北海道大学演習林試験年報;第8号

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樹木の三次元表示について

菱沼, 勇之助

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72866

Abstract

樹木の成長経過を知るための方法の一つとして、従来から樹幹析解による方法が採用されている。しかし、この方法は樹木の平均的でしかも量的な経過の把握に重点がおかれているため、現実の樹木の成長経過と立地的現境との関連性を知るには不十分であり、その解決方法として樹幹析解の新しい試みについて北海道大学演習林試験年報第7号 (p.22-23、1989) でとりあげた。 今回は、1990年夏に北海道大学中川地方演習林においてトドマツ天然木3本(大・中・小径木各1本)を選び、現実の生立状態を極力再現図示できるように下記のような各種の量的要素を測定し、解析を試みている。このうち今回は供試木1本を例として三次元表示を行った結果について報告する。 なお、この調査は農学部林産学科木材理学教室と共同で行ったものであり、現地での諸作業および測定にあたって中川地方演習林の林長ならびに多くの教職員の皆様にご協力を得ていることを明記し、深謝の意を表する次第である。

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