北海道大学演習林試験年報;第7号

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樹間植栽による針広混交林造成

船越, 三朗

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72841

Abstract

北海道の自然植生は温度と湿度から見る限り森林である。そして、その多くは針葉樹と広葉樹の入り混じった混交林である。しかし、数千年にわたる人類の生産活動は混交林を減らしてきた。とりわけこの120年間で大きく変貌させた。その方向は針広混交林、落葉広葉樹林から針葉樹林への転換である。 カラマツ、トドマツ、アカエゾマツ、その他の本州、外国産樹種が植栽されたがその時々で様々な問題が生じた。病気、昆虫、小哺乳類等の生物による害、気象による害である。問題の原因は同一樹種を、大面積に、一斉に造林したことである。 人為によって混交林を造成する時、どのような森林の見方に基づいてどういう方向付けをすれば良いか?これは今日の森林に携わる者にますますその解決が求められている課題である。森林の再現を保証する体系化された森林造成技術の提示が必要である。 森林の造成は広大な空間と長い時間を必要とし、試験研究も息の長さと規模の大きさとが要求される。演習林における仕事はまさにそのことが求められている。ここに四半世紀にわたって施業、観察、調査してきた森林から引き出されたことについて述べる。

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