北海道における地域スポーツ組織の成立と社会体育
鈴木, 敏夫
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/20484
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.101.19
KEYWORDS : 学校スポーツ;社会体育;スポーツ政策;青年団
Abstract
わが国では,欧米の近代スポーツが特定の高等教育機関に導入され,それが1880年代の
政府の中等教育政策によって府県に設置された中学校に影響を与えながら,学生・生徒を担い手
とする学校スポーツとして確立したところに大きな特徴がある。本稿では,こうした学校スポー
ツ体制がいつ頃いかなる要請のもとに崩壊し,一般社会人をも包摂する国民スポーツ体制の創出
へと導かれていったのかについて言及する。通説によれば,その直接的契機は,第一次世界大戦
後の帝国主義的教育再編を企図した臨時教育会読における通俗教育改善に際して新たに提起され
た社会体育振興策であった。本稿では,こうした展開基軸を認めながらも,地域スポーツの成立・
展開の諸相を北海道を事例に明らかにすることが課題である。
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