北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第104号

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大学スキー授業における上級者を対象とした指導理論に関する研究

竹田, 唯史

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/32491
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.104.17
KEYWORDS : スキー;カービングターン;技術指導;教授プログラム;上級者

Abstract

本研究の目的は,大学スキー授業における上級者を対象としたスキー指導に関する教授プログラムを作成し,実験授業によって検証することにある。研究方法は指導の対象となるスキー技術の客観的な分析をもとに, 指導対象者に応じた教育目標, 教育内容, 教材の順序構造,教授過程の方法を含む指導理論について展開する。そして授業過程を客観的に示した教授プログラムを作成して実験授業によって検証する。指導対象者は全日本スキー連盟の技能検定2級程度で,急斜面において大回りと小回りができる大学生男子7名とした。指導期間は3日間であり,大学の正課授業において筆者自身の指導によって行われた。実験授業の結果,目標として設定した「スキッディングプルークボーゲン」 「回旋パラレルターン大回り・小回り」 「カービングターン大回り」は全員習得することができたが,「カービングターン小回り」と「コブ斜面小回り」において習得ができない学習者がいた。この原因としては悪天候によりリフト運行が停止したことによる指導時間の不足があげられた。しかし,授業全体としては,学習者に肯定的に受け入れられ,評価できるものであった。

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