低温科学 = Low Temperature Science;第67巻

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クロロフィル蛍光と吸収による光合成測定

園池, 公毅

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/65618

Abstract

クロロフィル蛍光はその起源となる光化学系の種類や量,そしてエネルギー移動を反映するため,光化学系の量比やステート遷移に関する情報をそこから得ることができる.また,室温での蛍光測定にパルス変調測定法を適用することにより,植物の光合成の状態を非破壊的に測定することができる.この場合,クロロフィル蛍光自体は光化学系IIから発光するが,電子伝達の相互作用を通して,系II以外の光合成の状態に関する情報を蛍光から得ることもできる.本稿では,クロロフィル蛍光測定の原理と,測定果を定量化する方法,そして結果として得られたパラメーターの解釈の方法について解説し,さらにパルス変調法の吸収測定への応用についても触れる.
Recently developed technique of pulse amplitude modulation (PAM)fluorescence measurement is a very effective method to characterize the various aspects of photosynthesis. Principles of the measurements and basic application to the photosynthesis research is summarized.

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