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http://hdl.handle.net/2115/18917
2024-03-29T11:53:25Z目次
http://hdl.handle.net/2115/91402
Title: 目次2024-02-29T15:00:00ZContents
http://hdl.handle.net/2115/91401
Title: Contents2024-02-29T15:00:00Z生活者の専門家観を題材とした実践と専門家観の分析 : 「専門家」を再考する
http://hdl.handle.net/2115/91400
Title: 生活者の専門家観を題材とした実践と専門家観の分析 : 「専門家」を再考する
Authors: 加藤, 多笑; 久保田, 祐貴
Abstract: 日常の経験に即した専門家の捉え方(生活者の専門家観)は,専門家と市民の関わりを考える上で,重要なトピックの一つである.しかし,従来の科学コミュニケーションでは,生活者の専門家観は中心的なトピックとして扱われておらず,調査としても標準化された質問紙や面接形式のものが行われるのみであった.本論文では,専門家の識別と助言の問題を扱う「『専門家』を再考する」と呼ぶ実践を提案し,生活者の専門家観について議論する.実践では,コロナ禍における専門家との関わりを題材とし,生活者の文脈と人文社会科学の学術的議論の双方に配慮する設計指針のもとで,参加者が探究を進められる工夫を施した.得られた回答の分析から,学術的議論と類似した内容のみならず,コロナ禍の具体的な状況や経験に即した回答から学術的議論に示唆を与える内容や学術的議論に見られない内容が観察された.特に,参加者から開示された専門家観は,自然科学の専門家と人文社会科学の専門家の双方に示唆を与えるものであった.また,本論文の実践で取り入れた重層的な相対化を図る設計指針は,参加者が探究を進める上で有効な方法であることが見出された.本論文で提案された実践と調査の手法は,科学コミュニケーションの新たな枠組みとして活用が期待できる.; The way people perceive experts based on their daily experience (publics' views of experts) are essential in discussing the relationship between experts and citizens. However, previous studies have insufficiently focused on the publics' views of experts, limiting methodologies to standardized questionnaires or interviews. The authors introduce “Rethinking ‘experts’” addressing how to discriminate and engage with experts. The practice, grounded in the situation of “expert” involvement during the COVID-19 crisis, facilitated participants' exploration of the topic with consideration for both the publics' context and scholarly discussion in the humanities and social sciences. Analyzing participants' responses revealed insights for academic discussion based on specific circumstances and experience under COVID-19 crisis and those absent in the discussion. Notably, their view of experts was suggestive of experts in both natural and humanities-social science disciplines. Furthermore, the multiple relativizations framework would be effective for advancing participants' inquiries. The authors' practice and analysis hold promise as a novel framework for science communication.2024-02-29T15:00:00Z加藤, 多笑久保田, 祐貴日常の経験に即した専門家の捉え方(生活者の専門家観)は,専門家と市民の関わりを考える上で,重要なトピックの一つである.しかし,従来の科学コミュニケーションでは,生活者の専門家観は中心的なトピックとして扱われておらず,調査としても標準化された質問紙や面接形式のものが行われるのみであった.本論文では,専門家の識別と助言の問題を扱う「『専門家』を再考する」と呼ぶ実践を提案し,生活者の専門家観について議論する.実践では,コロナ禍における専門家との関わりを題材とし,生活者の文脈と人文社会科学の学術的議論の双方に配慮する設計指針のもとで,参加者が探究を進められる工夫を施した.得られた回答の分析から,学術的議論と類似した内容のみならず,コロナ禍の具体的な状況や経験に即した回答から学術的議論に示唆を与える内容や学術的議論に見られない内容が観察された.特に,参加者から開示された専門家観は,自然科学の専門家と人文社会科学の専門家の双方に示唆を与えるものであった.また,本論文の実践で取り入れた重層的な相対化を図る設計指針は,参加者が探究を進める上で有効な方法であることが見出された.本論文で提案された実践と調査の手法は,科学コミュニケーションの新たな枠組みとして活用が期待できる.
