北海道大学演習林試験年報;第6号

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苫小牧地方演習林における長期観察林の設定と取り扱い

小川, 隆

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72801

Abstract

本林は、北大演習林の地方林の中では規模も大きくなく、また苫小牧市の市街地に隣接する都市近郊林であるという特色を持っている。こうした特色をふまえ、本林では都市環境林としての役割に見合う集約な近郊林施業技術の確立と森林に関する多分野の基礎的研究の推進とを主要な課題としている。 このような施業や研究活動の推進のためには、森林の内容とその推移に関する資料の蓄積が不可欠であり、長期観察林(標準地)の意義はとりわけ大きく、また精度の高いものであることが要求される。一方、本林は、明治37年の開設以来今日までに延べ1,200haにおよぶ人工造林か行われていることからもわかるように、林内の広汎な部分にわたってさまざまな人為が加えられてきており、それに度重なる風害の影響も加わって、人工林、天然林ともに林相が著しく複雑である。したがってこの観点からみても、本林の長期観察林の設定にあたっては、きめ細かな配慮を考える必要がある。以上のような事情から、本林における長期観察林の設定と取り扱いには、ここでの施業や研究活動の発展方向を考えての独自の配慮が求められる。ここでは昭和55年以来本林で取り組んできた長期観察林の設定とその取り扱いの概略について報告する。

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