北海道大学演習林試験年報;第10号

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和歌山地方演習林における森林資源の有効利用に関する試み : 森林資源有効利用試験地I.の概要について

青井, 俊樹

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72945

Abstract

近年のわが国の望ましい森林の有り方として、森林を単なる木材資源生産の場にととまらず、水や酸素をはじめそこに生息する動植物までも含めた総合的な資源供給の場であるとする考え方が徐々に強まってきている。和歌山演習林では創設以来用材林としての価値を高めるため、在来の広葉樹林を伐採してスギ・ヒノキを植栽する積極的な林種転換をおこなってきた。その結果当林における人工林率75%と、和歌山県の人工林率60.8%を大幅に上回るに至りひとまず当初の目的は達成されたといえる。この75%という値の妥当性はとりあえず置くとして、今後はこれらの森林から産み出される色々な産物を如何に有効に利用して行くかを模索する時期であると考える。その発想に立って、新たな試みを開始したのでその概略について以下に報告する。

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