臨床心理発達相談室紀要 = Bulletin of Counselling Room for Developmental and Clinical Needs - 第6号

教師とスクールカウンセラーの良い協働のプロセス及びその促進要因の検討

鍋田, 彩菜;渡邊, 誠

Permalink :  http://hdl.handle.net/2115/92157
JaLCDOI :  10.14943/RSHSK.6.67
KEYWORDS : 協働; 教師; スクールカウンセラー; TEM; collaboration; teacher; school counselor; TEM

Abstract

 教師とスクールカウンセラーが協働して行う生徒に対する支援のなかで、教師はどのような協働を良いものと捉えているのか、そのプロセスや促進要因を明らかにすることを目的とした。教員経験が豊富な男性中学校教師3名にインタビュー調査を行い、結果を複線径路・等至性モデリング、KJ法で分析した。良い協働の背景には、教師がスクールカウンセラーに対して強い信頼感を持っていること、スクールカウンセラーが教員に積極的な姿勢で働きかけていることなどがあると明らかになった。また、教師とスクールカウンセラーは相互的な支え合いのもと生徒の支援をしていたことや、コンサルテーションのみで協働をしない場合よりも支援の質が高いことが推察された。


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