北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第98号

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運動情報を伝達するための運動記述法

山田, 憲政

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/14433
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.98.89
KEYWORDS : 身体運動;運動の瞬間;運動イメージ;絵画;連続写真

Abstract

絵画や写真で捉えられた運動のある瞬間が観察者に運動を想起させることができるのは,観察者(人間)の運動イメージには一連の運動を想起しうる情報が圧縮される局 面(瞬間)があるからであろう。本研究は,その情報量が多い瞬間を含む運動中の画像を正確に撮影し,その瞬間の制約条件を満たしながら分析する手法を紹介する。この画像撮影・解析システムは,高速撮影でも捉えることが困難な打具を用いるスポーツにも適応できることを,本研究ではゴルフスイングの例で示した。 さらに人間は運動中のどのような瞬間を情報量が多いと判定するのか,そして外部から客観的に捉えられた運動はそれを実行する主体にとっても有効な情報になり得るのかを, 運動中の一瞬を捉えた絵画(疾走中の馬を捉えたジェリコーの絵画)を用いて検討し,運動イメージ構造の解明へ一つの接近を試みた。

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