北海道大学演習林試験年報;第4号

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ドングリの貯蔵について

門松, 昌彦

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72578

Abstract

ここでは、ミズナラの堅果(以下、ドングリという)を1年間低温で貯蔵した結果について報告する。 ミズナラの人工下種は、普通秋に取り播きで行われる。実行上も簡単であるし、また、自然の理にもかなったことであろう。しかし、ミズナラの着果にも豊凶が認められ、4-5年ぐらいの間隔で豊作年を迎えるらしい。さらに、地域によって豊作年が若干ずれるようである。雨竜地方演習林におけるミズナラの豊凶については、1981年から調査を続けており、将来明らかになると思われる。 ともあれ、ミズナラに豊凶があるかぎり、毎年一定の面積に対して計画的に人工下種していくのは難しい。そこで、豊作年に集めた多量のドングリを何とかして貯蔵し、翌年の秋に播けないものかと思ったわけである。

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