子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第3号

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移行過程支援研究の課題

宮﨑, 隆志

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/38180
KEYWORDS : 移行;諸コミュニティのフラグメント化;自己内他者;非行;社会的ひきこもり

Abstract

移行をコミュニティの境界横断として考えることによって、以下の点が明らかになった。第一に、移行には共時的移行と通時的移行がある。第二に、通時的移行は、共時的移行の主導的コミュニティの変化として理解可能である。第三に、生きづらさは、その人の世界を構成する諸コミュニティ間の横断が困難になること(諸コミュニティのフラグメント化)によって引き起こされる。第四に、共時的移行の困難/容易、通時的移行の困難/容易の二系列を組み合わせることによって移行の四類型を析出できる。第五に、移行支援実践も、この類型間の相互転換に即して分析可能である。

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