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http://hdl.handle.net/2115/14428
2024-03-29T01:18:23Z
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奥付
http://hdl.handle.net/2115/91017
Title: 奥付
2023-12-21T15:00:00Z
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ルネサンス期人文主義者の教育言説における体罰と規律の諸相
http://hdl.handle.net/2115/91015
Title: ルネサンス期人文主義者の教育言説における体罰と規律の諸相
Authors: 井上, 滉人
Abstract: 本稿の目的は,ルネサンス期の人文主義者による教育と体罰の議論を再検討することにある。先行研究の多くは,その教育思想の歴史的な意義を,愛情を重視し体罰に反対したものと高く評価してきた。しかし,その著作には,体罰への批判とともにその容認を示唆する記述も散見される。そうした両義性はどのように理解されるべきだろうか。
本稿は,人文主義者の著作を,古典古代とキリスト教思想という体罰に異なる価値を与えた言説の受容から検討した。帝政期ローマの著述家は,自由人の教育における暴力に否定的な見解を示したが,他方で規律においてはその必要性を認めていた。ヘブライ語聖書に由来する体罰を推奨する章句とその注釈をもとに,中世の知識人たちは教育における鞭打ちの意義を多様に論じた。人文主義者たちはこれらの言説を解釈することで体罰の濫用への反対を提示した。しかしその見解は,必ずしも規律における打擲を否定したものではなかった。子どもの本性と習慣を矯正するためには,体罰は依然として必要なものと考えられていたのである。古代の言説を解釈した人文主義者の議論は,規律と体罰を結びつける様式をあらためて定式化したものといえるだろう。
2023-12-21T15:00:00Z
井上, 滉人
本稿の目的は,ルネサンス期の人文主義者による教育と体罰の議論を再検討することにある。先行研究の多くは,その教育思想の歴史的な意義を,愛情を重視し体罰に反対したものと高く評価してきた。しかし,その著作には,体罰への批判とともにその容認を示唆する記述も散見される。そうした両義性はどのように理解されるべきだろうか。
本稿は,人文主義者の著作を,古典古代とキリスト教思想という体罰に異なる価値を与えた言説の受容から検討した。帝政期ローマの著述家は,自由人の教育における暴力に否定的な見解を示したが,他方で規律においてはその必要性を認めていた。ヘブライ語聖書に由来する体罰を推奨する章句とその注釈をもとに,中世の知識人たちは教育における鞭打ちの意義を多様に論じた。人文主義者たちはこれらの言説を解釈することで体罰の濫用への反対を提示した。しかしその見解は,必ずしも規律における打擲を否定したものではなかった。子どもの本性と習慣を矯正するためには,体罰は依然として必要なものと考えられていたのである。古代の言説を解釈した人文主義者の議論は,規律と体罰を結びつける様式をあらためて定式化したものといえるだろう。
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北海道における経済分野での男女格差解消に向けた自治体の取り組み状況
http://hdl.handle.net/2115/91014
Title: 北海道における経済分野での男女格差解消に向けた自治体の取り組み状況
Authors: 駒川, 智子
2023-12-21T15:00:00Z
駒川, 智子
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「精神障害を生き抜くとはいかなることか」を多様性にひらく : 第5報 美川さんへのインタビューから
http://hdl.handle.net/2115/91013
Title: 「精神障害を生き抜くとはいかなることか」を多様性にひらく : 第5報 美川さんへのインタビューから
Authors: 松田, 康子
2023-12-21T15:00:00Z
松田, 康子
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月経言説と生理用品の商品化 : 研究レビューを踏まえた問題提起
http://hdl.handle.net/2115/91012
Title: 月経言説と生理用品の商品化 : 研究レビューを踏まえた問題提起
Authors: 孫, 詩彧; 祁, 暁航; 張, 思銘