The way people perceive experts based on their daily experience (publics' views of experts) are essential in discussing the relationship between experts and citizens. However, previous studies have insufficiently focused on the publics' views of experts, limiting methodologies to standardized questionnaires or interviews. The authors introduce “Rethinking ‘experts’” addressing how to discriminate and engage with experts. The practice, grounded in the situation of “expert” involvement during the COVID-19 crisis, facilitated participants' exploration of the topic with consideration for both the publics' context and scholarly discussion in the humanities and social sciences. Analyzing participants' responses revealed insights for academic discussion based on specific circumstances and experience under COVID-19 crisis and those absent in the discussion. Notably, their view of experts was suggestive of experts in both natural and humanities-social science disciplines. Furthermore, the multiple relativizations framework would be effective for advancing participants' inquiries. The authors' practice and analysis hold promise as a novel framework for science communication.五感を活用したオンラインサイエンスイベントにおける双方向コミュニケーションの実践 : エネルギーを視聴覚で体感するコンテンツの有効性
http://hdl.handle.net/2115/91399
Title: 五感を活用したオンラインサイエンスイベントにおける双方向コミュニケーションの実践 : エネルギーを視聴覚で体感するコンテンツの有効性
Authors: 寺田, 一貴; 小野, 遥; 大林, 花織; 平, 早紀; 佐藤, 弘人; 朴, 炫貞
Abstract: 対面でのサイエンスイベントは,双方向的なサイエンスコミュニケーションの場の一つとして重要である.しかし,2020 年初頭より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し,サイエンスイベントのオンライン開催が急速に増加した.オンラインサイエンスイベントは,サイエンスコミュニケーションの灯を絶やさないという点で重要な役割を果たしているが,双方向性を持たせるためには対面でのイベントとは異なるアプローチを要すると筆者らは考えた.本稿では,筆者らが2021 年に企画・実施した,身の回りのエネルギーをテーマとした二つのオンラインサイエンスイベントの事例を紹介する.その中で,オンライン環境を生かすための工夫として,視覚と聴覚に訴求するコンテンツを活用したイベント設計を示すとともに,双方向的なコミュニケーションの場の構築の実践を示す.また,参加者に対して行ったアンケート結果を分析し,これらの工夫がオンラインサイエンスイベントの双方向性にどのように寄与するかを考察する.; Face-to-face science events are important as opportunities for mutual science communication. However, the number of online science events has increased rapidly due to the COVID-19 infection since the beginning of 2020. While online science events play an important role in terms of continuing science communication, they should require different approaches to be interactive from face-to-face events. This report describes the cases of two online science events we held in 2021 on the theme of energy surrounding us. Specifically, this paper illustrates the design of events utilizing audio-visual contents to maximize the online experience, as well as the practice of facilitating mutual communication. We also analyze the results of questionnaire surveys conducted on the participants in the events and discuss how these approaches contribute to the mutual communication in online science events.2024-02-29T15:00:00Z寺田, 一貴小野, 遥大林, 花織平, 早紀佐藤, 弘人朴, 炫貞対面でのサイエンスイベントは,双方向的なサイエンスコミュニケーションの場の一つとして重要である.しかし,2020 年初頭より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し,サイエンスイベントのオンライン開催が急速に増加した.オンラインサイエンスイベントは,サイエンスコミュニケーションの灯を絶やさないという点で重要な役割を果たしているが,双方向性を持たせるためには対面でのイベントとは異なるアプローチを要すると筆者らは考えた.本稿では,筆者らが2021 年に企画・実施した,身の回りのエネルギーをテーマとした二つのオンラインサイエンスイベントの事例を紹介する.その中で,オンライン環境を生かすための工夫として,視覚と聴覚に訴求するコンテンツを活用したイベント設計を示すとともに,双方向的なコミュニケーションの場の構築の実践を示す.また,参加者に対して行ったアンケート結果を分析し,これらの工夫がオンラインサイエンスイベントの双方向性にどのように寄与するかを考察する.
