北海道大学演習林試験年報;第3号

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造林地における密度管理の基本方針

小宮, 圭示

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72680

Abstract

雨竜地方演習林には、前回にも報告したとおり、昭和40年度から43年度にかけ当時の人工造林地累計面積の76%にあたる340haが不成績により台帳から削除された。その原因は、気象害・野兎鼠害・樹種選択の誤り・手入れ不足などが考えられ、現在ても枝枯病によりトドマツ造林地が被害を受けている。一方近年、従来のブラシュカッターによる地拵えから機械地拵えに変ってきたために、ダケカンバ等の有用広葉樹の侵入がみられる。 こうした諸被害を考慮し、侵入した有用広葉樹の対策を含めた北海道型の育林体系の確立が当演習林に限らず必要とされる時期であろう。ここでは、この天然更新した広葉樹を考慮した造林地の密度管理を検討し、基本方針を確立するうえでの一助としたい。

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