[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[drf:2965] Re: [csi-kyudai:2145] Re: 公共利用か研究利用か



土屋先生、池田先生

(2012/04/08 18:40), Syun Tutiya wrote:
> しかし、池田さんの上述の指摘は機関にとってのインセンティブがないという
> ことだと思いますが、「現実はその通りに進展しない」というのは研究者への
> インセンティブがないというということゆえ(だって、機関リポジトリは、理
> 由はなんであれあるのですから、、、)だということではないでしょうか。こ
> のふたつを同列に置くわけにはいかないと思います。

雑誌を購読できない研究者にも自分の論文を読んでもらえ、インパクト
もあがる(この点は議論あり)というのでは、大方の研究者は自発的に
動かないということは、はっきりしたわけです。
で、一般市民にもアクセスしてもらえる、というのがそれを上回るイン
センティブになるかというと、きわめて難しいと言わざるを得ないので
はないでしょうか。
納税者への説明責任ということだと、専門的な論文よりも研究内容を
わかりやすく説明した解説書や報告書の方が向いているわけで、実際、
そういうものをOAで出すべきだという議論もどこかのメーリングリスト
であったように思います。
また、誰かがジョークで言っていた、米国の税金でまかなわれた研究
成果は米国民にしかアクセスできないようにしろ、とかいう議論も出
かねません。
理屈から言うと、やはり研究利用、広い意味での研究者のためのOAと
いう方が現実的なように思うのですが、いかがでしょう?

ただ、日本の機関リポジトリで素人のアクセスが多いというのはとても
興味深い現象ですね。分析結果のご発表を期待しています。

   栗山 正光
   常磐大学人間科学部現代社会学科
   〒310-8585 水戸市見和1-430-1
──────────────────☆────────
月刊DRF http://drf.lib.hokudai.ac.jp/gekkandrf/
 2012年4月号を発行しました!

DRF(Digital Repository Federation)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/
─────★─────────────────────