北海道大学文学研究院紀要 = Bulletin of the Faculty of Humanities and Human Sciences, Hokkaido University - 第168号

ハイラー宗教学再考

宮嶋, 俊一

Permalink :  http://hdl.handle.net/2115/87492
JaLCDOI :  10.14943/bfhhs.168.l37

Abstract

本稿は,ワイマール共和制期から1960 年代まで活躍していたドイツの宗教学者・宗教運動家であったフリードリヒ・ハイラー(Friedrich Heiler,1892-1967)研究の一端をなすものである。ハイラーに対する従来の評価としては,宗教現象学派の重鎮で,ルドルフ・オットーやファン・デル・レーウらと並びワイマール共和制期を代表する宗教学者であり,戦後はIAHR においても重要な役割を果たしてきた,というのが一般的であろう。それと同時に,その学問的成果はキリスト教中心主義的で神学的な色彩を強く帯びていると批判も受けてきた。本稿では,そのような従来の見方を踏まえつつも,より踏み込んだ分析を加えていきたい。


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