北海道大学演習林試験年報;第3号

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トウヒ属造林地におけるヤツバキクイムシの発生

船越, 三朗;小川, 隆

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72685

Abstract

当林は、現在、167haのヨーロッパトウヒ造林地を保有している。これらの多くは昭和初期に植栽されたものであるが、かねてから全般的に樹勢の衰えが目立っており、慢性的な穿孔虫の寄生も見られている。 1985年5月に、間伐後のアカエゾマツ林で赤褐色の樹肌をむきだしにした立枯木が15本発見された。いずれも樹皮下にはヤツバキクイムシが潜んでいた。また、122林班のアカエゾマツ林、312林班のヨーロッパトウヒ林、410・411林班のアカエゾマツ林でも多数の生息が確認された。この事を踏まえて、苫小牧林としてはこの機会に除・間伐作業後のトウヒ属人工林におけるヤツバキクイムシの発生とその推移を林分の推移とともに観察・調査することとした。

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