Face-to-face science events are important as opportunities for mutual science communication. However, the number of online science events has increased rapidly due to the COVID-19 infection since the beginning of 2020. While online science events play an important role in terms of continuing science communication, they should require different approaches to be interactive from face-to-face events. This report describes the cases of two online science events we held in 2021 on the theme of energy surrounding us. Specifically, this paper illustrates the design of events utilizing audio-visual contents to maximize the online experience, as well as the practice of facilitating mutual communication. We also analyze the results of questionnaire surveys conducted on the participants in the events and discuss how these approaches contribute to the mutual communication in online science events.科学的な概念図の制作法を学ぶワークショップの開発
http://hdl.handle.net/2115/91398
Title: 科学的な概念図の制作法を学ぶワークショップの開発
Authors: 有賀, 雅奈
Abstract: 近年,研究者には研究者同士あるいは市民とのコミュニケーションにおいて科学的な概念図を作成することが求められるようになった.一方で,研究者がわかりやすく関心を引く概念図を制作する方法を学ぶ機会は極めて少ない.そこで本研究では研究者が概念図の制作のスキルを身に付ける機会を創出することを目指し,科学的な概念図制作方法を学ぶワークショップを開発することとした.制作の手順や考え方を伝える講義と既存の概念図の分析の演習を行ったうえでAdobeIllustrator を利用して科学的な概念図の課題制作を行う演習を実施し,一部にオンライン形式を取り入れて全5回のワークショップを設計した.本稿ではこのワークショップの詳細と,企業のR&D 部門の担当者10 名に試行した際のアンケートと事前事後制作課題の表現力の変化の分析結果を報告し,ワークショップの意義と課題を考察する.2024-02-29T15:00:00Z有賀, 雅奈近年,研究者には研究者同士あるいは市民とのコミュニケーションにおいて科学的な概念図を作成することが求められるようになった.一方で,研究者がわかりやすく関心を引く概念図を制作する方法を学ぶ機会は極めて少ない.そこで本研究では研究者が概念図の制作のスキルを身に付ける機会を創出することを目指し,科学的な概念図制作方法を学ぶワークショップを開発することとした.制作の手順や考え方を伝える講義と既存の概念図の分析の演習を行ったうえでAdobeIllustrator を利用して科学的な概念図の課題制作を行う演習を実施し,一部にオンライン形式を取り入れて全5回のワークショップを設計した.本稿ではこのワークショップの詳細と,企業のR&D 部門の担当者10 名に試行した際のアンケートと事前事後制作課題の表現力の変化の分析結果を報告し,ワークショップの意義と課題を考察する.研究計画調書におけるパラグラフ構成テンプレート
http://hdl.handle.net/2115/91397
Title: 研究計画調書におけるパラグラフ構成テンプレート
Authors: 渡邉, 幸佑; 黒木, 奈津子; 小野, 照子
Abstract: 伝わりやすい文章の書き方として,パラグラフ・ライティングがある.パラグラフ・ライティングの教本によれば,パラグラフは,パラグラフの冒頭に示されるトピック・センテンスと,トピック・センテンスを補足するサブ・センテンスから構成されるという.教本では,ビジネス文書や論文・レポートにおけるパラグラフの書き方の例が示されている.しかし,科研費の研究計画調書についてパラグラフの構成方法を示す十分なものはない.研究計画調書により即したパラグラフの構成方法が得られれば,研究者及び研究者を支援するURA にとって有用である.そこで,本稿では,研究計画調書の研究内容を捨象して得られた,パラグラフ構成テンプレートを作成した.パラグラフ構成テンプレートのメリットとして,時間を短縮できること,記載事項を網羅できることが期待される.一方で,今回作成したパラグラフ構成テンプレートは一部の研究種目にのみ対応するものであり,今後多様なパラグラフ構成テンプレートを作成していく必要がある.2024-02-29T15:00:00Z渡邉, 幸佑黒木, 奈津子小野, 照子伝わりやすい文章の書き方として,パラグラフ・ライティングがある.パラグラフ・ライティングの教本によれば,パラグラフは,パラグラフの冒頭に示されるトピック・センテンスと,トピック・センテンスを補足するサブ・センテンスから構成されるという.教本では,ビジネス文書や論文・レポートにおけるパラグラフの書き方の例が示されている.しかし,科研費の研究計画調書についてパラグラフの構成方法を示す十分なものはない.研究計画調書により即したパラグラフの構成方法が得られれば,研究者及び研究者を支援するURA にとって有用である.そこで,本稿では,研究計画調書の研究内容を捨象して得られた,パラグラフ構成テンプレートを作成した.パラグラフ構成テンプレートのメリットとして,時間を短縮できること,記載事項を網羅できることが期待される.一方で,今回作成したパラグラフ構成テンプレートは一部の研究種目にのみ対応するものであり,今後多様なパラグラフ構成テンプレートを作成していく必要がある.ロボットを通して人間について考える 特別展「きみとロボットニンゲンッテ,ナンダ?」開催報告
