DSpace Collection: 2009-06-22
http://hdl.handle.net/2115/38704
2009-06-22
2024-03-28T10:29:35Z
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高校生における「自分らしさ」と就業意識
http://hdl.handle.net/2115/38716
Title: 高校生における「自分らしさ」と就業意識
Authors: 菅原, 健太
Abstract: 札幌市の高校三年生を対象として行った調査結果をもとに,自己意識と就業意識の関連について分析した。自己意識における因子である,自己の確立性に関する「自己確立因子」と自己の未決定性に関する「自己未定因子」とが共存しうることから,両者を兼ね備えたケースを「自己多元型」,それ以外を「非・自己多元型」とし,両者の特徴を比較したところ,両者は就業意識における「自分らしさ」の位置付けという点で異なっていることが分かった。そこから,近年注目される「多元的自己」と同様の構造をもつ自己多元型は,これまでの発達観やキャリア観とは齟齬をきたすような特徴をもつものなのではないか,という仮説を提示する。
2009-06-21T15:00:00Z
菅原, 健太
札幌市の高校三年生を対象として行った調査結果をもとに,自己意識と就業意識の関連について分析した。自己意識における因子である,自己の確立性に関する「自己確立因子」と自己の未決定性に関する「自己未定因子」とが共存しうることから,両者を兼ね備えたケースを「自己多元型」,それ以外を「非・自己多元型」とし,両者の特徴を比較したところ,両者は就業意識における「自分らしさ」の位置付けという点で異なっていることが分かった。そこから,近年注目される「多元的自己」と同様の構造をもつ自己多元型は,これまでの発達観やキャリア観とは齟齬をきたすような特徴をもつものなのではないか,という仮説を提示する。
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公教育再編過程下の「学校・教員マネジメント」に関する議論の変遷について : 1990年以降の中教審答申を中心に
http://hdl.handle.net/2115/38715
Title: 公教育再編過程下の「学校・教員マネジメント」に関する議論の変遷について : 1990年以降の中教審答申を中心に
Authors: 高島, 裕美
2009-06-21T15:00:00Z
高島, 裕美
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消費空間としてのスポーツスタジアムの再編 : 「ファンタジーシティ」論を手がかりとして
http://hdl.handle.net/2115/38714
Title: 消費空間としてのスポーツスタジアムの再編 : 「ファンタジーシティ」論を手がかりとして
Authors: 長津, 詩織
Abstract: 本稿では,現代都市における娯楽空間の商品化を,ジョン・ハニガンの「ファンタジーシティ」論を中心として,特にスポーツスタジアムに注目して論じることを試みる。「ファンタジーシティ」においては,娯楽空間に入るための料金を支払うことが可能なミドルクラスの人びとに非日常的経験や楽しみを提供する一方で,それ以外の人びとは排除されていく。また,非日常的経験や楽しみは経営戦略のもとに計画されており,商品化されている。ハニガンは消費空間化された娯楽空間において,顧客は消費に駆り立てられていくとしながらも,事業主の計画からは外れていく実践が生まれる可能性も示唆している。本稿ではハニガンの議論をふまえた上で,現代日本のプロスポーツスタジアムの事例を参照しながら,消費とは異なる顧客による娯楽の創出を分析する視角を検討する。
2009-06-21T15:00:00Z
長津, 詩織
本稿では,現代都市における娯楽空間の商品化を,ジョン・ハニガンの「ファンタジーシティ」論を中心として,特にスポーツスタジアムに注目して論じることを試みる。「ファンタジーシティ」においては,娯楽空間に入るための料金を支払うことが可能なミドルクラスの人びとに非日常的経験や楽しみを提供する一方で,それ以外の人びとは排除されていく。また,非日常的経験や楽しみは経営戦略のもとに計画されており,商品化されている。ハニガンは消費空間化された娯楽空間において,顧客は消費に駆り立てられていくとしながらも,事業主の計画からは外れていく実践が生まれる可能性も示唆している。本稿ではハニガンの議論をふまえた上で,現代日本のプロスポーツスタジアムの事例を参照しながら,消費とは異なる顧客による娯楽の創出を分析する視角を検討する。
