研究論集 = Research Journal of the Graduate School of Humanities and Human Sciences;第12号

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病気,怪我によって(一時的に)制限された自己決定の再拡張 : 自己決定をトレードオフとインフォームド・コンセントで確保するために

村松, 哲夫

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/51911
KEYWORDS : 患者;受診;トレードオフ;「簡易な」インフォームド・コンセ ント;「厳格な」インフォームド・コンセント;例外;温情的パ ターナリズム

Abstract

傷病の治療には,自己決定の範囲をある程度制約することによって,完治 の可能性を患者は得るというトレードオフが必要である。外来受診科から始 まる治療の実施は,「簡易な」インフォームド・コンセントだけで済む場合が ある。急場を凌ぐ治療開始のために「簡易な」それが実施され,その後,「厳 格な」それが実施される場合もある。どちらも有効ではない場合もある。治 療拒否の場合,医療者は温情的パターナリズムの立場を取って患者を説得す べきである。

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