Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72683

1970年代前半から激増した公共投資により、各地域の経済は公共投資依存型といいうるほど大きな変化をとげた。公共投資のもたらす効果が地域経済の死命を制するほと決定的な役割りを演じているのである。そのため、ひとたび公共投資に依存する体質が形成されると、昨今の「行政改革」公共投資抑制政策は地域経済に大打撃を与えることになり、あらためて公共投資のもたらす影響と問題点の深さが浮きぼりになる。 本報告は上川支庁管内中川町を事例に、このような性質を有する公共投資の量的側面を考察して一定の問題点を探るとともに、次の研究課題を導き出そうとするものである。なお、資料のとりまとめにあたり、天塩地方演習林の間宮春大技官にご協力をいただいた。ここに深謝の意を表する次第である。