DSpace Collection: 2016-03-25
http://hdl.handle.net/2115/60993
2016-03-25
2024-03-29T07:55:36Z
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裏表紙、英文目次
http://hdl.handle.net/2115/61011
Title: 裏表紙、英文目次
2016-03-24T15:00:00Z
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奥付
http://hdl.handle.net/2115/61010
Title: 奥付
2016-03-24T15:00:00Z
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認知機能にアンバランスを抱えるこどもの「生きづらさ」と教育 : WISC-Ⅳで高い一般知的能力指標を示す知的ギフティッド群
http://hdl.handle.net/2115/61009
Title: 認知機能にアンバランスを抱えるこどもの「生きづらさ」と教育 : WISC-Ⅳで高い一般知的能力指標を示す知的ギフティッド群
Authors: 小泉, 雅彦
Abstract: 筆者は北大土曜教室や教育現場において高い知的能力を持ちながらディスレクシアを抱える子どもたちの支援を行いつつ,ギフテッドを持つ保護者の相談にも当たってきた。いまだに日本ではギフテッドに関しての統一した定義がない中で,WISC-Ⅳをツールとして知的側面からのギフテッド(以下知的ギフテッド)同定を試みた。さらに,WISC-Ⅳの示す認知のアンバランスと知的ギフテッドが抱える「生きづらさ」との関連について明らかにした。早期に知的ギフテッドの子どもたちの認知特性に応じた特別支援教育の必要性が求められる。
2016-03-24T15:00:00Z
小泉, 雅彦
筆者は北大土曜教室や教育現場において高い知的能力を持ちながらディスレクシアを抱える子どもたちの支援を行いつつ,ギフテッドを持つ保護者の相談にも当たってきた。いまだに日本ではギフテッドに関しての統一した定義がない中で,WISC-Ⅳをツールとして知的側面からのギフテッド(以下知的ギフテッド)同定を試みた。さらに,WISC-Ⅳの示す認知のアンバランスと知的ギフテッドが抱える「生きづらさ」との関連について明らかにした。早期に知的ギフテッドの子どもたちの認知特性に応じた特別支援教育の必要性が求められる。
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臨床・研究を通して土曜教室の意味を考える : メンバーと過ごした8年間から
http://hdl.handle.net/2115/61008
Title: 臨床・研究を通して土曜教室の意味を考える : メンバーと過ごした8年間から
Authors: 足立, 明夏
Abstract: 「北大土曜教室」は,現在教員として働く私の考えの基礎となる,様々なことを教えてくれた場所である。チームによる支援,綿密なミーティング,本人や保護者との語りの重視など,教育の現場で実践したいことばかりを学ぶことができた。特に,子どもを多面的に分析し,それをもとに個別の指導計画を作成して支援していく過程は,今でも現場で子どもと関わる上で意識していることである。子どもをより深く分析するには,子どもの様々な言動に対して,『なぜ』と感じることがとても重要であり,『なぜ』から始まるこの子ども支援の過程は,まさに教育の基礎だったのだろうと,今あらためて思う。『なぜ』は臨床場面だけではなく,私に基礎的研究のきっかけも与えてくれた。土曜教室はまさに,臨床,研究,そしてその間を考える上での基礎を与えてくれた場所であると思う。
2016-03-24T15:00:00Z
足立, 明夏
「北大土曜教室」は,現在教員として働く私の考えの基礎となる,様々なことを教えてくれた場所である。チームによる支援,綿密なミーティング,本人や保護者との語りの重視など,教育の現場で実践したいことばかりを学ぶことができた。特に,子どもを多面的に分析し,それをもとに個別の指導計画を作成して支援していく過程は,今でも現場で子どもと関わる上で意識していることである。子どもをより深く分析するには,子どもの様々な言動に対して,『なぜ』と感じることがとても重要であり,『なぜ』から始まるこの子ども支援の過程は,まさに教育の基礎だったのだろうと,今あらためて思う。『なぜ』は臨床場面だけではなく,私に基礎的研究のきっかけも与えてくれた。土曜教室はまさに,臨床,研究,そしてその間を考える上での基礎を与えてくれた場所であると思う。
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特別支援教室で土曜教室の学びを考える : 実践研究を通して土曜教室の意味を問う
http://hdl.handle.net/2115/61007
Title: 特別支援教室で土曜教室の学びを考える : 実践研究を通して土曜教室の意味を問う
Authors: 富永, 大悟
Abstract: 本報告の目的は,校外通級施設の一つである特別支援教室での実践研究で,筆者が土曜教室から得た学びについて考察したものである。土曜教室は,緻密なアセスメントとアセスメントに基づいた個別の指導計画により,エビデンスに基づいた個別の指導を模索する場所であり,一人ひとりの子どもを継続的に支援することによって,子どもの発達的変容過程を見続ける場所であった。筆者が得たものは,個々の子どもの特性を科学的に捉え,次の発達段階を見据えた指導を考え,実践することであったと考える。このような実践研究が,特別支援教室での子ども達への支援に普遍化され,幅広く生かされていると期待する。
