北海道大学演習林試験年報 - 第4号

林道の新設と維持について

奥山, 悟

Permalink :  http://hdl.handle.net/2115/72582

Abstract

天塩地方演習林は北緯45度に位置する天塩川の支流問寒別川をかこむ逆U字形の山地部分にある。川を挟んで東側は蛇紋岩を主とし、西側は新第三紀の泥岩、シルト岩、砂岩からなる地質である。当演習林の林道はこの地形・地質の上に作設されている。昭和45年までは問寒別の中央に拓殖軌道が敷設されていたため道道、町道、林道の発達が遅れていたが、昭和46年の廃止に伴い道道、町道の整備が急速に進み林道網も著しく発展して来た。当演習林ては現在年間10kmの新設を目標に実行し、総延長211km、林道密度ha当り10mとなっている。また、施工にさいしては新設、維持を通じ限られた予算を有効に活用することを目標に、その技術向上に種々の工法を試みている。なかでも永久橋、大型CGP、河床橋なとの橋梁はいずれも直営で設計・施工している。特に永久橋は昭和56年以来それぞれ違った形で4基施工完成し、当演習林の土木技術の水準を特色づけるものとなっている。それでは、林道の新設、維持について種々の試みを含め、施工の順に紹介していくことにする。


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