北海道大学演習林試験年報;第1号

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ミズナラの生態遺伝に関する研究

船越, 三朗

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72623

Abstract

北海道に広く天然分布しているミズナラは,その資源維持,増大の方法について道内林業関係者が大きな関心を寄せている樹種である。ミズナラ林の造成,施業に関しては当林においても人工播種や山引き苗の植栽が実施され,意欲的に取り組まれている。しかし,ミズナラの生育特性や材質の地域特性などに関する基礎的資料は充分とは言えない。そこでミズナラ造林に役立てようとして,九大北海道演習林,東大北海道演習林,林試北海道支場,北大演習林か共同でこの研究を開始した。その概要は以下のようである。各機関はそれぞれ20本ずつの親木を選定し,親木ごとに堅果を採取し,配布する。堅果はそれぞれの試験地に播種し,生育特性,形質特性を親木のそれらと対比しながら観察,調査,分析する。あわせて,親木の生育環境についても調査する。ここでは雨竜林の親木について堅果採取量,播種結果について報告する。

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