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子育て講座における父親の学習過程と意識変容 : さっぽろ子育てネットワークの取り組みを事例に
http://hdl.handle.net/2115/38713
Title: 子育て講座における父親の学習過程と意識変容 : さっぽろ子育てネットワークの取り組みを事例に
Authors: 吉岡, 亜希子
Abstract: 父親の親としての学びに関する実践論がいまだ明らかになっていないという問題意識から市民団体が行っている父親講座での学習過程と意識変容を分析した。現代的な子育て課題として個別化,孤立化,仕事と子育てに関連した問題がある。だが,現状ではこの課題に対応する父親の学びの機会は少ない。今回対象として取り上げる講座は,教育3類型の,ノンフォーマルに位置づくが,その特質によって,性別役割分業観,子育て観,労働観を問い直す契機となりうることがわかった。また,意識変容には(1)学習者である父親と学習を組織し推進する親が共に学び合う形での話し合い学習(2)父親,母親のどちらか一方に偏らない構成メンバー(3)多様な背景をもった子育て経験者の世代間経験交流(4)継続的な子育て学習を積み上げた学習組織者が条件として必要であることがわかった。本講座は,筆者も実践を組織しつつ,親としての学びを深めている協同学習活動であり,参画型調査という特徴がある。
2009-06-21T15:00:00Z
吉岡, 亜希子
父親の親としての学びに関する実践論がいまだ明らかになっていないという問題意識から市民団体が行っている父親講座での学習過程と意識変容を分析した。現代的な子育て課題として個別化,孤立化,仕事と子育てに関連した問題がある。だが,現状ではこの課題に対応する父親の学びの機会は少ない。今回対象として取り上げる講座は,教育3類型の,ノンフォーマルに位置づくが,その特質によって,性別役割分業観,子育て観,労働観を問い直す契機となりうることがわかった。また,意識変容には(1)学習者である父親と学習を組織し推進する親が共に学び合う形での話し合い学習(2)父親,母親のどちらか一方に偏らない構成メンバー(3)多様な背景をもった子育て経験者の世代間経験交流(4)継続的な子育て学習を積み上げた学習組織者が条件として必要であることがわかった。本講座は,筆者も実践を組織しつつ,親としての学びを深めている協同学習活動であり,参画型調査という特徴がある。
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農村におけるネットワーク型の地域づくり主体形成
http://hdl.handle.net/2115/38712
Title: 農村におけるネットワーク型の地域づくり主体形成
Authors: 若原, 幸範
Abstract: 本稿では,地域づくり主体を集団的に捉え,特に農村における「ネットワーク型」の地域づくり主体の形成条件とその発展課題を,具体的事例の分析に基づいて実証的に明らかにすることを目的としている。「ネットワーク型」組織とは,諸個人・諸団体の特殊な利害をこえて,地域全体の課題解決のためにつながる組織である。対象事例には,北海道の「別海町グリーン・ツーリズムネットワーク」を取り上げた。そこでは地域におけるグリーン・ツーリズムの発展を実践者だけの問題でなく,地域全体=地域づくりの問題と捉え,地域内の多様な主体によるネットワークが形成されている。本事例の分析を通して,ネットワーク化においては諸主体を媒介する独自の主体と多様性の尊重が重要であることを明らかにしたが,形式的なネットワーク化から地域づくり主体形成への発展のためには,更なる地域課題認識の高次化が必要であることが課題として示された。
2009-06-21T15:00:00Z
若原, 幸範
本稿では,地域づくり主体を集団的に捉え,特に農村における「ネットワーク型」の地域づくり主体の形成条件とその発展課題を,具体的事例の分析に基づいて実証的に明らかにすることを目的としている。「ネットワーク型」組織とは,諸個人・諸団体の特殊な利害をこえて,地域全体の課題解決のためにつながる組織である。対象事例には,北海道の「別海町グリーン・ツーリズムネットワーク」を取り上げた。そこでは地域におけるグリーン・ツーリズムの発展を実践者だけの問題でなく,地域全体=地域づくりの問題と捉え,地域内の多様な主体によるネットワークが形成されている。本事例の分析を通して,ネットワーク化においては諸主体を媒介する独自の主体と多様性の尊重が重要であることを明らかにしたが,形式的なネットワーク化から地域づくり主体形成への発展のためには,更なる地域課題認識の高次化が必要であることが課題として示された。
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食と農を軸にしたネットワークと地域づくり
http://hdl.handle.net/2115/38711
