經濟學研究 = The economic studies;第59巻第4号

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台湾企業の対中国直接投資と産業別貿易への影響

李, 嗣堯

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/42775
KEYWORDS : 台湾経済;対中投資;中台貿易;投資貿易関係;中台関係

Abstract

本稿は台湾企業による対中投資が台中間の貿易にどのような影響を与えるかを直接投資と貿易に関する変数を織り込んだ経済モデルを用いて分析している。まず, 台湾企業の対中直接投資と台中間の貿易構造の変化を検討する。産業別の貿易モデルに関して, Goldberg and Klein[1999]等で, 一般的に実証モデルで使用されているグラビティ・モデルに直接投資を加えたものを使用する。 分析する際には, 1991年から2006年までの16年間の統計データによる産業別の分析と期間を2期間に分けた期間別モデルについても分析する。 本研究によって以下のことが明らかにされた。1)台湾企業の台中投資産業の構造変化は,早期の労働集約的産業から原料別加工産業, 資本集約的な産業の順に沿って最後にハイテク産業に集中するように推移してきたこと。2)台中間の産業別貿易構造変化も同じく労働集約的産業や原料別加工産業の製品からハイテク産業に集中するように推移してきたこと。3)産業全体と各産業, そして全期間と前後期に分けての検証結果によると, 台湾企業の対中投資と台中間貿易の間に産業全体と多数産業は強い補完的な関係にあること。4)検証結果を理論的に考察し, 理論と一致した結果を確認したこと

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