Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72858

1984(昭和59)年度北大演習林試験年報で中川地方演習林の育林事業について報告した。その際に今後の課題として、①既往の造林地の除・間伐を含めた保育技術の確立。②更新面積の拡大。③天然更新補助作業技術の確立。の3点をあげた。 その後、これらの問題に対する当林の具体的な取り組みとして、1985(昭和60)年以降の同試験年報で間伐作業の現状、造林地への侵入広葉樹の取扱い問題、野鼠被害造林地の回復状況、および地表処理技術として積雪を利用した階段状地掻きについてを報告した。 今回は、こうした一連の成果を踏まえ、当林の更新技術や間伐の現状と問題点をあげながら初期育林保育について考察し、更新関係全般にわたる諸問題を提示してみた。