2016-03-24T15:00:00Z
富永, 大悟
本報告の目的は,校外通級施設の一つである特別支援教室での実践研究で,筆者が土曜教室から得た学びについて考察したものである。土曜教室は,緻密なアセスメントとアセスメントに基づいた個別の指導計画により,エビデンスに基づいた個別の指導を模索する場所であり,一人ひとりの子どもを継続的に支援することによって,子どもの発達的変容過程を見続ける場所であった。筆者が得たものは,個々の子どもの特性を科学的に捉え,次の発達段階を見据えた指導を考え,実践することであったと考える。このような実践研究が,特別支援教室での子ども達への支援に普遍化され,幅広く生かされていると期待する。
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実践報告 : 土曜教室から出発して
http://hdl.handle.net/2115/61006
Title: 実践報告 : 土曜教室から出発して
Authors: 川合, 理恵
Abstract: 私は,北大土曜教室での2年間あまり学びの後,札幌市内の中学校の特別支援学級で子ども達と関わっている。土曜教室では,何らかの学びにくさや生きにくさを感じつつ成長している子ども達と時間を共にすることで,子ども達と接する際の心の在り方や,保護者の思いに寄り添う姿勢など,多くのことを学ぶことができた。中学校で教師として子ども達と関わるようになり,より多くの時間を過ごすことができるというメリットの反面,見取りや関わりが粗くなってしまうというデメリットがあると感じた。何より,「特別支援教育」が言葉としては浸透してきているものの,実際は対象と場を特定したものと捉えられがちで,子どものニーズに応じた支援をすることの難しさを感じた。私が勤務したある中学校の特別支援学級に在籍する子ども達との関わりを中心に,土曜教室とのギャップとそれを埋めるための工夫について述べる。
2016-03-24T15:00:00Z
川合, 理恵
私は,北大土曜教室での2年間あまり学びの後,札幌市内の中学校の特別支援学級で子ども達と関わっている。土曜教室では,何らかの学びにくさや生きにくさを感じつつ成長している子ども達と時間を共にすることで,子ども達と接する際の心の在り方や,保護者の思いに寄り添う姿勢など,多くのことを学ぶことができた。中学校で教師として子ども達と関わるようになり,より多くの時間を過ごすことができるというメリットの反面,見取りや関わりが粗くなってしまうというデメリットがあると感じた。何より,「特別支援教育」が言葉としては浸透してきているものの,実際は対象と場を特定したものと捉えられがちで,子どものニーズに応じた支援をすることの難しさを感じた。私が勤務したある中学校の特別支援学級に在籍する子ども達との関わりを中心に,土曜教室とのギャップとそれを埋めるための工夫について述べる。
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北大土曜教室での学びからこれからの特別支援教育を考える : 中学校の特別支援学級担任・特別支援教育コーディネーターとしての視点から
http://hdl.handle.net/2115/61005
Title: 北大土曜教室での学びからこれからの特別支援教育を考える : 中学校の特別支援学級担任・特別支援教育コーディネーターとしての視点から
Authors: 田近, 健太
Abstract: 筆者は北大土曜教室において発達障害のある子どもの学習支援を行う中で,子どもについてよく知り,認知特性やその子どもの特徴を踏まえた上でオーダーメイドの指導を行っていくことが発達障害のある子どもの学習に効果的であることを学んだ。そして中学校の特別支援学級の担任および特別支援教育コーディネーターとして業務に当たったところ,特別な支援を必要とする通常の学級に在籍する生徒に対して,支援が十分に行き渡っていない現状もあった。そこでは「特別支援教室構想」のような連続的な支援システムの構築が今後求められていくと考えられた。
2016-03-24T15:00:00Z
田近, 健太
筆者は北大土曜教室において発達障害のある子どもの学習支援を行う中で,子どもについてよく知り,認知特性やその子どもの特徴を踏まえた上でオーダーメイドの指導を行っていくことが発達障害のある子どもの学習に効果的であることを学んだ。そして中学校の特別支援学級の担任および特別支援教育コーディネーターとして業務に当たったところ,特別な支援を必要とする通常の学級に在籍する生徒に対して,支援が十分に行き渡っていない現状もあった。そこでは「特別支援教室構想」のような連続的な支援システムの構築が今後求められていくと考えられた。
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土曜教室での学びを「特別支援教育」にどう結びつけるか
http://hdl.handle.net/2115/61004
Title: 土曜教室での学びを「特別支援教育」にどう結びつけるか
Authors: 米内山, 康嵩
