これはやりたいですね。

---
山本和雄 <ymmt @ xxxxxxxxxxxxxxxxx>


(2012/07/19 17:25), TSUCHIDE, Ikuko wrote:
> DRF-MLのみなさま
>
> 土出@国際連携WG+COAR WG3メンバーです。
> # eLife突入前に1本。
>
> OR2012と同じ日程で開催された,インドの国際会議ICTK2012(International
> Conference on Trends in Knowledge and Information Dynamics)に参加し
> てきました。
> ICTK2012は,ISI(インド統計研究所)にあるDRTC(ドキュメンテーション
> 研究研修センター)設立50周年を記念して開催された国際会議です。DRTCは
> 図書館情報学の研究,教育,研修のためのセンターで,ランガナタンによっ
> て1962年に設立されました[ICTKおよびDRTCのホームページより]。
>
> COAR(オープンアクセスリポジトリ連盟)がここにワークショップを出展す
> ることになり,私は地域の事例報告で日本の現状を,COARのワーキンググル
> ープ紹介でWG3の紹介をするために参加しました。
>
> COARのワークショップは会議3日目の12日午後でしたが,各地域事例報告が
> 時間延長したことに加えて,ヨーロッパのFP7プロジェクト紹介なども飛び
> 入りで行われたため,COARのWG活動紹介はできませんでした(^^;)
> 日本の現状については,国内のIRの発展と,その要因としてのコミュニティ
> の存在,hita-hitaパンフレットの繰り返しにはなりますが各大学で担当者
> が行っているリポジトリ・OAのための教員へのアプローチ活動を紹介しまし
> た。
> 具体的な活動事例というのはやはり興味を引くようです。
> 「グッズ作ったらIR投稿が増えますか?」
> 「WoSとかで教員著作調査してるというけど,それだけで全部網羅できるのか」
> 「著作権ポリシーはどうやって調査?」
> などの質問をうけました。
>
> ちなみにロッソー博士(COARの議長でWSの司会)のフォローによると,
> ヨーロッパのリポジトリ・eインフラ構築推進プロジェクトのひとつである
> OpenAIRE+(DRIVERプロジェクトの後継)のサービスで,Sherpa/RoMEO調査み
> たいなのをやっているらしく,日本はそれを各大学でやっているというのが
> 面白いね,とか言ってはりました。
>
>
> 会議は10-13日の4日間,この会議のために発表論文を募集したところ,国内
> 外から200以上の応募(もちろん殆どがインド)があったとのこと。論文審査
> を経た100近い調査研究が4会場同時進行で発表されていました。
> 加えてFP7のいくつかのプロジェクト(多分インドが加わっているもの)の
> セッションがありました。
> 内容は,図書館情報学教育関係(カリキュラムなど),公共図書館のサービ
> スとeリソースやアマゾン,リポジトリ,主題別のOAやeリソース,semantic 
> webなど,およそ図書館情報学に関するあらゆるテーマてんこ盛りでした。
>
> 興味深かったのが,(恐らくDRTCや関連の)学生院生がバスツアーで参加し
> ていたことです。また会議の運営スタッフに多くの学生が参加していました。
>
>
> インドのリポジトリ状況について調査した発表によると,インド国内のリポ
> ジトリは80(ROARによる),そのうち,どうもOAI-PMHをきちんとサポートで
> きているのは54で,残りはOAI-PMH的には動いていないぽい,とのこと。十分
> に知識を得る機会がないようです。多くの機関でリポジトリ担当者は1名,3-
> 5年程度の経験という統計も出ていました。コミュニティのようなものは(ま
> だ)ないそうです。コンテンツ数も多くの機関が数十程度でした。
>
> 発表の後,インドでリポジトリをもりあげるためにどうしたらいいかと議論
> が盛り上がり,インドのリポジトリ事情は,数年前の日本とかなり似ている
> かもと感じました。そしてやはり話題になるポイントは同じでした。
> 日本の事例もかなり役に立つのでは,たとえばDRFリポジトリ新任者研修の講
> 義資料などは格好の材料になりそうです。英訳すれば…
>
> ちなみに会議の行われたバンガロール(ベンガルール)は非常に整った街で,
> ある意味あまりインドらしくないところだと思います。それでも道路に牛が
> 寝ていたりするのが面白かったです。気候はたぶん大阪と同じか少し涼しい
> くらいでした。
>
>
> 貴重な機会を与えていただいた全ての方にお礼申し上げます。
>
>
>
> ★---☆---*LSL20*---☆---★
>
> 2012年4月,生命科学図書館は
> 20周年を迎えます!!
>
> http://www.library.osaka-u.ac.jp/
> http://www.library.osaka-u.ac.jp/lib_lsl
>
> ---------------------
> 土出郁子(TSUCHIDE, Ikuko)
> 大阪大学生命科学図書館 フロアサービス主担当
> tsuchide @ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
> TEL:06-6879-2407  FAX:06-6879-2428
> 〒565-0871 吹田市山田丘2-3
>
>  
> ──────────────────☆────────
> 月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
>  2012年7月号(30号)を発行しました!
>
> DRF(Digital Repository Federation)
> http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/ 
> ─────★─────────────────────
>

──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
 2012年7月号(30号)を発行しました!

DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/ 
─────★─────────────────────