http://hdl.handle.net/2115/91396
Title: ロボットを通して人間について考える 特別展「きみとロボットニンゲンッテ,ナンダ?」開催報告
Authors: 三池, 望; 園山, 由希江; 宮田, 龍; 小澤, 淳
Abstract: 2022 年3月18 日から8月31 日まで東京・お台場にある日本科学未来館(以下,未来館)で開催された特別展「きみとロボットニンゲンッテ,ナンダ?」(以下,きみとロボット展)は,国内展覧会最大規模となる約90 種130 点のロボットを中心に据えた科学技術を展示し,来場者に「人間とは何か?」を問う野心的な展覧会である.特筆すべき特徴は,ロボット技術を通して人間について考えるキュレーションコンセプトであり,今の先端技術が人間の体・心・命とどのように関わり,どのような未来の選択肢をもたらすかに着目していることである.本稿では本展の設計意図,展示構成と工夫,関連イベント,来場者アンケート調査及びSNS 上の話題性について挙げ,本展における科学コミュニケーション活動の特色とその有効性について分析した.その結果,来場者の展示内容に対する満足度や理解度の高さが明らかになった.また,来場者がロボットと人間の関係性をより自分事として認識するための強いメッセージ性を打ち出した空間演出が効果的に機能し,さらに実際にロボットを装着・操作,インタラクションする体験展示を通して,具体的にロボットと来場者自らの関係性や未来を思い描くきっかけを作ったと考えられる.2024-02-29T15:00:00Z三池, 望園山, 由希江宮田, 龍小澤, 淳2022 年3月18 日から8月31 日まで東京・お台場にある日本科学未来館(以下,未来館)で開催された特別展「きみとロボットニンゲンッテ,ナンダ?」(以下,きみとロボット展)は,国内展覧会最大規模となる約90 種130 点のロボットを中心に据えた科学技術を展示し,来場者に「人間とは何か?」を問う野心的な展覧会である.特筆すべき特徴は,ロボット技術を通して人間について考えるキュレーションコンセプトであり,今の先端技術が人間の体・心・命とどのように関わり,どのような未来の選択肢をもたらすかに着目していることである.本稿では本展の設計意図,展示構成と工夫,関連イベント,来場者アンケート調査及びSNS 上の話題性について挙げ,本展における科学コミュニケーション活動の特色とその有効性について分析した.その結果,来場者の展示内容に対する満足度や理解度の高さが明らかになった.また,来場者がロボットと人間の関係性をより自分事として認識するための強いメッセージ性を打ち出した空間演出が効果的に機能し,さらに実際にロボットを装着・操作,インタラクションする体験展示を通して,具体的にロボットと来場者自らの関係性や未来を思い描くきっかけを作ったと考えられる.合わせ鏡の間に立って - 科学ジャーナリストの視点から - 対談
http://hdl.handle.net/2115/91395
Title: 合わせ鏡の間に立って - 科学ジャーナリストの視点から - 対談
Authors: 大内田, 美沙紀; 須田, 桃子2024-02-29T15:00:00Z大内田, 美沙紀須田, 桃子奥付
http://hdl.handle.net/2115/91394
Title: 奥付2024-02-29T15:00:00ZAI 美空ひばりは人々にいかに経験されたか : 死の人称による説明の試み
http://hdl.handle.net/2115/90448
Title: AI 美空ひばりは人々にいかに経験されたか : 死の人称による説明の試み
Authors: 池谷, 駿一; 一方井, 祐子; 横山, 広美
Abstract: 近年,デジタルにおける死者再現が議論されている.韓国ではVR で母親と亡くなった娘が再会する事例が注目を集め,アメリカでは銃乱射事件の被害者が銃規制を訴えるため再現された.日本では特にAI 美空ひばりが注目をあび,2019年からの複数の放送や芸能人の発言を契機に社会的賛否が寄せられた.本研究は,AI 美空ひばりへの人々の賛否を,フランスの哲学者,ジャンケレヴィッチの「死の人称」を理論的背景に,新聞投稿記事やTogetter の文章から分析した.その結果,美空ひばりを2人称として認知する人々,つまり美空ひばりを親しく感じている人々には,親しい故に死者再現に肯定的な態度をとる人と,拒絶感を示す人がいることがわかり,これらを〈2人称の再会〉,〈2人称の拒否〉と呼んだ.