北海道大学演習林試験年報;第11号

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掻起し更新地の密度調整について : ダケカンバ林の除伐

有倉, 清美

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73167

Abstract

雨龍地方演習林では昭和(以下S)36年より、未立木ササ地の更新方法としてブルドーザ(以下ブル)を利用した天然更新補助作業(以下掻起し)を実施してきた。その間、S43年からS47年まではササの利用試験を目的に、刈払機でササを採取することも併せて行い、その跡地をレーキドーザ等で掻起しを行った。更新台帳に記録が残っているのは、S43年以降であり、平成(以下H)3年3月現在、掻起し総面積は436haに達する。 樹冠下の掻起しでは更新樹種の多様な場所も一部あるが、一般に低標高ではシラカンバが、高標高ではダケカンバがそれぞれ優占して更新し、高密度のカンバ林が天然更新している。そのため掻起し更新作業の有効性は十分に確認できるが、すでに掻起し後20年以上経過した更新地では保育作業(密度管理)を検討し、実行すべき時期にきていると判断する。このようなことから、H3年度とH4年度においてダケカンバの優占する更新地の密度調整(以下除伐)を実施したので、その結果を報告する。

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