Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72959

ヨーロッパトウヒ人工林分および単木の生育状況を解析し、その特徴を明らかにするため中川地方演習林のクンネシリ地区14林班のヨーロッパトウヒを対象に1991年7月29-31日に、3箇のプロット（Plot1-3、図-1参照）を選んで現地調査し、林分構成と樹幹解析を行っている。本報告では調査地の沿革と調査の概要について述べる。 この地区のヨーロッパトウヒ人工林は、1910年5月および1924年6月に発生した山火事跡地に1925年および1926年に植栽されたもので、天塩川右岸の平均傾斜度15゜の西向き緩斜地に位置し、天塩川河岸から斜面上部に向かって強風が吹き上げる風衝地である。標高は20-190mであり（図-1および表参照）、地質は主として蛇紋岩からなる。