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樹木の葉に見る防御戦略のいろいろ : 樹木の被食防衛能力が生物間相互作用に果たす役割とは?(光合成生産過程からみた樹木の環境適応)

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タイトル: 樹木の葉に見る防御戦略のいろいろ : 樹木の被食防衛能力が生物間相互作用に果たす役割とは?(光合成生産過程からみた樹木の環境適応)
著者: 松木, 佐和子 著作を一覧する
小池, 孝良 著作を一覧する
発行日: 2005年
出版者: 日本森林学会
誌名: 森林科学
巻: 45
開始ページ: 25
終了ページ: 31
出版社 DOI: 10.11519/jjsk.45.0_25
抄録: はじめに:「世界はなぜみどりなのだろう?」地球上には植物を食べる動物(植食者)が数えきれないほど暮らしているのに、なぜ森林のみどりは食べ尽くされずにいるのか?という一見素朴にも思えるこの疑問は、研究者の間でも古くから問われてきた。この問いに対して、60年代初頭には「植食者の密度が低く抑えられている主要因はそれを食べる捕食者のおかげである」つまり植食者の群集構造はトップダウン的に決められているという見解が示され た (Haristo ent aL,1960)。しかし、その後植物と動物に関する研究が進む中で、これまで逃避や攻撃の手段を持たない静的な資源と考えられていた植物は、餌となり得る植物体に毒となる化学物質を蓄積したり、表面を堅くするなど、その形質を時閤的にも空間的にも変化させる動的な資源であることが明らかになってきた(大串1992 )。これにより植物と動物の相互作用の維持には植物の防御能力が重要な役割を果たしているというボトムアップ的な考え方が強調されてきた〔大串1992,Koike  et al.,2003)。 森林管理の視点からも、植物が本来備えている防御能力は注目されるべき研究課題である。天然林や造林の保護管理を行う中で、食葉性害虫の発生予測は難しく、被害が起きた際に薬剤(化学的農薬)や捕食者(生物的農薬) の利用といった応急処置的な対処で植食者を取り除く作業が現在は主流である(平問2000)。しかし、近年、化学的・生物的農薬の生態系への負荷が問題視されており、植食者側の操作だけでなく、植物が本来有する防御能力を森林の保護管理に生かすことが求められている(尾崎1992、松木・小池2004)。
資料タイプ: article
URI: http://hdl.handle.net/2115/67819
出現コレクション:雑誌発表論文等 (Peer-reviewed Journal Articles, etc)

提供者: 小池 孝良

 

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