Title: 食と農を軸にしたネットワークと地域づくり
Authors: 片山, 千賀子
Abstract: 食農教育は現代社会の食と農に関する状況を問い直す実践としてその意義が注目される。さらに言えば「これからの生き方や社会・産業のあり方を問う学習であり,これらを問うことから社会を作り出す主体を形成する一助を担う」ものであり,まさに地域づくりの主体形成に関わる学習なのである。しかしながら現在実施されている食農教育の多くはそのような学習とはなっていない。地域づくりにつながるような食農教育とはどのようなものなのか。地場産物の豊富な学校給食があり,町内では盛んに農業体験が実施され,さらに食と農を軸にしてネットワークを構築し地域づくりを展開している北海道江別市の事例を分析し,その可能性と条件を考察した。その結果,地域に根ざした幅広く豊かな関係の構築,農業資源の地域資源としての見直し,生活や地域の振り返りの契機を含んだ実践の有無などがその条件として浮かび上がってきた。
2009-06-21T15:00:00Z
片山, 千賀子
食農教育は現代社会の食と農に関する状況を問い直す実践としてその意義が注目される。さらに言えば「これからの生き方や社会・産業のあり方を問う学習であり,これらを問うことから社会を作り出す主体を形成する一助を担う」ものであり,まさに地域づくりの主体形成に関わる学習なのである。しかしながら現在実施されている食農教育の多くはそのような学習とはなっていない。地域づくりにつながるような食農教育とはどのようなものなのか。地場産物の豊富な学校給食があり,町内では盛んに農業体験が実施され,さらに食と農を軸にしてネットワークを構築し地域づくりを展開している北海道江別市の事例を分析し,その可能性と条件を考察した。その結果,地域に根ざした幅広く豊かな関係の構築,農業資源の地域資源としての見直し,生活や地域の振り返りの契機を含んだ実践の有無などがその条件として浮かび上がってきた。
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着地面を規定する網目状路面での歩行訓練を通じた歩行運動中の全身の動的安定性の変化
http://hdl.handle.net/2115/38710
Title: 着地面を規定する網目状路面での歩行訓練を通じた歩行運動中の全身の動的安定性の変化
Authors: 小池, 貴行; 花光, 政和; 山田, 憲政
Abstract: 神経-筋系機能の低下が原因である高齢者歩行の転倒予防の手段として着地面を規定する網目状路面での歩行訓練法(ふまねっと)が考案されている。本研究の目的は,高齢者歩行時の全身の動的安定性がこのふまねっと運動を通じて変化するかを検証することである。3ヶ月間のふまねっと運動を実施した群17名と対照群の15名の計32名の高齢者に3m往復歩行試技をふまねっと運動実施前,実施途中,終了後の計3回行わせ,その際に重心周りで生ずる3軸(X,Y,Z軸)の加速度を腰部に装着した加速度計を用い測定した。加速度は矢状(X-Z)面,前額(Y-Z)面,水平(X-Z)面の各面上の位相波形へ区分し,各面の定性的評価はフラクタル次元の変化から身体全体の動的な安定性を評価した。ふまねっと運動の効果はX-Y面で見られ,フラクタル次元は運動実施前と実施中より有意に増加した。この結果は,ふまねっと運動が神経-筋系の機能向上により歩行時の動的安定性を増加させることを示唆する。
2009-06-21T15:00:00Z
小池, 貴行
花光, 政和
山田, 憲政
神経-筋系機能の低下が原因である高齢者歩行の転倒予防の手段として着地面を規定する網目状路面での歩行訓練法(ふまねっと)が考案されている。本研究の目的は,高齢者歩行時の全身の動的安定性がこのふまねっと運動を通じて変化するかを検証することである。3ヶ月間のふまねっと運動を実施した群17名と対照群の15名の計32名の高齢者に3m往復歩行試技をふまねっと運動実施前,実施途中,終了後の計3回行わせ,その際に重心周りで生ずる3軸(X,Y,Z軸)の加速度を腰部に装着した加速度計を用い測定した。加速度は矢状(X-Z)面,前額(Y-Z)面,水平(X-Z)面の各面上の位相波形へ区分し,各面の定性的評価はフラクタル次元の変化から身体全体の動的な安定性を評価した。ふまねっと運動の効果はX-Y面で見られ,フラクタル次元は運動実施前と実施中より有意に増加した。この結果は,ふまねっと運動が神経-筋系の機能向上により歩行時の動的安定性を増加させることを示唆する。
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人が育ち合う「場づくり実践」の可能性と必要性 : コミュニティハウス冬月荘の学習会の検討
http://hdl.handle.net/2115/38709
