北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第124号 : 室橋春光先生退職記念特集

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臨床・研究を通して土曜教室の意味を考える : メンバーと過ごした8年間から

足立, 明夏

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/61008
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.124.135

Abstract

「北大土曜教室」は,現在教員として働く私の考えの基礎となる,様々なことを教えてくれた場所である。チームによる支援,綿密なミーティング,本人や保護者との語りの重視など,教育の現場で実践したいことばかりを学ぶことができた。特に,子どもを多面的に分析し,それをもとに個別の指導計画を作成して支援していく過程は,今でも現場で子どもと関わる上で意識していることである。子どもをより深く分析するには,子どもの様々な言動に対して,『なぜ』と感じることがとても重要であり,『なぜ』から始まるこの子ども支援の過程は,まさに教育の基礎だったのだろうと,今あらためて思う。『なぜ』は臨床場面だけではなく,私に基礎的研究のきっかけも与えてくれた。土曜教室はまさに,臨床,研究,そしてその間を考える上での基礎を与えてくれた場所であると思う。

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