学級リーダーは学級をどのように体験したか : ある中学校の一学級を通しての考察
仲野, 芳恵;渡邊, 誠
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/86268
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.140.309
KEYWORDS : 中学校;学級;リーダー;対人関係;Junior high school;classroom leader;Human relation
Abstract
中学校の学級において,生徒は同年齢の子どもと生活を共にする中で生じる様々な出来事によって心理的発達を促される一方,スクールカースト等の可視化されないルールで縛られていることが先行研究によって示されている。本研究では,中学校2年生時に同一学級に所属して委員長などリーダー的な役割を担っていた大学生3名にグループインタビューを行い、M-GTAの手法を用いて分析を行った。その結果,分析焦点者は学級において「集団の魔力」と表現される非言語的な圧力を体験し,その圧力によって個人のキャラクターの規定や女子グループの防衛が行われると感じていた。またリーダーは教員に対し,対話によって共に学級を作ろうとする協働的な姿勢を求めていた。
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