科学技術コミュニケーション = Japanese Journal of Science Communication;20号

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「感情を動かす」科学技術演劇の企画・上演

福井, 佑梨;中村, 佳代;石田, 明子;芋田, 桃子;古川, 智也;朴, 炫貞;種村, 剛

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/64030
JaLCDOI : 10.14943/76293
KEYWORDS : drama;emotion;science communication;drama experienced person;演劇;感情;科学技術コミュニケーション;CoSTEP;演劇経験者

Abstract

本稿は2016年1月24日,北海道大学構内で開催されたCoSTEP主催のイベントにおいて「小劇団ろっか。」が上演した科学技術演劇「ゆきの日の話。」についての報告である.科学技術演劇には「知識を伝えるタイプ」と,登場人物の気持ちを伝え観客の感情を動かすことをねらいとした「気持ちを伝えるタイプ」の二つがあると考えられる.本稿では,同日のイベントにおいて,「気持ちを伝えるタイプ」として上演した「ゆきの日の話。」の制作過程に着目し,このような科学技術演劇を企画・上演する際の場所選び,脚本執筆,稽古の進め方,観客の感想,出演者の感想等を,演劇経験を持つ主宰者の観点から具体的に取り上げる.このことを通じて,科学技術演劇の意義や利点,制約条件,そして課題を明らかにする.

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