北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第118号

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発達障害特性が背景にある社会的ひきこもりへのCommunity Reinforcement and Family Training(CRAFT)適用の可能性

山本, 彩

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/52888
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.118.59
KEYWORDS : ひきこもり;Community Reinforcement and Family Training(CRAFT);発達障害;自閉症スペクトラム障害;家族支援

Abstract

我が国において社会的ひきこもり問題は2000 年ごろから注目されるようになった。厚生労働省研究班はひきこもり支援について,その背景にある要因によってストラテジーが異なるとして,精神障害群,発達障害群,人格の問題群の三つの群への分類を提案した。また,本人が相談機関に行こうとしない場合に,米国でおこなわれている薬物依存患者を受療につなげるプログラムCommunity Reinforcement and Family Training(CRAFT)が参考になるとした。しかし,CRAFT に関する日本語の資料は2012 年時点ではまだ乏しい。本研究では,我が国ではあまり知られていないCRAFT について紹介し,社会的ひきこもりの背景に発達障害がある群を対象にCRAFT を行う場合に留意すべきポイントを,文献からまとめ考察した。

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