子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第9号

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自閉症スペクトラム障害のある児童への造形活動の実践⑸ : ちまちまからダイナミック、固執から創造へ

安田, 悟;岡田, 智;風間, 晴香

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/65014
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.9.63
KEYWORDS : 自閉症スペクトラム障害;造形活動;障害特性に応じた配慮;創造性

Abstract

筆者らは、2008年から2011年まで「造形と遊びのサマースクール」を自閉症スペクトラム障害(ASD)のある子どもたちに実施し、社会性や想像性、微細運動、こだわりやすさなどの困難がある子どもでも楽しめ、個の持ち味が存分に発揮でき、さらに共同性と創造性を持てる活動について検討してきた。造形プログラムは、ASDの障害特性に応じた配慮を織り交ぜながら、造形活動を個やペアから小グループ、そして全体活動での表現といった流れで展開してきた。つまり、〝ちまちま"から〝ダイナミック"へと活動が展開されるように意図したものである。2016年度には5年ぶりに造形活動の実践を北海道大学教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターで実施することになった。本稿は、第5回目となる造形と遊びのサマースクールの試みを報告したものである。

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