Abstract: 本小論は,北大土曜教室が終わりを迎えるにあたって,筆者自身が北大土曜教室時代の経験を,学校現場でどのように活かしているかを考察したものである。筆者自身が感じる北大土曜教室と特別支援教育とのギャップは,「本当の意味で一人ひとりの教育的ニーズに沿っているかどうか」にあると考えた。そこで,そのギャップを少しでも埋めるために筆者自身が実践の中で考えているポイントは4つあり,「多くの目線で子どもを見る大切さ」,「特別支援教育に対しての抵抗感を減らす」,「子どものニーズを第一に考えた教材教具づくり」,「地域の支援者との連携を密に図ること」である。このギャップを埋めていくことが,特別支援教育をより意義あるものとしていくには非常に重要であり,一人ひとりの教育的ニーズに応じた「極めてまともな教育」を実現していくための営みであると結論付けた。
2016-03-24T15:00:00Z
米内山, 康嵩
本小論は,北大土曜教室が終わりを迎えるにあたって,筆者自身が北大土曜教室時代の経験を,学校現場でどのように活かしているかを考察したものである。筆者自身が感じる北大土曜教室と特別支援教育とのギャップは,「本当の意味で一人ひとりの教育的ニーズに沿っているかどうか」にあると考えた。そこで,そのギャップを少しでも埋めるために筆者自身が実践の中で考えているポイントは4つあり,「多くの目線で子どもを見る大切さ」,「特別支援教育に対しての抵抗感を減らす」,「子どものニーズを第一に考えた教材教具づくり」,「地域の支援者との連携を密に図ること」である。このギャップを埋めていくことが,特別支援教育をより意義あるものとしていくには非常に重要であり,一人ひとりの教育的ニーズに応じた「極めてまともな教育」を実現していくための営みであると結論付けた。
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土曜教室活動の意義
http://hdl.handle.net/2115/61003
Title: 土曜教室活動の意義
Authors: 室橋, 春光
Abstract: 土曜教室は,「発達障害」のある児童・青年を対象とし大学生・大学院生・現職教員からなるスタッフによる学習援助を目的とした集団である。また土曜教室の卒業生組織である「ごぶサタ倶楽部」は,青年たちの自助的グループであり,スタッフはハブの役割を担った。児童や青年を支えるスタッフたちの活動は,彼らにひとつの居場所を提供したといえる。また様々な立場で参加したスタッフたちは,子どもを中心に据えた議論によって援助することの多様な意味を学び,子どもたちに関わることによって自らの専門性を高めていったといえる。「発達障害」を有するが故に社会において少数派となる彼らが社会においてその特性を生かし活躍できるよう,彼らを中心にした学びを多様なありかたで援助し支援することが教育の役割である。
2016-03-24T15:00:00Z
室橋, 春光
土曜教室は,「発達障害」のある児童・青年を対象とし大学生・大学院生・現職教員からなるスタッフによる学習援助を目的とした集団である。また土曜教室の卒業生組織である「ごぶサタ倶楽部」は,青年たちの自助的グループであり,スタッフはハブの役割を担った。児童や青年を支えるスタッフたちの活動は,彼らにひとつの居場所を提供したといえる。また様々な立場で参加したスタッフたちは,子どもを中心に据えた議論によって援助することの多様な意味を学び,子どもたちに関わることによって自らの専門性を高めていったといえる。「発達障害」を有するが故に社会において少数派となる彼らが社会においてその特性を生かし活躍できるよう,彼らを中心にした学びを多様なありかたで援助し支援することが教育の役割である。
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脳磁図から自閉症スペクトラムの聴覚情報処理過程を考える
http://hdl.handle.net/2115/61002
Title: 脳磁図から自閉症スペクトラムの聴覚情報処理過程を考える
Authors: 渡辺, 隼人
Abstract: 自閉症スペクトラム(Autism spectrum disorder, 以下ASD)の聴覚情報処理過程について,脳磁図を用いた検討を紹介し,これらの検討を教育・臨床場面に活かす可能性について検討した。具体的には,M100と呼ばれる比較的早い段階での脳活動と,Default modenetworkまたはFunctional connectivityと呼ばれる脳活動の同期性におけるASDの特徴が,ASDにおける非効率的な聴覚情報処理,特に入力情報の重みづけ(意味処理を含めた情報処理)の困難を示唆するものと考え,このような困難を背景とした支援方法の評価・提案を行う。特に,聴覚の過剰反応と反応低下が同時に生じることを説明するモデルを提案し,聴覚の過剰反応を抑制するために耳栓の使用をすることの有効性について論じる。また,言語獲得・運用能力の発達を促進するためのありえる方法について提案する。
2016-03-24T15:00:00Z
渡辺, 隼人
自閉症スペクトラム(Autism spectrum disorder, 以下ASD)の聴覚情報処理過程について,脳磁図を用いた検討を紹介し,これらの検討を教育・臨床場面に活かす可能性について検討した。具体的には,M100と呼ばれる比較的早い段階での脳活動と,Default modenetworkまたはFunctional connectivityと呼ばれる脳活動の同期性におけるASDの特徴が,ASDにおける非効率的な聴覚情報処理,特に入力情報の重みづけ(意味処理を含めた情報処理)の困難を示唆するものと考え,このような困難を背景とした支援方法の評価・提案を行う。特に,聴覚の過剰反応と反応低下が同時に生じることを説明するモデルを提案し,聴覚の過剰反応を抑制するために耳栓の使用をすることの有効性について論じる。また,言語獲得・運用能力の発達を促進するためのありえる方法について提案する。