会計倫理基準の性質に関する一考察 : AICPA職業行為規程規則502を題材として
村上, 理
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/52845
KEYWORDS : 会計倫理;AICPA;職業行為規程;職業倫理規程
Abstract
本稿は,米国公認会計士協会(American Institute of Certified Public Accountants:AICPA)の倫理基準である職業行為規程(Code of Professional Conduct)について,その社会的・歴史的な側面を検討するものである。公認会計士にとって,いかなる行為が倫理的であるかについては,時として,公認会計士団体が置かれた社会的なコンテクストに依存して決定されてきた。すなわち,それは国や地域によって異なり得るものであり,時代の潮流に合わせて形を変え得るものであり,論者の間においても統一的な見解が存在しないことが起こり得るのである。本稿においては,AICPA職業行為規程規則502を題材として,当該基準の発展の経緯,およびその正当性をめぐって交わされた様々な論争を概観することにより,会計倫理基準のコンテクスト依存的な側面が検討される。
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