北海道大学演習林試験年報;第9号

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チシマザサの種子の発芽・成長と侵入樹木の成長

工藤, 弘;氏家, 雅男

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72891

Abstract

チシマザサ (Sasa kurilensis) は数十年に一回大面積に開花・結実し、枯死するといわれているが、1966年秋中川地方演習林222林班、通称天北峠でチシマザサが大面積に開花・結実し、自然枯死した。筆老らは枯死したチシマザサの消滅の経過、結実した種子の発芽・成長と増殖の様式、チシマザサ以外の植物の更新について、長期間にわたり観察することを目的として、自然枯死したチシマザサ群落内に固定プロットを設定した。これらの調査結果については、1974年、1980年、1985年にそれぞれ中間報告したが、1990年8月横浜で開催された第5回国際生態学会 (5th Intecol) のポスターセッションにおいて、これまでの23年間にわたる試験地の経過について報告したので、その一部をここで述べる。 この研究をおこなうにあたって、永年にわたり試験地の維持管理に種々の便宜とご協力をいただいた、歴代の中川地方演習林長はじめ、識員ごー同に深く感謝の意を表す。

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