メディア・コミュニケーション研究 = Media and Communication Studies;61

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Cadre européen commun de référence pour les langues et enseignement du français au Japon : contextualisation et applications didactiques

Jégonday, Nicolas

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/47576

Abstract

本稿では、『ヨーロッパ言語共通参照枠』の日本の大学フランス語教育に対して適用可能と思われる側面を検証する。まず、『参照枠』のもっとも重要と思われる方向を定義し、いかなる点で活動的視点がコミュニカティブ・アプローチを補完し超えるかをたどる。次に日本におけるフランス語教育のいくつかの特徴的な点についてまず述べておく。ヨーロッパと日本の教育文化の隔たりは常に問題となり、我々は主としてヨーロッパの人によってヨーロッパの人のために考えられた教育手段の文脈化について常に考えることを余儀なくされている。しかしながら活動的視点に基づき、異文化的なテーマのプロジェクトの形で行われる授業は、日本の入門レベルの学習者を対象にする場合も含めて、教育的であると同時に動機づけを高めるものとなりうるように思われる。同一のカリキュラムの中では、しかしながら、学習者に責任を持たせ、外にひらけた教室を含むこうしたプロジェクトがより伝統的な他の教え方にとって代わるものではないだろう。

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