Abstract: 本稿の目的は,生理用品のベーシックインカムを提唱する前段階として,研究レビューで月経と生理用品に関する議論の到達点と課題を明らかにすることである。具体的に,月経に関する言説を整理した結果,宗教・神話の文脈において月経が誇張して語られる一方,現実生活で月経をタブーとみなす言説・規範が強く,月経教育の必要性と重要性が見えてきた。そして経血処置の材料と方法を歴史的にみると,量産の生理用品を利用することで現代の月経者はかつてより自由に行動できるようになったものの,月経処置の方法があまり大きく変わらない。月経者が自分の経験・ニーズを自由に共有することもまだできていない。その大きな原因として,生理用品が「商品」として普及してきたことが指摘された。この商品化により月経処置の経済的コストが個人に押し付けられ,月経にまつわる多くの課題が隠蔽され,結果的に月経処置の自己責任が強化されてしまう。本稿は以上を踏まえ,生理用品支給の意義を検討した。
2023-12-21T15:00:00Z
孫, 詩彧
祁, 暁航
張, 思銘
本稿の目的は,生理用品のベーシックインカムを提唱する前段階として,研究レビューで月経と生理用品に関する議論の到達点と課題を明らかにすることである。具体的に,月経に関する言説を整理した結果,宗教・神話の文脈において月経が誇張して語られる一方,現実生活で月経をタブーとみなす言説・規範が強く,月経教育の必要性と重要性が見えてきた。そして経血処置の材料と方法を歴史的にみると,量産の生理用品を利用することで現代の月経者はかつてより自由に行動できるようになったものの,月経処置の方法があまり大きく変わらない。月経者が自分の経験・ニーズを自由に共有することもまだできていない。その大きな原因として,生理用品が「商品」として普及してきたことが指摘された。この商品化により月経処置の経済的コストが個人に押し付けられ,月経にまつわる多くの課題が隠蔽され,結果的に月経処置の自己責任が強化されてしまう。本稿は以上を踏まえ,生理用品支給の意義を検討した。
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津軽の荒馬の起源についての一考察 : 江戸期の日記・紀行文の記述に着目して
http://hdl.handle.net/2115/91009
Title: 津軽の荒馬の起源についての一考察 : 江戸期の日記・紀行文の記述に着目して
Authors: 沼倉, 学
Abstract: 青森県津軽地方1には荒馬(あらうま・あらま)と呼ばれる民俗芸能が伝承されている。この芸能は馬の形をした衣装を身につけて,馬の動きを表現しながら踊るもので,青森県内に伝わる虫送り,ボウノカミ送り,ねぶた祭りの年中行事の中で,それぞれ異なる様式で踊り継がれている。本稿では荒馬の起源について,江戸期の日記・紀行文といった文献史料に限定した調査を行い,文字資料からの考察を行った。虫送りやボウノカミ送りの行事は1600年代までは虫害や疫病が流行した時に村々で行われ,僧侶による祈祷が見られた。1700年中頃になると,村々で,灯籠を掲げ鉦を鳴らしながら風流行列をする形態が見られるようになった。1700年末頃には,呪術的要素だけでなく,風流行列を楽しむ娯楽的要素が加わった。そして1800年代中期の弘前周辺の地域では,それらの行列の内容を隣の町や村と競い合うようになり,より派手な演出をしようとする中で荒馬が取り入れられた。そして次第に津軽地方全域に広がっていったと推察される。
2023-12-21T15:00:00Z
沼倉, 学
青森県津軽地方1には荒馬(あらうま・あらま)と呼ばれる民俗芸能が伝承されている。この芸能は馬の形をした衣装を身につけて,馬の動きを表現しながら踊るもので,青森県内に伝わる虫送り,ボウノカミ送り,ねぶた祭りの年中行事の中で,それぞれ異なる様式で踊り継がれている。本稿では荒馬の起源について,江戸期の日記・紀行文といった文献史料に限定した調査を行い,文字資料からの考察を行った。虫送りやボウノカミ送りの行事は1600年代までは虫害や疫病が流行した時に村々で行われ,僧侶による祈祷が見られた。1700年中頃になると,村々で,灯籠を掲げ鉦を鳴らしながら風流行列をする形態が見られるようになった。1700年末頃には,呪術的要素だけでなく,風流行列を楽しむ娯楽的要素が加わった。そして1800年代中期の弘前周辺の地域では,それらの行列の内容を隣の町や村と競い合うようになり,より派手な演出をしようとする中で荒馬が取り入れられた。そして次第に津軽地方全域に広がっていったと推察される。
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目次
http://hdl.handle.net/2115/91008
Title: 目次
2023-12-21T15:00:00Z
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扉
http://hdl.handle.net/2115/91007
Title: 扉
2023-12-21T15:00:00Z
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表紙・裏表紙(英文目次)
http://hdl.handle.net/2115/91006
Title: 表紙・裏表紙(英文目次)
2023-12-21T15:00:00Z
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奥付
http://hdl.handle.net/2115/90083
Title: 奥付
2023-06-25T15:00:00Z