Title: 人が育ち合う「場づくり実践」の可能性と必要性 : コミュニティハウス冬月荘の学習会の検討
Authors: 日置, 真世
Abstract: 地域社会における子どもたちを取り巻く環境は厳しさを増している。地域社会のつながりが希薄となり,家族のあり方が多様化し,子どもたちを育む機能が脆弱になっている。脆弱な養育環境におかれた子どもは学校などの集団においても孤立し,排除されるリスクを負う。そのリスクを放置することは,社会的なハンディを持つ子どもたちへの社会による排除であり,地域社会のあらゆる構成員が総力を挙げて対策を講じる責任があると考える。本論文は多くの厳しい現状を抱えている地域である釧路市において2008年1月から実施されている生活保護世帯等の中学3年生への学習支援実践についてのレポートである。孤立・排除のリスクを抱える子どもたちへの支援をきっかけに集まったすべての参画者たちが協同的な「場づくり実践」を通して生活主体となるプロセスを辿ることで,子どもたちを育む地域づくりのための対策の必要性と可能性を探る。
2009-06-21T15:00:00Z
日置, 真世
地域社会における子どもたちを取り巻く環境は厳しさを増している。地域社会のつながりが希薄となり,家族のあり方が多様化し,子どもたちを育む機能が脆弱になっている。脆弱な養育環境におかれた子どもは学校などの集団においても孤立し,排除されるリスクを負う。そのリスクを放置することは,社会的なハンディを持つ子どもたちへの社会による排除であり,地域社会のあらゆる構成員が総力を挙げて対策を講じる責任があると考える。本論文は多くの厳しい現状を抱えている地域である釧路市において2008年1月から実施されている生活保護世帯等の中学3年生への学習支援実践についてのレポートである。孤立・排除のリスクを抱える子どもたちへの支援をきっかけに集まったすべての参画者たちが協同的な「場づくり実践」を通して生活主体となるプロセスを辿ることで,子どもたちを育む地域づくりのための対策の必要性と可能性を探る。
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貧困世界におけるボクシングセンスの社会的構成 : opus operatumからmodus operandiへ
http://hdl.handle.net/2115/38708
Title: 貧困世界におけるボクシングセンスの社会的構成 : opus operatumからmodus operandiへ
Authors: 石岡, 丈昇
Abstract: 本稿は,P. ブルデューとL. ヴァカンのリフレクシヴ・ソシオロジーの方法に倣い,フィリピン・マニラ首都圏のジムに暮らすボクサーたちのボクシングセンスを再構成する試みである。ヴァカンが言うように,社会学は生身の身体を具象な水準で論じてこなかった。よって,身体の社会学を構想する必要性が90年代以降社会学界で叫ばれながらも,そこで対象として扱われるものは,<血と汗のにおい>を内包した私たちにとってタンジブルな位相にあるそれからは飛翔した身体言説の分析が支配的であった。ブルデューとヴァカンと共に,社会的行為者が特定のフィールドと親和性を持つ固有の道徳的倫理的図式のセット-本稿でボクシングセンスと呼ぶもの-を受肉化するプロセスを「客観化の技法を客観化しつつ」記述すること,さらにそこから理論化の構えを提示することが,本稿の目的である。
2009-06-21T15:00:00Z
石岡, 丈昇
本稿は,P. ブルデューとL. ヴァカンのリフレクシヴ・ソシオロジーの方法に倣い,フィリピン・マニラ首都圏のジムに暮らすボクサーたちのボクシングセンスを再構成する試みである。ヴァカンが言うように,社会学は生身の身体を具象な水準で論じてこなかった。よって,身体の社会学を構想する必要性が90年代以降社会学界で叫ばれながらも,そこで対象として扱われるものは,<血と汗のにおい>を内包した私たちにとってタンジブルな位相にあるそれからは飛翔した身体言説の分析が支配的であった。ブルデューとヴァカンと共に,社会的行為者が特定のフィールドと親和性を持つ固有の道徳的倫理的図式のセット-本稿でボクシングセンスと呼ぶもの-を受肉化するプロセスを「客観化の技法を客観化しつつ」記述すること,さらにそこから理論化の構えを提示することが,本稿の目的である。
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健康概念の起源について : 古代ギリシャ世界における身体と生命 : I. イオニアの精神と哲学の発見
http://hdl.handle.net/2115/38707
Title: 健康概念の起源について : 古代ギリシャ世界における身体と生命 : I. イオニアの精神と哲学の発見
Authors: 河口, 明人
2009-06-21T15:00:00Z
河口, 明人