北海道大学演習林試験年報;第2号

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ダケカンバ巣播造林試験 : 昭和59年度における現況

林学科造林学教室

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72665

Abstract

本試験地は、苫小牧地方演習林熊の沢事業区第9林班に、昭和38年造林学教室によって設定された。試験地周辺は昭和29年の15号台風によって被害が生じた地域であり、上木の残された天然林内でダケカンバを巣播きし、播種造林法の一形態として成林を試みたものである。 巣播きとは、対象地に一定面積の巣を設け、一定量の種子を播くことにより同種の植物を集団で成立させ、異種との競争に備えるもので、経済性、合自然性という長所が期待される。本試験地では巣内の鉱質土壌を裸出させたのち播種を行った。 試験地面積は30m×30m (0.09ha) で、試験地内に直径1mの巣が82個設けられており、巣一つあたりの播種量は2gである。 当試験地については、昭和39、40、42年に調査が行われている今回の調査は昭和59年6月1、2日に行った。

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