北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第124号 : 室橋春光先生退職記念特集

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土曜教室活動の意義

室橋, 春光

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/61003
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.124.93
KEYWORDS : 発達障害;子ども・青年;学習援助;スタッフ;居場所

Abstract

土曜教室は,「発達障害」のある児童・青年を対象とし大学生・大学院生・現職教員からなるスタッフによる学習援助を目的とした集団である。また土曜教室の卒業生組織である「ごぶサタ倶楽部」は,青年たちの自助的グループであり,スタッフはハブの役割を担った。児童や青年を支えるスタッフたちの活動は,彼らにひとつの居場所を提供したといえる。また様々な立場で参加したスタッフたちは,子どもを中心に据えた議論によって援助することの多様な意味を学び,子どもたちに関わることによって自らの専門性を高めていったといえる。「発達障害」を有するが故に社会において少数派となる彼らが社会においてその特性を生かし活躍できるよう,彼らを中心にした学びを多様なありかたで援助し支援することが教育の役割である。

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