このほか,3人称の経験を5つに分類するなど,併せて10の概念カテゴリーを生成することで,AI 美空ひばりへの社会的賛否を整理することに成功した.; In recent years, digital recreations of the deceased have been the subject of much discussion. InSouth Korea, a case in which a mother and her deceased daughter are reunited in VR has attractedattention, and in the US, a shooting victim was recreated to appeal for gun control. In Japan, AIMisora Hibari has attracted particular attention and received social approval or disapprovalfollowing multiple broadcasts and statements by celebrities starting in 2019. This study analyzednewspaper and Togetter texts on peopleʼs approval or disapproval of AI Misora Hibari, usingJanklevichʼs “personhood of death” as a theoretical background. As a result, it was found that somepeople who recognize Misora Hibari as the second person, that is, those who feel close to MisoraHibari, have a positive attitude toward the reenactment of the deceased because of their familiarity,while others express rejection because of their closeness, which is called <reunion of the secondperson>, called <rejection of the second person>. In addition, the third person was classified into five categories, and the total of ten conceptual categories was used to organize the social approval ordisapproval of AI Misora Hibari.2023-08-31T15:00:00Z池谷, 駿一一方井, 祐子横山, 広美近年,デジタルにおける死者再現が議論されている.韓国ではVR で母親と亡くなった娘が再会する事例が注目を集め,アメリカでは銃乱射事件の被害者が銃規制を訴えるため再現された.日本では特にAI 美空ひばりが注目をあび,2019年からの複数の放送や芸能人の発言を契機に社会的賛否が寄せられた.本研究は,AI 美空ひばりへの人々の賛否を,フランスの哲学者,ジャンケレヴィッチの「死の人称」を理論的背景に,新聞投稿記事やTogetter の文章から分析した.その結果,美空ひばりを2人称として認知する人々,つまり美空ひばりを親しく感じている人々には,親しい故に死者再現に肯定的な態度をとる人と,拒絶感を示す人がいることがわかり,これらを〈2人称の再会〉,〈2人称の拒否〉と呼んだ.このほか,3人称の経験を5つに分類するなど,併せて10の概念カテゴリーを生成することで,AI 美空ひばりへの社会的賛否を整理することに成功した.
In recent years, digital recreations of the deceased have been the subject of much discussion. InSouth Korea, a case in which a mother and her deceased daughter are reunited in VR has attractedattention, and in the US, a shooting victim was recreated to appeal for gun control. In Japan, AIMisora Hibari has attracted particular attention and received social approval or disapprovalfollowing multiple broadcasts and statements by celebrities starting in 2019. This study analyzednewspaper and Togetter texts on peopleʼs approval or disapproval of AI Misora Hibari, usingJanklevichʼs “personhood of death” as a theoretical background. As a result, it was found that somepeople who recognize Misora Hibari as the second person, that is, those who feel close to MisoraHibari, have a positive attitude toward the reenactment of the deceased because of their familiarity,while others express rejection because of their closeness, which is called <reunion of the secondperson>, called <rejection of the second person>. In addition, the third person was classified into five categories, and the total of ten conceptual categories was used to organize the social approval ordisapproval of AI Misora Hibari.